まんじゅうのつぶやき

まんじゅうです。読んだ本の感想や日々のできごとの忘備録です。最近栖が変わりました。

6月8日 「小暮写真館」

2011-06-08 18:51:26 | 読書のすすめ
今日は昨日よりは 涼しかったですね。

恐怖の歯医者の日で
お医者さんが私のところに
座るたびに2回も
「はああああーーーー」
とため息ついていました。
ため息つかれる歯をもつ女で すみません。

さて 宮部みゆきの「小暮写真館」を
読みました。

ひょんなことから 家族で
もと「小暮写真館」だった建物を
リフォームして住むことになる
高校生 花ちゃんのお話です。

花ちゃん 好きです。
こんな息子なら 欲しいです。
花ちゃんの家族、友達もいい。
とくにミス垣本は 気になる人です。

前半100ページくらいは
一人で 深夜に読むと
背筋がぞくっとするかも・・・

穏やかで
心温まり
読後感は決して悪くないです。

「小暮写真館」は 全体を通して
 優しい話です。
 ちょっと人生に疲れた時
 心に ぬくもりがほしい方には
 お勧めです。


以下 蛇足ですが

私が 宮部みゆきを 最初に読んだのは
「火車」で
この人は すごいと思い
当時 出ていた作品を読みまくりました。

どの作品もはずれがないです。

私としては 「クロスファイア」が 印象に残っています。
『正義』ってなんだろうと 考えさせられました。
 悲しい話ですけれど。

宮部みゆきの作品は
重い題材を扱っていても
どこかに「救い」がありました。

ただ「模倣犯」は
読むのがつらかったです。
続きが気になるから
読むのをやめられないんだけれども
あの作品の中には 最後まで「救い」が 
なかった気がします。

あんな つらいだけの話を
よく 映画化したなあと思います。
しかも主演が中居正広
私は あの人が時折見せる 冷酷さが怖いので 
残酷な犯人像とマッチしてしまって
映画は見る気になれません。

今は 万城目学 の 
「鹿男あをによし」を読んでいます。
感想は またの機会に。


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