毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「内閣支持51%とか・・・」No.1581

2016-01-31 22:13:09 | ま、とにかく

いやもう、、、はっきし言って

野党の姿が多くの民の目には写っていないんじゃないですかね。

要するに、昨年9月の盛り上がりの中で「野党は共闘!」という市民の声が

湧き起こったときに、迅速に結束してパワーアップしたら、

このような数字は出てこなかったと思います。

残念ですが、まだこれからだーい!

しかし、民主党がめっちゃ重要な鍵を握っていることは

一切支持政党を持たない私にも分かります。

岡田さん、おそらくたいへんお疲れでしょうが、なんとか党を調整して、

共産党と共闘してくださいよ!

それしか平和日本が生き延びる道はないんです、ホンマに。

 
Michi Maruさんの写真
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―――引用<毎日新聞調査>内閣支持率51% 甘利氏問題は影響せず (毎日新聞)

- Yahoo!ニュース

>毎日新聞は30、31両日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は51%で、昨年12月の前回調査から8ポイント上昇した。支持率が5割を超えたのは2014年3月調査以来。不支持率は30%と前回より7ポイント低下した。甘利明前経済再生担当相が28日、自身と秘書の金銭問題で辞任したのを受け、甘利氏を閣僚に任命した安倍晋三首相の責任を尋ねたところ、「任命責任は重くない」との回答が46%、「任命責任は重い」が42%でほぼ同水準だった。甘利氏の問題は支持率に影響せず、安全保障関連法への世論の批判が薄れたことや、外交面での実績などがむしろ数字を押し上げたとみられる。

>政党支持率は、自民が前回比5ポイント増の34%。このほか民主7%▽公明5%▽共産4%▽おおさか維新4%--などで、「支持政党はない」と答えた無党派層は34%だった。

―――引用ここまで

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「ここ2,3年、日本の空気が変わった」No.1580

2016-01-30 23:38:08 | 日本事情

ピーター=バラカンさん:ロンドン生まれ。

イギリスから日本に渡り、日本生活40年になるブロードキャスターです。

私は、毎週土曜日の朝、

NHKラジオ『ウィークエンド・サンシャイン』で

彼の物静かで知性的なDJを聴くのが

日本に居る時の最大の楽しみの一つです。

そのピーター・バラカンさんが昨年、

(日本の雰囲気が危ない方向に変わってきているのではないか)

と危惧する出来事があったそうです。

SNSでは何度も読んだことがある記事ですが、

今日、バラカンさんの体験と他の事例を合わせて

今の日本を論じている記事を見つけました。

正直、今の日本は本当に怖いです。

 

―――朝日新聞デジタル 特別編集委員・山中季広 2016年1月16日

服もせんべいも映画も…時代の狭量さに思う

音楽番組のキャスターとしておなじみのピーター・バラカンさん(64)から先日、意外な話を聞いた。

昨秋、東京都心の広尾から六本木へ歩いていたところ、2人の警官に呼び止められたという。

「どこかへ抗議に行かれる予定ですか」。え? 

「あなたの服に9条と書いてありますので」

   No9 NO WAR

   LOVE & PEACE

シャツの胸にそうプリントされていた。

これで僕に質問ですか?

「抗議活動があれば事前に把握したいので」

安保法が強引に可決されて一月もたたない金曜日の昼下がりのことだ。

「それにしても」とバラカンさんは余憤を隠さない。

「日本に40年住んでいますが、こんなことは一度もなかった。

広尾や六本木は仕事や子どもの学校で親しんだ街。驚きました」

FM局へ収録に向かう途中だった。シャツに憲法という文字はなかった。

「9の字が見えたらだれでも警官が呼び止めるのでしょうか。

仮に僕がデモに行く途中だったとしても、それはそれでとんでもない話。

日本は何だか危ない方向へ行ってませんか」

バラカンさんの話から、数字の9が頭に次々浮かんだ。

音楽ならベートーベンの第九。

野球なら魔の9回。

京都には九条せんべいだってある。

特産の九条ネギを使ったお菓子だが、

このご時世、もしや何かひどい目に遭っていないか。

写真・図版

製造元のひとつ、京都市東山区の三善(みつよし)製菓所を訪ねた。

「いまも焼いてます。ただ『憲法9条ねぎせんべい』式の

ゴロ合わせの宣伝は控えています。

商売には右も左もありませんから」。

知恩院に近い店で経営者の男性(63)は淡々と語った。

商品化したのは十数年前。自衛隊イラク派遣で論戦が続いたころだ。

海外で隊員を危険にさらしたくないという思いを込め、

いっときは9条2項の条文を包装紙に貼った。いまは違う。

「2、3年前から世間の雰囲気がガラッと変わりました。

世の中がここまで右傾化すると用心もいります」

 だれもが感じている通り、日本の雰囲気はこの2、3年で驚くほど変わった。

人口が減り、国の借金は増えた。成長戦略は見えず、中国は強大化していく。

官邸だけでなく人々も気持ちに余裕がなく、万事ギスギスしてきた。

ささいな日本批判が気にさわる。

象徴的なのは、米映画「アンブロークン」をめぐる騒ぎだ。

アンジェリーナ・ジョリー監督が日本軍の捕虜虐待を取りあげた。

米国では一昨年の秋に封切られ、数十カ国で上映された。

日本公開は遅れに遅れた。来月6日から上映されることになったものの、

「反日」「日本をおとしめる」といったネット上の反発はなお消えない。

たまたま私は昨年、出張中に国際線の機内で見た。

一体どこが反日なのか、さっぱりわからなかった。

主人公をいたぶる日本兵の加虐癖は不快だが、

米映画でのロシア人やイスラム教徒たちのゆがめられ方に比べたら、ものの数ではない。

ひと頃の中国抗日映画のように、愚かで小心な日本人の描写が延々続くわけでもない。

B29による空襲の場面では、米軍の残虐さも一応は指摘されている。

この映画を見て侮辱されたと憤る人が本当にいるのだろうか。

もしいたら失礼ながら、その方々の了見の狭さはさすがの私をも上回る。

日本兵による捕虜虐待を扱った映画はいくつもある。

「戦場にかける橋」(1957年)や「戦場のメリークリスマス」(83年)など。

これらの作品でも、虐げる役の人物造形は「アンブロークン」と大差ない。

それでも当時の日本には、見もしないで「反日」と決めつけて

上映を妨げるような動きはなかった。

すぐれた映画なら正当に評価する度量もあった。

いま、時代の狭量さを示す例にはこと欠かない。

映画、服、せんべい。

いくらでも挙げられるのが情けない。(特別編集委員・山中季広

―――http://digital.asahi.com/articles/ASHDH4HFRHDHULZU00M.html?rm=454

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「何度でも言う、金持ちが首相になってはいけない!」No.1579

