薪窯奮闘記

石窯PIZZA 屋台boccheno
薪窯を積んだフードトラックの店主です
スケジュールや日々のあれこれを綴ってます

備忘録的な

2020年05月10日 07時20分00秒 | つれづれ編

2月中旬

コロナが始まり、イベントが相次ぎ中止になった頃、軒先出店で賄うのに必死になった。多くの固定のお店の方々に助けてもらった。

お店の方のPRのおかげと野外販売、テイクアウト需要が高まり多くのお客様に来店していただいた。普段以上に働いた、何に対してかわからない意地も。

3月中旬

コロナの感染力は日々高まり、伝染される怖さとそれ以上に増してきた伝染すかもしれない怖さが、脳内を支配。

同時に、社会は自粛に真摯に取り組んでいる状況の中でお客様を集めることへの罪悪感、人を喜ばす為にこの仕事をしているのに、うちが動くことで悲しませる人がでたり、お店の方に迷惑がかかるかも。移動販売車はお祭り感を出しちゃうから、出店風景を見て不快に思う方もいるだろうしね。

そんなことを考え出したら、営業を休止した方がいいのかと混迷。

ちょっとしんどくなってきた3月下旬、桜が綺麗だった。


4月上旬

つかれはてて、春休みを取った。自粛というよりは休暇。いわゆるおうち時間を楽しく過ごした。2週近く休んだのは10年ぶりなんで、色んな方の投稿に刺激されながら充実できるように取り組んだ。

10日目くらいまではもったが、我慢できなくなった。仕事がしたいのだ、ピザを焼きたい、お客様の喜ぶ姿が見たい、疲れ果てて家に帰りたい、そう、僕の仕事がしたいのだ。


どうしたら仕事ができるのか。

お店に迷惑がかからない。

お客様が家から出なくてもよい。

日常に埋め込まれたかのような出店風景

当然、慎重な対策を施しての営業で。


おうちに居ても熱々のピザが食べれるケータリングを強化しようと、これで仕事ができる!

「おうちでボッケーノ」


できる限り疎外環境の中、開放的な空間での出店場所を求めていく。

「開疎的出店」(シンニホンの影響か笑)


どちらも、ビジネスモデルとしては成り立たないのは分かっているが。

このコロナ環境の中で、上を向いて仕事ができ、喜びを見い出せる術のひとつとしチョイスしてみた。これまでの思考行動と全く違う視点に立ってみると広がった。


4月中旬

おうちでボッケーノスタート、2週間で12軒のお宅、会社にお邪魔してピザ焼かせてもらいました。

ご家族の団欒に使ってもらったり、自粛のお子さんたちは大はしゃぎで、皆さんの笑顔は予想を超えるものでした。少し役にたったような。。依頼者様のお心遣いで、ご近所さんのピザ予約を取ってもらったり。お客様の優しさが身に染みる今日この頃。


そして5月中旬

非常事態宣言は継続となったものの、まだまだ予断は許さない状況。

「おうちでボッケーノ」

「開疎的出店」

を中心にbocchenoはまだまだ進んでいきますよ。


あっ、売り上げは昨年の8割減ですが、この1年は10年前の開業当初くらいを目指してるのでいい方では。全世界がリセットされた中でのゼロスタートとしては好発進。


このコロナが始まってからの3ヶ月の思考行動の混迷はこれまで経験したことない脳内だったので、備忘録程度にまとめてみました。


今回のコロナで一番学んだこと

「人間性を忘れない」

でした。








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