薪窯奮闘記

石窯PIZZA 屋台boccheno
薪窯を積んだフードトラックの店主です
スケジュールや日々のあれこれを綴ってます

粉祭に思いを寄せて

2022年06月02日 06時49分00秒 | bocchenoのはじめ方
粉祭

8年前くらいになるだろうか
パン屋さん、焼菓子屋さん、セレクトショップ、新米設計士さん達と
飲む機会があり、意気投合。
そんな中で、湧き出てきたのが粉祭
パン、焼菓子、ピザ、コナモンばっかりで始めたので粉祭

第1回目は一宮のパン屋ピクニケさんの駐車場で6店舗くらいかな
小さなお祭りだったが、お客さんと出店者のパワーは想像を絶するモノだった
それから数回、小さな会場で開催、それもキャパオーバーということで
今のせんい団地の公園に会場を移した。

せんい団地は、一宮の中でも最もエモーショナルな空間
70年80年代の渋ビルが立て並び、車道は広く、街の真ん中に大きな公園の緑、
古きアメリカを彷彿させる何とも気分のいい場所。ポテンシャルが高い
粉祭会場はここに決めた。

毎回、多くのお客様に来場いただき、笑顔溢れるお祭りに年々成長していった。
出店者さんのパフォーマンスに後押しされたのはあきらかだね

個人的には、粉祭は運営委員会のメンバーで、半年かけて作り上げていくイベント、
単独企画のイベントとは違ってチームの力の結集が面白い、楽しい。
回を重ねる度にチーム全体が成長していく姿に心打たれる。絆も生まれる。




11回目を迎える粉祭、大いに食べて笑って踊って、笑顔溢れる祭りにしたい。
一宮のお祭り文化の一つに加えてもらえるように。

2022年6月5日 粉祭 楽しみです



商品のサイズや量のはなし

2022年03月05日 15時13分00秒 | bocchenoのはじめ方
ピッツァは半径26センチはないとね
うちは30センチの本物のナポリピッツァだ

食べ物を提供するシチュエーションにおいて、その量、サイズ感はけっこう奥が深い。

bocchenoのピザは

20センチサイズ、生地は115グラム

大きいサイズの方が見栄えもいいし、みんなで食べれるし。インスタ映えするし。
なのになぜ?

①主力ターゲットは30歳代以上の女性
  女性が一人で食べてちょうど腹八分目くらいの量
②イベント出店対応
  イベントの時は何台も飲食店が連なる、あれもこれも食べるのが楽しみ
  ピザだけでお腹いっぱいなっては、楽しみを減らしてしまう
③もう一枚を狙う
  ひとり一枚、でも二人だと三枚を狙えるだけのクオリティにする。
  もう一枚食べれそうくらいの腹具合に。
④原価計算と生地管理
  20センチの原価計算すると今の価格で何とかいける。できる限り買いやすい価格の実現へ
  紙皿やピザ箱もサイズが変われば比例して高くなる
  ばんじゅうや冷蔵庫、窯の中にはいるサイズを考えると20センチサイズがちょうど良い

女性のお客さんは、
「このサイズなら大丈夫、食べれるわ」
と言ってお買い上げいいただくケースが多い

男性のお客様は
「今、ご飯食べてきたばっかりだけど、一枚なら食べれるかな」ってね

移動販売は、固定の店と違って、それだけを目的としてお店に来るお客様よりも
何かのついでとか、たまたまとか、あれもこれもとか、ちょっと帰り道にとか
そういうお客様が多い。
こちらの都合とお客様の都合がマッチできたサイズが20センチのピザなのです。















ぼっけ号についての色々

2022年02月07日 07時12分00秒 | bocchenoのはじめ方
前回はハイエースを選んで、うしろ開き車両のあれこれを書きましたが、今回は、ぼっけ号の小さなこだわり部分を。

まず車体のカラーについて 
移動販売を始めるにあたり、細部を具現化しようと。スケッチブックに様々な形態のぼっけ号を描いたが、しっくりこない。(アナログだわな)そこで、どんな場所でピザを焼きたいかを考え、風景ありきで描いてみた。

小さな湖の湖畔の公園、
夕陽が沈む浜辺、
一面芝生の青々とした公園
青空の下のフェス

これらの風景に入り込んだぼっけ号を色々描くと、どれにもピッタリなのが今の色になったの。あと、雑誌で同じような風景の広告でどんな色使ってるかとかを参考にして。

若草色と黄色かかった生成色
もちろんつや消しでね。

自然の中でも溶け込みながら、目立つ感じがとても気に入った。

内装も同じコンセプト、すぐにイメージができた。無機質の自動車を少しでも有機な雰囲気を出すために、天井や壁に珪藻土を使い、正面から見える部分は木を使う。しゃれた山小屋になればと。

ぼっけ窯も奥行きを出すためにも、オレンジとモスグリーンを使って差し色に。

こうやって、ぼっけ号は出来上がったのでした。
めでたしめでたし。









なぜにハイエース

2022年02月05日 23時16分00秒 | bocchenoのはじめ方
移動販売車業を始める第一歩に車選びがのしかかる

オートマ、クーラー付き、立ち作業、二人は入れるスペース、丈夫は最低条件

そしてbocchenoは薪窯を積む、
薪窯の美しい炎や数秒で焼き上がるピザ、薪窯の魅力を看板にしたい。みんなに見てもらいたい。

クイックデリバリーや1.5tトラックなどの横が販売面では大事な部分が見えない
うしろ開き、後部販売口でないとダメだ。
付け加えて、車高が低くないとお客様の視線に入らない。
全部をクリアしたのが、トヨタハイエースグランドだった。
当時はハイエースの移動販売車はほとんどいなかったなぁ


ただ、デメリットはある。
うしろ置き(業界用語か)はお客様に見る面は2m×2mという極めて小さい。
横置き車は5m×2.5mくらいはある

ぼっけ号の課題はどう大きく、広く見せるかだった。
まず一つに、奥行きを利用して立体感を出す。
奥を明るくしたり、ネオンつけたり、手前と奥の天井の素材を変えたりね。
もう一つは、立て看板や、ヤグラ看板を組んで大きく外回りも立体感を出したり。
そやって、大きな移動販売車の中でも埋もれないよう、目立つように演出してきたのよ。

先日、12年ではじめてレッカーされましたが
(移動販売車では珍しい事、12年一度も故障しないなんて)
なんせ丈夫な車です。

昨今、大型の移動販売車が主流となっている中で、
小さくてもでっかく表現できるスタイルも面白い。

移動販売車業はエンターテイメントだとつくづく思うわ。









のばしてトッピング

2022年02月04日 22時21分00秒 | bocchenoのはじめ方
生地つながりで、のばして、トッピングについても

せっかく48時間もプクプク発酵してきた生地を延ばす
優しく、柔らかくが基本、生地にストレスをかけない。
彼らに気づかれないようにそっと延ばす。
手数も最小限で。
パタンパタン、パンパンや何度何度も触るのはちょっとね。

生地が気持ちよく延ばされ、薪窯に入れば美味しくなるはず。

ソースも生地を引き立たせるために工夫する。素材の味を大切に、でしゃばりすぎないように。
チーズも然り。
bocchenoのピザは生地が軸だな。

あっ、また、食べたい。と思ってもらえるピザでありたい。