毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「与謝野晶子『君死にたまふことなかれ』を学生と読む」2013年10月31日(木)No.787

2013-10-31 23:18:55 | 中国事情
パソコンの調子がすこぶる悪い。
さっき、このブログをほとんど書き終わろうとしたときに、
急に画面が暗くなり、自動バックアップしてくれてもいなかったので、
ものすご~く疲れた気持ちで再度、今、書き直している。
こういうとき、つい(まさかあの事件のせいでネット規制?)など、
すぐに疑心が湧く。ここに来て以来のカナシイ癖である。

今日、3年の日本文学の時間に「君死にたまふことなかれ」を学生と読んだ。
五言絶句、七言律詩に慣れ親しんできた学生たちにとって、
七五調のリズムを持つこの詩はその点で受け入れ易いとは言え、
現代の日本語しか習っていないので、一字一句の理解は苦しいものがある。
日本の学生だって困難なのに、この子たちはまだ、日本語を習い始めて、
2年経っただけなのだ。
それでも、この詩を書いた当時の与謝野晶子の気迫がビンビン伝わり、
多くの学生が、頷きながら読んでいた。
これを作った当時、晶子は26歳。学生たちより5,6歳年上の頃だ。
そんな共感もあったのではないか。
日露戦争で「旅順」が出てくることが中国人にとってどれほど屈辱であるか、
胸が痛いところだ。
ここを読むとき、学生の表情にも何とも言えない色が浮かんだ。


      ああおとうとよ、 
      君を泣く、君死にたまふことなかれ、                                  
       末に生まれし君なれば           
       親のなさけはまさりしも 、         
       親は刃(やいば)をにぎらせて      
       人を殺せとおしえしや、           
       人を殺して死ねよとて            
       二十四までをそだてしや。        

       堺(さかい)の街のあきびとの      
      旧家をほこるあるじにて          
      親の名を継ぐ君なれば、         
      君死にたまふことなかれ、         
      旅順(りょじゅん)の城はほろぶとも、  
      ほろびずとても 何事ぞ、         
      君は知らじな あきびとの          
      家のおきてに無かりけり。

      君死にたまふことなかれ
      すめらみことは 戦いに
      おおみずからは 出でまさね
      かたみに人の血を流し
      死ぬるを人のほまれとは
      大みこころの 深ければ
      もとよりいかで 思されん

      ああおとうとよ
      戦いに 君死にたまふことなかれ

      すぎにし秋を父ぎみに
      おくれたまえる母ぎみは
      なげきの中に いたましく
      わが子を召され 家を守り
      安しと聞ける 大御代も
      母の白髪はまさりぬる

      暖簾のかげに 伏して泣く
      あえかにわかき新妻を
      君忘るるや 思えるや
      十月も添わで別れたる
      少女(おとめ)ごころを思いみよ
      この世ひとりの君ならで
      ああまた誰をたのむべき
      君 死にたまふことなかれ              
         


よく、当時の富国強兵・天皇制国家が晶子を獄に繋がなかったものだ。
治安維持法が制定される以前のことで、何とか免れたのだろうか。
庶民の熱狂的な支持を得ていたというので、
それが彼女の防壁になりえたのだろうか。
それでも、乱臣、賊子、国家の刑罰を加えるべき…との非難があったが、
それに対して、晶子がさらにこの作品発表から3か月後の『明星』11月号において、
“この国を愛する気持ちは誰にも負けぬ”と前置きしたうえ、
堂々たる反論を展開した姿勢は本当に勇敢で尊敬できる。
下の文句がふるっている。

「女と申すもの、誰も戦争は嫌いです。
当節のように死ねよ死ねよと言い、
また何事も忠君愛国や教育勅語を持ち出して論じる事の流行こそ、
危険思想ではないかと考えます。
歌は歌です。誠の心を歌わぬ歌に、何の値打ちがあるでしょう」


26歳の晶子は紛れもなく日本が誇り得る反戦詩人だった。
        



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日本人にとっての正義と復讐の関係」

2013-10-30 21:37:14 | 日記
「半沢直樹」がウケるわけについて、ちょっと前のブログに
何十年か前の時代劇「水戸黄門」的であること、
「強きを挫き、弱気を助ける正義」が視聴者に心地よいのではないかと書いた。

その後さらに「半沢直樹」は「忠臣蔵」にも重なるという気がしてきた。
「10倍返し」に表される復讐の心である。
私は日本人の美意識に「復讐」など似合わないのではないか、
日本人はアッサリしているというか、忘れっぽいから……と、
思ったりもしたのだが、
「忠臣蔵」は赤穂藩士たちが、
主君が恥をかかされた上に切腹させられたことに対して復讐を企図し、
粘り強い周到な準備と討ち入り実行によってそれを貫徹するという話だ。
話と言っても、完全な作り話ではなく、
江戸中期徳川綱吉時代の史実に基づくドラマである。

で、ポイントはこの復讐は正義の行いであると、
歴代多くの日本人に認められてきたことにある。
「半沢直樹」の復讐も、
貸してくれるといったお金を理不尽にも銀行が貸してくれないために
父が自死せざるを得なかったので、弱きをくじく非道な銀行への復讐をする話だ。
復讐=正義という式はここでも成り立っている。

実は、私は幼小の頃よりNHK大河ドラマが苦手で、
父や母が好き勝手な感想を言いながら、
興奮気味にNHKテレビの「忠臣蔵」を見ていたのは覚えているが、
内容よりあの重厚な音楽の方がよほど印象深かった。
ドラマそのものは、
(大人がこんなに興奮するんだからよほど面白いんだろうな)と、
食い下がってもみたのだが、どうしても途中から眠くなるか、
意味不明で飽きてくるかの何れかだった。

今だに意味は分かるにしても、あまり共感できないのは、
恥をかかされた主君のために赤穂藩四十七士が吉良上野介邸に押し入って、
家人を散々殺傷したのは、正義?ですかね??

