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毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「吉本芸人『闇営業』で謹慎や解雇…なんか納得いかない」No.2966

2019-06-29 22:01:58 | 日本事情

吉本新喜劇に出演した安倍首相(C)共同通信社

 吉本新喜劇に出演した安倍首相(C)共同通信社

 

ここ数日吉本興業の芸人ニュースで「闇営業」なる新出単語を聞き及び、

「闇」という単語のイメージから

ヤクザとか反社会的グループ(今回は振り込め詐欺グループだったそうな)

に対する営業活動のことかと想像したんですが、

よく読むと、

「自分の所属している事務所(プロダクション)を通さず直接営業すること」

なんですね。

(それ、だめなの?)

芸能関係に疎い私は一瞬そう思いました。

もし、契約で吉本興業と「事務所通さなアカンで」という内容を

交わしていなかったら全然オッケーですよね。

今回、吉本興業が「闇営業」に携わった芸人を

解雇したり、謹慎処分にしたりしたということは、

契約内容に「仕事は事務所を通すこと」とあるんですね。

そりゃ、吉本側からすれば、

芸人を育てて、売り込みマネージメントして

タレントとして世間に出しているんですから、

芸人に直接営業されたら、損するから契約違反を問うでしょう。

と、ここまで考えたところで、

驚愕の記事を発見!

「吉本興業は芸人と契約書を交わしていない」

「吉本興業は芸人のマネージメントもきちんとしていない」

なんじゃ、そりゃ??

しかも、新人芸人の場合、

吉本興業事務所の取り分は、

芸人1に対して事務所9だそうです。

*吉本クリエイティブ・エイジェンシー

 タレント:事務所= 1:9

*プロダクション人力車

 タレント:事務所= 5:5

*太田プロダクション

 タレント:事務所= 6:4

東野幸治さんの初任給は劇場出演で500円、そこから税金50円引かれて

手取り450円だったそうです。

交通費も出ないしたいへんだったと。

これでは、吉本の芸人たちは闇営業しないと生きていけないのでは?

問題はタレントの闇営業そのものではなく、

営業した相手がとんでもないグループだったということでしょう。

それだって、吉本興業がきちんと芸人にマネージャーをつけて

適切な仕事を配分したらこういうことは起きなかったのではないでしょうか。


ジャニーズ事務所のスマップ事件の時も感じたんですが、

芸能事務所って、タレントを

人権を持つ労働者として一人前に扱っていませんね。

ここにも江戸時代の丁稚奉公制度が息づいております。

しかし、驚いたことに、

アベ政権はこの江戸時代感覚の吉本興業と手を結んだ官民ファンド

「クールジャパン機構」に100億円出資すると!

その前に芸能界の民主化=近代経営指導をやったらどうやねん!!


ーーー資料

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichiromatsutani/20190626-00131644/

吉本芸人の「闇営業」を生んだ構造的問題ー果たして責任はタレントだけにあるのか?(松谷創一郎)

https://netatori.com/yoshimoto-yami/

吉本興業闇営業とは?普通の直営業との違いとは?本当に悪いこと?(ネタ取りの翁)

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/256962/2

「吉本興業とアベ政権は蜜月官民ファンド100億円出資の行方」(日刊ゲンダイ)

 

コメント (2)
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「菏澤学院二年生 試験で川柳を詠む」No.1965

2019-06-28 16:26:04 | 中国事情

 ↑外国語学院から第3食堂に行く途中に咲いていた花々。毎年同じところに咲くということは種が落ちているのでしょうか。


 今学期、私が担当した二年生の「日本国家概況」は

日本の政治・経済・社会・歴史・文化・生活など

あらゆる分野についてザックリ教える科目です。

時間は100分(1回)×15回しかありません。

今回、私は教育と歴史に多くの時間を割いたので、

政治も経済も文化も、上っ面を撫でただけになりました。

和歌、俳句、川柳を紹介こそすれ、

自分たちで作品を作り、発表するという時間もなかったので

期末試験に川柳問題を2つ出しました(笑)。


1つ目は鑑賞です。

下の川柳から一句お気に入りを選び、その理由を述べよ、というもの。

中国の(と言うか菏澤学院の)学生たちの心情がストレートに伝わってきますね。

これをお読みの貴方ならどれを選びますか。

・間違えた! 上司へライン 「愛してる」…〈若手女子社員〉

・領土権 我が家はみんな 妻のもの …〈恐妻家1〉

・久しぶり~ 名が出ないまま じゃあまたね~ …〈更年期ママ〉

・先生が ぶち切れるまで 5秒前 …〈やんちゃ坊主〉

・台風だ! 明日学校 休めるぜ …〈ゲーム大好き少年〉

・プロポーズ あの日にかえって 断りたい …〈未熟だった私〉

・怒らすな ママの怒りは パパに来る …〈恐妻家2〉

・ご飯要る? 家に居るのに メール来る …〈倦怠期夫婦〉

・効率化 進めて気づく 俺が無駄 …〈無能なサラリーマン〉

・ベンツから 乗り換えたのは 車椅子 …〈金持ち爺さん〉

 ◎お気に入り川柳

1位(7人):台風だ! あした学校休めるぜ ・・・〈ゲーム大好き少年〉

 ・私は高校生のとき、よく天気が悪くなればいいなと思いました。

  もし悪くなれば休めます。この少年の気持ちと全く同じです。

 ・私は小学校から今まで、ずっと学校が嫌です。休みが欲しいです。

 ・幼い子どもは複雑なことは考えず、自分がしたいことをする。羨ましい。

 ・少年は誰でもゲームが好きです。

  面白く暮らせたら他のことは重要じゃありません。

  これは子どもの時のみんなの考えです。

 ・この態度は悪いです。

 ・この台風はすぐ引いて学校は休みじゃありません。少年の残念な気持ちを表します。

  註:↑これはすごい思い込み(笑)。

2位(2人):領土権 我が家はみんな 妻のもの  ・・・〈恐妻家1〉

 ・女性と男性は同じ人間だ。女性の地位がだんだんよくなって、嬉しい。

 ・この男性はきっと妻が大好きです。

 註:中国は男尊女卑社会だと、全学生が言います。

 私も絶対そうだと思います。日本より酷い面が多いです。

 学生たちも決してその考えから自由ではありません。

3位(1人):久しぶり~ 名が出ないまま じゃあまたね~・・・〈更年期ママ〉

 ・先輩をはじめ、若者の間にもときどきありますので、

  これから人の名前を忘れないようにしようという思いが湧いてきました。


2つ目は川柳の創作です。

大学2年間で印象に残ったことを詠んでもらいました。

◎創作川柳

・お手上げだ 夏の蚊群に 熱帯夜

(暑さはどんなに厳しくても耐えられないことはありませんが、夏の夜、蚊が群れで襲ってくるのは恐ろしい!寮には電力使用制限があるので、使えるのは小さなファンだけです。毎朝起きるとベッドが濡れています)。