2016-01-29 21:34:55 | 政治

ホンマ、アベ晋三という人がいつまでも首相に居座っていたら、

私のようなデリケートな神経の庶民にはかなり応えますわ。

「日本はかなり裕福な国だ」(1月8日発言)には、

貧血起きそうでしたよ、ホンマ。

こう言っちゃなんですけど、私は日本では、

スーパーで野菜買うときも、まず、半額コーナーに磁石のように吸い寄せられていくし、

いくら家に果物がなくても、その日店に安いのがなかったら、グッと我慢して

「O.K.また今度。別にどうしても今日食べなアカンわけでもなし、ね。」

と自分に言い聞かせ、1か月の食費は2万円以内に収めています。

つき合いで外食した月は、家でもやしとか白菜中心のおかずで出費のバランスを取ります。

他に、電気・ガス・水道・マンションの管理費などで数万円かかるので、

一切贅沢しません。

洗濯機は大物を洗うときだけ使い、他は手洗いです。

もともと、無駄遣いする性質ではありませんが、

現実にそうしなければ生活は難しいのです。

私だけではありません。

日本では、6人に1人の子どもが貧困状態であることは

誰でも知っています。

学費を納めるために借りたローンでずっと苦しめられている若者が多いのも

大人たちの胸を痛める話です。

知らぬはアベ首相ばかりなり。

妻がちょっとパートで働いたら月に25万円、夫は月収50万円て、

どこの国の話かっての。

そんなパートがあったら、

私の友人みたく毎週3日間デイサービス、2日間は学童でバイトの掛け持ちしなくても

ゆったり60歳の生活をエンジョイできますよ。

 

挙げ句に、ひとの(国民の)年金を株式市場に投入するというトンデモ博打に使い、

下手したら40兆円の年金が消失する可能性があるとか。

アベノミクスが失敗していないと見せかけるためにそこまでする無駄遣い政権。

ああ、晋三のために心臓がいたくなってきた……。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「アベ靖国訴訟判決を目の前で見たけど」No.1578

2016-01-28 15:52:17 | 歴史

今日は、久々に傍聴券を入手しました。

思えば、この裁判が始まったとき一回当たって以来、二回目の当選です。

(つまり、最初と最後の二回 )。

いつもの裁判には記者団などほとんど誰も来ていなかったのに、

今日だけは裁判所前に人だかりがしていて、

法廷でも傍聴席の前から三列が記者席になり、30人は座っていましたね。

(いつも来て報道してくれたらよかったのに~)と、ちょっぴりすねましたね、私は。


法廷で裁判長が判決を読み上げました。

あの、私たちはかなり勘違いしていると思います。

少なくとも私は勘違いしていました。

裁判官は学者と肩を並べるくらいの認識が深い人たちだと思っていたのです。

今日の裁判長(佐藤哲治さん)から感じたのは、

なんか冴えない公務員かサラリーマン

(いえ、公務員やサラリーマンは、即ち冴えない、ということではありません)

という雰囲気で、私は思わずメモ帳に似顔絵を描きました。

 

人は見かけによらないと言いますが、

佐藤さんは、こう言ってはなんですが、お見かけ通りの方でした。

ペラペラで薄っぺらく、裁判官としての人格が感じられない、

お役所の書類のような判決文でした。

(なんか、文を読み上げる雰囲気が誰かに似ているな)と思ったら、

アベ首相でした。

その辺のあまり勉強してこなかったおじさんみたいな裁判官が、

遠く台湾で日本軍兵士として戦争に駆り出され、

むりやり靖国に「英霊」として祀られた戦没者遺族や、

肉親を戦争で亡くした人たち、

遺族であり神道とは異なる宗教を信ずる人たち、

新たな戦争への道を強引に進む国によって

平和的に生存する権利を脅かされている若者たちなど、

私たち庶民一人ひとりの歴史を、上っ面だけ聞くふりをして最後に、

「いや、ボク、過去のことはわからないから~。

今の法律から見て靖国参拝のどこが問題?」

と言ったに等しいような判決でした。

(そうか、キーワードは『歴史』だ。ブルーハーツの、

『歴史がぼくを問い詰める 青い空の真下で~』とはそういうことか)と

私は妙に納得しました。

〈全ての歴史は『現代史』である〉とは哲学者、ベネデット・クローチェの有名な言葉です。

私は高校生の時、世界史の先生からその言葉を聞いて、

ものすごく納得し、感動しましたが、

大阪地裁の佐藤裁判官も含めて、今、日本の多くの人々は、

歴史の大切な真実を捨象し、

社会に生起する様々な問題の背景を振り返って検証することなく

断ち切る傾向が顕著です。

歴史の大切な真実とは、

その時代に生きた一人ひとりの人生によって形成されているのであり、

歴史から、無数の庶民の姿が浮かんで来なければなりません。

為政者が歴史の主役ではないのです。


そのことに考えが及ばない人々は、あらゆる事象に対して浅薄な認識しか持てず、

日本社会は雪崩をうって浅薄で貧相なものに変化しているという現実があります。


私の聞き間違いでなければ、佐藤裁判長は、

「時代とともに裁判での判定の基準が変わることがある」

と、以前の福岡地裁や大阪高裁での判決は時代遅れと言わんばかりの言葉を発しました。

今日の大阪地裁の判決は、

「事象の背景・歴史を掘り下げない裁判にろくなものはない」という見本になる

つまらない判決だと私は思います。


今日は早々とヤフーにいくつか記事が出ました。

ここに記事を転載させていただきます。

 

―――朝日新聞デジタル 1月28日(木)10時38分配信

安倍首相の靖国参拝、原告の請求棄却 大阪地裁

 安倍晋三首相による2013年12月の靖国神社参拝で精神的苦痛を受けたとして、国内外の戦没者遺族ら765人が安倍首相と国、神社に1人1万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が28日、大阪地裁であった。佐藤哲治裁判長は「原告らの法的利益を侵害していない」として請求を退けた。参拝が憲法の政教分離原則に反するかは判断を示さず、今後の参拝差し止めを求めた訴えも棄却した。

 安倍首相の参拝に対しては東京地裁にも国内外の633人が提訴しており、大阪地裁判決が先行した。現職首相の靖国参拝をめぐっては、過去に中曽根康弘氏、小泉純一郎氏について訴訟が起こされ、小泉参拝に関する8訴訟のうち福岡地裁と大阪高裁が「違憲」と判断している。

 安倍首相は13年12月26日、礼服姿で公用車に乗り、戦没者約246万人が合祀(ごうし)されている靖国神社へ参拝。宮司の出迎えを受けて昇殿し、「二礼二拍手一礼」の神道形式をとり、「内閣総理大臣 安倍晋三」と記帳。私費で10万円の献花料を納めた。

 39都道府県や台湾に住む戦没者遺族や被爆2世、宗教者ら20~80代の原告団は、こうした参拝方法や外交上の影響が見込まれる韓国や米国にも事前通告した点を踏まえ、「職務として公的参拝したのは明らか」と指摘。公権力が特定の宗教と結びつくことを禁じた憲法20条の政教分離原則に反すると主張した。

 そのうえで、戦争責任を負うA級戦犯も含めた戦没者を「英霊」として顕彰する宗教施設を国の代表者が特別に支援する印象を与えたと指摘。戦没者が靖国に祭られていること自体をよしとしない遺族原告らは首相参拝で一層苦しみ、憲法上の内心・信教の自由、身近な人の死を悼む方法を自ら選ぶ自己決定権を圧迫されたと訴えた。

 さらに、集団的自衛権の行使容認などを進める安倍首相が、戦前の軍国主義を支えた靖国神社に参拝するのは「戦争の準備行為」とみなせると主張。戦争遺族以外の原告らも、憲法前文がうたう平和的生存権を侵されたとした。

 一方、安倍首相や国側は参拝はあくまで私人の立場で、首相個人の信教の自由の範囲内であり、政教分離原則に反しないと主張。参拝時の公用車使用は警備上の都合で、肩書付きで記帳したのも地位を示す慣例上の行為にすぎないとした。小泉参拝訴訟で最高裁判決(06年6月)が「参拝行為で不快の念を抱いたとしても、直ちに損害賠償の対象となる法的利益の侵害とは言えない」とした点も踏まえ、今回の参拝でも具体的な損害はないと反論した。