当時の日本人の、とりわけ武士階級の価値観であるところの、
主人の恥はお家の恥、浅野内匠頭は赤穂藩のお殿様なので、
お殿様の恥は藩全体の家来が総力で返上すべきもの、ということになるのだろうか。
[恥をかかされる=面目をつぶされる]⇒[復讐する=面目が保たれる=正義]

半沢直樹と赤穂浪士の正義概念には明確な違いがある。
半沢直樹の場合は、弱きを挫く非道な存在に対して、
弱き者の身内として復讐することが正義で、
赤穂浪士の場合は、恥をかかされた相手に復讐することが正義である。

ここまで考えてきて、ハッと思ったんだけど、
安倍晋三という人は、完璧「忠臣蔵」的正義感に満ち満ちている人物ではなかろうか。
祖父の汚名(A級戦犯容疑)を晴らし、祖父の悲願である「自主憲法の制定」を
孫の自分が実現することで面目を保つ=正義の実現という式を基に
日本国民を動員しつつ復讐劇を展開しているイメージが非常にピッタリする。
誰に対する復讐か。
当然、歴史の事実に対する復讐である。
私はこういうのに付き合う気は毛頭ない。














コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「休んでもエエで、大阪の先生たち」 2013年10月29日(火)No.785

2013-10-29 21:59:49 | 教育
ここ数年来、冬季・夏季休暇には大阪に帰り、
友人たちと会ってペチャクチャ喋るのだが、
普段元気な皆が、
日本社会のこと、学校のこと(学校の教員が多いので)などに話題が及ぶと、
雰囲気が変わる。
怒りと戸惑い、そして疲れがどっと噴出するのである。
ある人など
「大阪の街で、『ハシモト』なんて呼び捨てしたらアカンで。後ろから刺されるで。」
とまで(ジョークで)言う。
あの人の強権をもってすれば、モンスター・ペアレンツなんか怖くない…?
イヤイヤ、どうも強権の矛先はもっぱら内向きで、
モンスターの方向には向いていないようなのだ。


橋下市長の強力な政治主導で今春任用スタートした公募校長の評判は、
仲間内ですこぶる悪い。
だいたい、応募者928人の中から採用された民間校長11人中、
6人が何らかの不適格者であると公的にみなされているという。
例えば、
・セクハラ行為を繰り返し、減給処分
・3か月でさっさと退職
・虚偽アンケートを保護者に配り、厳重注意
といった具合だ。

他にも、
ある校長は、女性教職員6人に面談で
「なんで子ども作らへんの?」「結婚せえへんの?」と問い、
セクハラを指摘されて職員会議で謝罪した。
別の校長は教頭に土下座して謝らせ(半沢直樹の真似?)、
別の時にはふざけて生徒を川に落とした(けがはなかった)。
さらに、別の校長は無断で(出張や休暇の手続きを取らずに)
計3回、職場を離脱した。市外に長時間出かけたこともあった。

厳しい審査の末に、選び抜かれた人たちがこの様だ。
よほど変な人たちばかりが928人も応募したとは考えにくい。
選んだ人の基準が変なのだ。
誰が選んだかと言えば、橋下徹市長である。

現在、現場の教員たちはとことん疲れている。
うつ病などにかかって休む人は一般企業の数倍に及び、
病気休暇を取る者の60%以上が精神疾患だという。
病んだ社会の縮図のようなところ、
それが今の大阪の学校だ。
先生たちは、無理せんと、どんどん休暇取って休んでほしい。
為政者の強権に振り回され、ぼろ雑巾のようになってからでは遅い。
確か、どこかの学校の校長先生が朝会で子供たちにこう言っていた。

「いのち いちばん、
 にこにこ にばん、
 さんばん 何でもさっさとしよう」


(橋下大阪市長について言えば、「維新」の勢いに陰りが見えてきた。
中国に出稼ぎに来ているとは言え、一応大阪市民の一人として、
希望の光が微かに差し込んできた思いである。)


参考ブログ:内田樹の研究室(2013.09.20)「公募校長」の資質について
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「国際男女平等ランキングで中国69位、日本105位」2013年10月28日 No.784

2013-10-28 20:46:07 | その他情報

世界経済フォーラムは10月25日、国際男女格差レポート2013を発表した。
調査対象国136か国中、日本は前回よりも順位を4つ下げ、
105位となったことが明らかになった。

136カ国中105位。
女子トイレの数が異常に少ない中国でも、
日本に比べたらまだマシ、というのは肌で分かる。
なんて言うかさ、日本は政治家からして、
女性差別発言する人がいっぱいいるもんねえ。
差別発言代表例は「日本維新の会」代表の二人。
石原慎太郎(81歳)
「生理がなくなった女性は存在が罪である」

橋下徹(44歳)
「あれだけ銃弾が雨・嵐のごとく飛び交う中で、
命を懸けて走っていく時に、猛者集団、精神的に高ぶっている集団を
どこかで休息させてあげようと思ったら、
慰安婦制度というものが必要なのは誰だって分かる。」

「(沖縄県宜野湾市の)米軍普天間飛行場に行った時、
司令官にもっと風俗業を活用してほしいと言った。
司令官は凍り付いたように苦笑いになってしまって。
性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にはあるわけだから。」


こういう発言をする者に多くの女性たちが支持票を投ずる日本。
橋下徹大阪市長は確か数年前、
お金を払って女性にフライト・アテンダントの格好をさせ、
性的行為をしたことでも有名である。
その女性が男性の性的欲望の処理をする仕事をしていたのに、
顧客情報をメディアにばらすのはプロ精神に欠けると、
批判していた女性がいた。
もう、何がなんだか・・・・・・。

しかし、橋本市長が風俗の仕事も
職業選択の自由で(女性が自主的に)なったことであり、
法律上問題はないと発言したとき、
女性の誰が、職業選択の自由で
フーゾクを選ぶだろう、とヒジョーに腹が立った。
選択肢がいろいろある中で
「ワタシ、フーゾクの仕事が好きだからこれにする」
といって選んだと、橋下徹は言うのだ。
世の多くの男性もどこかでこう思っているのだろうか。
こうなると、そういう男性をゴミ箱に捨てたい気がしてたまらない。
少なくとも、そういうヤツとは喋りたくないし、存在を感じたくない。
・・・・・・・・・
キヨシローじゃないけど
「これが~日本だ~ ワタシの国だ~あ~  あ~あ」







