《世界樹の迷宮》に臨む冒険者で賑わう街・エトリア。そこにある金鹿の酒場で生活する少年カミルは、美しい歌声で故郷に帰るための路銀を稼いでいた。そんなある日、彼の歌声を聴いた女レンジャー・ゼノビアにバードとして自分たちのパーティに加わらないか、と誘われる。しかしカミルの心には、かつて迷宮で負った傷が、いまだ癒えずに残り続けていて――。超絶人気の大ヒットRPG『世界樹の迷宮』ノベライズでついに登場!裏表紙より。
まだオレの世界樹熱は終了してないぜ!(ドン☆)
原作Ⅰの舞台エトリアの、とある冒険者たちの物語。
一章 深緑の荒野から女レンジャー・ゼノビアが率いるパーティは、
「回復役がいねェままもぐるのは自殺行為だぜ」
「判ってる」
頼れる男メディックであったグラーフを失ってしまったところであります。
他のメンバーは男ソードマンのロジェロ、男アルケミストのバルサス、
そして性別不明ブシドーのオトワカ。
うん、この4人だけで探索するのは確かに『自殺行為』だね!
グラーフの死は戦力的に、そして人間関係的にも大きな損失でした。
このパーティのリーダーを務めるゼノビアは、街では少しは名を知られたレンジャーである。エトリアでも一、二を争う腕利き揃いのパーティで、長く後衛の要として戦ってきた。hmhm
だが、その彼女が自分で作ったパーティは、彼女がかつて属していたパーティほどには洗練されていなかった。個々の実力はともかく、チームワークという点では決してよくはない。
オトワカ氏も『エトリアで指折りの強さ』らしいし、
このパーティはどうやら有力なパーティのようですな・・・・・・
‶だった〟ようですなが正しいか。
なだめ役がいなくなったことでロジェロの態度の悪さが抑えきれてない(´・ω・`)
と、とにかく今日のところは酒飲んで休もう!そうしよう!
その時、下卑た笑いとともにロジェロが椅子を大きく後ろに傾けると、その後頭部がマグを運んできた少年の手もとを直撃した。m9(^Д^)
「あ!?」
「――――」
自分のせいでそうなったくせに、
新米店員君にブチギレるロジェロは本当に最低ですな
もともと血の気が多い冒険者たちが、この酒場だけではことさらトラブルを起こさないように、らしくもなくお上品にふるまおうと努めているのは、たぶん、誰もが大なり小なりこの女主人に恋しているから――なのかもしれない。酒場の客全員が立ち上がる寸前だった場を収めるとは本当に大した奴だ・・・・・・
新米店員君の名前はカミル。
女主人曰く『可哀想な子』らしいよ・・・・・・
酒場の空気を、茜色、あるいはセピア色の郷愁が染め上げていく。少なくとも、ゼノビアにはそう感じられた。荒くれどもを静かにさせるとは大した演奏だ・・・・・・
だが、そんな少年が、なぜこのエトリアに来たのか――。まだ内緒だよ
二章 世界樹の揺籃(。´・ω・)?
もっとも、カミルがエトリアまでやってきた目的は、富でも名声でも謎でも浪漫でもない。
そして、今はその目的も失われてしまった。
閉店後は掃除の時間だー
よく使い込まれた鎧と剣、それに巨大な盾――カミルのとぼしい知識でも、男がパラディンだということはすぐに判った。それも、かなりの経験を積んだパラディンに違いない。酒場に『特等席』と呼ばれる定位置ができるくらいの常連らしいよ
ゼノビアが視線を送ってたりロジェロがケンカ売りそうだったりと有名人?
なおいつも1人の模様ぼっちってことだよ言わせんな
翌朝――
ゼノビアは4人だけで迷宮に向かうことを提案しました
・・・・・・無理だろ(´・ω・`)
当然ロジェロはブチギレであります
目の前のままならない状況に対してはもちろんだが、それとは別に、ロジェロはつねに、もっと根本的な何かに対して激しい怒りを覚えている。少なくともゼノビアには、そう思えてならないのである。うるせーけどこの件については正論であるうるせーけど
「そりゃあてめえは後ろで弓引いてるだけだからいいかもしれねえけどな、前衛で矢面に立つのはオレなんだぞ!?」
まー稼がないと金は無くなるしね?
