馬場島からの剱岳日帰り。
かねてから挑戦してみたいと思いつつ、一歩を踏み出せずにいました。
今年も9月から天候を伺っていましたが、なかなか日程が合わずに見送り続き。
ようやく秋晴れの予報が出たこの連休、アタックをかけることにしました。
剱岳日帰りと言えば、自転車を利用しての海抜0mからの日帰り山行という凄い記録がありますね。
僕もチャレンジしてみたいと思ったものの、今回はロードバイクを馬場島に「デポ」する勇気がなくて断念。来週のレース前に不測の事態は予防しなければ…なんちゃって、日本海からの長大な行程に挑む根性がありませんでした。
*****
2007年10月6日
5時起床。
まだ暗い中を熊鈴をカランコロン響かせて出発される方数名。
ぼくもボチボチ準備開始。
朝焼けに染まる空
6時02分。駐車場出発
6時06分。「試練と憧れ」の石碑を前に気合を入れてスタート。
登山道はいきなりの急登だが、道はよく整備されていてとても歩きやすい。所々平坦路が続く箇所はあるものの、概ね「急登」。ただ、早月小屋まで梯子や鎖場などはなく、それほどキツイ坂ではない。
前夜食欲が無いためにうどんで済ませてしまったことがたたって、空腹に悩まされる。
8時05分。早月小屋。
途中でお会いした「日帰り」さんと会話しながら休憩。
東京から夜通しバイクを走らせての剱日帰りとお聞きして驚嘆。
8時12分。早月小屋出発。
ここから上部は次第に岩場?なの?
初めての早月尾根はルートの状況が分からない。
「ペースを上げすぎて疲労困憊→岩場でふらついて滑落」なんてことになっては大変なので、ここから先は慎重に。
標高2750mを過ぎて尾根を回り込むあたりから目の前に巨大な岩の壁が開ける。
いよいよ核心部。時折ガラガラと落石が発生しており、身が引き締まる思い。
鎖場が連続する岩場は厳しくも楽しい(下山時撮影)
鎖場を慎重に通過していよいよ山頂近し。剣山荘からの登山者と合流するようになれば、あと一息で山頂…やったかな。
さぁ、ペースを上げよう…としたその時、脚が攣った。
9時35分。剱岳山頂。
上空には雲がかかっているものの視界良好。北アルプスの大展望が広がっている。
身体はぜぇぜぇしているが、心地よい爽快感。
腰を下ろして休憩していると、次第に脚がパンパンに張ってきた。乳酸溜まりまくりな痛み…
山頂は結構な賑わいで、岩陰に入って風を除ければ然程寒さは感じない。隣のお兄さんは「暑い暑い」といって短パンTシャツ姿になっていました…すげぇ。
1時間程まったりして、そろそろ下山しようとした頃、ゆっくりと上空の雲が流れてゆき青空と入れ替わった。陽光が当たって秋色の山肌が綺麗に映える。暫くまた写真撮影。
とりあえず
北アのパノラマ
富士の折立の向こうに槍ヶ岳
秋の山肌は重厚で美しい
白馬連峰も秋の色
毛勝も秋の気配
11時02分。下山開始。
慎重に岩場を通過したあとも、下から登山者が上がってくるので落石を起こさないように待機しつつゆっくり下山。登る時にはあまり楽しめなかった景色もカメラにおさめてゆく。
剱岳本峰を振り返る
立山川源頭。向こうには薬師岳。
天高く秋晴れ
12時51分。早月小屋。
山頂から1時間49分かかった。登りタイムより26分遅い。
12時56分。早月小屋出発。
あたりはガスに包まれた。もう景色を楽しむこともなく馬場島まで下るだけだ。
ここからはちょっと頑張ってみるか。
最初はリズミカルにステップを切って下ってゆくも、すぐに脚に疲労が溜まる。
途中から身体はガタガタ。歩き方もちぐはぐでヨボヨボ。やはり下りは苦手だ。
標高1,000mの平坦路は少し走ってみるが、おかげで最後の下りは脚が動かなくなった。
14時40分。馬場島登山口に無事到着。
「試練と憧れ」の石碑の前のベンチに座り込む。
駐車場に戻って馬場島荘でお風呂をいただく。500円。
汗を洗い流し、清潔感のある湯船で「ふぁ~」っと脱力。
湯に浸かりながら、「自転車で海まで走破するのは、やはり凄いな~」と改めて感嘆と興奮を覚えた。
*****
さて、翌日のメニューは自転車!