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「4年生就活組からの手紙」 2013年10月27日(日)No.783

2013-10-27 23:45:52 | 中国事情
この季節になると、毎年「ビジネス日本語」(4年)の教室から
一人、また一人と学生が消えていく。
猛然と就職活動を開始するからだ。
南昌を離れ、深圳、広州、鄭州、寧波などで仕事を始めた学生もいる。
そして今年の4年生の特徴は南昌市内で働き口を見つけた子が何人もいること、
しかも、そのうち何人もが日本語関連の企業に入ったことだ。
ということは、
昨年の尖閣諸島(釣魚島)国有化問題の激震以降、
「今こそ中国から日本企業は撤退すべきだ」などと
産経・読売などメディアがしつこく煽っていたが
(産経は今もそのスタンスは基本的に同じで、見るたびに腹立たしい)、
しかし、中日の経済交流はそう簡単に終わっていないことを現実が示している。
どう考えても両国の経済協力はそれぞれの国に利すること大である。
政治家には、基本に立ち返り、未来につなげる外交政策をしてもらわんと
一般庶民は本当にたまらない。

文句はこれくらいにしよう。また気分が悪くなる。

何とか就職できたかわいい学生の一人から手紙が届いた。
大学まで、ずっと、勉強ばかりしてきた学生が、
4年生のまだ一学期だというのに、もうすっ飛んで働きに行くのは、
じっとしていられないほど不安だからだ。
早く行動しないと職がなくなるのではないか、と心配でたまらないのだ。


ーーー深圳就活レポート(羅ちゅう)

この前、先輩から聞いていたので、面接の怖さが分かり、
面接する前にはドキドキしていましたが、実は面接のとき、
全く知り合いとの交流みたいで、緊張感なんか全然ありませんでした。
CET6とN1(日本語能力試験1級)のお蔭で、面接が案外簡単でした。
面接の時、会社の担当者は
「君たちはいつから会社で働きたいですか」
と聞いてくれ、即座に採用してくれました。

また、江西財経大学の知名度のお蔭で、非常にいい待遇を受けました。
会社のアパートを無料で提供してくれました。
アパートの環境もとてもいいです。布団とか箪笥とか全部用意してくれました。
しかし、会社はシンセンの関外にあるから、
環境は非常に悪く、大気が汚れています。
道路は毎日修理しているそうです。
そして、仕事の内容はそんなに面白くないです。
毎日美しい絵を探して、その絵をPSする人をネットで渡して、
加工したあと、スマホのケースに仕上げます。

日本語は毎日使っていますが、ただ非常に簡単な言葉だけです。
がっかりしました。
このままでは、日本語はどんどん忘れてしまうに決まっています。
しかも、一週間に六日間働いています。
会社の職場環境もとっても厳しいです。
みんなはお金のために必死に働いています。
ほとんどしゃべっていません。それはとても苦しいです。
でも、同僚の皆も大体卒業したばかりなので、みんなすぐ仲良くなりました。

今、少し考えれば、就職なんか、そんなに急がなくてもいいと思います。
ゆっくりして、あれこれ比べたあと、
慎重に選択した方がいいと思います。
もう一つ感無量なのは、学校は社会より何倍もいいと思います。
                         
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「南昌で刺身」 2013年10月25日(水) No.782

2013-10-25 23:09:47 | 中国事情
これも少し前の今月7日(国慶節休暇最後の日)の思いがけない贈り物だ。
旅先の紹興で別れた後、
上海のご両親のところに行っていた滕碧霞さんと余立君さんが、
サーモンのお刺身を携えて戻ってきた。
碧霞さんのご両親からの差し入れとのこと。
まさか、南昌でお刺身が食べられるとは!
日本にいる時にはほとんど感じられないありがたみが胃袋に沁みこみ、
刺身の美味しさを2倍にも3倍にもしてくれて、
本当に、本当においしかった。
3日間、贅沢な刺身ご飯だった。


わさびも中国製品だが、ぱっと見、日本でよく見るわさびとそっくり。
(「S&P」の文字がキュート…(*^。^*))
味は日本で食べるわさびと全く同じだ。


これだけで終わるのもナンですから、
最近出回り出した果物の写真もついでに掲載します。

バナナとトマトの前に可愛い蜜柑が並んでいますね。
これが江西省特産の「南豊みかん」です。
あっさりした甘さが私は大好きで、この季節が来るのを
待ちわびていました。
茶卓にのせると下のように。


下は棗(なつめ)。
これもサクサクとしてちょっとリンゴに似た感じですが、
酸味はまったくありません。
おいしいけど南豊みかんより値段が高いのでときどき買うだけ。


最後に、普通の蜜柑。これも新鮮でジューシーで、しかも安くてたまらない!
お皿に入っているのと机に転がっているのを合わせても、100円未満(5元)。
秋は、(江西省に住んでホントによかった)と思う季節です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「劉思婷日本滞在記ー付録」 2013年10月24日(木) No.781

2013-10-24 18:56:42 | 中日(日中)関係
「劉思婷日本滞在記」はもう最終回だと言って後、
もう一度よく見たら、最後のまとめがあったじゃないですか。てへへ(/ω\*)

これが正式な最後の文です。

――――――――――
[中国に戻ってきて]

