真似して完成した18-50MHz デュアルバンドダイポールアンテナをMMANAでシミュレーションしてみました。
端からおよそ1.4mの位置に低インダクタンスのコイルを入れています。
エレメントの長さを18MHzでいい感じになるよう調整します。(自動計算させました)
50MHzでも計算させてみます。
ここで高い周波数に合っているようならインダクタンスを少し増やして50MHzの同調周波数が下がるよう期待しつつ、18MHzの同調周波数を理想の位置に再計算させます。
そして50MHzも計算させてみます。
逆に50MHzの同調周波数が下がり過ぎたらコイルのインダクタンスを減らしてみます。
この繰り返しでそこそこ両バンドがいい位置に落ちたところを見つけます。
さて、電流分布を見てみましょう。
18MHz側は先端寄りの電流の少ない部分に小さなインダクタンスなので短縮率が低く、
50MHz側は、最も電流の多い部分にそこそこのインダクタンスが入ることになるので、短縮率が大きく作用します。
この最も電流が多い部分にコイルを入れるのがポイントです。
この場所は1/4波長のアンテナだとベースローディングに相当する箇所です。
こんな感じでデュアルバンド化成功です。
ちなみに3倍高調波の方はビームがこんな感じになるので
指向性は期待せず、聞こえる局と交信と、割りきって使いましょう。
3倍高調波の同調周波数が希望より高い場合に使える技です。
3.55MHzのダイポール、3倍高調波は10.65MHz、きっともう少し上に同調点が出てくるでしょうから、コイル入れて長さ調整し直せば10.12MHz辺りに落とせそうです。これで3.5MHzと10MHzのデュアルバンド化出来そう。
10MHzダイポール、の3倍高調波は30MHz。これを28MHzに落とそうとすると・・・・ちょっと無理しますが出来無くはなさそうですね。
逆に3倍高調波の同調周波数が希望より低かった場合はどうすればいいでしょう。あまり組み合わせが思いつきませんが、
理論的には、ローバンド側はセンターよりベース寄りで、且つハイバンド側は電流がそこそこ少ないところ(すごく少ないところは高電圧で危険)にコイルを入れればバランスが取れそうです。