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ホルトノキ・8~開花2

 陵南公園に植栽されている「ホルトノキ」。ホルトノキ科ホルトノキ属の常緑高木で九州や四国など暖かい地域に分布している。7~8月に横に花茎を伸ばし下向きの花を多数咲かせる。その名前は“ポルトガルの木”という意味だが、ポルトガル原産ではなく日本在来種。鹿児島では“モガシ(茂樫)”、沖縄では“タラシ”など各地で様々な呼び方がある。江戸時代末期に平賀源内が紀州湯浅で見たモガシをポルトガルから渡来した“オリーブ”と勘違いして名付けられた。
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番外編・14~アオノリュウゼツラン草姿

 キジカクシ科(←リュウゼツラン科)リュウゼツラン属の「アオノリュウゼツラン(青の竜舌蘭)」。メキシコの熱帯地帯原産で発芽してから開花するまで数十年掛かりその後は枯れてしまう一稔多年性植物。原産地では10~20年で開花するが、日本では数十年に一度開花するので“幻の花”とも呼ばれている。
 しかし今年は日本各地でリュウゼツランの開花情報が届いている。ここ千代田区の日比谷公園のほか、横浜市港南区、愛知県知多市、兵庫県伊丹市、兵庫県加古川市、鳥取県米子市、長崎県平戸市などで開花し、珍しいところでは東京ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンの敷地内でも咲いたようだ。
 専門家によるとこの一斉開花の理由のひとつは、昭和30年代以降のサボテンブームで各地の公園や緑地に植えられたものが60~70年経って開花期を迎えたというもの。もうひとつは近年の温暖化によるものだ。今夏は昨年よりも更に暑さが厳しく夜の気温も25℃を下回らない熱帯夜の日が多い。この日本列島の亜熱帯化がリュウゼツランの生育に適した環境になったと考えられる。
 日比谷公園のアオノリュウゼツランはそれまではせいぜい3メートルほどだったが、公園職員が5月17日に真ん中の茎が伸び始めたのに気づいた。その後1日10~20センチずつ伸び見る見るうちに高くなって7月10日の開花時には草丈は7.7メートルまで伸びた。茎の伸びは開花直前にはほぼ止まったという。
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エンジュ

 上柚木緑地公園下の道路に植栽されている「エンジュ(槐)」。マメ科エンジュ属の落葉高木で中国原産。排気ガスに強く樹形が整うので都心の幹線道路などでも街路樹に利用されている。7~8月に枝先に円錐花序を出し長さ1.5~2センチの蝶形花を多数咲かせる。花期には落花で樹の下が白い絨毯のようになる。
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