先日、バイトとして、通訳の仕事をやった。
関西広域連合さんが広州で関西の観光サイトを紹介し、
関西の旅行事業を発展させるというプロモーションであった。
日本人の方にいろいろ中日旅行の現状について聞かれ、
中国旅行会社の方の説明を通訳したのである。
しかし、会議後、ある方に切ない口調で、
「どうすれば、交流を順調に進めることができるか」
と聞かれた時、一瞬悲しくなった。
日本人でも中国人でも真面目に両国の友好関係を発展させ、
保とうとする人たちが多くいるのに、少数の反対の声で今の状態になっている。
よく自分に
「私は誰だ?この世に生まれたのは何のためだ?
今のままでいいのか?今できることはないのか」
と聞く。
特に日本語を勉強し、日本を研究している私が、
「日本」をただの研究対象にしたら、研究の意義がなくなると思う。
だから、できるだけ身の回りのことからやっていきたい。
近い将来、教師として日本語を教え、
日本の文化、日本人、また中日友好の可能性に繋がることも学生たちに教えたい。
また、現在、私はアルバイトとして、
広州に住んでいる日本人の女性たちに中国語を教えているが、
さらに深く接して、彼女たちの中国での経験を聞きたい。
何年も中国に住んでいて、よい事にも、悪いことにもめぐり合っただろう。
それを一つ一つ聴いて、中日文化や生活習慣の違いから出た誤解を解きたい。
小さいことだが、やればやるほど自信が出てきた。
孔子様曰く、
「师者,传道授业解惑也!」
(「師という者は、道を伝え、業を授け、惑いを解くものである。」)
私も惑いを解く先生になってやってみたいものだ。

[最後に:お世話になった皆さんへ]
13日間の日本滞在は本当に楽しかったです。
皆さんのおかげさまで、毎日充実して過ごしました。
優しくしてくださって、ありがとうございました。
私もチャンスを作り、もう一度日本に行きたいです。
また皆さんにお会いしたいです。
大学院に入ってから、古書ばかり読んでいるので、
日本語力がどんどん落ちました。
話すのも、書くのも、ミスだらけです。
皆さんは私の下手な日本語がおわかりになるでしょうか。
ダラダラ何ページも書きましたが、書けなかったこともまだまだ多くあります。
でもそれらは全部記憶の中に残っていて、私の宝物になっています。
最後に、もし皆さんの将来の青写真の中に、中国に来る予定があるなら、
ぜひ私のところに遊びに来てください。
今度は私が主人役を務め、案内いたします。
私の故郷はお勧めですよ。
観光地ではありませんが静かなところで、
本当の中国南方農村の風情が味わえます。
私の家と叔父さんの家は全部空いているので、
何時でも、何人でも泊まれますよ。
母の手料理も最高です(コマーシャルみたい )。
とにかく、きっと遊びに来てくださいね。
  (劉思婷)
――――――――――――――
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「さすが中国!祝い細工に気合が・・・」2013年10月23日((水))No.780

2013-10-23 20:13:55 | 中国事情
少し前になるが、9月30日は私の誕生日だった。
国慶節前日であり、浙江省への旅行出発日でもあったので、
自分でもほぼ忘れていたが、
出発数時間前に、サプライズケーキとプレゼントを持って、
2年生&3年生が来てくれた。
(3年生の3人は一緒に旅行するメンバー)


サプライズだけが祝い細工だと言っているのではない。
さらに驚愕したのは、
持ってきてくれたケーキに刺したロウソク立てのことである。
順を追って写真を見てね。

①まあ大きいケーキだこと、と日本の方々は思うでしょう。
中国では大家族なので、誕生ケーキはもっともっと大きいのが普通だそうだ。


②さて、ケーキの真ん中にチューリップ型ロウソク立てをセットして、
火を灯すと・・・・・・。


③あらまあ、咲いた~、咲いた~、チューリップの花が~!
写真では分からないが、真ん中にはオルゴールが内蔵されているのかして、
その後、ずっと(1時間以上も)ハピイ・バースディのメロディを奏でてくれたのである。
(いつまでもエンドレスで続くのでしまいに‘もういい’と思いましたが)


中国人は祝い事が大好きで、思い切り気合を入れるという。
昔、よその国で火薬から爆弾を発明していた同時期に、
中国人は爆竹を発明して、祝い事に使っていたという話は
あまりにも有名だ。
今回、旅行出発前の数時間だけでもと、
わざわざ来てくれたサプライズ・メンバーにも、
祝い事を尊ぶ中国大陸の血が脈々と流れているのを感じた。
来てくれて本当にありがとう
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「芸能人の政治的発言を封じ込める国&国民ってどういう・・・」2013年10月22日(火) No.779

2013-10-22 19:22:33 | 日記
9月、女優・藤原紀香さんは、

「放射能汚染、被爆などのことや、
他に、もし国に都合よく隠したい問題があって、
それが適用されれば、私たちは知るすべもなく、
しかも真実をネットなどに書いた人は罰せられてしまう。。。
なんて恐ろしいことになる可能性も考えられるというので、
とても不安です(>_


と、彼女自身のブログに書き、
特定秘密保護法案(秘密保全法案)への懸念を表明した。
その後、公安が彼女の背後関係を調査したという。

そういうのって、公安による言論の自由の侵害ではないのか?

「欧米では」、などと言うと欧米崇拝者みたく思われる可能性があって
あまり使わないようにしてきたが、今回は書く。
欧米では、芸能人の政治的発言及び政治的行動は当たり前の権利である。
多くの日本人に愛され親しまれているオードリー=ヘプバーンは、
ベトナム戦争に反対の声をあげ、
イラク戦争には、私の好きなジェシカ=ラング(「トッツイー」に出てましたね)、
スーザン=サランドン、ニコール=キッドマン、ショーン=ペン(あ、この人も好きだな)、
ティム=ロビンス、マット=ディモンを初め、
なんとクリント=イーストウッドまで抗議した。
俳優団体がイラク戦争反対の声明を出したりもした。
また、ジャマイカのレゲエの聖者、
ボブ=マーリイの歌の半分以上はポリティカル=ソングと言うことができるだろう。


上記のことは、変なことなんですかね。
そんなわけないですよね。
芸能人である前に彼女ら・彼らは一人分の発言権を持つ、国民であるのですから。

ジェシカ=ラングは自分の娘と長距離バスに乗って、
ニューヨークの反戦デモに参加しに行った。
「私は一人の母親として、イラク戦争に反対します。」
との発言を私はリアルタイムで知っている。
2003年3月のイラク戦争開始直前まで、私はアメリカに居た。
庶民や俳優、ミュージシャンや高校生・大学生が戦争反対のデモをし、
シアトル市のメインストリートにダイインした(道路に寝転がった)ことを
はっきりと覚えている。
その時アメリカでは、庶民も芸能人もミュージシャンも学生も先生も、
皆、政治的意見を堂々と述べ、行動していた。
それを「タレントのくせに口を挟むな」などと、
誰も言わない。そんなことを言う権利はないのだ。
それが、民主主義の常識だ。


