まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

6月17日 「麒麟の翼」

2011-06-17 19:03:19 | 読書のすすめ
今日も涼しかったですね~


東野圭吾の「麒麟の翼」を読みました。
一気に読み切ってしまいました。

ドラマ「新参者」で有名になった
加賀恭一郎の最新作です。


ある冬の夜 日本橋の欄干にもたれかかり男が なくなった。
胸に刺さっていたのはナイフ。
なんのために 誰に殺されたのか。
被害者は 刺された後 発見された場所まで
歩いて行ったが なぜなのか。
事件の真相に 加賀恭一郎が挑む。

加賀の頭脳の明晰さは 相変わらずで
小気味よいほど 事件の核心に近づいていく。


加賀の印象に残った台詞を・・・

「殺されても仕方ない人間なんて、
 この世にはひとりもいません。」

厳しい境遇に追いやられる女性に
「もし 世の中を甘く見ているのなら安心だ。
どこにも 光りがないと絶望している方が 心配だ。」

加賀の暖かいまなざしが 目に浮かぶようです。


加賀の緻密な捜査が 
事件の奥底に眠る 新たな事件を掘り起こすことになり
悲しい事件の真相を 解き明かすことになる。

が 読後感は決して悪くない。
前向きな終わり方です。

是非 おすすめです。


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