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マヤラン・5~花粉塊

 ラン科シュンラン属の「マヤラン(摩耶蘭)」。同属のシュンランのような葉を持たず菌類と共生する多年性菌従属栄養植物で神戸市の摩耶山で初めて発見されたことに由来する。関東~琉球諸島に分布しており地中の根茎が枝分かれして群落を作るが、個体群の消長は激しく当地では以前たくさん見られたが今は跡形もなく消えてしまった場所が多い。写真では花冠の中央に2個の花粉塊が見える。これは片倉城跡公園のもの。
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シラタマソウ・2~果実

 ナデシコ科マンテマ属の「シラタマソウ(白玉草)」。ヨーロッパ原産の多年草で明治時代末期に園芸用に渡来し今では各所で野生化している。花期は6~8月で写真は果実の様子。先端の白い花冠はすぐに落ちて果実は萼片に包まれた蒴果になる。果実は長さ7~8ミリの楕円形球で中に長さ2~3ミリの腎臓形の種子が多数入っている。
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チャボタイゲキ・4~日野バイパス

 日野バイパスの歩道脇に生えている「チャボタイゲキ(矮鶏大戟)」。トウダイグサ科トウダイグサ属の一年草で地中海沿岸地方原産。日本では1784年に長崎で帰化が確認され今は関東地方以西に分布している。ヨーロッパでは皮膚疾患の薬用に栽培されている。“大戟”とはタカトウダイの根を乾燥した漢方薬で一般的にトウダイグサの仲間もそう呼ぶが、本種は草丈15~20センチでトウダイグサよりは小振りなので“チャボ”の名を付けられている。7~9月に総苞に包まれた杯状花序を出し1個の雌花と数個の雄花を咲かせる。花序全体の直径は2~3ミリでツノ状の付属体はわずか1ミリほど。雌花の子房は受粉したようで長さ5~6ミリに肥大している。
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