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虫・18~コオニヤンマ

 ベニバナボロギクを撮ろうとしていると横に止まった「コオニヤンマ(小鬼やんま※)」。サナエトンボ科コオニヤンマ属のトンボで体長は8~9センチ。オニヤンマに良く似ているがオニヤンマの複眼が接するのに対して本種は少し離れているのでコオニヤンマのようだ。子供の頃はそんな区別を考えず"オニヤンマ”として追い掛けていたのだろう。ちなみにオニヤンマはオニヤンマ科で科が異なる。
 ※"やんま”の漢字は蜻+虫偏に廷
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虫・17~ミヤマカラスアゲハ1

 奥高尾“日影沢林道”で吸水していた「ミヤマカラスアゲハ(深山烏揚羽)」。翅をパタパタ小刻みに動かすのでなかなか翅を拡げた瞬間が撮れない。何度かシャッターを切って何とか翅の色がわかるのがこの一枚。ミヤマカラスアゲハはアゲハチョウ科アゲハチョウ属のチョウで写真は夏型のオスのようだ。翅の一部は“構造色”という特殊な仕組みで美しい金属光沢の色彩を生み出している。ミヤマカラスアゲハが実際に持っている色素は黒系、赤系、黄系、白系であり青系や緑系の色は構造色の光の反射具合により発色している。
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虫・16~ツマグロヒョウモン雄

 東光寺第一緑地の木杭に止まった「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」。タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属のチョウで翅の褄(つま=先端)が黒く翅全体に豹紋がある。写真はオスの個体でメスは前翅の先端に黒い部分と白い帯がある幼虫は毒々しい色をしているが突起には毒は無く刺すこともない。スミレ類を食草としており、喰い荒らされたスミレを見ることがある。
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虫・15~ジャノメチョウ

 野津田公園の林縁で見掛けた「ジャノメチョウ(蛇の目蝶)」。タテハチョウ科ジャノメソウ属で成虫は夏に見られる。翅に“蛇の目”模様が特徴で写真の個体はオスにようだ。幼虫はカヤツリグサ科やイネ科植物を食草にする。
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虫・14~アカスジキンカメムシ成虫

 ツクバネの葉に止まっている「アカスジキンカメムシ(赤筋金亀虫)」。キンカメムシ科アカスジキンカメムシ属の昆虫で関東地方以南で見られる。幼虫は“ちびまる子ちゃん”の顔のような模様だが、写真は成虫のもので緑色地に赤い筋が入りとても美しい。
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虫・13~カベアナタカラダニ

(苦手な方は写真を拡大しないようにご注意下さい)
 陽当たりの良いブロック塀やコンクリートなどで良く見られる赤いダニ。これはタカタダニ科アナタカラダニ属の「カベアナタカラダニ(壁穴宝壁蝨)」で日本全国に生息する。体長は1ミリほどで人を刺すことは無いが潰すと赤い体液が出て衣服などが汚れてしまう。関東地方では4~6月に発生しコンクリート表面に付着した花粉などを餌にしている。拙庭でもブロック塀や玄関タイルなどをウロウロしており気持ち悪いが水を掛けると姿が消える。苔なども餌になるので高圧洗浄機で丸洗いするのが良いらしい。
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虫・12~ヒメシロチョウ幼虫

 今日は二十四節気の“啓蟄”。大地が温まり冬籠りしていた虫が這い出てくる頃を意味している。写真はヒマラヤスギの葉に付いていた細長い虫。細い葉に同化していてそこに虫がいるとは気付きにくい。昆虫には詳しくないので当地の専門家に伺ったところ『何かのチョウの幼虫でしょう』とのヒントを頂いた。背中に特徴的な白線があるのを調べていると「ヒメシロチョウ(姫白蝶)」の幼虫に辿り着いた。ヒメシロチョウはシロチョウ科ヒメシロチョウ属の蝶で河川敷や農耕地に生息している。
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虫・11~雪虫1