なぜ、藤原紀香が「秘密保全法案」に反対を表明したからといって、
公安に付け狙われなければならないのか。

さらに、ネットをサッと見ただけでも下のような
悪意ある紀香への揶揄・攻撃の言葉が目に入る。

「いったいどうした!藤原紀香!突然の秘密保全法糾弾に
 関係者も困惑」

タレントがこの問題に口を挟むとは異例中の異例。
ひょっとして彼女は、タレント議員にでもなろうとしているのだろうか?
http://happism.cyzowoman.com/2013/09/post_3059.html

「藤原紀香にカルト橋信者の噂!」
http://girlschannel.net/topics/47220/
・確かに関連記事見たとき、
なんで紀香がいきなりコメントしてるの?って思ったわ 。
・藤原紀香って美しいけど、
いつも胡散臭い何かがあってなんだかなあ。。
・信仰心があっても人間的には未熟なようで…(笑)
・浮気した陣内を擁護するつもりはないけど
こんな自分に酔ってて得体の知れない
宗教に入ってるかもしれない嫁は嫌だな。



山本太郎バッシングにしてもそうだが、
上のようなことをネットに書きこむ日本の人々のおでこに、
恥知らず」という烙印を押したいものだ。
芸能人は、自分の考えを口にすることもできない
奴隷ではないのだ。
江戸時代じゃあるまいし。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ひえ~!『平成の治安維持法』が成立するって!?」2013年10月21日(月) No.778

2013-10-21 18:53:09 | 政治
「秘密保護法案」という単語を見たのはついこの間のことだ。
「藤原紀香も秘密保護法に反対!」という紀香さんのメッセージを読んだ。
そうこうしている間に、今月25日に閣議決定され、
国会に提出するそうだ(アレヨアレヨ)。

このままいけば自民党が多数を占める国会で成立する可能性が極めて高いという。
公明党は屁の突っ張りにもなっていないのだな。
(しやから、去年の12月の選挙で自民が圧勝したとき、
「公明党はん、あんたしか頼るもんはないねん。頼んだで~」とゆうたやろ。心で・・・)
とブツクサ言ってもまあ、しかたがない。
所詮はただの補完物。

それにしても、これはこれは、とんでもない法案だ。
その上あまりの急展開で、国民のほとんどは知らないというではないか。

それでなくても最近、あまりにも重要なことが次から次へ起きるので、
落ち着いてじっくり対処する暇がない。
歴史的大転換が今起こりつつある(しかも、めちゃ悪い方向で)とは思うのが、
おもわずぼーっとしてしまいそうだ。
多くの庶民は、そういう状態なのではなかろうか。

ここはひとつ、自分のほっぺをひっぱたいて、
どうやったらこの法案を阻止できるか考えよう。
まず、知らない人に教えることだ。井戸ばた会議方式で。
ちゅうことで日本のみなさん、お友達に知らせてね~。
大急ぎだよ~!!


_______________
「google阿修羅」さんの記事転載
投稿者 遠山の金さん 日時 2013 年 10 月 21 日 07:45

「平成の治安維持法」とも呼ばれる天下の悪法
「秘密保全法(「特定秘密保護法案)&日本版NSC設置法案」が、
いよいよ、25日(金)に閣議決定され、国会に提出される事になりました。

― 熊本日日新聞(社説):特定秘密保護法案「知る権利」侵害になお懸念
2013年10月20日 ―
http://kumanichi.com/syasetsu/kiji/20131020001.shtml

山本太郎議員が「反秘密保全法全国キャンペーン」で約1カ月に渡り、
全国を回って、「秘密保全法」の危険性について、周知活動を行ってくれていますが、
10月12日(土)~14日(月)に行われたNHKの世論調査によると、
国民の74%が「特定秘密保護法案」を知らないと回答
(「あまり知らない」42%、「まったく知らない」32%)しており、
国民の多くが、まだこの法案を知らない状況と言えます。

― 秘密保護法 内容知らず74% 10月16日 4時14分 ―
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131016/k10015302861000.html

今の国会の勢力状況を考えると、
このままでは、残念ながら議会を通過し、
我々の「知る権利」を奪い、言論弾圧に繋がる悪法が極めて高い状況ですが、
憲法に抵触し、戦争への道を開く法案を
このような状況で可決してしまってよいものでしょうか?
この法案は、その存在、正体が白日の下にさらされると、
一斉に反対の声が起こり、一瞬で死んでしまうドラキュラ法案であるため、
この国の政府は、わざと国民に知らせていないのだと思います。

この法案を阻止するためには、出来るだけ早く、出来るだけ多くの人に
この法案の危険性を知らせて、反対の声を上げてもらう必要があります。
25日までに秘密保全法の閣議決定を阻止するために、
様々なアクションが予定されています。
是非ご参加下さい!


1.国会議員へ反対の声を届けよう!

25日の閣議決定をしないよう、まずは、
地元の国会議員の方に反対の声を届けて下さい。
行動内容詳細は、以下にてご確認下さい!

【拡散希望】人権や民主主義を破壊する『秘密保全法』に反対しよう!!
※マンガ『あなたも秘密保全法で狙われる!』、
嘆願書例文、国会議員連絡先 掲載!
http://project99.jp/?p=6264


2.院内集会・官邸前集会・街頭アピール

25日までに「秘密保全法」に反対する集会、アピール行動が予定されています。
参加人数が多いと、アピール活動と法案への関心を喚起する事が出来ます。
お時間がある方は、是非ご参加下さい!