・黒板に 田中先生が 絵を描いた

(この二年間の授業で、先生はいつも面白い絵を描いてくださいます)。

 ↑註:「田中先生」とは私のことです(ブルーはーと)。

・図書館で 勉強してたら 電話きた

(きたとき、私はびっくりしました。そしてとても恥ずかしかったです)。

・本日は 勉強しようと 思ったが

(今日こそ勉強するつもりだったが、まもなく休憩してしまった)。

・大学で 先生と出会い 一番だ

(この大学はあまり好きではないが、先生が好きです)。

↑註:酷い目にあった学年ですからこれも無理はない……。先生が好きだなんて言われると泣きたくなります。

・土曜日だ 休日なのに 授業ある

(土曜日は本当に休みの日です。にも拘らずある先生は授業をした)。

↑註:私ではありません。ゆっとくけど。

・寝る時 ベッドの上は 暑いです 

↑註:中国語母語話者の典型的誤用「の」…例)美しい人、食べる量         

(寮はとても暑いです。ベッドの上でも暑いです)

・日本語の テストはいつも 簡単だ

(ウソです。日本語の試験はいつもとても難しいです)。

 

3日前、大学食堂のプリペイドカードにお金を補充するため、

一番遠い第3食堂の向こうまで足を延ばしました。

約1年ぶりの道を歩くと、あちらでもこちらでも

花を咲かせたり、実を付けたり、

木々の活動は今が盛りで、とても楽しみました。

学生たちは今が一番たいへんですが、私はもうゆとりタイムです。

わっはっは~~


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「トランプ『日米安保は不公平。日本はテレビ見ているだけ』ってよく言うよ」No.2964

2019-06-27 23:54:46 | 政治

「アメリカが攻撃をされていても、日本はソニーのテレビで見ている」だと。

(「ソニーのテレビ」と言う時点でズレている)

 


ゴルフだ、相撲だ、炉辺焼きだと、あれだけ過剰な接待を受けておきながら

日本の足元を見て、

「もっともっと金出せ、人も出せ」と搾り取ろうとするジャイアン。

アベ首相、あなたは日本国内の新聞・テレビ局は食事接待で

まんまと「報道制限の自由」を手中に収めましたが、

トランプは(俺様はお前の宗主国だ)と思っているので

あなたがいくらペコペコして貢ぎ物を差し出しても、

してもらって当たり前だと思っただけでしたね。

ま、あれは独立した国と国との外交とは言えませんでしたからね。

他の独立国でこんなにまでおべっか使って

アメリカに取り入ろうとしている国はないと、

全世界が認めています。

しかし、それにしてもトランプの厚かましさも相当なものです。

日本は、米軍基地を置くほかの国に比べて、

呆れるほど高額負担をしているのにね。

こんなにまで金を出し、武器の爆買いをしてやってるのに

まだ足りないというヤクザみたいな国がアメリカです。

日本はましょうよ。こんな植民地・属国の地位から。

「押し付けられた憲法」だの言う前に

この屈辱的奴隷状態から脱してこそ、まともな独立国と言えるのです。

「愛国者」の皆さんも、そう思うでしょ?

  ↓    ↓    ↓    ↓


「おはよう日本」というテレビ番組では、このトランプ発言の後に

『ジャパン・アズNo.1』の著作で有名な

エズラ・ボーゲルさん(ハーバード大学教授)の

日本語でのインタビューを紹介しています。

「 米中が上手くやっていない今、日中にはチャンスがあるのです」と。

誰でもそう考えますよね。

世界情勢は刻一刻と変わっています。

「嫌韓だ、嫌中だ」と狭い井戸の中でゲロゲロ鳴く国粋主義の皆さん、

あまりにもズレててみっともないですよ。

 

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「耳の聞こえない母が大嫌いだった。それでも彼女は……」No.2963

2019-06-27 10:17:27 | 人権

私は何十年も教育関係の仕事に従事してきました。

目の前の生身の子どもたちが元気にまっすぐ生きていけることを

願い、そのために自分はどうしたらいいかを考える日々を通じて

人権への視点を確かめ、修正し、広げてきました。

それでも、見てこなかったことがあまりにも多いのです

自分の目の前の並みの暮らしからはほとんど何も見えてきませんね。

外国のこともさることながら、

国内で悲しみ、苦しむ人たちの声を聞くのも、

ネット以外ではもはや知りえません。

そういうわけで毎日、

少しでも記事やニュースをチェックするようにしているのですが、

今日は朝から身につまされて、泣きました。

ろう者の両親を持つ健常者のライターが、

自分と母とのことを書いたエッセイです。

生まれたときから大きい子、小さい子、

丸い顔、四角い顔、いろんな人がいて当たり前なのに、

どうして日本社会は同じじゃないことを排除するのでしょうか。

「みんな違って みんないい」

と普通に言うのに、それが全然通用していない日本。

こんなんじゃ、美しい国なんて言えません。


ーーーハフポスト・JP―――

「耳の聞こえない母が大嫌いだった。それでも彼女は『ありがとう』と言った」

2019年06月26日 07時04分 JST | 更新 2019年06月26日 08時33分 JST

もしかすると、ぼくは母親の胎内にいたとき、

国に“殺されて”いたかもしれない――。

旧優生保護法による“強制不妊手術”。旧優生保護法とはいまはなき法律で、その第1条には「不良な子孫の出生を防止する」と記されていたという。

もしかすると、ぼくは母親の胎内にいたとき、国に“殺されて”いたかもしれない――。

そう考えると、いまこうして原稿を執筆できている状況が、まるで奇跡のように思えた。

2018年9月、衝撃的なニュースを目にした。

ろう者である兵庫県の夫婦2組が、国を相手取り訴訟を起こしたのだ。

その理由は、これは、“障害者から障害のある子どもが生まれてこないように”という歪んだ認識により、強制的に中絶・不妊手術を受けさせるというものだ。

件のろう者夫婦は、“聴覚障害”を理由に、国によって子どもを産めない身体にされてしまった。

同様の訴訟は、2018年1月に提訴された宮城県のものが初。

以降、全国から“強制不妊手術”という差別的な行為の被害者となった障害者たちが立ち上がった。

障害があることで、差別を受ける。これは絶対にあってはならないことだ。

健常者のなかには、障害者をことさら特別視する人たちがいる。

それが悪意のある差別や偏見として表出することもあれば、過剰な親切心という逆説的なカタチで表れてしまうこともある。

けれど、忘れないでほしい。

障害者は別世界の人間ではない。

ぼくら健常者と同じ世界に生き、同じように笑い、怒り、哀しむ、ぼくらの隣人なのだ。

ただし、ぼく自身がそう考えられるようになったのは、大人になってからだった。

幼少期の頃のぼくは、障害者、特にろう者のことを嫌っていた。

そう、かつてのぼくは、母のことが大嫌いだったのだ――。

 

耳の聴こえない母親に対する嫌悪が生まれた日

DAI IGARASHI

ぼくの両親はろう者である。

母は生まれながらにして音が聴こえず、父は後天的に聴力を失った。

彼らはぼくのことを非常に愛してくれた。

結婚してなかなか子どもができなかった両親にとって、ぼくは待望の息子だったのだろう。

欲しいものはなんでも買い与えてくれ、食卓には事あるごとにぼくの大好物が並んだ。

休日には、父の運転する車でドライブに出かけ、母が作ってくれた弁当を食べる。

特に母が作る甘い玉子焼きは絶品で、ぼくはいつもそればかり食べていた。

そんなぼくを見て、母はうれしそうに笑っていた

DAI IGARASHI

傍目から見れば、“ふつう”の家族だったと思う。

けれど、成長するにつれて、ぼくは自分の家庭が“ふつう”ではないのだと思い知らされていった。

小学生の頃、クラスメイトから言われた言葉でいまでも忘れられないものがある。

「お前んちの母ちゃん、喋り方おかしくない?」

後天性の障害である父とは異なり、母は生まれつき音を知らない。

そのため、言葉をうまく発声できないのだ。

けれど、ぼくが友人を家に招くと、母は笑顔で「よく来たね」と対応する。

ただし、この「よく来たね」は、「おういあね」とくぐもった言葉となってその場に響く。

なにも知らない子どもにとってみれば、「おかしい喋り方」に聴こえるのも無理はない。

ぼくはそれが恥ずかしかった。

その感情はやがて怒りや嫌悪となって、胸の内を暴れまわった。


どうして、ぼくの両親は“ふつう”じゃないんだろう。

どうして、母は“ふつう”に喋れないんだろう。

どうして、ぼくは“ふつう”じゃない家に生まれてしまったのだろう。

もう二度と、友人の前で喋らないで。

授業参観にも運動会にも来ないで。

ぼくと一緒に外を歩かないで。

このまま、どこかにいなくなって。


ぼくは母にやり場のない想いをぶつけた。

そのたびに母は、弱々しく微笑み、「わかった」と頷いた。

それが彼女をどんなに傷つけていたのか、そのときは1ミリも理解できていなかった。

 

「手話を使って話してくれて、ありがとう」と言われた

DAI IGARASHI

そんな母の真意を知ることとなったのは、ぼくが二十歳の頃だ。

間近に迫った成人式用に、ぼくは母とふたりでスーツを買いに出かけた。

その帰り道、電車に乗っていたときのこと。

街から最寄り駅までは、30分ほど電車に揺られることになる。

その間、ぼくは手話を使い、母と他愛のない会話をしていた。

スーツに身を包むことの気恥ずかしさ、バイト先で出会った面白いお客さんのこと、最近ハマっているドラマの展開について。どれもこれもくだらない内容だったけれど、母は楽しそうに頷いていた。


それは、最寄り駅に到着し、電車を降りた瞬間のことだった。

母が立ち止まり、「ありがとうね」と手を動かした。

ぼくは意味がわからず、「なにが?」と訊き返した。

「電車のなかで、大勢の人たちが見ている前で、手話を使って話してくれて、本当にうれしかった」

母は、そのようなことを手話で表現し、さっさと歩きだしていった。

けれど、ぼくはその後ろ姿を追いかけられなかった。


ぼくは駅のホームに突っ立ったまま、号泣した。

周りの人たちは不審そうにぼくを見ている。

そんなことを気にする余裕もなく、ぼくはただひたすらに泣いた。

子どもが親と会話をするなんて、当たり前のことだ。

けれど、そんな些細なことに喜びを感じるくらい、ぼくは母を追い詰めていたのだ。

「ありがとうね」の裏に隠されている「寂しかった」という感情。

この日、ぼくは過去の自分がしてきたことを恥じた。

いくら謝ったとしても足りない。

「お母さん、ごめん。いままで傷つけてしまって、それに気が付かずにいて、ごめんなさい。本当は、誰よりもお母さんのことが好きだったのに」。

ぼくは、心の中で何度もくり返した。

 

障害者への無理解が、分断を生み出している

口話、筆談、手話、点字、ボディランゲージ……。

この世にはさまざまなコミュニケーション方法がある。

共通するのは、“伝えたい”という気持ちだ。

それが人と人とをつなぎ、相互理解を促す。

耳の聴こえない両親のもとで生まれ育ったぼくは、その大切さを身にしみて実感した。

だからこそ、ぼくは、ライターという職に就いた。

言葉の力をもって、分断されているものをつなぎたいと思うからだ。

分断は、“無理解”から生まれる。

“知らないこと”は、恐怖や不安へとつながっていく。

障害者への偏見にまみれた旧優生保護法という悪法が生み出されたのも、障害者に関する知識のなさが一因だろう。

もう二度と、あのような偏見があってはならない。

そのためにぼくは、まずは最も身近にいたろう者や難聴者、そして彼らを取り巻く現実について、広く知ってもらうための記事を執筆していきたいと思う。

音が聴こえないことが、どんな不便さをもたらしているのか。

彼らにとって、この社会はどれほど生きづらいのか。

いったいなにに苦労しているのか。

同時に、彼らの人生がいかに幸せなものなのか、可能性に満ち溢れているのか、豊かなのかについても綴っていきたい。 

大切なのは、彼らを特別視しないこと。

フラットな目線で、彼らの喜びも哀しみも、伝えていきたいと思う。



五十嵐 大:フリーランスのライター・編集者。両親がろう者である、CODA(Children of Deaf Adults)として生まれた。 

(編集:笹川かおり)


 

 
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「牛久の入管施設で27人ハンスト」No.2962

2019-06-26 23:57:01 | 人権

牛久の東日本入管管理センターに収容されている

27人の被収容者が長期収容に抗議してハンガーストライキを行っているそうです。

ーーロイターの記事です。

支援団体によると、最も長い人はすでに47日間に及んでおり、体調が悪化してかなり衰弱しているという。

支援団体「牛久入管収容所問題を考える会」の田中喜美子代表によると、26日に面会した被収容者の1人はイラン国籍の23歳男性で、2年以上前、羽田空港に着いてすぐに難民申請を行ったものの上陸を拒否され、東京入国管理センターに1年間収容されたあと牛久の管理センターに送られ、すでに1年以上が経つという。 

