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タマゴタケ

 高尾山"蛇滝道”に生えている「タマゴタケ(卵茸)」。テングタケ科テングタケ属のキノコで毒々しい色をしているが食べられる。味はあまりないが和え物では少し歯応えのある食感が楽しめる。この日は高尾山口から登りをリフトでショートカットしたが、途中でリフトから2~3メートル下にタマゴタケがいくつか見られた。また"3号路”でも見ていて今年はタマゴタケが大豊作のようだ。写真の手前は頭を出したばかりで後方は成長した姿。
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ツクツクボウシタケ・4~高尾山3号路

 高尾山"3号路”で見つけた「ツクツクボウシタケ(ツクツクボウシタケ(つくつく法師茸)」。バッカクキン(麦角菌)科イサリア属の“冬虫夏草”でその名の通りツクツクボウシの幼虫に寄生する。2年前に当地の"いせまいり公園”や"大塚西公園”で見ており、ここで見た瞬間にツクツクボウシタケだとわかった。写真の一番長いもので長さは1.5センチほど。
 冬虫夏草には完全型と不完全型があり、完全型は有性生殖を行うため胞子は子嚢と呼ばれる袋に入っておりこの子嚢が更に子嚢果(子嚢殻または被子器)の中にしまわれている。そのため完全型の冬虫夏草のキノコの部分(ストローマもしくは子座)を拡大すると粒々が見える。一方、不完全型は無性生殖を行っておりキノコの部分(シンネマ)の先端は粒々ではなく粉状の分生子と呼ばれる胞子が付いている。
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コガネヤマドリ

 高尾山"いろはの森コース”の道端で見掛けた色鮮やかなキノコ。茎が太い大型のキノコで背丈は10センチほど。ヤマドリタケやヤマドリタケモドキかなと思って調べるとどうやら「コガネヤマドリ(黄金山鳥)」のようだ。イグチ科ヤマドリタケ属のキノコでブナ科の広葉樹林下に発生する。
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タマツノホコリ・2~小仏城山

 奥高尾“小仏城山”付近の林内の朽ち木に発生している「タマツノホコリ(玉角埃)」。ツノホコリ科ツノホコリ属の変形菌で球体の担子体の直径は2~3ミリ。表面はハチの巣状になり周りの担子体と結合している。
 変形菌は落ち葉や倒木に発生する微生物で一生のうちに様々な形に変化する。粘菌とも呼ばれるが、粘菌は変形菌以外に細胞性粘菌、原生粘菌と呼ばれるグループを含めた総称になる。粘菌は18世紀にリンネによって菌類と共に植物に分類されたが、19世紀にはヘッケルが唱えた三界説で、植物界でも動物界でもない原生生物界に位置付けられた。近年になってDNA解析によってアメーバ動物(Amoebozoa)という新たなグループに分類されている。
 NHK朝ドラ『らんまん』で東京大学植物学教室で学ぶ藤丸次郎君が“変形菌”についての論文を発表するシーンがあったが、実は藤丸次郎君のモデルは実在した菌類学者の田中延次郎氏(旧姓:市川延次郎氏)になる。田中氏は在学中に牧野富太郎と共に『植物学雑誌』発刊を提唱し自らハツタケなどのキノコの論文を記載している。その後、変形菌の名前を使った日本最初の論文を発表した。
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ツノホコリ・4~再会

 植物と動物の中間に位置している変形菌(粘菌)の存在を知ったのは1年前だったが、この日、去年初めて見つけた大垂水峠付近の朽ち木に発生している「ツノホコリ(角埃)」に再び出会うことができた。ツノホコリ科ツノホコリ属でゼラチン質の角状の担子体は長さ1ミリほど。この先端に胞子があるがマクロレンズで撮ってもこれが限界。
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キヌガサタケ・4~咲き始め

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。写真は菌蕾から子実体が伸びて菌網を拡げ始めたところ。この後2時間程度でこの白いドレスが地面まで拡がっていく。キヌガサタケはその美しさから“きのこの女王”の愛称がある。昔の貴婦人は外出の際に絹を張った“衣笠”を後ろから差し掛けており、キヌガサタケの姿を“衣笠”に見立てて名付けられている。
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ツノマタタケ

 奥高尾“萩原作業道”の倒木に発生していた「ツノマタタケ(角又茸)」。アカキクラゲ科ツノマタタケ属のキノコで朽ち木などに発生する。高さは5~10ミリで棒状のものもあれば二又状やヘラ状のものもある。毒は無いようだが食用にはならないようだ。
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キヌガサタケ・3~菌蕾

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。2ヶ月ほどの間に原基から幼菌に成長し写真はおそらく菌蕾で皮膜が裂開したものだろう。皮膜の内側にはゼリー状の物質がありこの中から子実体が伸びてくる。写真は午前9時頃のもので通常であれば既に伸び上がっている時刻だが何らかの原因で止まっている。暗緑色のグレバの部分が大きく折損しているためだろうか。直径は5センチほどになる。
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キヌガサタケ・2~幼菌

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。菌糸が密に集合した原基と呼ばれる段階から2ヶ月ほどで写真の直径5~6センチの球形の幼菌(菌蕾)になる。これが熟すと皮膜を破って子実体が伸びレース状の菌網を拡げる。この幼菌はこの数日の間に裂開するだろう。
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キヌガサタケ・1~大戸緑地

 スッポンタケ科キヌガサタケ属の「キヌガサタケ(衣笠茸)」。早朝に卵形の成熟菌蕾の膜を破って暗緑色の傘の付いた柄が伸び白いレース状の菌網が地上付近まで拡がってくる。その時間はわずか2時間ほどで午後には委縮して倒れてしまう。背丈は10~15センチでその菌網をレースのドレスに見立てて“きのこの女王”と呼ばれている。日本全土に分布し梅雨時と秋に主に竹林に発生することが多い。悪臭があるというが写真のものはほとんど臭いを感じなかった。これは大戸緑地のもの。
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