★★★★★★★★ アクション一覧 ★★★★★★★★

10月21日(月)
・「秘密保護法を考える超党派の議員と市民による省庁交渉(第3回勉強会)」
 時間:11時~12時30分
 場所:参議院議員会館 B109会議室
 http://photozou.jp/photo/show/2971416/189879545
 
・「シールで投票、特定秘密保護法案 @ 大井町駅…みんなで知ろう!私たちのことだから」
 時間:18時~20時
 場所:大井町駅周辺(東京都品川区)
http://www.mapion.co.jp/f/cocodene
 http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/post-dd11.html

・「特定秘密保護法(秘密保全法)~危ない!知らせよう!街宣」
 時間:18時くらい~
 場所:高円寺駅北口ロータリー付近
 https://twitter.com/tetsu_molotov/status/391822810663776256

・「おばけよりも恐ろしい!秘密保全法周知キャンペーン」
 時間:19時~21時くらいの予定
 場所:新橋SL広場前
 http://ameblo.jp/e-miracle/entry-11643793932.html


10月22日(火)
・「秘密保護法NO!官邸前アピール」
 時間:18時半~20時
 場所:首相官邸前
 https://sites.google.com/site/nonukesman/tarou/secret/20131022

10月23日(水)
・「STOP!特定秘密保護法案!!首相官邸前アクション(1日目)」
 時間:18時半~20時
 場所:首相官邸前
 http://project99.jp/?p=6361

10月24日(木)
・「10・24いのちまもる国民集会(集会後にパレード)」
 時間:12時半~16時半
 場所:東京・日比谷野外音楽堂
 http://1017kokuminsyuukai.jimdo.com/
 ※この集会のテーマは、憲法改悪反対、TPP反対を含む「いのちを守る」の様です

・「STOP!特定秘密保護法案!!首相官邸前アクション(2日目)」
 時間:18時半~20時
 場所:首相官邸前
 http://project99.jp/?p=6361

10月25日(金)
・「秘密保全法に反対する愛知の会街宣」
 時間:12時~13時
 場所:名古屋市栄バスターミナル
 https://sites.google.com/site/nonukesman/tarou/secret/20131022

・「特定秘密保護法~絶対止めたい!絶対止めよう!霞ヶ関大集会」
 時間:18時半~20時
 場所:首相官邸前
 https://twitter.com/tetsu_molotov/status/391368401832013824

・「特定秘密保護法~絶対止めたい!絶対止めよう!首相官邸前大集会」
 時間:20時15分~21時半
 場所:経産省本館前
 https://twitter.com/tetsu_molotov/status/391545469421109249


★★★★★★★★ アクション情報 ★★★★★★★★

アクション情報に関しては、以下のサイトでご確認下さい。

・「秘密保全法に反対する愛知の会」ブログ
http://nohimityu.exblog.jp/20779292/

・「デモ関連情報」
http://www57.atwiki.jp/demoinfo


★★★★★★★★ 秘密保全法情報 ★★★★★★★★
秘密保全法の危険性に関しては、以下のサイトでご確認下さい。
・山本太郎オフィシャルブログ~山本太郎の小中高生に読んでもらいたいコト~
 「勝手ながら秘密にします」
 http://ameblo.jp/yamamototaro1124/entry-11611795313.html

・山本太郎議員「秘密保全法案について」 - 2013.10.14 イマジン湘南まつり(神奈川県藤沢市)
 http://www.youtube.com/watch?v=Zl12lfZ_YUw

・「プロジェクト99%」HP
 【拡散希望】人権や民主主義を破壊する『秘密保全法』に反対しよう!!
※マンガ『あなたも秘密保全法で狙われる!』、嘆願書例文、国会議員連絡先 掲載!
 http://project99.jp/?p=6264

______________転載ここまで
「google阿修羅」
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/279.html
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「劉思婷日本滞在記(最終回)」 2013年10月20日(日)No.777

2013-10-20 21:41:32 | 日本中国比較
劉思婷さんの日本滞在記にはさらに多くのことが書かれてある。
(例えば、流しそうめん・たこ焼きの会、女子会参加、FMラジオ出演、
回転寿司屋さん、京都・奈良観光、森さん・山根さん宅訪問などなど)
しかし、ブログでの紹介は今回を最後にしたい。
思婷さんは文にふさわしい写真も送ってくれたのだが、
なぜかこのブログに貼り付けることができない。
やんぬるかな。
(劉思婷さん、もしこれを読んでいたら、写真をもう一度送ってくださいな)

最終回を飾る文は、
①尼崎の地域のお祭り参加体験(NPO法人「まいどイン尼崎」の
出店「ボールあて」の手伝い、金魚すくい、餅つきなど)、及び
②関西の若者(20~30代)との交流体験について。

―――――――――――
「園和夏祭り」
 8月3日はいよいよ園和祭りである。
浴衣を着て、祭りに行き、興奮した。
食べるものもあるし、遊ぶものもある。
とても賑やかだった。
私は三つのことをやったのである。
まず、餅をつくこと。筋肉があると自信を持っているが、
やるときはなかなか難しかった。
傍でお餅をひっくり返すお爺さんの手を潰したらどうしようと、はらはらした。
しかし、その方はさすが長年のベテランで、上手である。
そして、金魚すくいをした。
ドラマでよく見たシーンである。
初めてやったら、なんだ、易しいじゃん。
4匹もすくった。
最後はボール当ての手伝いをした。
子供たちが次から次へとぞろぞろ来るのを見て、
(これはは儲かりそうだ)と密かに思う一方、
並んでいる人たちの長い長い列を見て、大変だと思った。
お金を稼ぐのは簡単なことではないとしみじみ感じた。