 靖国神社側も06年の最高裁判決を引き、首相の参拝が個人の利益を害しないことは明らかと主張。参拝の趣旨に沿った参拝をする人なら、安倍首相を含め誰でも参拝を受け入れているとしていた。(阿部峻介)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160128-00000023-asahi-soci

 

―――時事通信 1月28日(木)10時14分配信

首相靖国参拝憲法判断せず=原告の差し止め請求棄却

―法的利益侵害認めず・大阪地裁

 

 安倍晋三首相が2013年12月に靖国神社を参拝したのは、政教分離を定めた憲法に違反し、平和的生存権の侵害だとして、全国の戦没者遺族ら765人が首相や国、靖国神社を相手に、将来の参拝差し止めと原告1人当たり1万円の慰謝料を求めた訴訟の判決が28日、大阪地裁であった。
 佐藤哲治裁判長は「参拝による原告らの法的利益の侵害を認めることはできない」と述べ、請求を棄却した。違憲性の判断はせず、参拝が首相の職務行為か公私の区別にも言及しなかった。
 安倍首相の靖国参拝に関する訴訟は、東京、大阪両地裁に起こされ、判決は初めて。原告らは控訴する方針。
 佐藤裁判長は、首相の参拝について「特定の個人の信仰を妨げたりして圧迫、干渉するような性質のものではない」と指摘。内心の自由や信教の自由の侵害との原告の主張に関して、最高裁判決を踏襲し、「自己の心情や宗教上の感情が害されたとして不快の念を抱いたとしても、直ちに損害賠償を求めることはできない」と退けた。
 過去には小泉純一郎元首相の参拝で違憲判決が出ているが、佐藤裁判長は「社会情勢や国民の権利意識の変化で裁判所の判断が変わることもあり得る」とした。
 原告は首相の参拝について、憲法前文や9条で保障された「平和的生存権」の侵害と訴えたが、判決は「平和的生存権として保障すべき権利、自由が現時点で具体的権利性を帯びているか疑問」と退けた。
 安倍首相側は参拝は私的行為で、原告らの法的利益を侵害していないとして、請求棄却を求めていた。首相は第2次政権発足から1年となった13年12月26日、靖国神社を昇殿参拝した。「内閣総理大臣 安倍晋三」と記帳した。
 萩生田光一官房副長官は28日の記者会見で、判決について、「国の主張が認められたものと承知をしている」と述べた。首相が参拝に公用車を使用したことに関しては、「警備上の問題だとか、緊急対応の問題などを考えると、公用車以外の車で移動するということは想定できない」と話した。

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6189192


―――東京新聞 2016年1月28日 夕刊 

安倍首相の靖国参拝訴訟 大阪地裁、差し止め請求を棄却

 安倍晋三首相による二〇一三年十二月の靖国神社参拝は政教分離を定めた憲法に反するとして、国内外の七百六十五人が国と首相、靖国神社に将来の参拝差し止めと一人当たり一万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、大阪地裁は二十八日、請求を棄却した。参拝の公私に関する区別や違憲かどうかの判断は示さなかった。

 安倍首相の靖国参拝をめぐる訴訟は東京地裁でも起こされており、判決は初めて。原告側は控訴する方針。

 佐藤哲治裁判長は判決理由で、靖国神社を歴史的経緯から一般の神社とは異なると位置付けた上で「一般人と比べ、首相による参拝は原告らの信教の自由などに大きな影響を及ぼすことは認めることができる」としながらも「神社に参拝する行為自体は他人の信仰や生活に干渉するものではなく、原告に法的利益の侵害があったとはいえない」と判断。

 小泉純一郎元首相の参拝をめぐる〇六年の最高裁判決の判断手法をほぼ踏襲した。

 安倍首相は第二次政権発足から一年の一三年十二月、現職首相として小泉元首相以来約七年ぶりに靖国神社を参拝。公用車を使って訪れ、「内閣総理大臣 安倍晋三」名で献花した。

 原告は二十~八十代で、大学生や会社員、主婦のほか戦没者の遺族、在日コリアンらも参加。閉廷後の記者会見で、福岡市の僧侶木村真昭さん(65)は「後退どころか、裁判所の存在理由を失わせるようなでたらめな判決だ」と批判した。

 原告側は憲法二〇条の政教分離原則違反を訴え、さらに安倍首相による参拝を「軍国主義を発展させて戦死を美化した神社の役割を承認するもので、憲法九条の改正を目指す姿勢を含めて戦争への準備行為といえる」として、平和的生存権の侵害に当たると主張していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201601/CK2016012802000253.html


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「海外送金にもマイナンバーとか!?」No.1577

2016-01-28 00:06:04 | 日本事情

我が息子がタイで自分の店を開くと言うのです。

私は創業祝い金を送ってやろうと、

自分のあっちの口座やこっちの口座に残っている少額のお金をかき集めて、

昨日ゆうちょ銀行に行きました。

そこで、なんと、マイナンバーを提示するよう求められて大変驚きました。

私は8月末から中国暮らしで、マイナンバーのことなんかサッパリ分かりません。

昔、何回かオーストラリアに送金したときには、もちろんそんなものは必要なかったのです。

「え~、そんなもの知りませんわ」

としらを切っても、窓口係がガンとして譲らないので、私は(他の銀行なら要らんかも)と、

「なんでそんな要らんもん作るんかな、もう!」と捨て台詞を吐いて、

ゆうちょ銀行淀川支店を後にしました。

しかし、近くの地方銀行でも同じでした。

「どの銀行さんでも必要ですよ」

と言われて、トボトボ、帰るしかありませんでした。

デビッドカードとか、しゃれたもんを息子が持っている可能性はほぼありません。

 

多分区役所に私のマイナンバーの原本が保管されているのでしょうが、

私は原本など要りません。

手元に置いておきたくないのです。

今まで必要なく普通にできていたのに、

そういう要らんもんを押し付けられるのが不快です。

娘が、住民票にマイナンバーも記載されると言うので、

区役所に行って住民票を200円で買いました。

非常にむしゃくしゃしました。

納得できないことに200円とは言え、お金を払うことが腹立たしいのです。

で、昨日悪態ついて出てきた淀川郵便局には行かず、

大阪中央郵便局(ゆうちょ銀行)に行きました。

なぜゆうちょ銀行かと言いますと、

他の銀行では海外送金は送付金額によって

5000円も手数料を払わなきゃならないとこもありますが、

ゆうちょ銀行は一律2500円です。

 

行ってみたら、印鑑、身分証明書(パスポートを提示)は必要でした。

マイナンバーは聞かれませんでした・・・・・・。

 

 

 

 

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「なぜ日本人は選挙に行かないのか」No.1576

2016-01-26 19:22:33 | 日本事情

図(2014年の衆院選における自民党獲得票数と棄権者数の比較) 出典:数値は総務省集計データ通りだが、図自体の出典は不明

(上の表は、2014年の衆院選における自民党獲得票数と棄権者数の比較) 出典:数値は総務省集計データ通りだが、図自体の出典は不明

こんな有様なのに、と言うか、

こんな有様だから、自民党は組織票だけで圧倒的議席を確保しました。

「熱狂なき圧勝」と誰かが言った通りです。

52.66%の投票率は戦後最低です。

「自分が投票しても政治は良くならない」

「政治に関心がない」

「天気が悪かった」

「仕事で忙しい」

「投票所が遠い」

など、政治は自分じゃない誰かがしてくれるという前提で

投票権を放棄しているのがひしひしと感じられます。


図(国政選挙での棄権理由) 出典:(財)明るい選挙推進協会

(国政選挙での棄権理由) 出典:(財)明るい選挙推進協会H25年調査

 

