元サラリーマンの植物ウォッチング第6弾。写真はクリックすると大きくなります。
多摩ニュータウン植物記Part6
コナラ・3~紅葉
上柚木西歩道橋付近の遊歩道に生えている「コナラ(小楢)」。ブナ科コナラ属の落葉高木で日差しを浴びて鮮やかな紅葉を見せていた。さて数年前から多摩丘陵を始め関東地方南部でコナラの大木が急激に枯死する“ナラ枯れ”現象が拡がっている。長池公園ではこの状況について公園管理者が説明板を設置しているのでその一部を記載しておこう。
・ナラ枯れはカシノナガキクイムシが病原菌を伝播することによって起こる樹木の伝染病で、1980年代に日本海側各県の山林で発生が拡大し、2020年になって東京都下の公園や緑地、その他の雑木林などで、爆発的な発生が見られるようになった。
・ナラ枯れを引き起こす体長5ミリほどの甲虫=カシノナガキクイムシは、体の一部にナラ菌を貯蔵しており、コナラの幹に穴を開けて樹木内部を食害・繁殖するとともに、放出されたナラ菌が樹液の流動を阻害して樹木を急激に枯死させる。
・東由木地区の公園では、昨年ナラ枯れ発生後、枯死したコナラを可能な限り伐採し、枯死木からのカシノナガキクイムシの飛散を防ぐ対策を行ってきたが、今年も大径木を中心に被害が拡大している状況で、放置すれば危険な枯死木から伐採処理を行う。
・ナラ枯れは大径木での罹患率が非常に高く、燃料革命以後の里山林の放置により、15~20年周期による雑木林の伐採更新が停止し、高齢化したコナラの樹勢が低下したことと無縁ではないと言われている。
・今後、数年はナラ枯れの謙虚な発生が生じると考えられるが、被害の激しい樹林地では、コナラ実生苗の植林などによる積極的な樹林の若返りを図り、多様な植生の保全を検討していく。
・ナラ枯れはカシノナガキクイムシが病原菌を伝播することによって起こる樹木の伝染病で、1980年代に日本海側各県の山林で発生が拡大し、2020年になって東京都下の公園や緑地、その他の雑木林などで、爆発的な発生が見られるようになった。
・ナラ枯れを引き起こす体長5ミリほどの甲虫=カシノナガキクイムシは、体の一部にナラ菌を貯蔵しており、コナラの幹に穴を開けて樹木内部を食害・繁殖するとともに、放出されたナラ菌が樹液の流動を阻害して樹木を急激に枯死させる。
・東由木地区の公園では、昨年ナラ枯れ発生後、枯死したコナラを可能な限り伐採し、枯死木からのカシノナガキクイムシの飛散を防ぐ対策を行ってきたが、今年も大径木を中心に被害が拡大している状況で、放置すれば危険な枯死木から伐採処理を行う。
・ナラ枯れは大径木での罹患率が非常に高く、燃料革命以後の里山林の放置により、15~20年周期による雑木林の伐採更新が停止し、高齢化したコナラの樹勢が低下したことと無縁ではないと言われている。
・今後、数年はナラ枯れの謙虚な発生が生じると考えられるが、被害の激しい樹林地では、コナラ実生苗の植林などによる積極的な樹林の若返りを図り、多様な植生の保全を検討していく。
コメント ( 22 ) | Trackback ( )
« コバノセンダ... | アオノリュウ... » |
青梅の梅の木もウイルスにやられて、全て伐採して、復旧するのに何年もかかります。
あの美しい「青梅梅郷」もしばらく見られません。
折角大きな木になれたのにウイルスでやられてしまうなんて無残すぎます。
復活できるよう祈るしかできないですが大変な作業になるのですね
以前里山を歩いていて、伐採した木を所々で短く切り揃え、固めて綺麗に積んであったのを見て、ハテナ?これはどういう措置かと訝しんだことがありました。
この記事の説明を読んで、合点がいきました。
おそらくそれと同じ措置だったのではないかと思いました。
コナラの紅葉も、意外なことに、とても美しいのでしたね。
私の散歩コースにも、コナラはありますが、こんな綺麗に色付いているのを見たことがありません。
それにしても良い色合いです。急な冷え込みで良い色に染まったのでしょうか。
ただ、コナラはとくに東側のマンションに面した位置にあるものが多く、マンション側から苦情でもあったのか、片っ端から伐採しています。
ずいぶん紅くなったコナラですね。
根岸森林公園のコナラは黄色に黄葉するだけで紅くはなりません。
多摩NTの住人 さん、
横浜税関資料室と、もうひとつ、海上保安庁の「海上保安資料館」は、ほかでは到底見ることのできないものを見ることができます。
海上保安資料館では北朝鮮からの工作船が沈没したものを引き揚げて展示しています。
リンクは、私のブログへのコメント返しのかたちで載せました。
この2ヵ所は港湾関係でもとくにおもしろい展示でした。
ナラ枯れ現象のことは5年ほど前からTVの番組などで取り上げられています。確かに最近は里山の木々は放置されているので、それもナラ枯れの原因なんですね。
先週末に高知の山を歩きましたが、高知の里山は照葉樹が多く、クスの大木が尾根にたくさん生えていて驚きました。この時期、同じ四国でも香川の里山ではコナラやアベマキが美しく紅葉しているのとずいぶん趣が違うものだと思い知りました。
こちらでもたまにナラ枯れ?と思われる気を見かけますが、それほど多くはないようです。
こちらでもナラ枯れが増えているように感じます。
おはようございます
見事な紅葉ですね
カシノナガキクイムシによる被害が拡大しているのですか
対処法はないのでしょうか
こんな綺麗な紅葉が見れなくなるのは残念です