[日本の若者との交流]
 8月4日に山田さんのお宅で日本の若者との交流会が行われ、
お招きを受けて、参加した。
中日若者の歴史観、日中関係、釣り魚島問題、
そして生活習慣などをめぐって、いろいろ話した。面白かった。
自分は当たり前のことだと思っても、
他の人から見れば不思議だと思うことも往々にしてある。
従って、よく相手の立場に立ち、考えるのが重要だと思う。
話の中で
「中国の人は謝らないんですか」
と聞かれた。私の周りの中国人はよく謝る人ばかりなので、
聞かれたときは、一瞬どう答えたらいいかわからなかった。
いま思うと、中国人は謝らないのではなく、
謝る基準が日本人と違っていると言える。
日本人はどんな小さいことでも、まずは、謝る。
それが日本の礼儀作法だから自然な行いなのだ。
しかし、中国人にとって、小さいミスだったら、
お互いにそのミスを知っているから、わざわざ
「すみません、ごめんなさい」
など声を出して、言わなくてもいい。
ミスを犯したら、ちゃんと訂正して、
笑いながらさりげなく「ごめんなさい」と言うこともある。
日本人が真正面からきちんと謝るやり方とはかなり違う。
中国では「伸手不打笑脸人」という俗語がある。
謝るとき、人にものを頼むときなど、
「笑顔でいたら、悪く思われない」という意味である。

―――――――――


習慣、マナーなど、国や民族によって違って当然。
どの国の人も、「自国が一番エライ」などと優劣つけないこと、
自分が身につけた習慣だけが正しいと信じ込まないこと、
自分との違いを楽しむことが、
自国中心主義に陥らず、いろんな国の人たちと親しくなるために必要だろう。
心を開けば、世界はとても身近に感じられるはず。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「中国の夏・・・やっぱり暑かった」 2013年10月19日(土) No.776

2013-10-19 23:27:29 | 中国事情
今は~もうあき~
ということで、急に寒くなり風邪気味のブルーはーとですが、
「猛暑」と言われた日本の夏と比較しても、
やはりこちら中国南方や沿岸部はさらに高温が続き、
大変だったそうです。
中国の人たちは今年の暑い夏をどのように過ごしたのでしょう。
「チャイラボ通信」からピックアップしてみました。


バイク日傘。南昌でもよく見かけますが、普通の傘とは形状が違います。
強風が吹いたり、車と接触したり、と危険がいっぱいだとは思いますが
暑さ対策として、女性に人気があったようです。


上海の水鉄砲大会。こういうのは今年、全世界で繰り広げられたかも。


北京のどこかだそうです。高温と人ごみで倒れそうでも、人々は出かけます。
中国人はまさにOUTGOING!


大暑に働く農民たち。農家の収入は都市生活者に比べて非常に少ないのです。
日本の農民だった私の両親(二人とも既に他界)と姿が重なります。


夏でもすくすく育つ輸出用菊。最近は日本のどこのスーパーにも
中国から輸入された菊花が売られていますね。


ある大学の体育館。冷房が効かない寮の部屋から布団(というかゴザ)を持ち出し、
唯一エアコンで涼しい体育館に避難していたそうです。
江財大日本語学科の学生たちは、寮の部屋で扇風機を全開させ、
さらに夜中、何度も部屋中に水を撒いて(打ち水効果狙い)、
なんとか生き延びたそうです。すごい知恵!



最後は温州のスナップ。この子が着ているのは
本物の西瓜で作られているそうです。
見た目はカワイイけど、なんか・・・・・・。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「揺れた尖閣諸島(釣魚島)問題から一年後」2013年10月18日(金)No.775

2013-10-18 19:33:35 | 中国事情
一年前の自分のブログを読んでみた。
あの頃に比べ、今は本当に落ち着いている。

昨年10月、身の危険を回避するため、自分が日本語専攻であることを
公衆の面前で言えなかった日本語学科の学生たちも、
一年間、さらに日本語会話や日本概論、文学、作文、翻訳等々、
地道に、懸命に学習を続けてきた。
その姿はけなげとしか言い様がない。
彼女ら・彼らが常に言うのは
「私たちにできるのは、勉強することだけです。」
という言葉だった。

今は就職活動や進学準備に余念がない4年生、
まさに日本語学習の正念場を迎え、
校内日本語コーナーの屋台骨として成長している3年生、
運動会や新入生歓迎会のイベントの中心で生き生きと活動する2年生、
とまあ、なんとか皆元気を取り戻してやっている。

今日は運動会で授業がなく、校内日本語コーナーも休みだったが、
そんな日に限って、農大南昌商学院(日本語学科)の学生数人が、
「先生、財大の日本語コーナーどこでやっているんですか。
参加しようと思って麦盧園に来ているのですが、場所がわからなくて・・・。」
と電話をかけてきた。
行動的な他大学の学生たちが財大に来てくれたら、
財大生にとってメチャいい刺激になる。
嬉しい電話だった。
大学入学前までは受験勉強ばかりで、クラブ活動やサークル活動など、
ほとんど体験できずに来た財大生だが、
最近は、八一公園の日本語コーナーに参加する子も少しずつ出てきた。
何でも続けるもんだ。

昨年日本から私のブログ文へのコメントとして、
「日中友好などお人好しなことやっていて、
怪我をしても自己責任ですよ。せいぜい気をつけなさい」
みたいなのがあったが、本当に要らぬお世話だ。
そういうコメントをよこす人たちは、
現実を少しでも良くするために自分は何ができるのかという発想がない。
なので日中両国民が理解し合えるための提案もしないし、
ひっくりかえっても実行などしない。
ただ、揶揄したり、皮肉を言ったりして、危機的現状を肯定しているだけだ。
いったい、そういう人たちは何のためにコメントをしてくるのだろう。
本当に私のことを心配してくれているのではないことだけは明白である。
ぐちゃぐちゃ要らんことを言って、
中日両国民が仲良くなる邪魔をしたいのだろうか。
もしそうなら、まことに人生を無駄遣いしてる人だ。

唐突ですが、今日の一首(いや、私の歌じゃなくて(^_^;))。
昼間、中島敦の「弟子」を久しぶりに読み返して落涙し、
続いて青空文庫で敦さんの文をあれこれフォローしていて次の歌を見つけた。
1942年12月、中島敦は喘息発作で亡くなった。
日本は戦争の真っ最中だった。

