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1日1冊108円・・・・・・最近そうでもない。

世界樹の迷宮~去りゆくモノたちへの鎮魂歌~ 嬉野秋彦 2007年12月12日 エンターブレイン(2回目)

2017-10-29 09:15:05 | 世界樹の迷宮
せーかいじゅーせーかいじゅー→1回目



○ここまでのあらすじ
自身が率いるパーティに欠員が出たベテラン冒険者ゼノビアは、
不幸すぎる少年カミルを新メンバーとしてスカウトしたのでした。



四章 冒険者たち


「現に、街じゃわりと名の知れた連中が、密林の奥に足を踏み入れたっきり戻ってきてないんだ。わざわざ危険な深さまでもぐっていって命を落とすよりは、そこそこのところでそこそこに稼げれりゃいい――なんてことを考える要領のいい人間が出てくるのは、ま、自然な流れだろうな」
迷宮第2層、密林の奥に現れる『森の王』――
それの討伐は未だ成されていませんでした。

迷宮特需で大きくなったエトリアとしては、探索の『安定』はよろしくない。
執政院の室長はそういう懸念を示すも、
冒険者ギルド長の見るところ確実に勝てると言える冒険者はいないのでした。


今日こそ新メンバーと一緒に探索するぞー
「バードがメディックの代わりになるかよ!」
ゼノビアが新メンバーとしてカミルを連れてきたことで、
やはりロジェロはキレ出しました。


バルサスの方はカミルが地下6階に行ったことがあると聞き反対せず。
「なら、貴様はバードといっしょに迷宮に降りたことがあるのだな?」
「そ、そりゃあ・・・・・・」
「ないのか? 実体験もないのにそんな断定的なことを口走るとは、いかにも貴様らしい浅薄さだな」
m9(^Д^)
賛成3反対1、賛成多数によりカミルの加入は可決されましたとさ
まぁゲーム的にはロジェロの懸念は正しいけどな!
それにバードの回復スキルはその性質から考えると、
パラディン無し前衛2人(しかも1人ブシドー)のゼノビアパーティとは相性悪い(´・ω・`)


とにかく探索スタートだー
「ここにいるのがただの赤ん坊だったとしても、密林にさえ降りなければ、俺たちだけでどうにでも守れるだろう。・・・・・・そう思いつめた顔をするな」
バルサスがそう声をかけたのは、カミルではなくゼノビア。
気負いすぎるリーダーを気遣うとは大した奴だ・・・・・・
そしてカミルの方にはただの雑談ではなくバードの『秘蹟』について振る。
緊張していても自分の得意分野ならカミルも話しやすいに違いない。
なんという気の回る男やはり天才か


今日も元気だぼっちがどうした
 だからフェイゲンは無理をしない。リスクを減らすために仲間を作るのではなく、そもそもリスクには近づかない。
迷宮に入ること自体が本来相当な『リスク』のはずなんだけど・・・・・・


ベテランのパラディンにかかれば1層なんざ庭のごとし?
「・・・・・・惜しいなあ。キミなら密林のさらに下までたどり着いて、ボクたちにもっといろいろな武器や防具を作らせてくれると思ってたんだけど」
「そういうのはおれのような腰抜けなんかじゃなく、ほかのもっと威勢のいいヤツに期待してくれ。おれはこうして日銭を稼いで生きていければそれでいいんだ」
そっすか(´・ω・`)




五章 樹海は危険でいっぱい


「何よ? 何がおかしいわけ?」
「いや・・・・・・貴様が存外に鈍いのがおかしくてな」
【悲報】ゼノビア、この作品の登場人物で1番『鈍い』


探索は順調と言えば順調。
ロジェロが(ムキになって)速攻で決めてるので被害は無し。
しかしカミルが何もすることがないのは、今日の目的からするとよくない。

スイスイ進んで地下四階。
あんまり強くない森ウサギを発見!
よーしあれならカミルでも倒せるとつげーき
「う、わ・・・・・・っ」
 カミルがひきつった悲鳴をあげて全身を硬直させる。
「このクソガキ――足引っ張んじゃねえっていったろうがよ!」
なんということでしょう
一行はスノーウルフの群れに囲まれていたのです・・・・・・!


どっこいそこはベテランパーティですよ
「伏せて、オトワカ!」
「応!」
 オトワカが身を沈めるや否や、ゼノビアは文字通り矢継ぎ早に三本の矢を放った。
ダブルショットという名のトリプルショットとは大した奴だ・・・・・・


ここでカミルもバードとして初仕事しつつ、
ゼノビアたちはスノーウルフの群れを片付けたのでありました。
戦闘後、ロジェロはここぞとばかりにカミルに説教。
ひたすら頭を下げるカミルだけど今回は間違いなくカミルのミスだからまー仕方ない
「・・・・・・カミルの奴、ああしてロジェロに嫌味をいわれていちいち頭を下げているが、どこか空々しくは見えんか?」
バルサス、カミルの態度に違和感を覚えるの巻。
曰く、危うく死にかけたばかりなのに『空々しい』。
オトワカもバルサスの意見に同意。


「・・・・・・虚勢を張ってるってことなのかな?」
「それならまだマシだがな」
「えっ?」
「虚勢を張ろうとする程度の余裕はあるということだろう。・・・・・・だが、あれはそれとも違うような気がする」
天才のバルサスが危惧しているとは、どうやら注意が必要ですなぁ・・・・・・


冒険者ギルドに手紙を受け取りにきたフェイゲンに、
ギルド長が最新ニュースもお届けだよ
なんと例の森の王の討伐に執政院から賞金がかけられたのだー!
いやーすごい金額だなー腕の立つ冒険者なら一攫千金のチャンスだなー(チラッ
「身体の大きな牛は――」
「牛?」
「太い角を持っていて強そうに見えるが。いざとなれば狼を蹴散らし、突き殺すほどの力も持っているが――実際には臆病だ。力が強いからといって、牛に狼退治を期待するのは間違っている。そんなことを期待される牛も可哀相だろう?」
そっすね(´・ω・`)





六章 あしたを待ちながら


「・・・・・・オレはな、あいつを倒すことを目標にしてここまでやってきたんだ。てめえだってそうだったんじゃねえのか、ゼノビア!? それとも今になってびびってんのか!?」
街に戻って森の王の件を知ったロジェロは、明日から密林に挑むと宣言。
そんなに焦る必要もない気がするけどなー
『要領のいい人間』が賞金に釣られて一掃されるんじゃない?


荒れるロジェロが帰った後、ゼノビアは少し昔話をして――
「いい頃合なのかもね」
 エールを飲み干し、ゼノビアはいった。
「わたしもあの時よりは成長してると思うし、きっとそういう流れなのよ。――だからカミル、きみは自分で決めなさい」
1層奥でまぁなんとかなカミルが2層の奥は結構厳しそうやね


カミルとしては、やる気はあるんだけど『足を引っ張ること』が気にな
「――そうした事態が起こりうるのを承知の上で、ゼノビアは貴様を仲間に迎えた。なら、あとは貴様が行きたいか行きたくないかだけで決めればいい。俺たちの足を引っ張ることが不安だとためらっているのは、俺からすればただの優柔不断でしかないな。要するに貴様は、俺たちの口からはっきりといってほしいだけだろう? ついてこい、あるいはついてくるな――みずから下すべき重大な決断を、貴様は自分以外の人間に下してもらいたいだけだ」
バルサスは厳しいこともズバッと言える男
自分がどうするべきかってのは自分で『決断』しないとね




ここまでで半分。
つまり・・・・・・わかるな?


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