buriのフリーランスな日々 

東京武蔵野、赤松や桜、ドングリの木々に囲まれて育ち、原宿で青春をすごした後、中国と深く関わったburiのメモブログ

にわにはにわにわとり

2010年09月02日 | 授業

にわにはにわ、うらにわにはにわにわとりがいる

すもももももももものうち

の2題を学生に出して、読ませる。
爆笑!

庭には 二羽、裏庭には二羽 にわとりがいる
スモモも桃も桃のうち

漢字仮名まじり文で書くと、みんな意味がわかる。
わかってもうまく発音できない。

それでまた爆笑!

こんな楽しい時間があってもいい。
教師も楽しい。
みんな笑顔で「ほ~っ!」と驚き、新しいことを知る勉強ができるなら、なおさらいい。


学校の授業が今日から始まった。
また、いろいろありの日々が戻ってきた。


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日本語のゆくえ

2010年08月30日 | 授業
マンションの階下に住む声優の友人が「お茶」に来ました。
日本語教師を目指している、ということ。

これから教師養成講座に行くので、どこか適当なところを紹介してほしい
とのことでした。

日本語教師はね、なかなか厳しいよ~。
養成講座は420時間の講習が基本的。
半年から1年ほどかかります。
授業料は50万円前後。
日本語教師になるには大きな大きな自己投資です。

でも、哀しいかな、自己投資した費用はなかなか回収できないのが現状です。
日本語の需要が減っている、、そんなことも影響してきています。

日本語の需要、、、

今回、上海に行って、中国の勢いを改めて実感。
息子の留学先の大学。
留学生楼(宿舎)を続々と新築中です。
もう、学生が増えて増えて、友人の国際交流センターの主任に言わせれば
「うはうは」なのです。
今年は1500名の国費、私費留学生を受け入れるそうです。
すごいですね~
それだけ、中国に世界が注目し、中国語学習の需要が高まっているのです。

さて、一方で日本語はどうでしょうか、、、。
日本語は日本だけで使われている言語。
約1億3千万の人が話す言語です。
経済成長が上り坂のときは、たくさんの外国人が日本語を学習していましたが、、

言語の使用者が7000万人を切ると、国連の滅びゆく言語に指定されるそうです。

日本語の未来はいったいどこにあるのでしょうか、、、。
心配です。


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ちょっと気持ちが楽になる

2010年08月19日 | 授業
翻訳はおもしろい。

ちょっと変わっている人、変な人、、というのは『個性的』あるいは『ユニーク』な人












失敗、、、は『多彩な経験』














自己中心的(じこちゅう)な人、、、は「こだわりのある人」
















めちゃくちゃは、、、『斬新」















無謀、、、は「未知へのチャレンジ」
















自己満足、、、は『オリジナリティー』がある















こんなふうにことばを置き換えてみれば、みんなちょっと気持ちが楽になる。



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森の生活とキャリアデザイン

2010年08月10日 | 授業


A省でキャリア教育を推進する部署にいるBさんとは
研修会で知り合いました。

その後、いろいろ情報交換をしたり、学校の授業の特別講師で来ていただいたり、と
細く長く連絡を取り合ってきました。
Bさんの『キャリア教育』の普及にかける意気込みは相当なもの。
穏やかな口調で話しているのですが、ついつい引き込まれてしまいます。

我が家のふたりの息子にしても、
私の学生たちにしても、
だれでもが、60歳、70歳までの自分自身の将来の展望を
ある程度描けるようになっていないと、こんなご時世、それこそ、あとが大変!
ということになりますよね。
ひとりひとりが『自立』して生活できる、というのが親や教師、
社会全体の願いなのだと思います。

キャリアデザイン、というものはもちろん学問ではあるのですけれど,研究者とは別に
現場で的確に実践できる人がもっともっと求められているのだと思います。

省では中堅どころのBさん。
上級公務員ですし、能力のある人だから、さらに上を目指して
偉くなっていくんじゃないのかな~?

キャリア教育普及への効果的な政策、ぜひよろしくお願いしますね!