選挙権は70年前から基本的に20歳以上の全ての国民に与えられています。

当たり前の権利になっていますが、この普通選挙権が公布されるまで、

選挙する権利は高額納税者の男性だけの特権だった時代や、

25歳以上の男性すべて(と言っても人口の2割程度)に与えられた

普通選挙法実施(1925年)の時代がありました。

アベさんはこの選挙権についてはアメリカによって押し付けられたと言っていませんが、

戦後1945年、これもGHQの指導の下で全ての20歳以上の男女国民に

投票権が与えられたという歴史的経緯があります。

1946年衆議院選挙の平均投票率は72.08%だったのですが、

50%台に落ち込んだのが

1996年、小選挙区制が実施された年からです。

 

しかし、こんなに投票率が低い国は日本だけでしょうか。

諸外国はどうなっているんでしょう。

 

「民主主義・選挙支援国際研究所(IDEA)が公表する、

各国の国政選挙の投票率データによれば、

アメリカ 59.32%(2012年)

イギリス 65.77%(2010年)

ドイツ 71.55%(2013年)

フランス 55.40%(2012年)

イタリア 75.19%(2013年)

フランスとアメリカは日本よりちょっとマシな程度ですね。

イタリアが75%もあるのは、罰則こそありませんが義務投票制だからだそうです。

 

義務投票制でも「投票に行かなければ罰金か入獄」という制度を取り入れている国は、

オーストラリア 93.23%(2013年)……罰金

シンガポール 93.18%(2011年)……選挙人名簿からの抹消

ベルギー 89.37%(2014年)……罰金・選挙権制限

キプロス 78.70%(2011年)……罰金・入獄

フィジー 84.60%(2014年)……罰金・入獄

やっぱり、ダントツ投票率は上がりますね。

キプロスやフィジーなんか入獄ですよ。

それでも行かない人も少しはいるんですねえ。

 

ところで、義務投票制ではないのに投票率が高い国々があります。

北欧の国々です。

スウェーデン 83.33%(2014年)

デンマーク 87.74%(2011年)

ノルウェー 78.23%(2013年)

フィンランド 67.37%(2011年)

北欧諸国は教育でも福祉でも充実していると聞きますが、

このように国民が積極的に政治に参加しているからなのでしょうね。

 

また、とんでもない高投票率を記録していたのが、

ラオスの99.69%(2011年)

ベトナムの99.51%

ルワンダの98.80%(2013年)

いずれも義務投票制ではありません。すごいですね。

これらの国の人たちに「どうして?」と聞いてみたいです。

やはり、国をよくしたいからでしょうけどね。

 

最後に、このポスターを。

(まさにその通り!)と私は思います。 

  青木宇一郎さんの写真
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「こんな夜にはザ・ブルーハーツを」No.1575

2016-01-25 22:07:53 | 

どーんと重いものを抱えるとか、

あーやこーや、たくさんあり過ぎて立ち往生したとき、

初心に返り、ブルーハーツを聞きます。

よ~し、今夜は初心中の初心、『リンダ・リンダ』だ~!

https://www.youtube.com/watch?v=RKlNbbXxhCU(プロモーションビデオらしい)

https://www.youtube.com/watch?v=9FF6ndImCcg(古館さんの夜のヒットスタジオ)

ドブネズミ みたいに 美しくなりたい

写真には 写らない 美しさが あるから

 

リンダリンダ  リンダリンダリンダ

リンダリンダ  リンダリンダリンダ

もしも僕がいつか君と出会い 話し合うなら

そんなときは どうか愛の 意味を知ってください

 

ドブネズミみたいに 誰よりも優しく

ドブネズミみたいに 何よりも温かく

 

リンダリンダ リンダリンダリンダ

リンダリンダ リンダリンダリンダ

もしも僕がいつか君と出会い 話し合うなら

そんなときは どうか愛の 意味を知ってください

 

愛じゃなくても 恋じゃなくても 君を離しはしない 

決して負けない 強い力を 僕は 一つだけ持つ

 

リンダリンダ リンダリンダリンダ

リンダリンダ リンダリンダリンダ

リンダリンダ リンダリンダリンダ

リンダリンダ リンダリンダリンダ

 

やっぱ、『リンダリンダ』だけでは収まりませんでしたわ。

『人にやさしく』https://www.youtube.com/watch?v=hhOMoTkYh9I

『日曜日よりの使者』https://www.youtube.com/watch?v=l7Tdleowcqw

『未来は僕らの手の中』https://www.youtube.com/watch?v=v_1vQPy25Yo

・・・・・・・・・

よ~し、明日も生きていくぞ~~(笑)

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「宜野湾市長選、さきまさん当確とか」No.1574

2016-01-24 21:11:52 | 日本事情

午後9時10分で、「NHKさきま当確」が出たという

シムラ陣営からの座間宮ガレイ生中継を聞きながらこのブログを書いています。

佐喜真(現職2期目)53対シムラ(新人)47。

残念なんてもんじゃない、めちゃくちゃ残念です、、、、、、

「オール沖縄」とは言っても、今回の選挙は始めから非常に厳しい選挙だと

伝えられていました。

「現職(佐喜真)は失政はなかったと6割が評価」

「普天間基地の辺野古移設反対のうち77.1%がシムラに、22.9%が佐喜真に」

「翁長さんに投票した人の3割が佐喜真さんに投票した」

とのこと。

このことから、

佐喜真さんに投票した人たちが

辺野古基地問題をいい加減に思っているとは言えないですね。

 

この選挙結果をどう分析し、国政選挙に繋げていくか。

転んだら、何かをつかんで起き上がらないとね。

座間宮さんの言うとおり、「選挙はそんなに簡単ではない。」

しかし、この敗北から何かを学ばなければ、敗北した意味がないです。

座間宮さんの傍にいた沖縄県民の方の「リベラルは内向き選挙しかしない」

という言葉は、参院選に役立てたいですね。

「内を固めて、外に広げる」

実はこれ、私の苦手なことだわ~。

基本、引きこもりだからね~~(^_^;)。


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「子育てするなら尼崎」No.1573

2016-01-23 23:53:12 | 日本事情

兵庫県尼崎市に住む娘夫婦は共働きしながら子育てしています。

一駅隔てた大阪市に住居がある私が、ときどき遊びや手伝いに出かけて感じるのは、

尼崎市(兵庫県)は大阪市に比べ、

小さい子を育てている家庭にはかなり住み易いところだということです。

今日は、娘が「安保法制反対・ママの会尼崎」の活動をしていることから、

近所の「新婦人の会」の人たちの集まりに呼ばれて初めて交流するというので、

私は孫娘の遊び相手として出かけて行きました。

家にいてもテレビを見るか、本を読むか、洗濯物を畳むかくらいしか思いつきませんし、

今日は今にも雨が降りそうなどんよりした天気で気温も低いことから、

娘に紹介された「陽だまり」というところに出かけました。

そこは平日と土曜日に学齢期未満の子なら誰でも保護者と遊びに行ける施設で、

去年も一度だけ行ったことがあります。


近松公園の近くにある「陽だまり」は、

15畳ぐらいの部屋に、おもちゃがわんさか、そして、職員もちゃんといてくれます。

土曜日の今日は、十数人の子ども+その保護者と広げられたおもちゃで

(おお、繁盛してるな)という感じでした。

今日は小学生のボランティアさん(職員さんの子ども)が、ササッと出迎えてくれて

去年初めて行った時とは大違いのご機嫌ムードの孫娘でした。

おもちゃも、いろいろ工夫されているものばかりです。

下は木製の魚や野菜を切って遊ぶ孫と、遊びやすいように優しい手を差し伸べる

ボランティアのお兄さん。孫は時々「おもしろ~い」「たのしいね」などと喋っていました。

中国に行く前には何を言っているのかさっぱり分からなかったんですけどね。

 