だが、第二階層の密林や幻の第三階層ならともかく、第一階層に限定するなら、メディックのサポートがなくても探索できないことはない。メディックを欠いたとはいえ、ゼノビアたちにはそれだけの力がある。剣ソド、ブシドー、レンジャーは速いから先手必勝でまぁなんとか
「・・・・・・樹海の浅いあたりなら、ひとりでもぐったこともある。第一階層なら後れを取ることもあるまい」アルケミストソロ・・・・・・だと・・・・・・?
やはり『天才』か
じゃー出発前にシリカ商店で諸々準備を・・・・・・
と、そこで例のパラディン、フェイゲンと遭遇。
どうやらフェイゲンはソロで雑魚狩りや採掘して暮らしてるらしい。
で、フェイゲンの顔を見るなりまたロジェロがブチギレモード。
本当に困った奴だ・・・・・・・
「そりゃあてめェにゃ判らねぇだろうさ。けどな、何もしてねえからムカつくってこともあんだよ――!」お、おう
商店での騒ぎも『ご法度』なので、ゼノビアとオトワカが強制連行しましたとさ
さすがに態度が悪すぎるロジェロをゼノビアが問い質してみると――
「あの野郎は、もともとあんたといっしょにもぐってたんだよな?」フェイゲンはゼノビアが組んでた『腕利き揃い』の1人だったのだー
つまりフェイゲンは一緒に戦ったことがない人間から見ても
かなりの実力者だとわかるくらい実力者ということ
「――オレにあいつほどの力がありゃあ、オレはもっとうまくやってみせる! あいつみてえな経験がありゃあ、オレは今頃もっと深いトコまでたどりつけてたはずだ! それをあいつは、ネズミ退治くらいにしか使っていやがらねえ!」常にキレてるロジェロの『怒りの正体』(の一部)。
いわゆるぐぬぬである(てきとう)
「――てめえはてめえで、今もあの野郎にこだわってんだろ!?」その辺もプラスされちゃうかそうかー
ゼノビアの方はフェイゲンのこと抜きでもまったく見てないのがまた泣ける
ロジェロが帰っちゃったので今日の探索は中止よー
施薬院の書庫へ行くというバルサスとは別れ、
ゼノビアとオトワカは手紙を出すために冒険者ギルドへ。
「・・・・・・あんな新米でよけりゃ、メディックの五人や一〇人、今すぐにでも紹介してやるところなんだがな。おまえさんたちが捜してるのはそれなりの経験者なんだろう?」パーティ探してるメディック(『経験者』)なんてありえないわなぁ・・・・・・
ソロで経験豊富な奴ならまぁ有名な人がいますけどね
「――ま、この際あいつのハナシは置いておくとしても、一番現実的な選択肢は、多少なりとも見込みのありそうな新人を、おまえさんたちが一から鍛えるってことかもしれんな」ゲームでロストが存在したら難易度がヤバイ
施薬院さまさまやで
そんなことを話していたら、酒場のカミルが出前で顔出し。
ギルド長にカミルについて聞いてみると意外な事実が判明。
「こっちに提出された書類によると、一応バードってことで登録されてるな。――少なくとも酒場の給仕になるためにはるばるここまで来たわけじゃあない」カミルの兄さんがそれなりに冒険者をやってて、
田舎にいた弟のカミルを冒険に誘ったんだってさ
でも――
あの少年は、ふるさとを遠く離れた地で、ただひとり放り出されてしまったのだ。バードなのにLUC低過ぎィ!
三章 エトリアの少年そりゃそうだ(´・ω・`)
ゼノビアとオトワカは夕刻まで粘ったが、結局、その日のうちに熟練のメディックが冒険者ギルドを訪れるような僥倖は起こらなかった。
そこでゼノビアはリーダーとして考えました!
「・・・・・・同じ初心者なら、ギルドでいくらでも紹介してもらえるんでしょう? メディック志望の人とかを捜せばいいじゃないですか」これはお姉さま
「バードがいいわ。そういう気分なの」
我ながら子供じみた物言いだと思う。こちらからの提案を必死に断ろうと汗までかいているカミルが可愛くて、ゼノビアはついつい笑ってしまった。
お姉さま2人に決断を迫られるカミルくんかわいそうやわー(棒)
カミルと話をつけた後――
「わたしはまだあきらめていない」・・・・・・(´・ω・`)
「何をだ?」
「何もかもよ」
「そうか」
じっくり読み返しながらだと進まねえなぁ続くよ!
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