buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

持ちつ持たれつ@かもめ食堂

2010年05月22日 | 本・映画・音楽・美術のページ
群ようこさんの「かもめ食堂」を授業で読みはじめた。
例の『映画と原作』を比べるクラスだ。

今回の作品は学生の推薦図書。
取り立てて事件が起きるわけではないが、平和で心温かい人たちが
フィンランドの『かもめ食堂』に集まって来るお話。
日本人には馴染みの薄いフィンランド、
そこに集まる日本人、日本大好きなフィンランド人の青年。
みな、持ちつ持たれつ相手を思いやる心で交流が深まる。

クラスでフィンランドの位置を確認した。
スウェーデンの隣。

以前の学生(とはいってももう40代半ばのおじさんになっているが、、、)
スウェーデン人のペールさんは
「スウェーデンとフィンランドは韓国と日本みたいな関係なんですよ。」と言っていた。

お隣同士で持ちつ持たれつの関係。
そして同じような気候と同じような身体つき。
だけど、歴史的には戦争や侵略などが繰り返されて来たそうだ。

長男が5、6歳になったころのクリスマス。
ペールさんは息子にクリスマスプレゼントを渡しながら
「ね、サンタクロースはどこの国に住んでいるか知ってる?」とたずねた。

、、、、。

「サンタさんはね、ボクの国、スウェーデンに住んでいるんだよ。」

え~、、、そうなのー?(とは私の心の中の声)

『サンタはスウェーデンの北の方、ラップランドっていう氷と雪ばかりの土地に住んでいるんだ。』
ラップランド?
「そうだよ、サンタはラップランドの氷の上をそりで行ったり来たりするんだ。」

いいお話である。

それから、我が家ではサンタクロースはスウェーデンに住んでいる、というのが定説になった。
決して、サンタクロースの故郷はフィンランドではない、ということになったのだ。

ま、とにかくそれはそれとして、
今回のお話の舞台は『フィンランド』
穏やかな国である。

「かもめ食堂」
来週までの完全読破を目指している。
そして次の週が映画鑑賞。

この授業は楽しい。
教師も学生も楽しくできて、その上、なんだか日本語の能力が上がったみたいだ、
と思われれば、みんなみんなハッピーである。


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