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毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

「思い出の映画『EDEN』山本太郎主演」No.3965

2020-09-08 23:59:49 | 映画

下は2013年2月3日の拙ブログ文ですが、

前日の2月2日に十三の第七芸術劇場に『EDEN』という映画を見に行き、

そこで山本太郎さんたちの舞台挨拶も受けたのです。

その年の7月の参議院選に東京選挙区から立候補して当選する前で、

私は山本太郎さんが国会議員になるとはその時

想像もしていませんでした。

名作『夜を駆ける』や『ゲロッパ』も

太郎さんが出ているとも知らずたまたま観た私は

(面白い俳優がいるものだ)と注目していました。

思えば遠くに来たものです。

いつかまた太郎さん出演の映画が見られる日が来るのでしょうか。

『EDEN』の原作は船戸与一の短編小説「夏の渦」

(『新宿・夏の死』 文春文庫)。

 

2日午後、淀川区十三(じゅうそう)の第七芸術劇場で「EDEN」を観てきた。
以前、南昌で山本太郎の近況を検索していたら、
「自分のような反原発活動家を主役に抜擢してくれた。本当に嬉しい。」
と書いていたのが、映画「EDEN」だったので頭にインプットされていた。


(あと2週間で中国に出発だから、映画見るのも今のうちだな)
と、上映中の映画を調べているうちに、たまたま、
我が家から最も近い十三の七芸で2/2に「EDEN」上映がスタートするとのこと、
その上ナント!
舞台あいさつに武正晴監督と、
出演の山本太郎、斎賀正和、小野賢章、入口夕布が来ると言う。
(なんでそんなにたくさん?)と挨拶に来る人の名前の多さに圧倒され、
こんなんじゃ混むやろから明日か明後日にしようかと、一瞬ひるんだ。
それに私はこれで案外悪照れのアカンたれなので、
山本太郎に直接会ったらアガッてしまうのではという心配もあった。
そんな弱気に打ち勝って出かけたのだが、
行って良かった。

ちょっとだけ紹介すると、
男性で女装するのが自然だと感じる人たちの人情物語だ。
山本太郎もちょっぴり内股で言葉遣いも仕草もなよなよしている。
(しかし、なよなよピープルはやるときゃきっちりやる人たちであった)
高岡早紀、中村ゆり、藤田弓子なども出演していて非常に輝いていた。
藤田弓子はゲイの息子を持つ母の役だが、
その息子が急死して、山本太郎たち同僚がお棺を家に届ける。
そのときの、家から転がり出てくる藤田弓子の小さな姿に
その場面に出演している役者たちは、
涙をこらえるのが本当に難しかった(不可能だった)と             山本太郎が挨拶のときに語っていた。
私ももちろん、涙が噴出した。

この映画で、グッとくる言葉が
「ジャンヌ・モローも言ってるわ。『マイノリティはいつも正しい』って。」
というエルメスこと高橋和也のセリフだ。
観終わって出てきたとき、人混みの中でゲイピープルと思しきカップルが、
「泣いてもいい?」
「て言うか、嗚咽してもいい?」
と言いながら通り過ぎていった。
私はお棺を積んだトラックの荷台で歌われていた
(この場面はちょっとロードムービー風で歌は超重要)
松田聖子の「赤いスイートピー」を歌いながら家まで歩いて帰った。

山本太郎から:
「この映画は本当は話題作としてあちこちで取り上げられるにふさわしいものですが、この僕が主演だということで、ほとんどメディアは話題にしてくれません。
どうぞ、ツイッターでもフェイスブックでも、僕らの写真撮りまくって紹介してください。」




 

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「『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』楽しみ~」No.2736

2019-12-24 23:22:33 | 映画

「この世界の片隅に」……

少し時代がずれただけで、ご近所にも、自分の子どもにも居そうな女の子、

広島のすずさんが主人公のアニメ映画でしたね。

この映画を人生で最も好きな映画の一つだと言うせやろがいおじさんは、

すずさんとこの映画を

「チビまるこちゃんが第二次世界大戦に遭ったシチュエーション」

と言います。

すずさん役ののんさんも大好きな俳優ですが、

コトリンゴさんの歌声と音楽がこの映画に添えた力は

計り知れないものがありますね。

12月20日に封切られた「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」は

天皇・皇后ご夫妻とお嬢さんも鑑賞されたとのこと、

昭和天皇が為した戦争後の天皇家の人々にとって

「平和」が何よりも大切なものとして引き継がれているのを感じました。

私もこの冬休みに日本に帰って観たい映画の一つです。

 