この地球(ほし)の人類(ひと)の文化の明るさよ
背後(そがひ)の闇に浮出て美し
  ―中島敦「憐れみ讚ふるの歌」より





コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ジュゴンなんかどうなってもいい」2013年10月17日(木)No.774

2013-10-17 16:15:38 | その他情報
「今の日米同盟の継続が第一。アメリカが辺野古がいいと言うんだから
沖縄県民がどんなに反対しようが押し切るだけだ。
ジュゴン、そ~んなもんどうだっていい!
私じゃない。日本政府がそう思っている。

何を証拠にそう言うわけ?と問うあなたのために下の記事を。
(太字:ブルーはーと責)



「私たちの宝、ジュゴンの生きる辺野古の海の埋め立てを承認しないでください」 
 写真著作権 Julien Willem

発信者: 北限のジュゴン // The Northernmost Dugong
Henoko, Okinawa
日本政府は「世界一危険」と言われる普天間基地の代替として、
辺野古の海を埋め立てて「新基地」を造り、米軍に提供しようと、
沖縄県知事をはじめ県民の同意のないままに、
環境影響評価(アセスメント)を行いました。

この環境影響評価に対し仲井眞知事は、570項目の不適切な事項を指摘し、
「この事業には重大な問題があり、
評価書に示された措置では環境保全は不可能」
との意見を出しました。

それを受けて補正評価書が作成され、その中で
「基地建設を進めてもジュゴンは現場から遠く離れているので、
それほどの悪影響はない

と結論付けられ、今年3月、沖縄防衛局は辺野古海域の埋立申請を提出しました。

しかし、補正評価書の作成期間中の昨年4~6月に、
辺野古の埋立予定地をジュゴンが何度も訪れていたことが、
海草(うみくさ)を食べた跡によって確認され、
また隣の大浦湾を泳ぐ姿も空から目視されていたにもかかわらず、
沖縄防衛局によりこれらの事実が隠ぺいされていたことが、
9月22日の共同通信の報道で明らか
になりました。

基地建設にとって「不都合な真実」は闇に葬られ、
「悪影響はない」という評価がなされていたわけです。

この隠ぺいの事実が明らかになっても、
沖縄防衛局は頑なに不正を正そうとしません。
もしこのまま、ジュゴンの海が埋め立てられ基地建設が始まってしまえば、
ジュゴンが絶滅に追い込まれる可能性はかなり高くなるでしょう。

この不正な埋め立て申請を認めることは、
ジュゴンを見殺しにすることにつながるのです。

どうか、日米政府の圧力に屈せずに
「ジュゴンの生きる辺野古の海の埋め立て申請」に対し承認をなさいませんよう、
知事の英知あるご決断を心よりお願い致します。

「北限のジュゴン」-- 鈴木雅子、浦島悦子、弥永健一


ここんとこ、
‘福島の子供の甲状腺がん’といい、
‘安倍首相の放射能汚染水完全コントロール発言‘といい、
日本は「不都合な真実」だらけになってきた。
その場しのぎのウソ・デタラメで永久に命が消えていく。
ジュゴンと福島、否、日本全土の子ども達の姿が重なって見える。


[Change.orgでキャンペーン開始
Mailing Address: Change.org • 216 W 104th St.,
#130 • New York, NY 10025]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「劉思婷日本滞在記(その4)ー障がい者作業所」 2013年10月16日(水) No.773

2013-10-16 21:03:55 | 日本中国比較
昨日、作文授業で漢字とひらがなの使い分けに触れ、
最近の日本語では「障害者」を「障がい者」と表記することが
主流になってきた話から、
現在、自立生活を営む日本の障がい者の暮らしと、
その自立を支える様々な組織(人々)及び社会システムについて紹介した。
言葉でちょっと説明しただけでも、
学生たちの間から「ホウー」とため息が聞こえた。
今の中国の障がい者の人たちが置かれている状態とずいぶん違うためだ。
10年後、今の学生たちが社会で活躍するようになったら、
中国社会もきっと様々な点で良くなると思う。
今の若者たちが社会のきめ細やかな改善を実現する原動力になってくれると信じたい。
前世代の汚職・賄賂・自己中心主義が
この子達の時代に断ち切られんことを祈る。

―――――――――――――

[障がい者自立作業所『まいどイン尼崎』の一日]
7月は矢の如く過ぎ去った。
あと一週間、もっと目を大きくして、日本を見てみたかった。
 8月1日、阪本直さん(先生の娘さん)のお陰さまで、
NPO法人「まいどイン尼崎」の作業所「はーてぃえる」で
障がい者の人たちと一日を過ごした。
これも生まれて初めてのことで、
最初は(私の言うことが分かってくれるだろうか)と心配した。
皆が作業している様子を見て、障がい者とは思えなかった。
普通の人々と同じように行動し、暮らしている。

日本にいた時、私は「中国ではこのような団体は多くない」と言った。
中国に戻ったあと、ネットで障がい者福祉団体を探すと、たくさん出てきた。
驚いた。私は「井の中の蛙」であることがわかった。
このような福祉団体は小規模で、世人の目に触れないところにある。
私の周りに障がい者を助ける人がいないから、
「中国ではこのような施設が多くない」と言ったが、それは私の間違いである。
これからも、チャンスを見つけて、ボランティア活動に参加したい。
そして、日本の経験を中国に紹介し、活かしたいと思う。

その後、さらに、
「生活保護法改正案の『扶養義務強化』が障がい者にもたらす破壊的ダメージの中身」(みわよしこ;DIAMOND ONLINE)という文章を読む機会があった。
「扶養義務強化」は、特に障がい者たちにとって、
どのように破壊的な可能性を持っているだろうか。
中国では、障がい者の方は親が居たら、親と一緒に暮らし、
親がなくなったら、施設で生涯を送る。
自立生活はまだありえないことである。
まだまだ障がい者の権利が確立されていない。
「家にいて、人の迷惑をかけないように、できるだけ外を出ない」
というのが、今中国における障がい者たちの現状である。
広州では、障がい者のための道路はちゃんと作ったが、
障がい者が一人で歩くのはめったに見られない。
社会福祉の道はまだまだ遠い。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする