ホリスティックライフ in 世田谷

都会の中の田舎に住み、ウキウキ、ワクワク楽しく暮らす。
キーワードは、ホリスティックライフ。

『偽善エコロジー』

2008-09-18 20:07:59 | 最近読んだ本
武田邦彦『偽善エコロジー』(幻冬舎新書)

んまぁ、なんと刺激的なタイトルだこと。
サブタイトルは「『環境生活』が地球を破壊する」。

職場の尊敬する先輩?に勧められた、
というか借りた本です。

そりゃ、エコ生活をしているつもりのワタシとしては
当然、興味津々、気になりますよね、こういうこと。

目次を見ただけで「うわ~」。

レジ袋を使わない ⇒ 判定:ただのエゴ
石油をやめバイオエタノールに ⇒ 判定:ただのエゴ
冷房28℃の設定で温暖化防止 ⇒ 判定:意味なし
温暖化で世界は水浸しになる ⇒ 判定:ならない
プラスチックをリサイクル ⇒ 判定:危ない
古紙のリサイクル ⇒ 判定:よくない
ペットボトルのリサイクル ⇒ 判定:よくない
アルミ缶のリサイクル ⇒ 判定:地球に優しい

……という具合で続き、
もちろん、それぞれ理由が書いてあります。

全然知らなくて、目からウロコ!もありますが、
うすうす分かっていたこともあるし、
あと一歩突っ込みが足りないと思わせることも
なきにしもあらずです。

結局のところ、著者が本当に伝えたかったのは
最後の第四章「本当に『環境にいい生活』とは何か」に
凝縮されていると思います。

リサイクルより、物を大切に使う心を訴え、
自然と人間の共生を考え、
自然を大切にする心を失った日本人を憂い、
心が満足していると物は少なくてすむとする……。

ここまで読んで、そうそう、その通り!と
常日ごろ思っていることが並んでいるので
すーっと入ってくるものを感じました。

第三章までは、これを伝えるための「導入部分」
だったのではないかと。

なんでもかんでも地球温暖化、オンダンカ、エコ、エコ……
につなげたがる昨今、
「ちょっと待て!」と切り込み、それでいて、
最後には意味あるメッセージが込められている、
貴重な一冊です。

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