毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「バイトばかりの留学生、スカイガーデンからバイト先を探す」No.3795

2020-02-24 23:59:22 | がんばれ留学生

さて、このブログに何度も登場したことのある学生に会いました。

韋彤(い・とう)さんです。

2年前山東省・和歌山県共催の日本語スピーチコンテストで

山東省の中でも全く無名の大学「菏澤学院」の学生が

優勝をかっさらったことは、

審判の先生方も「え、どこの大学?」と

耳を疑ったという痛快でおもしろい出来事でした。

    ↓     ↓     ↓

「山東省・和歌山県共催スピ・コンまさかの優勝ww」No.2110

https://blog.goo.ne.jp/bluehearts_10_11/e/09de24d42b3088b67653c75c4aaff2d6

「3年生韋彤さんと和歌山県で会った」No.2197

https://blog.goo.ne.jp/bluehearts_10_11/e/85fc358622ea1a0a8e36ba529ae5a8be

今日はその韋彤さんに夕刻の大阪梅田を案内しました。

昨年9月に留学のため来阪した彼は

西九条の宿舎ー学校ー王将(バイト先)の3点移動だけで

この4か月余りを過ごしており、

大阪JR駅を含む梅田界隈の建物や

建物と建物の間を通る歩道橋に

「さすが大阪!」と感心していました。

スカイガーデンに上ると、ちょうど夕日が沈み始めたときで

多くの外国からの人々が(と言っても百人もいない)

写真を撮っており、

英語・フランス語・中国語が聞き取れましたが、

全く分からない言語も聞かれました。

韋彤さんも

(江西チワン族自治区に住む)お父さんが

僕の写真を送れとしょっちゅう言ってくるので

この写真は絶対送らないと!」

ホクホクして何枚も自分の姿をカメラに収めていました。

下は私が撮ったものですが、

あちらを立てればこちらが立たず、

韋彤さんの顔を明るくすると美しかった夕日の色が

冴えなくなりました。

大阪の東西南北が見えるので韋彤さんは、

「ぼくが毎日自転車でバイトに行くとき通る

大阪ドームはあれですか。」

地上150m以上の高みから自分の生活エリアを確認。

彼は先日京都の大学院面接を終えたばかりで、

結果通知を待っているドキドキ状態です。

どうぞ合格しますように。

 

 

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「菏澤学院からの留学生との再会」No.1861

2017-01-21 23:26:52 | がんばれ留学生

今夕、半年ぶりに再会した菏澤学院4年生3人+

高知支局から駆け付けてくださった読売新聞石塚記者と我が家で団欒のひと時です。

きっと肉も野菜も高くて、普段あまり食べていないだろうと、

気合を入れて牛肉たっぷり、野菜たっぷりのすき焼きにしました。

すき焼きなんて自分でも何年も作っていなくてネットで作り方を調べたほどですけど、

美味しいと言って全部食べてくれたのでよかったです。ε-(´∀`*)ホッ

3人は、菏澤学院では4年生ですが、

菏澤学院は大阪のECC語学学校と提携しており、

1年間の留学で菏澤学院卒業の資格が得られ、ECC卒業後、

学生たちは日本の大学院に進学したり、就職したリしています

 

私の懸念は、日本で辛い思いをしていないか、

勉強する気持ちを堅持しているか、

痩せこけていないか、といったことでしたが、

全て杞憂に終わり、ホッとしました。

大阪ECCは出席が非常に厳しくて、絶対に休めないそうですが、

私にしてみればそれは親切なことです。

3人は明らかに聴解力がダントツに伸びて、語彙量も増えています

また、面白いのはコンビニなどのバイトで関西弁を学んでいることです。

「初め、『それナンボン?』と聞かれて、意味わかりませんでしたが、

すぐ後で『それいくら?』という意味だと分かりました。」

と言うので、「ナンボン」じゃなくて「ナンボ」と言っているんだと教えてあげました。

また、一人はバイト先に中国人が好きじゃないおじさんスタッフがいると、

悲しそうな顔をして言いました。

この子たちに何の関係があるでしょう。

「何で日本語なんか勉強する?」

と言われながらも一生懸命日本語を学び、

日本留学に自分の人生を賭けて、はるばる海を渡ってやって来たこの子たちに

中国の、あるいは中国人の悪口を言う素養の低い日本人には非常に腹が立ちます。

 

教え子たちが大阪の我が家に来るたびに、

身内の子どもたちを見る親戚のオバアサンみたいな気持ちで出迎えます。

どうか、日本でいい出会いがあり、

いい学びができますように

(日本に留学してよかった!一生の宝物だ)と思える日々が送れますように。

 

 

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「江財大卒業生の徐蕾さん、神戸大大学院受け入れO.K.って~😂」No.1812