お昼前にはボランティアの小学生が絵本を読んでくれました。

「だるまさんと」「だるまさんが」「だるまさんの」という3冊です。

孫娘は前の場所を陣取りました。

 孫はしまいにかぶりつきに。ボランティアの男の子の顔を見てください。

心からこの活動を楽しんでいるのが分かります。

ここがとてもいいところだということが、

この子の顔からだけでも分かってもらえると思います。

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「世界に類を見ない悪法が決められちゃうとか?!」No.1572

2016-01-22 15:14:52 | 政治

大阪の自宅に戻った19日深夜、

さっそく懐かしいNHK「ラジオ深夜便」を聞くべく

ラジオのスイッチをオンにしました。

ところが、その時間には、

昼間時間切れでできなかった国会中継の続きが放送されていて、

社民党の福島みずほ議員が

「憲法改正案の緊急事態条項はナチスの国家授権法と同じである」

と追求し始めたところでした。

帰省したばかりで、すぐにこんな重大な国会質疑を聞くことになり、

(ああ、日本はここまで来ているんだ)と、改めて思いました。

緊急事態条項は「ナチスドイツの国家授権法と全く一緒だ」と安倍総理に詰め寄る福島みずほ議員(IWJ記事より)

 

この夏の参院選で、

自民・公明、及び大阪維新など改憲派野党の総計が3分の2を超えると

アベ政権はいよいよ憲法改定に取り掛かると公言しています。

(アンケートでは多数の国民は憲法改定など希望していないのに)。

その憲法改定の主要項目は第9条ではなく、「緊急事態法」の新設であると言うのですが、

その内容については、元最高裁判事浜田邦夫さんが

「正気の人が書いた条文とは思えない。

新設されてしまえば世界に類を見ない悪法になる」

と指摘し、IWJ青木浩文さんは記事で、

「トランプでいうところの〈ジョーカー〉のような万能の札である」

と述べています。

そして、多くの憲法学者たちが口をそろえて言うのが

「憲法9条の改定より、この緊急事態法の方がよほど怖い」

ということです。

ここまで言われては、なんぼ政治嫌いの人でも

「政治はわかんな~い」とか言ってる場合じゃないですよね。

最大の問題は99条第1項:

〈内閣は法律と同一の効力を有する法令を制定することができる〉

これです。

現憲法では、政府が権力を独占しないため三権分立とし、

法律を作る立法権は国会だけが持つ権利であるとは小学校でも教わったことですよね。

それを破壊するのが99条第1項の条例です。

出典31.media.tumblr.com

出典25.media.tumblr.com


ナチスドイツが選挙で合法的に政権を握った後、独裁体制を確立した根拠が

この内容と同じ「緊急授権法」の制定によってです。

この法律制定後、ヒトラーは直ちに何の法律違反も犯していない共産党員5000人以上を

逮捕し、政府のやることに有無を言わせない独裁体制を確立しました。

 

私たちが歴史から学ばないのなら、何のために歴史学はあるのでしょうか。

この「緊急事態法」によって安倍首相がヒトラーと同様、全権を握ることができることを、

私たちは肝に銘じて覚えておく必要があるでしょう。


IWJ Independent Web Journal 記事(文:青木浩文)から、

福島みずほ議員とアベ首相の質疑の全文です。

安倍首相は質問内容に答弁せずトンチンカンな答弁を繰り返し、福島議員に

「首相に『今日の天気は曇りでしょうか』と聞くと、

『一昨日は晴れだったような気がする』と答える」

と指摘されています。

―――引用ここから

[自民党憲法改正草案の「緊急事態条項」「公益及び公の秩序」に切り込んだ、社民党・福島みずほ副党首の質疑 全文]

福島みずほ議員(以下、福島議員)

「社民党の福島みずほです。憲法改正についてお聞きします。

 総理は憲法改正の発議ができるように参議院選挙で改憲勢力の3分の2以上の獲得を目指すとおっしゃっています。自民党は既に日本国改正草案を発表しています。どれも極めて問題ですが、この中のひとつ、『緊急事態宣言条項』についてお聞きをします。

 まず緊急事態宣言からやるのではないかと私は思っておりますが、この新しく自民党が設けている第9章『緊急事態』。これはまさに効果のところが、とりわけ問題です。

 これは内閣で99条1項、『内閣は法律と同一の効力を有する政令を制定することができる』『内閣総理大臣は財政上必要な支出、その他の処分を行ない、地方自治体の長に対して、必要な指示をすることができる』となっています。

 総理。国会は唯一の立法機関です。しかし、内閣が法律と同じ効力を持つことができる政令を出すのであれば、立法権を国会から奪うことになる。国会の『死』ではないでしょうか?」

安倍総理

「この草案につきましては、我々野党時代、谷垣総裁の下で作られた草案でございます。えー、大規模な災害が発生したようなこれ緊急時の事を言っているのでございまして、平時にですね、えー、行政府がこれは、えー、権限を持ってやるということではないわけであります。

 えー、まあ大規模な災害が発生したような緊急時において、えー、国民の安全をまも、守るため、国家、そして国民自らがどのような役割を果たしていくべきかを、まあ憲法にどのように位置づけるかについてはですね、まあ極めて重く大切な課題と考えております。

 (咳払い)えー、そして、また他方ですね、えー、自民党の、えー、憲法改正草案の個々の内容について、政府としてはお答えをすることは差し控えたいと思います。まあ、いずれにせよ、まぁ憲法改正には国民の理解が必要不可欠であり、まあ具体的な改正の内容についても、国会や国民的議論を、と、理解の、理解の深まりの中で、自ずと定まってくるのではないかと、こう思っておりまして、引き続き、新しい時代にふさわしい、いー、憲法のあり方について、えー、国民的な議論と理解が深まるよう、努めてまいりたいと考えております

※上記にように、草案の内容を説明することもせずに、「憲法改正は国民の理解が必要である」などとまったく矛盾したことを、ひとつのセンテンスの中で並べて話している。「国会や国民的議論の深まりにつとめていく」とも述べている。なのに、自らが「3分の2の議席を獲得する」「改正の発議をする」「対象とするのは、自民党改憲草案の98条、99条の『緊急事態条項』である」などと言いながら、その改正案の条項の中身については答えない。これでは、国会での議論も国民的議論の深まりも期待できない。(青木浩文)

福島議員

「総理が改憲勢力の3分の2以上の獲得を目指すと、すでに言っていて、しかも日本国憲法改正草案が出ていますので、聞いております。

 この中の自民党の草案の中でですね、事後に国会が不承認をする、国会の承認を求めるとなっておりますが、国会が承認しなかった場合、その政令の処分によって、行われたことはどうなるんでしょうか。政令の効力はどうなるんでしょうか」

安倍総理

「まっ、今申し上げましたようにですね、えー、私が今ここに座っているのは、内閣総理大臣として座っているわけで、えー、ございまして、えー、憲法の、おー、改正案の中身についてはですね、まさにこれから、あー、まあ憲法審査会においてですね、えー、ご議論をいただきたいと、えっ、このように思うわけでございまして、こうした議論が深まっていく中において、この、おのずとどの項目からですね、え、改正をしていこうかということが定まっていくわけで、えー、ありまして、それ以上、ここの条文について、私がここで述べることは差し控えさせていただきたいと思います」