面会時は車椅子に乗った状態で、体重が減少し歩くことは困難だったという。

ハンガーストライキを行っている被収容者らは、無期限の長期収容をやめ、仮放免制度の柔軟な適用を行うようセンターに求めている。仮放免とは、移動の自由がないことや就労できないなどの制約の下で、収容施設から出られる処分。

田中氏によると、被収容者の中には、収容期間が5年超に及ぶ人も2人いる。

↑茨城県牛久市の東日本入国管理センターで2015年撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)

e0188516_13284511.jpgBBCニュースより

2015年、ドイツとカナダでは約40%の難民申請が承認され、

イギリスでは30%以上でした。

しかし、日本は0.2%(7500人のうち承認されたのは27人)。

日本で難民となるための過程は実にたいへんで、

しかも、ほとんどの人々にとって待つ時間は無駄になるのです。

前から思っていたけど日本政府のやることって、

世界に誹られてもしかたのない人権感覚のなさですね。


昨年も自殺者が出て、約140人もの人々がハンガーストライキをした

牛久の入管管理センター。

下は、昨年のハンスト状況が分かる記事です。

結婚して日本人の配偶者や子どももいる人も収容されているとは!

センター側の収容基準・期間・見通しとかが皆目分かりません。

まさに人間の生殺しです。

Pinkydragon ~ SYI(収容者友人有志一同:

Immigration Detainee's Friends) Blog ~

ハンガーストライキの実施状況(2018年4月)
  • 現在、牛久入管には男性のみが収容されている。収容者の居室は 1A, 1B, 2A, ... 9B までのブロックに分かれる。異なるブロックの収容者どうしは手紙でしか交流できない(職員に渡した手紙が翌日に相手に届く)。
  • 今回のハンガーストライキは、クマルさんの自死を知った収容者たちが自主的に始めた。ブロック全員で意思統一して実施しているブロックもあれば、個人が行っているブロックもある。開始や終了(すでに終えている場合)の時期もブロックごとに異なる。ハンスト参加者は、水、塩や砂糖を溶かした水といった飲料以外は、給食であれ購入可能な食品であれ口にしていない。
  • クマルさんが属していた5Aブロックは、彼の自殺の2日後、4月15日(日)からハンストを開始。病人以外の全員が参加している。17日、当局にたいして要望書を提出したが、20日昼の時点で、まだ返答は受け取っていない。他のブロックは、16日からハンストを始めた場合が多いようだ。
  • 少なくとも5Aおよび5Bは、ブロックの総意として21日以降もハンストを継続する。8Aは21日に終了する予定。7Aは約40名がハンストに参加していたが、19日に終了。要望書にたいして来週に返答を出すのでハンストはやめるよう担当職員が約束し、それに応じたため。
ハンガーストライキ参加者の動機と要求
 
《動機》
  • ここに収容されている人はみんな、自殺したクマルさんの気持ちが分かる。いつ出られるか分からないから。もはや2年以上収容されている人も珍しくない。刑務所を出た人だと3年以上になることも。きちんと刑は務めきったのに、刑務所と変わらない環境に、刑務所以上に長く閉じ込められてしまう。職員に「このままでは自殺するぞ」と言う収容者は多くいる。職員は「そういうことを言うのはやめろ」などとしか返答しないが、軽い気持ちや単なる脅しで言っているのではない。(8A収容者談)
  • 自分もクマルさんと同様、仮放免(収容解除)申請の審査結果を3ヶ月待たされたあとに不許可と告げられた。通知を聞いたとき、心拍が急激に上がり、体温が熱くなって平静を保てず、冷たいシャワーを浴びながら泣いた。だからクマルさんの心境はよく分かる。(5A収容者談)
  • 牛久入管に移される前、東京入管でクマルさんと同室だった。だから、他の人はハンストをやめたが、自分は続けている。自分も彼のように、苦しみにたえられずに自殺してしまうかもしれないと思い、怖くなる。次にあなたに会うまえにやってしまうかもしれない。(2B収容者談) 
《目的・要求》
  • 第一に求めているのは、長期収容者の仮放免である。(複数の収容者談)
  • 世間の人に入管で起きていることを知って欲しかったことも目的。ニュースとして伝えてもらいたい。(5A収容者談)
  • 5Bの参加者が当局に出す予定の手紙では、もちろん仮放免を求める。どうして日本人配偶者がいても収容するのか、なぜ病気の人を満足な治療も与えずに収容しつづけるのか、どうして無期限に収容するのかなど、理不尽に感じていることについて返答を求める。(5B収容者談) 
《収容の不当性》
  • 自分は難民不認定と同時にビザを更新停止され、収容された。ところが、同じ状態なのに収容されることなく仮放免許可を受けた知人もいる。こんな恣意的なやり方は、ルールとは言えない。(5A収容者談)
  • 数日前、仮放免申請が不許可になった。それを電話で伝えると、配偶者(日本人)は泣いていた。娘はいつも「パパいつ帰ってくるの」と尋ねてくる。自分だけでなく外にいる家族も、入管に首を絞められているようなものだ。(2B収容者談)
  • クマルさん自殺の日、同じブロックの仲間が、金バッジの上級職員に説明を求め、また厳格な収容を見直すつもりがないのか尋ねた。それにたいして職員は、日本の景気が悪いこと、オリンピックが近いことを理由に、これまでの方針は見直さないだろうと答えた。この話を聞いて怒りが沸き起こった。たった数千人の収容者のせいで日本の景気が悪くなるのか? 私は20年以上日本に生活し、結婚して家族もいるが、2008年からの不景気で失業してしまい、家族を養わなければいけないのに、ハローワークには「外国人に紹介する仕事はない」と差別された。(5B収容者談)
  • みなさんもぜひ、収容者に連帯して、FAXや電話などで当局に抗議し、収容解除を求めてください。
     
     東日本入国管理センター
     300-1288 茨城県牛久市久野町1766-1
     電話 029-875-1291
     FAX 029-830-9010
     
    法務省出入国在留管理庁
     100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-1 法務省出入国在留管理庁
     電話 03-3580-4111
     FAX 03-3592-7368〒100-8977
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「もとアベ内閣官房参与『消費税増税で日本はリーマンショック数十個分の被害を受ける』」No.2961

