東北大震災以来の国難
新型コロナウィルス。
軒並みイベント中止で、そりゃえらいこっちゃ。
だけど、生きてかなあかんから稼がないと。さぁどうする!なんかワクワクしてきた、不謹慎だろうけど。
10年前、開業当初、マルシェは皆無、イベントも数少なく、移動販売車は認知されず、怪しい稼業の位置づけ。そんな中、毎日飛び込み営業して出店させてもらえないかと一日中動き回ってたわ。地元スーパーのカネスエさん、ドコモショップ、長久手の産直市場、一宮のパチンコ屋、その他諸々。大手ショッピングセンターや高速サービスエリアへの営業では、法人じゃなきゃダメって門前払い。
出店できても1万円も売れない日がざらで、この商売やっていけるやろかと。でも、楽しくて朝から晩まで薪焚いてましたわ。
(当時、石窯に火を入れる場所もなかったので、誰もいない河原でひとり薪を焚いてピザを焼いていたことも)
それから数年で、マルシェブームやら各種イベントが盛んになり、移動販売車が認知され、出店場所には困らない状況まで成長してきた。多くのお客様に並んで待たせしまうほどの盛況なお店も数多い。確かに目指してきた姿だけどね。
それが
たった、数日で一瞬にして10年前に戻った感じ。
どれだけマルシェやイベントに依存してたか、思い知らされたわ。初心に戻るいい機会だなぁ〜と。
出店場所を一つ一つ丁寧にお願いして出させてもらい、
一つ一つ丁寧な仕事ぶりで、本当にお客様に喜んでもらう。
ピザは美味しくできたか?もっと楽しんでもらえる作品はないか?もっと真摯に向き合えるはずなのに。してたか。
移動販売車、本来の存在意義である「人を楽しませるエンターテインメント」こういう状況だからこそ発揮しないと!けど無茶無謀、モラル違反はダメよ。
家で書類整理もいいが、そんなのは今じゃないでしょ。時間の切り売りしても仕方ないって、そういう思考ならこの仕事しないほうがいい。
移動販売とはなんぞや
なんで移動販売をやってるのか
楽しんでもらえたらええやん、それで一日充実したわと、
笑ってた10年前の気持ちを思い出してた。
当たり前のように、毎週マルシェがあり、お客様は暑い中寒い中でも大行列、優しいお客様は美味しいと言ってくれる。そんな時世の中で、満足しきってたのかもね。
今日からめちゃくちゃ楽しかなってきた。
ただ薪を焚く場所がありピザを焼かせてもらえるだけで楽しい、それでもって少し稼げれば幸せ。そんなあの日を思い出しながら
込み合ったお店で外食したり材料買うよりも
移動販売で外気の風のある道で買えたりする方が安心だと思うの。
近所に来てくれたら私なら買うわ。
こんな時だから普段いかないところへ
足をのばして出店したいと思います◎