福島議員

「きわめて問題ですよ。なぜならば、総理は今度の参議院選挙で、憲法の改正の発議ができるように、3分の2以上の獲得を目指すと言い、既に自民党は発表しているわけで、自民党総裁として、どういうふうになるのか、議論をすべきではないですか。

 参議院選挙のひとつの争点は、戦争法廃止法案、これに賛成か反対か。そして、憲法改正について、どう考えるか、もちろん新自由主義か、社会民主主義か、1%のための政治か、99%のための政治家か、ありますが、憲法改正は極めて重要なテーマです。

 先ほど申し上げましたが、これ(自民党の改憲草案には)、国会が不承認にした場合、承認が得られなかった場合の効力について規定がありません。これはきわめて問題です。憲法審査会でも学者はこのことを規定しています。

 で、この緊急事態宣言条項ですが、総理、5年前の東日本震災、原発・震災は、憲法に緊急事態がなかったために、問題があった、というふうにお考えですか?」

安倍総理

「まあ、今、まあ、例えば、あー、この、まあ緊急事態についてですね、自民党の中で議論があったのはですね、えー、まあ、あの時も、えー、地方選挙においては、これは延期をするという措置がなされたのでございますが、まあ国会議員についてはですね、えー、そういう対応ができない中において、まあ、どうしていくかと、いうことも議論になったと、こういうふうに承知をしております。

 まあ、いずれにせよですね、えー、この憲法につきましては、えー、3分の2以上の、えー、賛成が衆参それぞれあり、そして発議ができるわけでありますが、その上において、えー、国民投票を行ないですね、まさに国民が決めるわけでございます。

 その意味におきましては、まぁ国民的な議論の広がりがなければ、えー、この憲法改正は成しえない。まぁ自民党は、まあ立党以来ですね、えー、まぁ党是として憲法改正も取り組んでいく、ということでございまして、当然、私も自民党総裁でございますから、その観点からですね、われわれが、今ご紹介いただいたように、自民党の憲法改正草案を、お示しをしながら、憲法改正に取り組んでいきたいと、こう考えておりますが、しかし、まぁこれは逐条的に投票をしていくわけでありますから、えー、どっからということについては、そして、どういうふうに改正するかということにつきましてはですね、いわば3分の2を、の、達成、達成を形成するにおいても、国会、憲法審査会において、え、議論を進めていくなかにおいてですね、だんだん修練されていくだろうと、このように考えているところでございます」

福島議員

「逐条的に、ですから議論をして、これはどうなのかを聞いているんです。総理は『今日の天気は曇りでしょうか』と聞くと、『一昨日晴だったような気がする』みたいな答弁じゃないですか。卑怯ですよ。

 憲法改正について、3分の2取るんだと言いながら、どうなのかって言ったら、答えない。卑怯じゃないですか。ひとつひとつの、ひとつひとつ、憲法重要ですよ。

 で、これは憲法審査会において、この緊急事態宣言状況、必要だ、必要ないという、両方の学者を呼んで、憲法審査会で参議院やりました。

 入れることが必要だという、西先生もですね、今の憲法がなかったからといって対応できなかったということには直接ならない、と言っています。その通りだと思います。

 まさに内閣限りで、法律と同じ効力を持つことができるのであればですね、これはナチスドイツの『国家授権法』と全く一緒です。これは、許すわけにはいきません。

 で、もう一つ自民党は基本的人権についても問題であり、常に公益及び、公の秩序に国民は反してはならない、としています。公益ってなんでしょうか? 公の秩序ってなんでしょうか? 総理、お聞きします。今、宜野市長選が行われていますが、辺野古の新基地建設は公益ですか?」

安倍総理

「まっ先ほどですね、ナチスの授権法のですね、えー、いささか、これは限度を超えた批判がございました。我々が出しているですね、緊急事態に関する、えー、憲法改正の、おー、これ草案につきましては、諸外国のですね、多くの例があるわけでございまして、まさに、国際的に、えー、えー、多数の国がですね、えー、採用している憲法の、おー、えー、これ条文であろうと、こう考えているところでありますから、ぜひ、そうした批判は、慎んでいただきたいと、このように思うわけでございます。

 えー、そして、もう時間がまいりましたから、簡潔に申し上げますが、えー、憲法改正の草案について、個々に、えー、お答えすることは差し控えたいと思います。

 えー、その上でですね、えー、誤解を与えないように申し上げますが、えー、個人が人権を主張する場合には、他人に迷惑をかけてはいけてはいけないという、当然の、えー、ことを、明確にしたものでございます」

福島議員

「はい、時間ですので、終わります。『国家授権法』と一緒じゃないですか。終わります」

――――――引用ここまで http://iwj.co.jp/wj/open/archives/283468

 

 

 

 

 

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「青島で〈爆買い〉について思う(-‘‘-)」No.1571

2016-01-20 23:44:18 | 中国事情

昨夜11時半に夜間割増料金のタクシーで自宅に戻りました。

一昨日夜7時半に菏澤の宿舎を出発し、バスで菏澤駅へ、

午後10時22分発の夜行列車に乗ってベッドでぐっすり寝ていたら、

約9時間後、朝7時半に青島に着きました。

4人定員の豪華客室。私は下の段で233元(約4200円)でした。


清々しい冷気に包まれた青島駅の朝です。

 

なんてお気楽な。それもこれも同僚の森先生(写真)が私に付き添ってですね、

菏澤から青島まで送ってくれたからなんだす。

19日の夕刻、私を青島流亭空港まで送った後、森先生は再び菏澤に戻って行きました。

今度は11時間かけて……(本当にどうもスミマセン)。

「お姫様か!」という声が聞こえてきそうですが、

何しろ自慢じゃないですけど、中国語は分からないし、完璧な方向音痴だし、

一人で汽車に乗るなんてできるはずないですよ、私は。

不思議なことに飛行機ならどこでも行くんですけどねえ。


滅多に乗らない汽車の上等コンパートメントで悠々と移動できたことで、

私は観光旅行しているような気分になりました。

さらに!

青島では本当に観光しましたよ。

菏澤学院に就職した時、仲介してくれたECC語学学校の田先生が

海辺の観光スポットの案内や、青島の海鮮料理の御馳走をしてくださるなど、

とても手厚いもてなしを受けてしまいました。

単なる場所移動のはずだったのが、こういう展開になろうとは…、ワハハ。

下は青島海浜公園みたいなところ。

数日前から寒気が押し寄せ、あまりの寒さに人出は少ないとのことでした。

下の写真、上海の海辺(内灘?)にちょっと似ていませんか。

地震大国日本の風景にはない高層ビル群です。

 

ご飯ちょうだいと寄ってくるかもめの顔まではっきり見えますね。

 

親切な二人の先生方です。

左が田先生、右が森先生。

寒風でP.M.2.5が吹き飛ばされ、空気が澄み渡ったそうです。

菏澤では冬にこんな青空は、まず見られません。

 

有名なモニュメントらしいので、一枚撮ってもらいましたがね。

 

豪勢な海鮮料理のお店。田先生の奢りで恐縮でしたが、大変おいしかったです。

 

その後、連れて行っていただいたのがイオンです。

2012年尖閣問題の時の暴動は、イオン(当時別の場所にあった)をも襲い、

田先生の日本留学プロジェクトも中止せざるを得なくなったそうです。

今はそんな雰囲気はみじんもありません。

 

 

店内は春節前の売り出しをしていました。福袋が和風ですね。

 

 

 

