アマチュア無線局 JO1KVS

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モービルホイップでアパマンHF運用

2018年05月13日 06時40分50秒 | アマチュア無線

当局は小学生の頃からずっとアパマン。
最初に住んだところは屋上に各戸自宅用のテレビアンテナを立てる形式。
懐かしいですね。山ほどアンテナが立っていた団地。
TVIにはかなり厳しかったですが、テレビ用じゃないアンテナを並べてもそんなに目くじらを立てられなかった。
その後共同受信に切り替わり、アンテナは一本に。各戸用の金具等も無くなり、きれいに平らになった。
それでも50MHz帯の5/8λGP、430MHz5エレスタックくらいなら、スケッチした絵を持っていく程度で許可が下りて立てることが出来ました。
もちろんステーは逆VDP。7MHz~430MHzまでアンテナを揃えました。
ケーブルは屋上から垂らして窓や換気口から入れていました。
今時ならダメでしょうね~。

屋上アンテナは非常に良く飛んで、電話級10Wでもとても楽しめました。

そんな恵まれた環境でしたが、引っ越しを境に屋上アンテナは出来なくなりました。

次に住んだのは集合住宅の2階でした。

北側の玄関のある方は廊下があり、窓にアンテナ付けても軒の下で通行人も通りますから交信用のアンテナはとても無理。
南側のベランダの前は植樹帯、もしやこれなら?と投げた電線。アイコムのオートアンテナチューナAH4につなぐと結構交信できるではありませんか。
ベランダの端にマストを括り付け(金具は使わず)、ワイヤーを投げては運用。回収して撤収、みたいにやってました。
毎回エレメントの形状が変わるので飛びも微妙に違っていたかも知れません。
7MHz、18MHz、21MHzで不自由を感じたことは無いくらい飛んでくれました。長さもいろいろ試しました。

ただ、自分の部屋が北側なので南側アンテナでの運用は宅内移動運用となってしまいます。
南側の部屋に無線機、電源も一式持ち込んで、ベランダからエレメントを投げて、ケーブルを通して(つまり窓を一部開けたまま運用)、とまぁ結構大変で、今日は運用する日、と決めた日以外は出来ませんでした。
こんな2階の環境からでも結構無線は出来てました。

次に引っ越しをしたのは今の家、8階建ての6階です。
同じく部屋は北側。でも今回は廊下はありませんので、窓の外は外。エアコン用の小さなベランダがあります。
後から住んだ新参者ですのでおとなしく、エアコンの室外機の上にマグネット基台+144・430MHzノンラジアルホイップで始めました。

さすが地上高があるだけに良く飛んで(ロケーションもまあまあ良い)、ここなら結構無線が出来る、と思いました。
ですが、AH4+ロングワイヤー運用は出来ません・・・。そんなものを立ち木に向けて張ろうものなら目立ってしまいます。でも10m以上のワイヤーが張れるスペースがあるので一度はやってみたいなぁ・・・なんて思ったりして。

そんなこんなでモービルホイップなどがベランダについていますが、いつでもすぐ取り外せるように付けています。
基本的にはパイプを一本ベランダ内に縛りつけ、そのパイプに基台を付けています。これならほとんど傷をつけることはありません。

さて本題です。

AH4とロングワイヤーが使えない今の家ではHFはもうダメかな、と思っていたのですが、試しにベランダにモービルホイップを出してみると、なんとまあそこそこ楽しめるじゃないですか。
もちろんアースが重要で、いろんな長さの電線をどっさりベランダに無造作に広げて基台に接続したり、金属の手すりに銅テープを貼ってコンデンサーを構成して基台と接続したりして確保したところ安定してSWRが落ちました。

3.5MHzについては前の家でも苦戦、まともに交信できなかったので、ここでも無理かなと思っていたのですが、案外いけちゃいました。
ただ、一番長い2.1m長のモービルホイップでも帯域がとても狭く、10KHzも動くとたちまちSWRが跳ね上がってしまいます。そこで導入したのがマニュアルチューナーでした。バンド中心に合わせたアンテナとチューナーで、バンドエッジでも遜色なく運用が出来ました。マニュアルチューナーには運用周波数ごとの設定位置に印をつけて使用していましたが面倒なので、オートアンテナチューナー(LDG社製)に置き換えました。

その後ヤエスのATAS100、ダイヤモンドのSD330とアクティブアンテナに変更し、現在はSD330に延長エレメントで3.5MHz~21MHzに出ています。24MHzにはチューナー併用で無理やり、28MHzに出たいときは延長エレメントを外すかモノバンドのヘリカルに交換で対応してます。
実質3mを超えるエレメントとなる延長エレメントの効果は抜群で、賑わう7MHz帯での競争力も増し、3.5MHzでもなんとか運用できるレベル。
ミノムシクリップで細い電線をぶら下げるだけ(先端は切ったままだとコロナ放電が起きるかも知れないので結びこぶを付けるか折り返すといいかも)。
電動モーターの入ったアクティブアンテナは、エレメントの長さが多少変わっても同調を取り直すことが出来ますから、いわばチューナーそのものなのです。

SD330、お値段高いですけど、各バンド太いコイルのモノバンドアンテナとして動きますから、考えてみれば安いアンテナです。しかもエレメント足しても遊べます。

アパマンでHF運用、どうしようかなぁ、と思っている方は選択肢に加えてみてください。

コメント (8)
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