日本では今夜はクリスマスイブですね。

中国ではただ林檎を食べるだけで大した日ではないんですけど、

今日で試験の前半が終了し、ホッと一息ついて

コトリンゴさんの歌声を聞いています。

どうか来る年が、

私たち庶民にとって平和な年になりますように、と願いつつ……。

 

コトリンゴ -「 悲しくてやりきれない 」

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「映画『新聞記者』ネットでチケット確保!」No.2982

2019-07-15 23:05:15 | 映画

東京新聞・望月衣塑子記者の同名ベストセラーを原案に、

「怪しい彼女」のシム・ウンギョン×松坂桃李主演で映画化。

政権が隠す権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、

理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を活写するサスペンス。

共演は「今夜、ロマンス劇場で」の本田翼

「オズランド 笑顔の魔法おしえます。」の岡山天音

監督は「デイアンドナイト」の藤井道人

ーMovie Walkerー


当初どの映画館も7月11日か12日までのスケジュールだったのですが、

評判が評判を呼び、18日まで上映延長が決定!

当日行っても満席が予想されると聞き、

慌ててインターネットで梅田の映画館に予約しました。

下は観た人の感想です。

 

田原総一郎:『新聞記者』という映画が、話題になっている。僕も思わず、「おもしろい!」「よくぞ作った!」と拍手を送った。たいへんリアリティがある映画だったのだ。原案は同名のノンフィクション。著者は東京新聞記者の望月衣塑子さんである。日本の政治とメディアの問題が、浮き彫りになっている。「声を上げる」望月さんに、僕はとても期待している。そして、「新聞記者」という映画が、参院選前に公開されたことに、日本の希望を見る。ぜひ、ご覧になっていただきたい。https://blogos.com/article/390845/

久しぶりに、「観た......!」という映画を観た。後味が深い。心の奥にズシンとくる。先が読めない。自分もその場に居合わせているような感覚。ヒーローもいない、勧善懲悪もない。今を、未来を真剣に考える自意識を持たせてくれる作品。傑作でした。

たった今、観終わりました! とにかく良かった。今この国に生きる者として、この映画に出逢えて良かったし、新聞記者って素晴らしいし、自分ができることをして行こうと思えた。すべてに落ち込んでいたが、行動への元気もらえました。

映画 を 鑑賞した人と感想を話しながら、いまの選挙や政治について話すことが多くなった。 タイミングもあるとおもうけど、 政治の話を、女子友とするのは ほとんどなかったので、 映画で意識が変わった自分に驚いています。

①映画『新聞記者』を観た!!平日昼間の回でもビッシリ満員だった。老若男女たくさんのお客さんが居て、僕もその一人だ。 その昔は体制側に物申す作品はたくさんあったと思う。エンターテイメントにせよドキュメントにせよ。それはそうする事で互いの均衡を保っていたんだと思う。捏ねくり回していろいろ言いましたが、映画『新聞記者』を観られて良かった!今で本当に良かった!まだご覧になってない方は是非目撃して下さい! そして俳優とは、どんな作品にでも向かってゆかないといけないなぁとも思いました。ありがとうございました。了

 

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「樹木希林さんのナレーション『人生フルーツ/ 積存時間的生活 / 人生水果』」No.2706

2018-10-06 23:48:12 | 映画

 

 昨年8月の夏休みに十三の第七芸術劇場で観た『人生フルーツ』、

はつみさんがコメントで思い出させてくれました(笑)。

You Tubeで (あら、中国語字幕の『人生フルーツ』がある!)と

以前から認識はしていたのですが、

日々、時間を追い、時間に追われて、

「時をためる」暮らしからは程遠い生活でした。

国慶節休暇もあと一日となった今日、

沖縄県知事選で玉城デニーさんが当選したお祝いに

自分の時間を、少しだけ豊かに過ごそうと思い立ち、

懐かしい樹木希林さんのナレーションで

久しぶりに鑑賞することを思い立ちました。

日本は三連休ですね。

少し、のんびりできる方、

樹木希林さんの心に沁みるナレーションで

『人生フルーツ』を楽しんでは如何でしょう。

  “風が吹けば 枯葉が落ちる

  枯葉が落ちれば 土が肥える

  土が肥えたら 果実が実る

  こつこつ ゆっくり ・・・・・・”