2016-12-04 21:33:16 | がんばれ留学生

 「ただいま神戸大学の○○先生から返事もらいました。

研究生として受けられました。」

さっき、徐蕾さんから届いたばかりの嬉しい知らせです。

江財大を今年卒業した彼女は、大阪の語学学校に通うかたわら、

薬屋さんで呼び込みバイト(大阪は薬屋さんまで呼び込みするんですね~)しながら

大学院進学に向けて準備をしてきました。

 

「中国からの留学生が家に来て」No.1734

に登場した徐蕾さんです。

で、私までなんでそんなに嬉しいかと申しますと、

彼女は自分が書いた河童の起源をテーマにした小論文を

何度も私に送ってくるので、

その度に、あーだ、こーだ注文をつけたり、助詞が変だと文句を言ったりして、

私まで次第に頭が河童まみれになってきていたのです。

実は、彼女の顔もどことなく河童化してきたような昨今にあって、

私だけはもう、

河童のことで悩まされることはないという安堵感ですよ。うう…😿

それにしても、寛大なお心で受け入れてくださった神戸大の○○先生、

中国の端から衷心よりお礼を申し上げます。

今後、可愛い教え子を厳しくご指導くださいますよう

よろしくお願いいたします。


徐蕾さんには、もちろんアニメ『河童のクウと夏休み』は

夏休みに我が家に遊びに来た時、押し売りしてあります。

未だ、ご覧になっていない方が万が一にでもいらっしゃったら、

今年の年末は紅白歌合戦なんか見てないで、

『河童のクウ』をご覧になってはいかがでしょう。

新たな年に向けて、心も洗われる気持ちになるはずですよ。

 

👇夏休み、少しずつ河童のことが気になりだしていた徐蕾さんです。

どことなく、既にそれらしいですよね。

「中国からの留学生が家に来て」No.1734

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「夏休みの終わりに」No.1737

2016-08-24 23:02:31 | がんばれ留学生

間もなく夏季休暇が終わります。

今年の夏休みは帰って来るなり参院選があり、

その後は北海道、広島、そして沖縄と

バタバタ駆け回っているうちに過ぎ去っていこうとしています。

まだ、夏休みの宿題のオコジョさんへの返事も書かず、

ミヤサカさんに短歌の感想も送らず、さだまさしのDVDもコピーしていません(涙)。

しかし!まだあと2日ある!

私は子どもの頃よりギリギリになってから寝ないで頑張る性癖があり、

日記も一気に3週間分書いた実績があります。

何とかなるやろ。

 

一昨日、江西財経大学出身で東京の杏林大学大学院に留学中の施芳芳さんが

半年の留学期間を終えて帰国するルームメイトを関空へ送り、

一晩泊って東京に戻って行きました。

私が必ず留学生を案内するところは、

桂米朝さんの正統派大阪弁アナウンスがほんわかと訪問者を迎えてくれる

「大阪暮らしの今昔館」です。

もちろん、施芳芳さんも連れて行ってあげました。

しかし、いつもと違ってエレベーター前にはずらりと外国人客が列をなしています。

こんなに込み合っているのは初めてでしたが、

スタッフが英語でクーポン券を持っているかとか、チケットはあるかとか、

一人一人に丁寧に尋ねています。

外国人はほとんどがアジア系とみられる人たちでしたが、

みんな英語で話しています。

スタッフが私たちにも「日本人ですか。」と聞くので、

私は日本人で施芳芳さんは中国人だと言うと、

「えっと、中学生ですか?」

「あっ、すみません。高校生?!」

「ああ~、まことに申し訳ありません。大学院生ですか~。」

の三段階を経て、学生は半額の300円で入館できると教えてくれました。

ただ小柄なだけでは20歳を過ぎた女性を中学生と間違えません。

施芳芳さんは全身から清楚さ、純真さがにじみ出ているので

こうした勘違いが生まれるのでしょう。

 

家に帰って、待っていた娘と孫娘に引き合わせ、

孫中心にぺちゃくちゃお喋りしてのんびり過ごしました。

浴衣はほとんど中国の菏澤学院に送ってしまいましたが、

地味なのが一枚残っていたので芳芳さんに着せてあげました。

でも、意外やとてもよく似合っているじゃないですか。

後ろは甚兵衛姿で鏡とにらめっこする孫娘です。

 

一緒に撮ろうと誘うと、恥ずかしがって鏡の後ろに隠れる孫娘。

シャイなんですね~、私に似て。

 

何とか出てきたと思ったら、このむっつり顔。(;^_^A

でも、手には施芳芳さんのお土産のペンギンをがっちり握っています。

 