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ところで、先日学校の授業で使うため「VPI職業興味テスト」というアセスメントを
試しに我が家の次男にやらせてみました。

このテストは、
『教師』「バスの運転手」「銀行の頭取」『カウンセラー』、などなど、
たくさんの職業を出して、それに興味があるか、ないかを書いてもらい、
その人がどんな職業に興味を持っているのかを判断するものです。
全国の専門学校、大学、ハローワークなどで広く使われているアセスメントですが、、、

結果はさんざん、、、というか、テスト代がもったいなかった、というか、、、。

次男は、興味のある職業が150ほどの中で、6つしかなかったのです。
それも音楽と林業(なぜ?)に関係するもののみ。
また高校生にはわからない新種の職業もあったようです。
(↑ことばの問題で、中高校生用には別のアセスメントが使われています)

結局彼は
『自分はロックミュージシャンしか興味がない(でも、森の生活にもちょっとだけ興味がある)』
というのをアピールしたかっただけなのかも。


















あと戻り

2010年07月25日 | 授業

誰にとっても夏休みはとても嬉しいもの。
特に留学生は長期休暇の間に、日本でたまったもやもやを帰国して一掃する
いいチャンスです。
私の担当するあるクラスでも、6、7人の人が一時帰国します。

『お母さんの作ったおいしい料理をたくさん食べて、元気になって帰って来てね』

学生にとって留学自体が(育って来た長い過程を考えれば)非日常。
家族の元に戻り、思いっきり遊んで、食べて、おしゃべりすれば、
異文化でのストレスはかなり回復するはずです。

夏休みは約40日。
心配なのは、1ヶ月以上帰国している学生たちの日本語。
成績が良くて、積極的な学生ほど、帰国しても1、2週間ぐらいです。
今回の1ヶ月以上母国に滞在するメンバーの中には数人、成績が芳しくない学生がいます。

『日本語忘れないでね!』
とは言ってみたものの、けっこう難しいかな~。
母国語だけの世界に1ヶ月いれば、日本語の力は『後退』の一途でしょう。

以前、私が在籍した日本語学校では、日本語がうまく習得できていない場合
もう一度同じレベルのクラスでやり直すことが可能でした。
しかし、専門学校や大学で勉強する留学生には、そんな選択はほとんどできません。
つまり、後戻りしてやり直すことは、時間的にも経済的にも制約あり、ということです。

「何をしたいのか、何ができるのか、今やらなければならないことは何か」を
国に帰って、もう一度考えてほしいな~、と思います、、、。

それが
一ヶ月以上、国に帰る学生たちへの、私のささやかな願いです。

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写真は『こころの色』というワークショップででき上がった学生たちの作品











アルゼンチンの舞姫

2010年07月19日 | 授業
今日はアルゼンチンタンゴのランチショーに行きました。
場所は渋谷のタンゴスタジオ。
『東京タンゴシティー』

アルゼンチンからやってきたダンスの先生たちが作った家庭料理をまずは賞味。




写真手前はパイ生地に巻いたソーセージ。
トマト味の鶏肉の炒め物と青菜とにんじんの和え物(←和食ではありません!)
アスパラガスとウズラのゆで卵のおつまみ。


写真下はアルゼンチンの家庭料理「タルト」
タルトの中味はトウモロコシとカボチャでした。
さらにこのあとプレーンピザとデザートが続き、十分すぎるほどのボリュームでした。




食後はお待ちかねのタンゴのショー!
アルゼンチンタンゴはバンドネオンのメロディーが物悲しい感じがしますが、
すごく情熱的なダンスです。
特にダンサーの目の表情がまさにセクシー。
複雑なステップを軽やかにこなすダンサーには心からの拍手。
最初の写真はアルゼンチンからやって来たばかりの20歳のダンサー。
来週、正式に日本でプロとしてデビューするのだそうです。

タンゴのショーを見るなんて、滅多にないチャンスです。
やはり本場もののタンゴは違いますね。
リズムと身体の融合、『芸術』だな~、って 思いました。
芸術に秀でるって、すごいです。


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マイナー県をアピールしよう

2010年07月12日 | 授業

『マイナー県をアピールしよう!』というプレゼンテーションの授業を
A女子大学の教育実習生たちが計画してくれました。
体験型の学習で、4、5人一組で8つのグループが
日本の中でマイナーと(何かの調査で)位置づけられた4つの県の
アピールポスターを作りました。







まずはどんなポスターを作るか相談です。
タイムキーパーがいて時間をきっちり計っているので、流れるように
作業をしなければなりません。
そのためには相談は重要です!