【日本纪录片】人生果实/ 人生フルーツ/ 積存時間的生活 / 人生水果 / Life Is Fruity【2017年】

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「長く生きるほど人生は美しくなる」No.2034

2017-08-24 21:43:00 | 映画

ここ数年で最も引き篭もりがちの夏休みを過ごし、

明日、また中国に発ちます。

その前に観たい映画がありました。

『人生フルーツ』です。

「昔、ある建築家が言った。

長く生きるほど

人生はより美しくなる。」

観た後では、その言葉が(そうだな)と思えるようになる、そんな映画でした。

そのように生きるためには、

「時を溜める」ことが必要なのだと二人の登場人物は行動と佇まいで示します。

津端修一さん(1925年1月生まれ)と津端英子さん(1928年1月生まれ)の

二人が生きる(生きた)ように、

時を溜めて、生活を工夫し、自然の一部として

しっかりと生きたいものだと思います。

 

下は、二人が自宅周りに作った雑木林に置かれている水浴び場。

修一さんが亡くなった後の台風で壊れてしまいましたが、

娘さんたちが復活させました。

この水浴び場ひとつをとっても、圧倒的です。

修一さんの文字。

プリムラが話している言葉をメモしたんですね。

修一さんは人間だけに凝り固まっていない自然の存在だと思いました。

二人の表情は、

年を取るにつれてますます清清しく、りりしくなったと

映画を観た皆さんは、感じることと思います。

すごい二人組ですね。

これこそ地球を救う二人だと感じ入りました。

いや~、中国に行く前に観られて良かったです

じゃ~、行ってきま~す。

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「ピーター・バラカン氏:映画が描くテロとの戦争」2015年1月31日(土)No.1085

2015-01-31 22:09:44 | 映画

『イラク・チグリスに浮かぶ平和』(綿井健陽監督)

……イラク戦争とその後の混乱に翻弄される家族を10年間にわたり

追い続けたドキュメンタリー映画について、

そして今、政府やメディアが当然のように語っている『対テロ戦争』について、

ピーター・バラカンさんが話しているのを偶然聞いた。

いつもの音楽番組のように静かで穏やかな口調だが、

この間の安倍首相の中東訪問を、池内さおり議員とほぼ同じ内容で批判していた。

マル激トーク・オン・ディマンド[5金スペシャル]―映画が描くテロとの戦い―

http://www.videonews.com/marugeki-talk/721/でのことだ。

きっとネトウヨはバラカンさんをも非難の意味を込めて「在日」というだろう。

「在日○○人」はもともと、事実を示す言葉なのに、

その事実を非難してどうするんだろう、と私は思う。

どこで生まれるかは誰も選ぶことができない。

「自分が日本で生まれた日本人だから、

日本で暮らす外国人をそのことで憎む」なんて、

どこから見ても馬鹿丸出しだ。

とにかく誰かを憎みたいから、

その対象を在日外国人になすり付けているとしか思えない。

 

人間の心のよさ、立派さは、どこの国の人かには関係ない。

バラカンさんの選曲から私はとても多くを学んだが、

バラカンさんの深い感受性は、音楽にのみならず全てを網羅し、

何が正義なのかをも簡単に掴む力を持っていると思う。

 

バラカンさん:

「『対テロ戦争』、こんなに意味のないものはないと僕は思うんですよ。

最初から勝てるはずのないことは普通、論理的に考えれば分かるはずなのに、

アメリカはオバマの時代になっても続いているし、また、

イラク戦争の時はイギリスもいっしょになってやっていた。

あれほど、イギリス人であることを恥じたことはないですよ。

結局、日本も支持しましたよね。

だから、責任がないとは言えないと思うんですよ。

(戦いの後)また、何か大きな事件があったらメディアはそれしか報道しないし、

それ以外のことをみんな忘れてしまうんですよ。

映画『イラク・チグリスに浮かぶ平和』の中で綿井監督が、

[日本がイラク戦争を支持していたことを覚えていますか?]