 初冬に陽当たりの良い場所で雪のようにフワフワと舞っている“雪虫”。体長は4ミリほどで腹部に白い綿毛のような形状の分泌物を付けている。これは土や水分から身を守るとともに空中を漂い易くしているもの。飛び回るのはあまり得意ではないようで手のひらで追うとすぐに捕まえられる。北海道では冬の到来を告げる虫で「トドノネオオワタムシ(椴之根大綿虫)」と呼ばれ、これが飛び始めると雪が降るという。春にタモ類やハシドイなどの枝や葉に密生し新芽から吸汁する害虫で夏はトドマツの根に棲み土の中で繁殖するのでその名がある。見た目は可愛いがアブラムシの仲間でアブラムシ科アブラムシ属になる。東京など暖地ではエノキワタアブラムシなどが分布しているようだが、写真の個体はトドノネオオワタムシのように思える。
 さて昨日、当地の東京都立大学キャンパスで同大学の教授が切りつけられるという事件があり犯人は逃走中でまだ捕まっていない。大学に隣接する松木日向緑地は良く訪れているが平和で静かな南大沢でいやはや物騒な事件が起こってしまった。先ほど大学の前を通ったらマスコミ各社の中継車両が止まっていて正門前では撮影が行われていた。一刻も早く犯人を捕まえて欲しい。
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虫・10~アカボシゴマダラ

 大相撲秋場所が始まった。私は子供の頃からの大相撲ファンで15日間の熱戦が繰り広げられるのが2ヶ月毎の楽しみである。社会人の独身時代には取引先に大阪府立体育館(現体育会館の前身)の春場所に招待され観戦後にミナミで生まれて初めての“ちゃんこ鍋”をご馳走になった。東京転勤後は今度は接待側になり何度も桟敷席で観戦したがいつも接待そっちのけで取組に集中していた。今となってはサラリーマン時代の良い思い出である。
 さて大相撲では行司が『はっけよい、残った』と声を掛けるが、バラエティ番組や子供達の相撲遊びではこの『はっけよい、残った』を、いわゆる『よーい、ドン』と思っているふしがある。軍配を両者の間に掲げて『はっけよい、残った』と言う瞬間に上に挙げて競技がスタートするというあれだ。
 この『はっけよい』の意味は“発揮揚々”“八卦良い”“早く競え”など諸説あるが、いずれにせよ両者が止まっている時に気分を高揚させる掛け声になる。制限時間がいっぱいになり両者が土俵に手を付いて睨み合う瞬間に『はっけよい』と声を掛ける。しかしスタートの合図は行司ではなく両者が阿吽の呼吸で合わせるのが大相撲のルール。一方『残った』は両者が動いている状態で掛ける言葉で、“頑張れ、頑張れ”や“まだ勝負はついていないぞ”という意味。両者ががっぷり四つになって動きが止まった時は、『残った、残った』ではなく『はっけよい』になる。
 大相撲では“白星”を求めて毎日力士が奮闘しているが平幕力士が横綱を倒すとこれが“金星”となる。ひとつ“金星”を取ると年間24万円が引退するまで支払われまさに『ごっつぁんです!!』の世界。残念ながら大関を倒しても“銀星”とはならず、まして“銅星”や“赤星”は無い。
 閑話休題。写真はタテハチョウ科アカボシゴマダラ属の「アカボシゴマダラ(赤星胡麻斑)」。ベトナム北部から台湾、中国、朝鮮半島にまで分布し日本では奄美諸島に分布している。しかし20年前に突如として埼玉県に出現しその後関東地方南部に拡がってきている。本来の分布域からかなり離れていることから昆虫マニアによる人為的な放蝶の可能性が高いと言われ要注意外来生物に指定されてしまった。
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虫・9~ツマグロヒョウモン幼虫

 拙庭でずいぶん増えてきたフイリゲンジスミレ。10年以上前に園芸店で購入したものだが、毎年、現れるわけではなく数年間姿を消したかと思うと突然復活したりしていた。今年はあちこちに出ていた小さな株をやや日陰で湿った場所にまとめて移植したところグングン成長して大きな葉になってきた。ところがこの日見てみると葉がかなり虫食い状態になっている。葉の裏を探してみると『いた、いた。』 これはタテハチョウ科ツマグロヒョウモン属の「ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)」の幼虫でスミレやパンジーなどを食草にしている。トゲトゲの突起に毒は無い。成虫は大型の蝶になり長距離を移動することで知られている。その名は成虫の翅の褄(つま=先端)が黒い豹柄という意味。では模様が異なる。
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