次は作業。






ある学生は写真を切り抜き、ポスターを作り、
別の学生はキャッチコピーを考え、プレゼンの原稿を作る、、という
完全な分担作業。

ポスターができ上がったのは、授業開始後2時間目。
なかなかカラフルに,立体的にできあがりました。





その後、ポスター発表。
半分の学生はプレゼンをし、残りの学生は他のポスター発表を聞きに行きます。
最後に一番魅力のある発表をしたグループに投票をするのです。






今回は最初から最後までの3時間、すべてを実習に来た女子大生が取り仕切る授業です。
5月はじめから今週までの約2ヶ月半、授業のサポートをし、学生の手助けをしてくれた
T女子大の学生たち。
本当にありがとうございました。今日の授業はもうばっちり! 最高でしたよ!







来年の4月には新社会人になるんですね~。
今回の教育実習で何かいい収穫があったのでしょうか。
教師にならなくてもいいのです。
だけど
いつかどこかでみんなが日本にいる外国人になんらかの関わりを持って
あるいは理解を持って接してくれるといいな~って心から願っています。



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写真は今日第1位に選ばれたポスター。
プレゼン、本当に上手でした~!











外国人看護士・介護福祉士の帰国

2010年07月11日 | 授業
日本の看護士不足は深刻だ。
父や母が入院した時、看護士さんたちの激務ぶりを目の当たりにしている。
また、最近のテレビドラマでも医療関係者のとんでもない勤務実態が取り上げられた。

医療現場の労働環境がよくなるといいな、と、はたから見ていても強く感じている。

<外国人看護士招聘のはじまり>
マスコミでかなり以前から話題になっていたが、
外国から看護士を招き、日本の各病院で働いてもらおう、という試み(準備)が
2004年から始まった。
中でもフィリピンは看護士受け入れを積極的に日本政府に働きかけて来たという。
フィリピンは英語圏で看護士不足に悩むアメリカやイギリスに多くの看護士を派遣してきた
実績がある。
フィリピンでは高額な給料を保証される日本での看護士資格は
『ジャパニーズドリーム』の第1歩と呼ばれているそうだ。
だから日本に行ってみたいと思っている看護士はかなりの数にのぼるといわれている。

<研修の過程>
派遣の過程は次のようになっている。
まず、フィリピン人看護士は母国で若干の予備教育を受け、

日本に入国後まずは6ヶ月の日本語研修を受ける。
その後、病院や施設で看護助手などの単純な仕事をしながら研修を積み、
3年以内に日本の看護士試験を受け、合格しなければならない。
(合格しないと帰国となる)

<成果>
2008年に始まったこの事業ではこれまで370名が来日し、
初回の試験となった昨年は82名が受験したそうだが、
合格者は0。
今年は254人が受験、3名の合格者が出たそうだ。
合格率1、2%の狭き狭き門だ。

<問題点>
このような現状に失望し、日本での資格取得をあきらめ、帰国する人も出ているそうだ。
まず、彼らにとっての乗り越えなければならない大きな壁は日本語の習得である。
日本語はそんなに簡単にマスターできるものではない。
特に医療関係の用語は複雑な上、日本人の病人にも接するときにはデリケートな
コミュニケーション能力も必要となって来る。
専門用語は外来語が多くとも、やはり外来語は英語ではなく日本語だ。
漢字を使った医療用語も難解なものがたくさんある。
しかも研修(労働)をしながらの日本語と看護士資格の受験勉強は相当きついはずである。

<提案>
外国人看護士を招聘するために、これまで多額の資金が費やされた。

もし、本当に外国人看護士が必要なら、(個人的な意見だが)
高校を卒業した外国人を選抜し、日本で日本語研修を受けさせ、
日本人と同じように看護学校へ入学させ、看護士資格を取らせるのはどうだろうか。
もちろん、奨学金を与え、日本人と同じように就労後、少しずつ返済、という形を
とってもいい。
少なくとも4年以上の時間がかかるが、日本語をしっかりマスターして
看護学校に通っていれば、1、2%の合格率、なんてことはないように思う。

<私的感想>
実は私の知人が勤める日本語学校では,外国人看護士の日本語研修を請け負った。
日本語学校にとっても、研修費が入るので、悪い条件ではない。
しかし、ここまで合格率が低いと、やっぱり研修を請け負った方でもあまり気持ちのよい
結果ではないだろうな~、と思う。

帰国の道を選んだ人たちは、どんな気持ちなのかな?
みんな最初はやる気を持って、夢を膨らませて日本に来たはずだと思う。
在日外国人のキャリアデザインに興味を持っている私としては、
ちょっと残念なできごとだ。
かれらのキャリアをうまく活用できれば、日本の医療現場の環境改善にも
結びついていくに違いないのだが、、、。

看護士不足は深刻だ。外国人看護士がいてもまったくおかしくはない。
ただ、その準備,教育は更なる改善と工夫が必要だと思う。

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今日はちょっとまじめに書いてしまいました。
ブログ開設3年目で初めてかもしれません。








どっちから見る?

