アマチュア無線局 JO1KVS

運用やグッズ、その他思いついたことを書き込んでいます。役に立たない独り言ですがよろしくお願いします。

28MHz 1/2λノンラジアル 調整の追い込みに成功

2010年04月29日 20時15分57秒 | アマチュア無線



 先日から取り組んでいる、ツェップライクアンテナ、エンドフェッドアンテナ、1/2λノンラジアルアンテナの調整の追い込みに成功しました。

 まずアンテナの構成を御覧下さい。黄色いコイル緑のコイルは直流的にはつながっていません。巻き終わるところのすぐ近くから巻き始め、一見一つのコイルのように仕上げます。実際の作品はコイルの内側から配線しています。
 エレメント側の黄色いコイルと並列に同軸ケーブルで作ったコンデンサー(同軸ケーブルは若干の容量があり比較的耐圧の高いコンデンサーとして使えます。だいたいどんなケーブルでも10センチ10PFくらいです。)を取り付けます。
 共振回路ですね。ちなみにディップメーターでこの部分を測ってみると、この28MHz用のアンテナでは、22.5MHzくらいで、21MHz用のタイプでは17.5MHzくらいで共振していました。
 同軸コンデンサーの代わりにバリコンを付ければ18~28MHzをカバーするようになります。エレメントは別途伸ばせるように工夫してください。
 今回の工作では安価な8センチくらいのヘアカーラーを使いました。
 さらに7や10、14に出たい場合は黄色のコイルの巻数を増やしていけば対応出来ます。あらかじめ20回くらい巻いておいて、ミノムシクリップでキャンセルするようにし、さらにバリコンを使えばかなり使えるチューナーになります。

 今日は半完成状態のアンテナを城山湖で披露してきましたが、半完成では満足がいかないので、夜になって追い込み作業を行いました。

 また新しくコイルを巻き、今度は同軸コンデンサーはうんと長めに付けます。
 エレメントも1/2波長より50センチくらい長めにつけます。
 このままどこで最良か確認したら、25メガくらいで下がるポイントが有りました。でもSWRは2以上ありました。

 28MHzで最良にしたいので、徐々に同軸コンデンサーを切り詰めていきました。
 すると徐々に周波数が高い方にシフトしつつSWRが下がるようになってくるのですが、ここで大きな変化を見つけます。
 下がりきった時のSWRの値がだんだん変わってきています。

 たまたまですが、同軸コンデンサーを切り詰めていくと最下点のSWRがだんだんと下がる傾向が見て取れました。(これ重要な調整ポイントです)

 さらに同軸コンデンサーを切り詰めていきます。
 26MHzを越えた辺りでSWRが1.0近くまで下がりました。

 この状態が、エレメントの同調とマッチングとのバランスが良いところ、というわけです。

 さらに同軸コンデンサーを切り詰めると、最下点の周波数は高い方へシフトしつつも、SWRが少し高めになっていきます。今度は逆にバランスが崩れつつあると言うことです。

 同調周波数よりもどこかでSWRが最も下がるように徐々に調整していけば、狙った28.3MHzでピッタリのアンテナになるわけです。

 ですから、今度切るべきは同軸コンデンサーではなくエレメントの方です。エレメントは10センチくらい切っても同調周波数はあまり変わらず、SWRの変化がの方が目立ちます。最下点の周波数は上がりますが、ここは一旦SWRが1に近くなるように切り詰めて行きます。

 このようにSWR最下点を1近くをキープして同軸コンデンサー、エレメントを徐々に切りつめていくと良好なエンドフェッドアンテナの出来上がりです。

 同軸コンデンサーは最後はミリ単位で切り詰めます。非常にシビアなので切りすぎないように。
 でも並列に同軸コンデンサーを付ければ容量は増やせるのでフォローは可能です。

 うまく完成しました
 ただ、帯域が狭いです。正体はフルサイズダイポールなんですから、バンド中カバー出来てもおかしくないのですが・・・300KHzもカバー出来ません。もしかするとSWRは少し高めでもカバー範囲が広く取れるバランスがあるのかも知れませんし、コイルをもっと細く密にして、インダクタンスは同じでもいわゆるQの低いものにすれば変わってくるのかも知れませんね。

 これを使う週末が楽しみです!!!

コメント (7)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 28MHz帯釣竿ノンラジア... | トップ | 今日はこれから城山湖奥の山... »
最新の画像もっと見る

7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素晴しい (JR7NAL/1)
2010-04-30 19:56:56
KVSさんなかなか素晴しいアンテナですね、私は、根っからの10Mマンでしたが、今では、18Mにのめり込んでます。5月5日のフリマーもしかしたらYP-3が2基上るかも?
ありがとうございます (JO1KVS)
2010-04-30 20:59:16
そうでしたか~。
18MHz帯でもこの給電部、コンデンサーの追加で使えますよ。コンデンサーを脱着式にすれば1つでマルチバンドに出来ますね。
材料費は激安なのでモノバンドでたくさん作っても良いですね。18MHzだと波長が長いので、フルサイズは厳しいかも知れませんが、短縮コイルをどこかに入れれば全長5m以下には出来ると思います。
結構飛ぶアンテナになると思います。

YP-3の水平スタックですか? (笑)
似たアンテナの件 (7K2MLY)
2012-07-22 08:34:14
ノンラジアルの28MHzアンテナ時々使っています。
良く飛びますよ。横浜からアフリカのザンビアまで飛びました。自分でも驚いています。帯域も広くSSBからFMまでSWRは1,5以内だったと思います。
似たアンテナ (JO1KVS)
2012-07-22 17:51:44
MLYさん
こんにちはコメントありがとうございます。
この手のアンテナの給電部はアンテナチューナーと同じ回路ですから、コイルとコンデンサの定数の組み合わせが肝ですね。ピーキーであったりブロードであったり。SWRが落ちるだけでもヘトヘトでしたが、今度は組み合わせにもこだわってみようかなと思います。
作成方法について (kei)
2020-07-08 05:20:41
はじめまして。
29mhzFMのツェップアンテナを作成したいと思い、格闘の日々が続く中、このブログを拝見しました。作成方で細かなことをお尋ねしたいのですが、よろしいでしょうか。宜しくご指導ください。
Unknown (JO1KVS)
2020-07-08 06:11:14
keiさん
ご期待に添えるか自信はありませんが、何なりとどうぞ。
メールでしたら 当局のコールサイン@jarl.com で。
ありがとうございます (kei)
2020-07-09 20:45:55
早速のご返事、ありがとうございます。
失礼ながら、メールさせて頂いておりますので、何卒、宜しくお願いします。

コメントを投稿

アマチュア無線」カテゴリの最新記事