下はオシャレなエアコンです。

中国の家電は破竹の進撃とでもいうんですかね、

想像を絶する優れたデザインや機能を保持しています。

いつまでも「安かろう、悪かろう」の昔のイメージで見るべきではないと思いますね。

(もちろん、そういうのもありますが(^_^;))。

 

さて、人気の日本製品の一つは空気清浄器です。

日立の5180元(約93000円)のこの製品は日本国内では

ヤフオクで中古は1000円で売っています。

新品でも1万円ぐらいでいくらでもあります。

田先生は1年のうち、半分は日本、半分は中国で暮らしていますので、

友人たちに頼まれて、日本の空気清浄器をいくつも買って帰るそうです。

 

これも人気の象印炊飯器。13888元とは約25万円です。

はたして同じ製品が日本でこんなに高いでしょうか。

いくら輸送費がかかると言ってもねえ。

売れると思って吹っかけているとしか思えません。

試しに日本国内の象印電子ジャーのカタログを見ても、

9万円台が最高の金額でしたよ。

で、結論。

〈爆買い〉は日本経済にとって大変ありがたいことであるにもかかわらず、

その買い方を多くの日本人はどこか上から目線で冷ややかに見ている気がします。

〈爆買い〉という言葉そのものにもそれを感じます。

しかし、中国で買うと5倍も10倍も高い製品が日本で安く手に入るということが分かったら、

親戚や近所の人、友達も

「あら、日本に旅行に行くんだったらついでに買ってきて~」

ということになって当たり前ですよね。

中国は人口が日本の十倍以上多いんです。

従って、買う数量も多くなります。


(たくさん買っていただいてありがたい)。

それでいいんじゃないですか。

自分の国が一番だという上から目線癖、そろそろ止めませんか。

現状認識、ずれていますよ。

 

 

 

 

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「公明県本『辺野古移設に反対』!!」  No.1570

2016-01-18 13:00:00 | がんばろう沖縄

山東省菏澤という辺境の地にいても、沖縄宜野湾市長選挙の重要性が

ヒシヒシと伝わってきます。

歴史が希望の未来に向かうのか、暗愚な過去に舞い戻るのかの

要(かなめ)を握っていることは、海外にいる方が一目瞭然に見えるのかも知れません。

こんなこと言ってはなんですけど、

私は日本に帰るたびに、どろ~んとしたムードが社会を覆っているのを感じます。

しかし、しばらく居るとそれが自然で温泉に浸かっているような

けだるい安心感とでもいう心的状況が芽生えてくるから不思議です。

具体的に立ち位置を変えることで見えるものが違ってくるのですね。

 

さて、今夜菏澤を汽車で発ち、明日夕方青島から空路大阪に戻るので気忙しいのですが

このニュースは皆さんと分かち合いたいです。

沖縄県公明党も沖縄県民の固い意志を前にシフトせざるを得なかったんですね。

宜野湾市長選では公明党は日本会議のアベ丸抱え佐喜真候補を応援しているそうですが、

そのことに創価学会員は矛盾を感じ、「オール沖縄」のシムラ恵一郎さんに

投票することを強く期待します。

―――今朝の琉球新報

公明県本「辺野古移設に反対」 那覇で演説会、党本部議員も

米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に反対する考えを訴える糸洲朝則代表(左から2人目)と金城勉幹事長(右端)=16日、那覇市のパレットくもじ前

公明党県本は16日、那覇市のパレットくもじ前で「普天間飛行場の辺野古移設に反対し、県外、国外移設を求める演説会」を開いた。

17日に開かれる「戦後70年 止めよう辺野古新基地建設!沖縄県民大会」には県本として参加しないため、独自の会を設けた。

連立政権の中で辺野古移設を容認している党本部から参加した遠山清彦衆院議員「沖縄の民意を尊重し、この問題に政府は丁寧に対応すべきだと申し上げ続ける」と県本の考えに同調し、政府内でも主張していく考えを示した。

 演説会では各登壇者国土の0・6%の面積しかない沖縄に全国の米軍専用施設の74%が集中していることの問題点、辺野古新基地建設に反対する県民の強い思いがあること、政府が新基地建設が必要な理由として挙げる抑止力や地理的優位性に根拠がないことなどを強調した。


 糸洲朝則代表「公明党は過去に在日米軍基地、在沖米軍基地の総点検を実施し、報告書で返還や整理統合が可能な基地をまとめて提言した。今こそ県本部が再度在沖米軍基地の総点検を行い、返還に向けて取り組むことが求められている」とあらためて在沖米軍基地の調査に取り組む考えを示した。


 金城勉幹事長は海兵隊が米本国から送られ、半年単位でハワイや沖縄、オーストラリアなどをローテーション配備されていることに触れ「訓練場さえあれば沖縄にいる必要はない。県外で受け入れ先がないから政治的に沖縄にいるのが実態だ。海兵隊は県外、国外に移設できる」と強調した。

http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-243032.html

―――――――――転載ここまで

付録:辺野古基金も12月10日付で5億円を突破したんですね。

これも大きな民意です。

今年は希望の歴史が切り開かれますように。

私も一人分ですけど頑張って力を出しますよ~

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「菏澤の銀行で元を円に両替」No.1569

2016-01-17 22:15:53 | 中国事情

今日は1月17日、1995年の阪神淡路大震災から21年目の日です。

あの揺れは一生忘れません。

あのときから全く人生が変わってしまった人たちが

たくさんいらっしゃることも。

「神戸の復興は奇跡なんかじゃない、全て努力の結果だ」

という神戸新聞の動画に

心から(そうだな)と思います。

https://www.facebook.com/KobeShimbun/videos/1255257937825000/?fref=nf

――――――――――――――――――――

帰省前に人民元を日本円に交換しなければならないので、

昨日は4年生の張鳳さんにガイドをお願いし、中国銀行に行ってきました。

張さんは、両替の仕方をネットで調べ、一週間前にはその銀行まで行って、

円に両替できるか直接窓口で尋ねてくれていました(うう、スミマセン)。

菏澤学院前からバスに乗って10分ほどの三角花園北と言うところまで行きます。

つい、南昌と比べてしまいます。非常に落ち着いた雰囲気のバスの中。

(南昌の皆さん、ごめんなさいね~。でも事実だから~(笑))


降りたところに、トラック野郎か!という甘いもののお店が。

客は誰もいません。まだ午前9時ですからね。

 

さて、せっかく前もって窓口まで出かけた張さんでしたが、

昨日は「そんなにたくさんの円はない!」と断られてしまいました。

でも、応対は至って親切で、多額の円(というほどでもないんですけどね)を

両替できる支店に電話して、「今から両替に行くから頼む」と言ってくれたのです。

菏澤の中国銀行って、滅茶苦茶親切です。

データを携帯写真に撮っていけとか、

住所を書いてくれるとか、中国でこんな銀行員さんに遭ったことは初めてです。

↓銀行員さんが書いてくれた住所。

 

その支店に行くバスはありませんでした。

張鳳さんは2人乗りのタクシーを拾ってくれました。

電気自転車のタクシーで一人4元です。

 

客席から運転手さんを撮った写真。この種のタクシーは運転免許が要らないので、

よく交通事故を起こすため、多くの都市で運行禁止になっているそうです。

 

でも、ちゃんと着きましたよ。運転手さんは寒くて顔が赤くなっています。

冬は寒風、夏は灼熱の太陽に晒される仕事です。

しかも、大気汚染が酷い・・・・・。

 