場所を乗鞍に移してヒルクライムです。
大沢野の寂れた食堂に入って焼肉定食で胃袋を満たし、上宝のパーキングで車中泊。寝るぞ~。
かねてから挑戦してみたいと思いつつ、一歩を踏み出せずにいました。
今年も9月から天候を伺っていましたが、なかなか日程が合わずに見送り続き。
ようやく秋晴れの予報が出たこの連休、アタックをかけることにしました。
剱岳日帰りと言えば、自転車を利用しての海抜0mからの日帰り山行という凄い記録がありますね。
僕もチャレンジしてみたいと思ったものの、今回はロードバイクを馬場島に「デポ」する勇気がなくて断念。来週のレース前に不測の事態は予防しなければ…なんちゃって、日本海からの長大な行程に挑む根性がありませんでした。
*****
2007年10月6日
5時起床。
まだ暗い中を熊鈴をカランコロン響かせて出発される方数名。
ぼくもボチボチ準備開始。
朝焼けに染まる空
6時02分。駐車場出発
6時06分。「試練と憧れ」の石碑を前に気合を入れてスタート。
登山道はいきなりの急登だが、道はよく整備されていてとても歩きやすい。所々平坦路が続く箇所はあるものの、概ね「急登」。ただ、早月小屋まで梯子や鎖場などはなく、それほどキツイ坂ではない。
前夜食欲が無いためにうどんで済ませてしまったことがたたって、空腹に悩まされる。
8時05分。早月小屋。
途中でお会いした「日帰り」さんと会話しながら休憩。
東京から夜通しバイクを走らせての剱日帰りとお聞きして驚嘆。
8時12分。早月小屋出発。
ここから上部は次第に岩場?なの?
初めての早月尾根はルートの状況が分からない。
「ペースを上げすぎて疲労困憊→岩場でふらついて滑落」なんてことになっては大変なので、ここから先は慎重に。
標高2750mを過ぎて尾根を回り込むあたりから目の前に巨大な岩の壁が開ける。
いよいよ核心部。時折ガラガラと落石が発生しており、身が引き締まる思い。
鎖場が連続する岩場は厳しくも楽しい(下山時撮影)
鎖場を慎重に通過していよいよ山頂近し。剣山荘からの登山者と合流するようになれば、あと一息で山頂…やったかな。
さぁ、ペースを上げよう…としたその時、脚が攣った。
9時35分。剱岳山頂。
上空には雲がかかっているものの視界良好。北アルプスの大展望が広がっている。
身体はぜぇぜぇしているが、心地よい爽快感。
腰を下ろして休憩していると、次第に脚がパンパンに張ってきた。乳酸溜まりまくりな痛み…
山頂は結構な賑わいで、岩陰に入って風を除ければ然程寒さは感じない。隣のお兄さんは「暑い暑い」といって短パンTシャツ姿になっていました…すげぇ。
1時間程まったりして、そろそろ下山しようとした頃、ゆっくりと上空の雲が流れてゆき青空と入れ替わった。陽光が当たって秋色の山肌が綺麗に映える。暫くまた写真撮影。
とりあえず
北アのパノラマ
富士の折立の向こうに槍ヶ岳
秋の山肌は重厚で美しい
白馬連峰も秋の色
毛勝も秋の気配
11時02分。下山開始。
慎重に岩場を通過したあとも、下から登山者が上がってくるので落石を起こさないように待機しつつゆっくり下山。登る時にはあまり楽しめなかった景色もカメラにおさめてゆく。
剱岳本峰を振り返る
立山川源頭。向こうには薬師岳。
天高く秋晴れ
12時51分。早月小屋。
山頂から1時間49分かかった。登りタイムより26分遅い。
12時56分。早月小屋出発。
あたりはガスに包まれた。もう景色を楽しむこともなく馬場島まで下るだけだ。
ここからはちょっと頑張ってみるか。
最初はリズミカルにステップを切って下ってゆくも、すぐに脚に疲労が溜まる。
途中から身体はガタガタ。歩き方もちぐはぐでヨボヨボ。やはり下りは苦手だ。
標高1,000mの平坦路は少し走ってみるが、おかげで最後の下りは脚が動かなくなった。
14時40分。馬場島登山口に無事到着。
「試練と憧れ」の石碑の前のベンチに座り込む。
駐車場に戻って馬場島荘でお風呂をいただく。500円。
汗を洗い流し、清潔感のある湯船で「ふぁ~」っと脱力。
湯に浸かりながら、「自転車で海まで走破するのは、やはり凄いな~」と改めて感嘆と興奮を覚えた。
*****
さて、翌日のメニューは自転車!
場所を乗鞍に移してヒルクライムです。
大沢野の寂れた食堂に入って焼肉定食で胃袋を満たし、上宝のパーキングで車中泊。寝るぞ~。
山探さんのタイムとあまり変わらんやん。すげー。
僕より2時間以上速い!(僕が遅いのもありますが)。
道理でついていけないわけだ。
今日は筋肉痛でガタガタですわ(涙)。
TOKKEN君の日本海からの記録を改めてじっくり読ませてもらいました。登山区間の様子だけでも分かった上で読み返してみて、文章から伝わってくる気迫に圧倒されました。海からの日帰りを切り開いていく偉大さに頭上がりませんです。
山探さんのタイムはとてもじゃないけど及びませんよ。出発前にも読ませてもらいましたが、体力・気力そして開拓の精神どれも凄い!のひと言です。
早月尾根のスピード記録もさることながら、翌日モリモリ乗鞍を駆け上るそのパワー…
またディスプレイを前に興奮してしまいました。
写真は、一眼で撮られたのでしょうか?
今年も早月尾根を見送ってしまいそうでしたが、hatayanさんの記録を見て、僕の湿った導火線に一気に火が点きました
次は海から…やってみたいです。
乗鞍もhatayanさんは岐阜側の標高差をスキー担いで登ってしまったんですよね
来シーズンご一緒させていただければ楽しいですね。
あっ、写真はコンパクトデジカメです。一眼は重いので…って何のためのE410なのか。