一瞬で逃げていく孫娘。

これを数回繰り返しました。これも2歳の子どもには遊びなんですね。

そして、遊びとは言え、何でもとても真剣です。

中国の子も日本の子も、全くおんなじです。

それにしても、施芳芳さんが中学生に間違われるのが

なんか分かりますよね(笑)。

彼女は、また今日から東京のコンビニでバイトをしているはずです(時給840円だったかで)。

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「留学生の日本での生活」2014年9月19日(金)No.991

2014-09-19 23:19:55 | がんばれ留学生

江西財経大学日本語学科で日々学んでいる学生から、

「ずっと以前から、今年、日本(岡山の提携大学)に留学しようと思ってきたが、

今になって、多くの時間とお金をかけて行く甲斐があるのだろうか、と踏ん切りがつかない」

とメールが来た。

留学のためには何十万円もお金がかかり、

家族は親戚から借金をしてお金を準備してくれる家庭が多い。

気楽に決心できない事情があることはよく分かる。

 

今年3月末に岡山商科大学に留学した学生たちは

今、どう過ごし、何を考えているのだろうか。

8月に送ってくれた王聡ゆさんの日記を読んでみる。

彼女は、文にあるようにアルバイトと大学の勉強を両立させながら、

大学院進学の準備をしている。

毎日が楽しいという訳では決してない雰囲気が漂う文だ。

家族の絆が強い中国の子どもたちにとって、

故郷を遠く離れることは、日本人が想像するよりずっと孤独で辛いはずだ。

それでも、少し先の自分の人生を自分自身の力で切り開こうとベストを尽くしている。

 

―――――――――――――王聡ゆ

今日は八月二日です。

旧暦では七月七日、つまり、中国の七夕です。

日本ではすべての祝日は新暦で行われています。

 今日は岡山市の人々にとって重要な日です。

なぜならば、今日は一年一度の花火大会が開かれる日からです。

あいにく、台風が北上したせいで、雨が降ってきました。

そして、今日はバイトがあります。

雨の日には、いつも左手で傘を差しながら、右手で自転車のハンドルを握って、バイトに行きます。

今日もそうでした。規則によると、これは禁止されています。

交通事故にあう恐れがあり、危ないからです。でも、仕方がないのです。

以前はレインコートを着てバイトに行きました。

でも、結局何も役に立たなくて、バイト先に到着するまでに、もうびしょびしょになってしまいました。

だから、私は少しずつ傘を差して自転車に乗る練習をしてきました。

最初はすごく怖かったです。

特に、赤信号に合ったとき、一度止めて、もう一度走り出すときは難しかったです。

 今はもう慣れました。 

  この花火大会にはおよそ岡山市の三分の一の人が見に行くそうです。

これを聞いただけで、このイベントがどれだけ盛大か想像できます。

道はとても込んでいます。

駅の近くはとりわけにぎやかです。

人混みの中で、私は自分がとても小さいと感じます。

そして、その人混みの中で自転車に乗るのは無理です。

だから時々、自転車から降りて、押していきます。

バイトに行く途中で、浴衣を着ている人たちがよく散見されます。

中には、女同士やカップル、子供を連れている夫婦もいます。

みんな話しながら歩いていて、常に笑い声が耳に入ります。

(なんだか幸せそうだな)と思います。

そんな時、(幸せと言うのは何だろう)と自分に問います。

そして、(今の私は幸せだろうか)と。私には答えられません。

毎日、勉強とアルバイトに一日の時間を費やし、くたくたに疲れて寝ます。

ロボットのように同じことを繰り返しています。

でも、これが平凡でふつうの生活なのでしょう。

 

 幸せと言えば、もう一つのことを思い出しました。

それは一昨年だったか、 中央電視台(CCTV)で、

「あなたは幸せですか(你幸福吗?)」と言う調査が行われた時のことです。

その簡単な質問の後には、

普通の中国人が今の政治、経済、自然環境などについてどう考えているかの質問も含まれています。

この素朴な質問は人々の注意を引きました。

ある出稼ぎ労働者に聞いたとき、まず、彼は

「私はただの出稼ぎ労働者なので、私に聞かないでください。」

と答えました。その記者が諦めずに、もう一度聞くと、

「私の苗字は曾です。」

と答えました。この答えでみんな大笑いしてしまいました。

中国語で『你幸福吗』(あなたは幸福ですか)の発音は「ni xingfu ma」で、

『你姓福吗』(あなたの姓は福ですか)と同じであり、聞き間違ってしまったのです。


 

 今の世の中では、みんな生活のために忙しくかけまわっていて、

幸せを追うどころではありません。

物欲に満ちたこの時代の中で、人々はお金のために働き、行動しています。

これは避けがたい現実です。

中国でも日本でも、どこでも同じです。

 

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