2019-06-26 16:12:24 | 政治

↑去年まで安倍内閣官房参与だった京都大学教授藤井聡さん。


自民党は参院選挙公約今年10月からの消費税10%増税を掲げました。

もし、自民党が選挙で勝てば本当に実現します。

しかし、この消費税増税は日本という国に甚大な被害を与える

実に多くの経済専門家(政府寄りと言われる人も)が指摘しています。

その代表的存在、

昨年まで安倍内閣の官房参与という側近的存在だった藤井聡さんは、

被害を及ぼす最大の理由として

「日本に激しい景気悪化を招くこと」だと言います。

下のグラフは 1世帯あたりの消費支出額の推移を示したものです。

(総務省発表資料より、各年一月分のデータに基づき藤井さん作成)。

2014年の消費増税(この年に8%になったんですよね。

しばらく日本にいないと忘れてしまう…)からわずか3年で

約9%もの消費が落ち込んでいます。

こんな状況で、ま~た消費税10%に上げて消費をさらに冷え込ませれば、

日本経済に破壊的な打撃をもたらすのは

火を見るより明らかだというのです。

藤井さんの言葉です。

「デフレに加えて、世界経済見通しも厳しい状況下にある現在、

消費増税による破壊的影響力は極大化しかねない。

振り返ると、2014年の増税が日本経済に決定的な被害をもたらしました。

あれを契機に実質賃金が5%低下するなど、

増税後の5年間で激しく賃金が低下しています。

ただでさえ世界経済の停滞が目に見えている中で、

さらに日本経済の6割を占める消費を冷え込ませれば、

日本経済にダブルパンチで打撃を与えることになる。

安倍政権の増税対策(軽減税率やポイント還元など)は

一時的なものでしかなく、焼け石に水です。

仮に本気で対策を実行するとすれば、

消費増税分の数倍規模の経済対策を、

しかも数年間続けなければ効果がないでしょう」


経済学者藤井聡さんの説明を引用し続けます。

「消費増税10%は、分かりやすく言えば、

リーマンショック数十個分の悪影響を与えるでしょう。

上のグラフを一目で見てわかる通り、

94年以降、日本では消費が大きく下落した年が4回あります。

具体的には、97年と14年の消費増税08年リーマンショック

11年東日本大震災の時がそれに該当します。

このうちリーマンショックと東日本大震災という

不可避な外的要因のアクシデントが起きた際には、

消費は一旦大きく落ち込むもののその後は元の水準に戻っていることがわかります。

これに対して2度の消費増税時には、消費は一旦落ち込むだけでなく、

その後も消費はそれ以前よりも低い伸び率になってしまっている。

消費増税は一時的なものではなく、恒常的な措置。

そのため経済への悪影響が大きく、長期間にわたってしまうわけです」


平均伸び率の鈍化、なるほどね~。

客観的な数値に基づくグラフはとても分かりやすいですね~。

って、感心しているばあいではありません。

今度の参議院選挙で「消費税を10%にしたらダメだ!」

意思表示しないと、

つまり、

自民党政権を叩き落さないと、日本の地獄化は加速します

本当に、わたしたち庶民の中から多くの餓死者を出しますよ。

自民党アベ政権下で、

日本社会の庶民の夢はどんどん萎れ潰れてきました。

もう、限界じゃないですか、私たち。


〈資料〉

安倍側近が警告「消費増税がリーマン危機『数十個分』の被害を招く」

現代ビジネス 6/25(火) 8:01配信

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190625-00065426-gendaibiz-bus_all&p=2

 

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「自民が辺野古請負業者から献金!だから〈辺野古が唯一〉なんだね~」No.2960

2019-06-26 00:22:11 | 民主主義について

 

 

 左から西銘恒三郎、国場幸之助、宮崎政久各自民党国会議員。

この3人が辺野古基地建設請負業者からそれぞれ献金を受け取っていた自民党議員。

西銘議員以外の二人は、見覚えありますねえ。


右端の宮崎政久議員は、

2月の沖縄県民投票を妨害する法律学習会を開いた人でしたね。

指摘されたら逃げ腰になり、

「自分が言いだしっぺじゃない。要請されたから~」

と言い訳していました。

工事請負業者から献金をもらう仲なので、

県民投票で沖縄県民の民意が「基地建設反対」と明示されることを

恐れていたんですね。

 

真ん中の国場幸之助議員は「パイズリ議員」として名を馳せ、

不倫相手の夫から訴えられていた人ですね。

酒癖が悪く、那覇の街で夜中に人に絡んで

結局自分が骨折したおバカでした。

また、彼の秘書は

県民投票実施を求めてハンストをしていた元山仁士郎さんに

「早く死ね」「ハンストはテロだ」と攻撃をしていた人です。

本人も秘書も、政治家という以前に人間として問題ありますね。

 

下の記事には辺野古埋め立て工事受注業者名が載っています。

ゼネコン「国場組」は国場幸之助議員の生家です。

(なんだ、利権で工事を急いでいたのか)と分かりますよね。

 

そして、国場組と同じ1工区請負業者に

スガ官房長官の息子の「大成建設」が並んでいます。

1工区の請負額たるやスゴイですね。

 

という訳で、

献金は受け取るわ、自分の家族はゼネコンだわ、で

結局、辺野古新基地建設は普天間代替と言いつつ、

実は、自民党の利権の都合で無理やり進められているんですね。

請け負い業者が、

(軟弱基盤の問題で中止に追い込まれる前にできるだけやっといて、

金だけはもらわんと)ともくろんでいる事が

私のような素人にも分かるのですから、

自民党の腐れ方は誰が見ても明らかだろうと思います。

腐臭に麻痺するその前に

進んで腐敗を除去しましょう。

除去手術の手段は

「自民党に代わる政権政党を育てる選挙の投票」です。

 

 

 

 

 

 

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「りゅうちぇるさん『沖縄の子が平和をしっかり語れるわけ』」No.2959

2019-06-24 22:49:55 | 我が心の沖縄

   

りゅうちぇるさん。1995年9月29日沖縄県宜野湾市生まれ。

1995年9月と言えば、忘れもしないあの、

沖縄駐留米軍兵士3人による

小学生の女の子(12歳)の拉致・集団強姦事件が発生したときでした。

日米地位協定の決まりで、日本側警察が被疑者を逮捕もできず、

被疑者の身柄拘束・取調べすらできなかったという

日本にとって屈辱的な事件で、

そのとき大田知事を筆頭に8万5千人もの県民が

宜野湾市で抗議集会を行ったんでした。


ついこの間のことのように思えるのに、

りゅうちぇるさんはその時、宜野湾で生まれた子だったんですね。

ファッションや表現の感性が圧倒的に若者に支持されているという

りゅうちぇるさんのインタビュー記事が、

「沖縄戦争犠牲者追悼の日」の前に朝日新聞デジタルに載っていました。

毎年、6月23日の「慰霊の日」には

小学生や中学生が実にしっかりと戦争と平和について発言します。

(ネトウヨがよく「あれは大人に言わされている。」

「子どもがあんなこと考えられるわけない」と攻撃しますよね)