さすがお金がたくさんある支店は大きいです~。

張さんもホッと安心の笑顔。

彼女は、4年間、菏澤学院から外に出ることがあまりなかった様です。

菏澤市随一の大スーパー「銀座」にも1回しか行ったことがないとのこと。

どうして?と聞くと、「物の値段が高いからです」との答えでした。

私も「銀座」に行くのはやめとこうと決めました。

 

また南昌の中国銀行と比べてなんですけど、

銀行内で写真撮影しても注意されません。

南昌の下露の中銀はサッとガードマンが来て制止されましたがね。

 

両替が済んで外に出ると、

銀行の脇には市場が立っていました。

見るだけでも楽しくなるので、こういうところは素通りできません。

 

どんな人がこのキャベツを育てたのかなあ。

 

赤カブだと分かるように切って見せています。

 

食べる日にちもないのに、生姜を見ると買いたくなります。

 

 

泣きそうなくらい懐かしい天秤秤(ばかり)。

 

カメラを意識してちょっと照れている甘栗屋さん。

 

ああ、楽しかった!と私が浮かれている間、

張さんはどうやって帰ったらいいか途方に暮れていました。

彼女も私と同じ、完璧な方向音痴だったのです。

どこにでも、必ず一人は方向音痴友だちがいるものです。

江財大では、間違いなく施芳芳さんがそうでしたよ。

彼女は今広州の外語外貿大大学院に行きましたが、

多分、迷子にならないために広州市内に出かけることなく、

キャンパスの中だけで暮らしているに違いありません。

 

それでも、方向音痴二人組は昼ごろにはしぶとく菏澤学院に帰ってきましたよ。

張鳳さん、本当にありがとう、謝謝!!!

これで、帰り支度が整いました。

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「子どもの貧困を寄付で賄おうと考える政権を戴く国」No.1568

2016-01-16 19:21:28 | 日本事情

子どもは社会の宝物です。

日本ではそんな大事な子どもたちの6人に1人が貧困に晒されているという

とんでもないことになっています。

それは社会の根幹を揺るがす大問題だと大人たちは胸を痛めていますが、

その子どもの貧困対策として、税金を投入して根本的に対策をたてるのではなく、

民間に寄付金を募るという、呆れた国があるんですよ・・・。

そんな政権どこにあるって、恥ずかしながら、我が日本なんでございます。

 

アベ政権が昨年「新三本の矢」の2つ目にあげた「夢を紡ぐ子育て支援」の目玉は、

なんと民間から寄付金を募るというものでした。

12月20日時点で計645万円集まったそうですが、

国をあげて鼓舞している割には、いかにも少ない金額ですね。

この金額の少なさが「国が税金を投入してきちんと対策をしろ」

という国民の意志であることは明白です。

政府の基金立ち上げには

「子どもの貧困の放置は…社会的損失につながる」との文言があります。

そう認識しているのもかかわらず、

どんな対策をとるのかと言えば「寄付金をはじめ」としてしまうのがアベ政権の特徴です。

要するに口先だけで、政府自らが率先して実行したりはしません。

心がないからです。

本当に貧乏で困っている親や子どものことなんか考えてもいない冷酷な政府を

ありがたく戴いている人が我が日本国民の一部にいらっしゃるという事実が、

私の単純脳では理解不可能なのです。

ちなみに、子どもの未来応援基金への寄付は645万円ですが、

自由民主党に企業・個人が寄せた献金約31億9000万円(2014年)だそうです。

(東京新聞2015年11月28日 朝刊)

ものすごい金額ですね。

その献金だけでかなりの子ども支援ができますよね。


さらに教育は国と社会発展の要なのに、

ただでさえ学資ローンの返済に苦しむ学生とその家族の現実にもお構いなく、

国立大学は今後15年で約40万円増の93万円まで学費を値上げする可能性が

取りざたされています。

その原因は国による大学への交付金削減に他なりません。

大学の学費が無料の国が世界にはたくさんある一方、

日本では、貧乏な家庭の子は進学など夢のまた夢という社会に、

なんか時代がものすごく逆行しているのです。

金持ちは信じられないぐらい金持ちなんですけどねえええええ。

 

付録①「始動!子どもの未来応援基金」より

子供の貧困の放置は、子供達の将来が閉ざされてしまうだけでなく、社会的損失につながるとの考えを前提に、子供の貧困対策を「慈善事業」にとどまらず、「将来への投資」と位置づけ、寄付金をはじめとする企業や個人等からの提供リソースを基金として結集し、「未来応援ネットワーク」事業、子供の「生きる力」を育むモデル拠点事業等を実施します。https://www.kodomohinkon.go.jp/fund/


付録②2014年の政治献金の企業・団体、金額、献金先

(「国民政治協会」とは自由民主党の政治資金団体)

写真

東京新聞2015年11月28日 http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201511/CK2015112802000131.html

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「日本語学科はやっぱカレーでしょう」No.1567

2016-01-15 23:18:37 | 中国事情

さて、いよいよ18日に大阪に帰省できます。

他の大学ではとっくに外国人教師は里帰りしていることでしょうが、

このブラック大学は試験が終了し、成績付けが済むのが1月15日というスケジュールです。

中国人教師はもっと後、1月いっぱい勤務しなければならないそうです。

あげくに、2年前から時間外手当もカットされました。

それに対抗して教師たちは授業が終わったらさっと家に帰り、

日本語コーナーにも参加しません。

前任校の先生にお聞きしたら、そうした賃金カットは2本の大学ではありうるとのこと。

中国では1本(最もハイレベル)から2本、3本と数字が増えるごとに大学の格が下がります。

私は(そういうの、差別やろ)と思ったものですが、

ここにきて、その1本、2本の差は、学生の成績レベルや格だけの問題ではなく、

政府の保護レベルの問題でもあるということがしみじみ分かりました。

菏澤市も地級レベルの都市で、これまた見捨てられた雰囲気が濃厚です。

しかし!

学生たちの可愛さは1本も2本も関係なしです。

この子ども達(私にしてみればみんなちっちゃい子どもです)が、

一人前になるために、自分にできることはしてあげたいと思います。

正直、来てから数か月はこんなに待遇の悪い大学、1年で辞めたろかいと

心底腹を立てていました。

5か月近く経った今、こういう大学だからこそ、

この学生たちの役に立てることも多いだろうと思い直しました。

首にならなければ、もう少しここに居させてもらおうと思います

 

カレーで持てなしも、その一環です。

日本語学科の学生なら、本場のカレーぐらい食べないでどーする!

今日は一学期最後のカレー晩餐会です。

明日、故郷に帰る2年生たち、

明後日、大連に実習に出発する4年生、

大学に残って勉強する子たちなど6人、顔ぶれはマチマチですが、

今日もまた、美味しくできましたよ~ん。

今回は娘が尼崎から送ってくれたSBゴールデンカレーです。

 

「え!これ日本から送ってもらったんですか。すごーい!」

そんなことで感動する子たちです。

 

明後日はもう大連に出発する張さん。

ネットで無料閲覧の漫画をみて、「ちはやぶる」が一番のお気に入りだそうです。

実習で日本語を使うチャンスがあるかどうか・・・と言っていました。

月給2000元(実習だからこんなもんですね)。

大連は物価が高いくせに給料は安いと評判ですが、本当でしょうか。

 

今日は化粧をして資格試験の写真を撮ってきた何さん(右)は別人のようです。

左はひたすらカレーをお代わりしている滕さん。

皆、1994年~97年ぐらいに生まれた「90後」世代です。

2010年に着任したときの江財大の「80後」の子たちとは隔世の感があります。

「愛国者」を名乗る子は見事にいませんね~。

 

コメント (2)
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