B-winds(ブレイスの風)

風になりましょう。人を活かし、未来を生かす風に…
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木を生かす。播州を生かす。人を生かす。

2008-06-20 08:18:49 | Weblog
兵庫県小野市から、はるばる私を訪ねてきてくださったイマムさん。
20代の起業家の壮大なビジョンに、私は圧倒されました。

①木を生かす

 彼の事業の一つは「マイ箸」の製造販売。私達が使用する割り箸は年間300膳にのぼり、毎年杉の木一本を切り倒している計算になるそうです。彼が「マイ箸」を販売し、割り箸の使用量が減れば、木を生かし、森を生かす事になります。

②播州を生かす

 彼は、マイ箸のケースに地元の「播州織」を、結び目に「小野そろばん」の玉を使っています。いずれも時代の波に取り残された名産品。その郷土愛に脱帽です。

③人を生かす

 播州織のケースを作る際に必要な縫製作業を、彼はいわゆる「ひきこもり」の若者達に任せました。会社に行かなくても家でできる仕事です。彼自身も子供の頃、長い不登校を経験しました。「誰からも必要とされていない。」と感じる事の辛さを痛いほど知っているからこその発想。ほんのわずかな工賃かもしれないけれど、今、多くの若者が、自分が必要とされているという幸せを実感し、中には家を出て、彼といっしょに営業活動をはじめる若者も出始めているということです。

 木を生かし、地元を生かし、人を生かす。事業規模はまだまだ小さいかもしれないけれど、そこには大企業も及ばないほどの温かい志がありました。これからも頑張ってほしいものです。