2010年06月28日 | 授業

『相談がある』という学生を誘って、最近はまっている
学食の「コーヒゼリーソフトクリームかけ」を一緒に食べました。

人を好き嫌いで判断しがちな学生。
同じクラスにどうしても好きになれないクラスメートがいるのです。
学生にかかると、先生も『好き』か『嫌い』に分けられてしまいます。

いつもはコントロールできている感情も、
何かのきっかけで堰が決壊。
強いことばが出てしまいます。

でも、学生のパターンはいたって『普通』
誰でもみな同じだと思うです。
自分に味方してくれる人、自分の側に立ってくれる人はみな大好きです。
逆に自分に反対する人はけむたいもの。
意見のかみ合わない人は、なかなか好きになれません。

『先生、私はどうしたらいいんでしょう?』、、、と聞かれました。

「そういうときはね、何でも逆さまに考えてみたら。」
と、(苦しまみれに)言ってしまいました。

『逆さま?』
「たとえばね、さっき友だちに褒められても、それを素直に受け取れないって言ったでしょ。」
『はい。』
「それをね、お世辞で褒められたのかもしれないけど、実は本当に褒められたのかもしれない、って
両方、考えるってできないかな~。」

 学生は「う~ん、、、」と考え込んでしまいました。

さてさて、
下の写真は家のそばで撮った『紫陽花』です。





どちらかが逆さまです。
どちらだと思いますか?
角度を変えると、意外にも意外な発見があるものですね~。


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最初の写真は我が家のブリちゃん。丸い照明のふた(枠?)の中が大好き。
ぐるぐる回って、どこからスタートしたのか、わからなくなっちゃっています。










婚活

2010年06月15日 | 授業
今日は学校で『婚活』を扱った文章を翻訳した。
結婚をするための活動が『婚活』で、2008年頃から注目されてきたことばだそうだ。

さて、
授業を始めようとしたとき、研究室にホワイトボード用のマーカーを忘れてきたことに
気がついた。
それで、「3分で戻って来るから、その間に「○×活」ということばを考えていてね~。』
と学生たちに言い残し、
私は脱兎のごとく、研究室に走った。

3分後、
教室に戻ってきてから、「はい、じゃ、みんなが知っている言葉をあげてくださ~い。」
と言ったら、以下のような答えが返ってきた。

就活=就職活動」
『部活=クラブ活動』
保佸=保育園入園のための活動」など,定番活動。

『他にありませんか~』とたずねると

生活=生きるための活動、、、?」
『自活=自立活動,,,?』
離活=エネルギーを使う離婚活動」
「教活=教育活動」

驚活=人をびっくりさせる活動』
『笑活=人を笑わせる活動』
支活=人をサポートする活動」
「分活=グループに分かれてするグループ活動」

そしてきわめつけ
とんかつ、、、!!?」


授業前、大爆笑のアイスブレーキングでした。

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短所は長所

2010年06月14日 | 授業
今日の『キャリアデザイン』の授業。

『あなたの短所は何ですか?』という質問にひとり1分で答える、というもの。
短所をうまく自己アピールにつなげる練習をした。

「私はちょっとせっかちなところがあります。
だから、こう、と決めたら、即行動に移してしまうことが多く、時々失敗してしまいます。」

『それじゃ、あなたの長所は何ですか。』
「実は短所のせっかちは私の長所でもあります。
しっかり計画をしてそれを実行、優柔不断なところはありません。
私は積極的に物事を進め、それを達成することに力を注いでいます。」

は~、うまいこと言うね~。
と、心底感心!

