まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「HUG! friends」

2014-06-21 21:06:56 | 読書のすすめ
今日は涼しかったんでしょうが
日ごろ暑さの中に身を置いているので、つい冷房をつけてしまいます。

さて 「HUG! friends」を読みました。

HUG!friends: セラピーフォトブック (小学館SJムック)
丹葉 暁弥,ひすい こたろう
小学館


皆さま、ライオンの咆哮を聞いたことがありますか?

子供を動物園に連れて行った際、ライオンが突然鳴きはじめました。
ずっと離れたところにいたのに
その咆哮は空気を震わすような、心臓をガッシガッシされるような
激しいもので、しかも結構長い時間続いていました。

いつも檻の中でぐうたら暇そうに寝ているライオン。
しかし、一旦叫び出すとこうなるんだと痛感しました。
それまで、何度も動物園に行っていましたし
サファリランドにも行ったことがありましたが
ライオンが叫ぶのを聞いたのは後にも先にもあの1回のみ。

これが「野生」なんだ。
絶対アフリカ行っても、ライオンのそばには行かない!
と心に誓った一瞬です。

本書に出てくる野生動物は白クマ。
ふっさふさで愛らしいけれど、猛獣。
しかし、何故だか犬をハグしている。

頭から読むと、その光景はまさしく奇跡。

ハドソン湾に面した街チャーチル。
白クマの主食はアザラシ。
白クマは30年後には絶滅すると言われている。

主な原因は温暖化。
例えばハドソン湾岸の20年前には10月半ばに凍っていた場所が
今は11月半ばにならないと凍らない。
白クマが狩りできる期間が1カ月も減っている。
昔は母グマが2頭の子どもを連れているのが普通だったのに
今は栄養状態が悪いため、一頭しか出産しなケースが増えているという。

そんな中、半年間絶食で、いざアザラシハントに出かける白クマ。
偶然、犬たちに出会った。
当然犬たちは、「食われる」と思った。
長い鎖ではあったが、犬たちは繋がれていたから
選択の余地はない。

ところが、白クマは犬たちにじゃれつき(もうまさに喰われそう)
匂いを嗅ぎ、ついにはハグ。

その姿は、まるで母が子供を抱く姿。
愛おしげにしっかり抱きしめている。

絶食中で半端なくお腹が空いているわけで、
本来捕食の対象となる犬を、何故抱きしめたのかは謎。

奇跡が起きることもある。
不可思議な野生。

いがぐりおは 白クマ会ったことある?
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