毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「中国本土の若者の思いは……」No.2957

2019-06-22 22:30:28 | 民主主義について

 

↑卒業生の退寮で慌しい女子寮前。


昨日21日夜、香港政府は、中国本土への容疑者移送を可能とする

「逃亡犯条例」改正案について

「政府は改正作業を完全に停止した。来年7月に廃案になる事実を受け入れる」

との声明を発表しましたが、

先週から何度かこの件でメールのやり取りをしていた若者は、

この声明発表の前に、こんな切ないメールを送ってきました。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「多分今の中国で、ごく一部の学生しか政治や民主に興味を持っていません。

少なくとも、以前の私はそうでした。

民主を訴えると、必ず狙われるという現状です。

この前、大学であった理不尽な教室移動に腹を立てた学生が、
不平をネットのたくさんの人がフォローしているブロガーに暴きました。
すると、書記になったばかりの先生が私と班長さんのところに来て、
「そういうことを暴いてもなんの役に立たないよ。
結局損するのはあなた達だけです。
国は民主国家という名前ですが、実際に言論自由なんかないよ。
削除させるのもあなた達のためだ。」と言いました。
その結果は、私達にその人を探してブログを削除させるという命令をしました。

脅かす、と言ってもいいですね。

私たちが大学を卒業したいから、大学はその点を利用して事件を収めたのです。

今も、無力しか感じません。
平穏な日々を過ごすか、この社会の問題と向きあって戦うかという問題です。
民主を得るため、すべきことはまだたくさんあります。
多分、一生をかけても、この国では民主が来る日を見ることもできません。
しかし、頑張らなくてはいけないと私は今、また先生に教わりました。
生活を営みながらも、身の回りに存在する問題を無視するわけにはいけません。
では、おやすみなさい。」

「多分、一生かけてもこの国では……」

なんだか悲しいけど本当にそんな気がしてくる独裁的な国家。

このブログ文も大学当局が読んだら、ま、ただじゃ置かないでしょう。

しかし、このgooブログ、今じゃvpn無しには見られなくなったので

逆に安全かな。日本語だし、タイトルも無難に工夫したし~(笑)。

言論の自由、表現の自由、報道の自由が奪われた国で生きるとしたら

絶望するしかないかも。

この利発な本土の若者の目には

今、まだ香港にはある「言論の自由」を守るために必死に頑張る

香港の若者たちはどう映っているでしょう。

でも、日本も絶対他人事ではありません。

アベ政権は中国政府のやり口をお手本にしていますからね。

日本はかなり中国本土化していますよ。

↑↓3月から今までキャンパスの木々は次、また次と休むことなく開花して

宿舎への帰り道を楽しくしてくれます。

ザクロの次はトウネズミモチの花。↓↑

 

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「山東省菏澤の特産品と言えばこれだ!」No.2956

2019-06-22 11:11:22 | 中国事情

北京と言えば「北京ダック」、上海は「上海蟹」、山東省煙台はサクランボやりんご、醤油。

では、わが菏澤の特産は何か?

まず、日本では「菏澤ってどこ?」状態の方がほとんどでしょうが、

実は中国でも、山東省以外の人にはあまり知られていません。

そんな菏澤ですが、

地元の菏澤人たちが胸を張って主張する名産品があります。

そう、牡丹です。

現在は西隣の河南省洛陽の牡丹の方が名を馳せているそうですが、

菏澤の人々は、

「洛陽の牡丹の苗は菏澤から運んでいるんです!」と主張しています。

あと、習近平主席のおつれあいが菏澤出身だと自慢する人も多いのですが、

そんなことが自慢になるのね……。

牡丹の花弁、黒米、黒胡麻、クコなどが入った「黒牡丹菓子」は

菏澤随一の銘菓です。

   

さて、もう一つの菏澤特産は何と言ってもこれ。

    ↓      ↓      ↓

「叩いても死なない」、「押しが強い」、「粘り強い」、「実に強靭」など

学生たちが様々な形容を駆使して訴える菏澤の蚊。

写真は昨夜部屋に入ってきて、

電気蚊取りにやられて床に落ちていたものたちです。

朝、それを確認し、まだぴくぴくしているのはそっと息の根を止めるのが

私の日課です。

なぜこんなにいるのかと言いますと、

私がドアを開けるのを待ってサッと入室するもの、

隙間だらけの網戸から苦もなく入ってくるものと、

もう自由自在で、写真以外にまだ部屋の薄暗がりで生きのびているのが

何匹もいるはずです……。

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