短所は長所、留学生の答えに学ぶ所大いにあり!です。

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自分にご褒美

2010年06月12日 | 授業

アルバイトをしながら、勉強にも力をめいっぱい注いでいるAさん。
今年の授業料を捻出するためには,仕事を休むわけにはいきません。

アメリカやカナダでは学生のアルバイトはとても難しい、ということを聞いていますが、
日本では週20時間のアルバイトをすることが留学生に認められています。

いつもは放課後、すぐに帰宅してビジネスビルのお掃除のアルバイトに出かけるのですが、
先日のテーブルマナー教室では、のんびりお茶を飲みながら、友だちと楽しそうにおしゃべり。

『今日、アルバイトは? だいじょうぶ?』ときくと
『はい、今日ぐらいって思って、自分へのプレゼントに、仕事休みました。』

がんばっている自分へのプレゼント、っていいことばですよね。
いつも自分を甘やかしているのではなく、ちゃんとけじめをつけている、、、
『大変だけど、自分で留学しようって決めたから。』
とAさんは言っていました。

彼女はビルのお掃除をしていますが、やってみると意外に『楽』だったとも言っていました。
『先生、日本のオフィスビルはとてもきれい。会社員の人たちはとても綺麗に使っています。』
毎日掃除をしているから、そんなに汚いところはないのだそうです。
それに、自分の持ち分を掃除してしまえば、それで終わり。
時給もまあまあ、あまり疲れないので、勉強にも差し支えないし、満足しているのだそうです。

そうなんだ~
学生たちに接すると、今まで気がつかなかったことに気づきます。
Aさんに比べると,私はあまり苦労もなく、自分への(小さな)プレゼントが多過ぎるかもしれませんね。

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東京高等裁判所傍聴

2010年06月06日 | 授業

先日、東京高等裁判所の傍聴へ学生たちといっしょに行きました。
私が見た裁判は

9年間、埼玉県の零細企業でつましく働いていた中国人男性の『即決裁判』でした。
彼は偽造パスポートで入国。
他の犯罪歴はありません。
彼の60年分の年収に当たる70万円ほどを払って偽造パスポートをブローカーから買ったそうです。

9年間日本にいたのに、日本語はできません。
もしかしたら、通訳の話す、かなりスピードの速い専門用語いっぱいの判決文なども聞き取れていなかった
かもしれません。

とてもおとなしい人です。
1ヶ月前に警察に捕まりましたが、どうやら近所から警察へ通報があったようです。
検察官が『あなたは日本で働くために来たのですね』と問うと、
疲れ切った表情で「はい、そうです。すみませんでした。」と素直に答えていました。
彼には目の見えない母親と妻、子どもが故郷の村にいるそうです。
『罪を償い、帰国して、まじめに暮らしたい』と言っていましたが、、、

即決裁判ですから、この日の公判だけで罪が確定します。
彼は懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の判決を受けました。
しかし、実際は裁判終了と同時に入管の職員に彼は質問を受け、
そのまま強制送還となります。

彼が意外にも穏やかな顔つきだったのは、すでに弁護士から『即決裁判』ということで
説明を受けていたからではないでしょうか。

貧しい村の出身者。
日本での9年間、切り詰めて暮らし,得たお金は彼の子ども、お母さんの目の治療費
家族の生活費に充てられたのでしょう。

このようなニュースは新聞やテレビでよく報じられます。
しかし、裁判所に足を運ぶと、人、ひとりひとりに壮大な物語があるとういうことがわかります。

学生たちが書いたレポートを読みました。
みなそれぞれ深い印象を持ったようです。
人の生きざまに触れる、というのは人を成長させるために必要なプロセスだと、感じました。

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写真はJR品川駅(入管最寄り駅)の不法就労外国人対策キャンペーン月間の案内






添削地獄です

2010年05月16日 | 授業

新学期から『課題はすべてeメールで』と言ってしまい、それを実行しているのですが、
それがとてもまずかった!ということに気がつきました。

なぜ、レポートの枚数をきちんと計算しなかったか、、、
ずぼらな性格に起因しているのですが、毎週少なくとも35人の学生から
翻訳の課題がやって来て、
それ以外の科目も不定期に10枚、20枚とメールボックスに貯まっていくのです。

あ~、、、メールを開けるのがちょっと憂鬱。

とうとう学生にお願いして、
1提出 → 2教師の添削、返送 → 3もう一度再提出(希望者のみ)の 

3 のところは個別に授業中に相談、ということにしてもらいました。
なぜなら、3分の2の人が再提出を希望している(実際に再度送ってくる)からです。
みんなとっても熱心です。

それでもとにかく半年はこれを続けるつもり。
週末の添削地獄が続きそうです、、。

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写真は昨日歩いた、天王洲アイルの『ふれあい橋』
テレビドラマのロケでたびたび登場する橋です。
夜になると照明がついて、すごくロマンチック、お散歩には最適です。