りゅうちぇるさんの話を読めば、

もうネトウヨもそういうこと言えなくなるはずです。

 

ーーー朝日新聞デジタル6月21日より一部転載 

戦没者追悼式で「平和の詩」を朗読する子どもたちの姿は、沖縄にいた時からテレビでよく見ていました。

6月23日の「慰霊の日」は学校が休みですし、夕方のニュースでも朗読の様子が流れる。

沖縄では結構有名だと思います。

あの場で朗読するのが子どもだから、意味があるのかな。

自分と同じ世代の子たちですから、ひとごとじゃないと思えましたし、刺激を受けて、戦争のこと、平和のことを考えるきっかけになっていたと思います。

沖縄って、戦争について知る機会がすごく多いんですよ。

朗読する子たちがあそこまで考えられるのは、そういう環境があるからかな。

社会科見学では防空壕に行くし、不発弾もよく見つかる。

隣には米軍基地があって、なぜ基地があるのかといったら戦争の話になる。

とても身近です。

僕のおばあも沖縄戦を経験しました。

壕の中に隠れていた時、中で赤ちゃんが泣き出しちゃって。

そうしたら日本兵が「うるさい、殺せ」って、本当に殺したらしいんです。

ぽつぽつと話してくれました。

「戦争は人を変える」って。

【沖縄の祈り「うーとーとー」、思い今も変わらず】

 学校の平和教育も盛んで、ひめゆり学徒隊の方の話を聞いたことをよく覚えています。

「戦争の怖さ、自分の経験をつないでいきたい」って話していたことが印象的でした。

きっと話したくない話なのに、勇気を振り絞って話してくれたんだと。

6月は、沖縄全部が「改めて平和について考えよう」という空気になりますね。

ニュースでは戦争の話が増えるし、学校でも「月桃(げっとう)」という沖縄戦の歌を歌います。

そこで何も思わない方が不思議。

沖縄って、ハッピーで明るいというイメージですけど、6月23日の雰囲気はとても重いです。

どーんって感じ。

沖縄では手を合わせて祈ることを「うーとーとー」と言いますが、上京してからも思いは変わらなくて、バイトをしていても仕事をしていても、慰霊の日の正午には必ずうーとーとーします。

大人になって大切な人ができて、昨年7月には長男も生まれました。

家族の存在の大きさを知ると、戦争や平和のことをますます考えさせられます。

戦争が起こる理由を考えると、戦争の怖さが薄れた時に戦争しようとなっちゃう気がするんですよね。

沖縄以外では慰霊の日のことをあまり知られていないことに驚いたし、だからこれからも発信していきたいと思います。(聞き手・角詠之)

↑りゅうちぇるさんのインスタグラムより
     ◇
〈月桃(げっとう)〉 沖縄のシンガー・ソングライター、海勢頭(うみせど)豊さんが1982年に発表した楽曲。沖縄戦があった春から夏に咲く花・ゲットウをモチーフに、「摩文仁の丘の/祈りの歌に/夏の真昼は/青い空」など沖縄戦の犠牲者を悼む心を歌う。96年の映画「GAMA 月桃の花」の主題歌などに使われたほか、沖縄県内のほとんどの学校で合唱曲として歌われている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 月桃の花

 
 


 

 

 

 

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「アベ首相沖縄慰霊の日に『私が先頭にたって沖縄振興につとめ』で怒号を浴びる」No.2958

2019-06-23 22:11:08 | 我が心の沖縄

戦闘ヘリコプターをバンバン飛ばせて、「沖縄振興」って言っても意味分からないんですけど。

(写真は辺野古カヌーチームのCさんよりお借りしました。辺野古平島上空)


県民投票で7割の県民が拒絶した辺野古新基地建設を

無理くり加速させて、

県民の神経をこれ以上できないほど逆撫でしまくっているアベ首相が、

選りもよって沖縄慰霊の日に

「わたしが先頭に立って沖縄振興に努めます」

などと言うものだから、なおさら

「まず辺野古の基地工事を中止し、

普天間基地の使用を止めさせてからそういうことを言え!」

沖縄県民が怒るのは当然ですよね。

 

↑大雨の日も、強風の日も「基地建設工事をしないで!」と訴え続ける県民。

(カヌーチームのCさんの写真をお借りしました)


 

「慰霊の日は戦争で亡くなった御霊を慰めるものだから、

『アベやめろー!』とか『嘘つけ!』とか、政治的なことを

言うべきではない」という声(和田正宗議員など)がありますが

どうでしょう?

そもそも戦争で亡くなった方々は

戦争を遂行した無謀な政治に殺されたのですから

もし、私がその霊だったら、

戦争やりたがりの政治家を見たら祟ったり、呪ったり、憑り付いたりしますけどね。

真心の欠片もなく口先だけで慰霊を言いに沖縄行った総理を

歓迎する人がいたら

いったいどんな人格なのか、心底疑いますよ。

辺野古の海の今……。(カヌーチームCさんの写真)

 

 

 

 

 

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「中国本土の若者の思いは……」No.2957

2019-06-22 22:30:28 | 民主主義について

 

↑卒業生の退寮で慌しい女子寮前。


昨日21日夜、香港政府は、中国本土への容疑者移送を可能とする

「逃亡犯条例」改正案について

「政府は改正作業を完全に停止した。来年7月に廃案になる事実を受け入れる」

との声明を発表しましたが、

先週から何度かこの件でメールのやり取りをしていた若者は、

この声明発表の前に、こんな切ないメールを送ってきました。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「多分今の中国で、ごく一部の学生しか政治や民主に興味を持っていません。

少なくとも、以前の私はそうでした。

民主を訴えると、必ず狙われるという現状です。

この前、大学であった理不尽な教室移動に腹を立てた学生が、
不平をネットのたくさんの人がフォローしているブロガーに暴きました。
すると、書記になったばかりの先生が私と班長さんのところに来て、
「そういうことを暴いてもなんの役に立たないよ。
結局損するのはあなた達だけです。
国は民主国家という名前ですが、実際に言論自由なんかないよ。
削除させるのもあなた達のためだ。」と言いました。
その結果は、私達にその人を探してブログを削除させるという命令をしました。

