TREK&RIDE

山と自転車!

旭・雪倉・朝日/山スキーツアー (第1日 猿倉~旭岳~白馬山荘)

2008-05-09 | 山スキー
2008年5月3日 (第1日 猿倉~白馬大雪渓~旭岳北面~白馬山荘)

金曜日の仕事を終えてGW後半のスタート!
通勤自転車で自宅まで激チャリ。急いで仕度を整えて車に乗り込んだ。
東名阪は鈴鹿から四日市まで渋滞・・・新名神開通の影響か。なんとかギリギリで20時前に小牧JCTを通過して通勤割引適用で中津川まで。19号に降りてから夕食。Kさんと携帯メールで連絡を取り合う。

Kさん夫妻は昨年のGW薬師黒五ツアーでご一緒させていただいたベテラン山スキーヤー。
今回はKさんから猿倉起点で雪倉、朝日を巡るツアーの連絡をいただき、同行させていただくことになった。

猿倉から大雪渓ルートはGW前半に途中敗退とはいえ歩いたばかりなので、僕は早立ちで白馬鑓経由で白馬山荘に向かいたいと我侭を申し出て了解をいただいたのだが…

情けないかな19号大桑の道の駅で早々と睡魔にダウン。4時間ほど仮眠を取ってから走り出し、猿倉に着いたのが5時過ぎ。駐車場は既に多くの登山者やスキーヤーで賑わっていた。
そのまま準備をすれば鑓経由も十分可能だったが、カラダが言うことを聞いてくれない。GW前半の疲れをひきずってドーンと重い。結局鑓沢経由は諦めて、シュラフを広げてもう一寝入りしてしまった。

Kさんが到着する時刻まで眠って随分カラダが楽になった。Kさんの車を探して歩いていると向こうからKさんがやってきた。お互い手を振って1年ぶりの再会を喜ぶ。今日から4日間よろしくお願いします。

7時35分。それぞれ準備を整えて猿倉駐車場を出発する。前週葱平で引き返した時にお会いした方の車が停まっていたので少しご挨拶。氏は今週も猿倉ベースであっち方面こっち方面を滑るらしい。
雪は先週より随分減っているが、まだ林道は駐車場脇からしっかり雪が着いていて白馬尻までずっとスキーを履いて行けた。


GW後半戦。この天気がどこまでもつかな??

8時37分。白馬尻。
今日は大雪渓を上がって白馬山荘に泊まるだけだから、全然急ぐ必要もない。Kさんといろいろ話をしながらゆっくりペースで登ってゆく。
葱平下の急斜面は今回初めてシールで上がってみた。ツボ足とシールとどっちが速いのか…微妙。

11時27分。葱平。今日は穏やか。


山も陽気な5月ですね。


毛勝です。

13時10分。白馬山荘着。
時間があるのでとりあえずチェックインしてから旭岳を遊ぼう。

13時35分。旭岳に向けて白馬山荘出発。
剱岳と毛勝を正面に見て、まずは旭岳とのコルまで滑ってゆく。Kさんはシールでほぼ直登でグイグイ登って行ったが、僕はツボ足で登ることにした。柳又谷から吹き上げる風は強く、時折身体を揺さぶる。


昨年から旭岳は4戦で2敗。今回は登らせてイタダキました。

14時15分。旭岳山頂。
東面は肝が縮み上がる急斜面。午後の高温で雪はグサグサの様子。こんな時にこの斜面に飛び込んだら雪壁はどうなるのだろう?
もちろん僕にはとても無理な斜面ですがね。

西斜面でも滑ろうかと西側の斜面を覗きに行くと突然足元からストーンと窪地に落ち込む。
胸の高さまで落ちちゃって、あーびっくり!ザックをKさんに引き上げてもらって脱出する。岩と雪の間の雪が溶けて空洞になっていたみたい。

西斜面は状況がよく分からないので、南面を滑って山荘に帰ろうかと相談していたところへ、単独の方が山頂へ。
写真を取り合ったところで、この方から北面を滑らないかとお誘いを受ける。なかなか素敵な斜面らしいので同行させていただくことにした。


清水岳への尾根には物凄い雪庇。


旭岳北面への滑り出しは緩やかで安心。

14時52分。僕も旭岳北面に滑り込む。
素晴らしいです。適度な斜度でとても滑りやすい。雪の状態もなかなかです。
うひゃうひゃ歓声を上げながら静かな大斜面を思い思いにブンブン滑る。


超快適な斜面です。


Kさん滑る。


僕も滑る。

標高2,500mまで滑降してからトラバースして旭岳東面と白馬岳との間の谷に回りこむ。ここから見る旭岳の岩峰はアルペンチックでカッコイイ。
 
少しずつ表情を変える旭岳の姿と振り返れば明日向かう予定の雪倉方面ののびやかな山稜。午後の遅い時間帯、白馬山荘への道のりをシールでゆっくり上がります。

16時25分。白馬山荘帰着。部屋に戻り軽くビールで乾杯。

この日の宿泊客は110名程だとか。夕食は意外と豪華でご飯をモリモリいただいた。
同じテーブルに座っておられた著名な山岳スキーヤーで写真家である方の話を少し聞かせていただくこともできた。

夕食後、太陽が西に傾く頃カメラを持って白馬岳山頂に向かった。雪山とは思えない暖かさ。
日が沈むまでゆっくりと至高のひと時を堪能する。


剱岳もほんのり。


能登半島に沈みゆく夕陽。眼下の黒部扇状地の水田が印象的だった。

すっかり日が沈んで、明かりの灯る山荘に戻ると、部屋には布団が敷かれていました。すみません。



20時30分消灯。おやすみなさい。