まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

「宮廷神官物語3」榎田ユウリ

2014-06-03 21:14:34 | 読書のすすめ
今日も蒸し暑かったですね。
流れ落ちる汗を背中に感じていました。


さて 宮廷神官物語第三巻 渇きの王都は雨を待つ を読みました。

宮廷神官物語 渇きの王都は雨を待つ (角川ビーンズ文庫)
カトーナオ
KADOKAWA / 角川書店



古代朝鮮っぽい国、麗琥国。
そこにすべての嘘を見抜くとされている、慧眼児、天青。
彼はやんちゃで天真爛漫。
すでに2回も慧眼児としての務めを果たしているが
それを目の当たりにしていないものは
本当にこれが慧眼児かと首をかしげたくなる。

天青を探し当て宮中に連れ来た神官、鶏冠。
神官が食してはならない肉が大好きという以外
これという欲を持たない。
私欲がなく優秀ゆえに無類の出世をしているが、
周囲にはよく思われていない。

天青と同郷で、天青が心配で都についてきた曹鉄。
今は宮中で王の母の警護についている。

天青は、神官学校に通っている。
最初、貴族の特権意識をふりかざす同級生に
苛められていたが、今ではすっかりなじみ
前作でその首謀者だった笙玲とも仲良くなって
ガキ大将のようなふるまいを繰り返している。

そんな中、都は未曽有の水不足に悩まされいた。
王の代理となる藍晶王子は、若干16歳にして頭脳明晰で高い志を持つ。
官吏たちの穀物倉を解放した後、神官たちの穀物倉も
民のために解放しようとするが・・・


雨が降らないことによって、運河の下流に住んでいる民は
食事はおろか水もろくに飲めないため、つぎつぎと弱って倒れていく。

金持ちの子どもと間違われて誘拐されてしまった天青は
そんな人々を目の当たりにして・・・

という今回も王道ながら、
先が気になりページをどんどんめくってしまうストーリー。
榎田ユウリ、読ませます。

登場人物たちも馴染んできて、いい感じです。
落ち着きには欠けるが、純粋で優しい天青。
それを内心ハラハラしながら見守る鶏冠。
(もはや天青のお母さんかと思う。)
天青を今回も守る曹鉄。
(こっちはお父さんか・・・^^;) 

そして今回は、美貌名高い鶏冠が、
意地の悪い貴族たちに追い込まれ、雨乞いに挑戦!
やつれた姿もファンにはたまらないんでしょうね。
私は曹鉄ファンだから、
「鶏冠。大丈夫か?」
としか思わなかったけれども・・・・

ところで、本書イラストつきである。
表紙もオバサンにはちょっと・・・な華麗カラ―イラスト。
今回続きが気になるから、いろいろ持ち歩いた結果
ふと気づいたら、怪しいオバサンになってたかも知れません。
(あ・・・いつもか・・・TT)

だって面白いんですよ~
ぜひ1巻からご一読を!

いがぐりおは 私を護ってくれる?
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コメント (1)
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