脅かす、と言ってもいいですね。

私たちが大学を卒業したいから、大学はその点を利用して事件を収めたのです。

今も、無力しか感じません。
平穏な日々を過ごすか、この社会の問題と向きあって戦うかという問題です。
民主を得るため、すべきことはまだたくさんあります。
多分、一生をかけても、この国では民主が来る日を見ることもできません。
しかし、頑張らなくてはいけないと私は今、また先生に教わりました。
生活を営みながらも、身の回りに存在する問題を無視するわけにはいけません。
では、おやすみなさい。」

「多分、一生かけてもこの国では……」

なんだか悲しいけど本当にそんな気がしてくる独裁的な国家。

このブログ文も大学当局が読んだら、ま、ただじゃ置かないでしょう。

しかし、このgooブログ、今じゃvpn無しには見られなくなったので

逆に安全かな。日本語だし、タイトルも無難に工夫したし~(笑)。

言論の自由、表現の自由、報道の自由が奪われた国で生きるとしたら

絶望するしかないかも。

この利発な本土の若者の目には

今、まだ香港にはある「言論の自由」を守るために必死に頑張る

香港の若者たちはどう映っているでしょう。

でも、日本も絶対他人事ではありません。

アベ政権は中国政府のやり口をお手本にしていますからね。

日本はかなり中国本土化していますよ。

↑↓3月から今までキャンパスの木々は次、また次と休むことなく開花して

宿舎への帰り道を楽しくしてくれます。

ザクロの次はトウネズミモチの花。↓↑

 

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「山東省菏澤の特産品と言えばこれだ!」No.2956

2019-06-22 11:11:22 | 中国事情

北京と言えば「北京ダック」、上海は「上海蟹」、山東省煙台はサクランボやりんご、醤油。

では、わが菏澤の特産は何か?

まず、日本では「菏澤ってどこ?」状態の方がほとんどでしょうが、

実は中国でも、山東省以外の人にはあまり知られていません。

そんな菏澤ですが、

地元の菏澤人たちが胸を張って主張する名産品があります。

そう、牡丹です。

現在は西隣の河南省洛陽の牡丹の方が名を馳せているそうですが、

菏澤の人々は、

「洛陽の牡丹の苗は菏澤から運んでいるんです!」と主張しています。

あと、習近平主席のおつれあいが菏澤出身だと自慢する人も多いのですが、

そんなことが自慢になるのね……。

牡丹の花弁、黒米、黒胡麻、クコなどが入った「黒牡丹菓子」は

菏澤随一の銘菓です。

   

さて、もう一つの菏澤特産は何と言ってもこれ。

    ↓      ↓      ↓

「叩いても死なない」、「押しが強い」、「粘り強い」、「実に強靭」など

学生たちが様々な形容を駆使して訴える菏澤の蚊。

写真は昨夜部屋に入ってきて、

電気蚊取りにやられて床に落ちていたものたちです。

朝、それを確認し、まだぴくぴくしているのはそっと息の根を止めるのが

私の日課です。

なぜこんなにいるのかと言いますと、

私がドアを開けるのを待ってサッと入室するもの、

隙間だらけの網戸から苦もなく入ってくるものと、

もう自由自在で、写真以外にまだ部屋の薄暗がりで生きのびているのが

何匹もいるはずです……。

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「店員さんお勧めの夜のスーパー半額食品情報」

2019-06-21 10:23:25 | がんばれ貧乏人

↑2月、冬休みで帰ったときの大阪の近所のスーパー。当然私が行くのは夜8時以降です。


半額食品を求めて夜更けのスーパーを入念に探索する

愛しきビンボー人の同志の皆さん、

スーパーの店員さんからの耳寄り情報です。

あまり味落ちしていない食品は

『煮物』『焼き魚』『麺類』とのこと。

しかし、夏はカボチャの炊いたのとかすぐ悪くなるので、

何でも妄信せず、自分の人生で培ってきた

危険察知能力をフルに作動いたしましょう。


オーストラリア、東京、タイと場所を変え、職を変え、

堂々たる貧乏人生を満喫してきた我が息子は、

「安売りのおにぎりも、電子レンジでチンしたらなかなか美味しいで。」

と申しておりました。

お試しください。

また、「こうしたら美味しい半額食品」情報をお寄せくださいましたら

ブログ読者の皆さんと共有したいと思います。

2000万円の貯蓄もなく、

投資するすべも分からない貧しき私たちであっても

死ぬまでは何としても生き抜きたいものでございます。

ともにがんばろー!ということで。

 

↑この写真、中国の学生たちに見せたら値段の高さに目を剝いて驚いていました。

ーーー元記事「しらべえ」https://sirabee.com/2019/06/20/20162103300/

元スーパー店員に聞いた「半額になると超マズくなっている商品」ベスト3
第3位:炒め物
第2位:サンドウィッチ
第1位:生魚を使った寿司
逆に、半額になっても味があまり落ちないのは『煮物』『焼き魚』『麺類』なんだとか。

 

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「『さようなら』って悲しい言葉だったんだ」No.2954

2019-06-20 23:58:21 | 中国事情

元気で・素直で・勉強家の4年生たちが今日、卒業していきました。

明日の朝にはみんな中国全土に散って行くことでしょう。

今夜が最後のカレーパーティーです。

 

途中、菏澤在住の先輩の楊芬さんが駆けつけてくれました。

卒業生が1年生に入ったばかりのとき、楊芬さんは4年生で

3度も自分の授業を抜けて、1年の通訳に来てくれた優しい人です。

楊芬さん(左)、福建省泉州に戻る陳稘頴さん(右)。

お揃いのワンピースを着た姉妹のようです。

最後に、みんながハグをしたり、ハラハラ泣いたりしながら

ドアを開けて出て行き、

日本語で「さようなら」と言ったんです。

「さようなら」って本当に悲しい言葉だったんだ……。

しかし、私はどこまでも教師グセで演技し、

「じゃ、また会おうね~」と明るく別れたのでした。

 

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「普段はな~んも感じない言論統制をシミジミ感じる今日この頃」No.2953

2019-06-19 23:24:15 | 民主主義について

香港の民衆決起を中国本土に波及させないための方策だと思うんですけど、

普段はVPNを使わなくてもスイスイ接続できたこのGOOブログも、

1時間以上VPNをいじくってようやくふっと解禁される有様です。

3月の全人代の時以上に凄い規制です。

これほど中国政府をピリピリさせている

香港の「逃亡者条例改正」反対の民衆行動を

中国本土の若者たちはどのように感じているのかが分かる、

ある若者(Yさんとします)と私とのメールのやり取りをご紹介します。

日本政府の主張を日本の若者たちが鵜呑みにするのと重なるものの、

中国では民衆の知る権利が大幅に制限されていることを考えれば

仕方ない面もあるのでしょう。

ーーーーーーーーーーーーー

私: 先日からの香港「逃亡犯条例改正」反対の香港人200万人デモのことはニュースになっていますか。皆知ってるかどうか知りたいんですが。

Yさん:その件は周りの誰も知らないそうです。百度(baidu)で調べてみたら、それに関するニュースはあるはあるのですが、広く知られていません。そのニュースもほとんど反対派の陰謀を批判して、改正を支持しています。

私:と言うことは、Yさんも知らなかったんですね?

Yさん:はい、そうです。

私:では香港情報です(3種類)。3つ目は私のブログです。

Yさん:ありがとうございました。通信規制の原因は中国の記事でも提起されました。200万人のたぶん多くの人は悪い人に騙されたと思います。2012年の中国の反日運動や、日本関東大震災時のあの中国人虐殺事件と、原因は同じかもしれません。民衆は、自分の目で見るのが、手で調べるのが嫌ですから、とりあえず、「反対」と言った人は結構いるから、そこに入ろう、というような感じでデモに参加したと推測します。これもある意味上、民主の欠点かもしれません。

私:まあ、とりあえず記事を読んでみてください。政府の言うことばかり鵜呑みにしないで。

(記事を読んだ後)

Yさん:また、政府の都合ですか。しかし、改正しなければ、香港は犯人の天堂になって行くのではありませんか。矛盾していて、頭が少し混乱します…… 前の2つの記事は読み終わりました。しかし、どうしても先生のブログにはアクセスできません。前はvpnを使わなくても大丈夫なのに。

私:Yさん、

Yさんのように思慮深い人が香港の民衆を「騙されている暴徒」と簡単に決め付けるのを、私は暗澹たる気持ちで読みました。そんなYさんが香港関連の記事を読んで、頭を混乱させているのはとてもいいことだと思います。全く違う立場の主張にも耳を傾けないと、まさに「洗脳状態」のままですからね。それでは、日本のアベ政権の言うことを鵜呑みにしている日本の若者たちと全く同じです。

 さて、Yさんは香港が「一国二制度」という高度な自治を中国政府から認められていることは知っていますか。どの程度かと言うと、通貨も違いますし(香港は香港ドル)、オリンピック大会にも中国とは別に「香港代表」として参加しています。また、例えば外国で罪を犯して、香港に逃げ込んだ悪者がいたら、香港政府は自分の法律で身柄を確保して裁くこともできるし、外国がその悪者の引渡しを要求したら、政府同士の交渉を行う権力をも保持しているのです。実は、香港の裁判所が中国本土の裁判所より、ずっと公正で民主的な判断をすることは全世界が認知しているところです。ですから、「悪者の天国になる」というのは中国中央政府の主張を代弁しているネットの意見に、それこそ、〈騙されている〉のではないかと思われます。

この「逃亡者条例改正」案が危険なのは、香港の自治「一国二制度」を少しずつ切り崩そうとしている中国政府に迎合するものだからです。香港の林鄭月娥行政長官は親中派の人物です。これまで、香港の民主活動家が行方不明になり、結局北京政府に拘束されていたという例は、私が知っているだけでも数件あります。最新のは昨年、民主活動家の香港の書店の店主が行方不明になり、北京で発見され、北京政府批判を今後行わないことを宣誓させられてようやく帰されたという事件です。これは菏澤にいても日本語のネットサイトで何度も見られたものですが、Yさんは読んでいないでしょうね。
香港の人々が恐怖しているのは、香港の高度な自治が壊され、独裁政権の下で言論の自由も、報道の自由も、民主主義も奪われることなのです。日本のツイッターにはたどたどしい日本語で、香港の若者が香港の現状を訴えるものがあり、胸を打たれました。下の文です。

ーーー日本在住の皆様へ

香港人からのお願いです。
自分は何もできないは悔しかった。だからもし皆様はこのツィートをrtする。本当にありがとうございます。

明日からデモ活動再開なので僕は警察に逮捕されたのことかもしれない。
よければ是非このツィートをrtする。

#NoToChinaExtradition#antiELAB#拡散希望️pic.twitter.com/qGPoySCIys

— 大和 (@yamatokunn316) 2019年6月11日

 

 下は私のブログです。昨日のとは違い、もっと以前のものです。

  「香港の民衆が勝利!香港政府『私たちが至らなかった』」No.2949

とまあ、こんなやり取りでした。 

 真面目なYさんのこと、まだこのメール交換は続くかもしれません。

このYさんのような反応(香港人は騙されている!)は非常に一般的です。

あの劉暁波さんについても、中国本土出身の若者たちは、

たとえ日本に留学していたとしても、

お手軽に百度(中国のポータルサイト)ばかり読んでいるので 

「劉暁波は悪者です。」

と断定していました……。

だから、報道の自由、言論の自由、知る自由がないと、だめなんです。

独裁政治はダメです・・・・・・。



 

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「そっかあ!香港のデモがネット通信規制の原因だったのね」No.2952

2019-06-18 19:42:18 | 中国事情

先日から、

(ずっとこの調子でネット規制が酷くなっていったら

もう中国には住めないなあ。そろそろ引き揚げ時か……)

と思っていたのです。

香港のデモのせいだったんですね。

と言って、決して「逃亡犯条例改正」反対デモが悪いわけではありません。

この条例改正が実現すれば、

香港の「言論の自由」、「民主主義」、「法の支配」、

即ち、香港の自治が壊滅する可能性が大であるので

香港人は必死で反対しているんですから。

林鄭月娥行政長官が香港の人々に謝罪するという形で

速やかに幕引きを図っているのは、

彼女の頭に(天安門事件の再来にしてはならない)という

危機感があるせいだと私は睨んでいます。

夕刊フジの記事によると、

南部戦区(本部:広東省広州)と香港の人民解放軍が集結し、

スタンバイしているとのこと。

非常に危ない状態です。


さて、のん気な山東省菏澤学院の学生たちが

自分たちから政治の話題を出すことは絶対にないので

香港のデモのこと、知っているかどうかこっそり聞いてみますね~。

こんなところで堂々と「こっそり聞いてみる」もないもんだけど(笑)。

・・・(1時間後)やっぱり、誰も知りませんでした。

 

資料:香港政府トップ、逃亡犯条例について初の謝罪。香港人の4人に1人が当たる「200万人」が反対デモ (ハフポスト日本版) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190618-00010011-huffpost-int

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