と問いかけていますね。

この映画はどんどん上映されるといい映画だと思います。

・・・・・・・・・・・・

僕が慎重になるのは‘テロ’という言葉の使い方なんです。

今から26,7年前、アメリカのニュース番組を日本に紹介する仕事をしたことがあるんですが、

当時、イスラエルはパレスチナ側をいつもテロリストと呼ぶんです。

当時(パレスチナ側の)彼らは石を持っていたか、

場合によっては火炎瓶ぐらいは持っていたかも知れない、その程度のことでした。

かたやイスラエルはものすごい軍事力でもってそれを弾圧しているわけだから、

どっちがテロリストなのか?!って。

これはイスラエル国家による国家テロだとプロデューサーも言っていたんです。

あのころから、‘テロ’という言葉を使っていいかどうか、すごく慎重になっています。」

 

神保:「正当性がどっちにあるか、どう見るかによって変わってきますよね。」

バラカン:「アメリカは自分の言うことをきかないやつのことをテロと平気で呼ぶことが多いと思うんですよ。」

神保:「イスラム国を国と呼ぶな、という話はよく出てくるけど、テロという言葉も気をつけて使わなければならないですよね。テロと言った時、実は自分のポジションをとっているんだと。」

宮台:「テロ、あるいはテロリストと言った瞬間に、『敵と味方』という区分プラス『善悪』が入り、テロリストは悪に決まっているという当り前さが僕たちを包んでしまうんですね。」

神保:「『イスラム国』の話ですけど、もともと、フセイン政権、これがアメリカの加護を受けてできた政権で、それというのは、イランのパーレビとアメリカがよろしくやっていたんだけど、ホメイニ革命がおきてヤバくなったんで、じゃあ、こっちはフセインを擁立するという形で、まあ『ペット国家』みたいなもの作ったということで、スンニー派のバース党を優遇する政策をとったので、今度それがひっくり返ったときに、シーア派の大統領を立てて、スンニー派を迫害した。そうしたら、『イスラム国』がそれを吸収して強くなってきた。単純に言えば、こういうことだと思う。やっぱり、アメリカがいろいろ手を突っ込んでやった結果生まれたモンスターが『イスラム国』なんだけど、あまりそういう話題をメディアは取り上げていないようだけど。」

宮台:「アフガン戦争、ソビエトとアフガンの戦争にアメリカが首を突っ込んでアルカイダを養成したというということは、ビンラディン問題のときに、ちゃんとマスメディアに出ていましたよね。イラクのフセイン政権も、イランの抑え込み、あるいは、中東でのアメリカの利権を守るための一連の工作の延長線上にあって、イランと闘うしかなかったということは、ちゃんとメディアで言われていたはずなんですよね。ただ、バラカンさんがおっしゃったように、その事実を、どのくらいの人が、どのくらいの間覚えていられるかということなんですよね。                                                                                  さらに最近の問題は、以前はそういうことが報じられていたのに、この人質事件を巡っての報道の中には一切、中東の歴史は出てきていないですね。今、そんなことを言ったら、敵に塩を送ることになる、という感じで。かろうじて池上さんは言っていますけどね。」

――――――――――とまあ、ごく一部をご紹介しました。

マル激トーク・オン・ディマンドの語りはまだ続くそうです。

神保哲生ビデオジャーナリスト ビデオニュース・ドットコム代表

1961年東京生まれ。15歳で渡米。コロンビア大学ジャーナリズム大学院修士課程修了。AP通信など米国報道機関の記者を経て独立。99年、日本初のニュース専門インターネット放送局『ビデオニュース・ドットコム』を設立。主なテーマは地球環境、国際政治、メディア倫理など。

宮台真司社会学者 首都大学東京教授

1959年仙台生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会学博士。東京都立大学助教授、首都大学東京准教授を経て現職。専門は社会システム論。(博士論文は『権力の予期理論』。)
 

ピーター・バラカンブロードキャスター

1951年英国ロンドン生まれ。73年ロンドン大学東洋アフリカ研究学院日本語学科卒業。74年来日。音楽出版社、音楽マネジメント会社などを経て86年より報道ドキュメント番組キャスター、ラジオパーソナリティなどを務める。著書に『ラジオのこちら側で』、『ピーター・バラカン音楽日記』など。
  721_barakan

VIDEO NEWS[5金スペシャル]映画が描くテロとの戦い

http://www.videonews.com/marugeki-talk/721/

 

 

 

 

 

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「負ケルトワカッテ、ナゼ戦ウ」 2013年7月13日(土) No.707

2013-07-13 10:46:37 | 映画
「負ケルトワカッテ、ナゼ戦ウ。」
この言葉、私に言ってるのでは(笑)


そうではない。
映画「立候補」(藤岡利充監督)のキャッチコピーである。
マック赤坂、羽柴誠三秀吉などの名前、
なんか聞いたことがあると思う人も多いだろう。
いわゆる「泡沫(ほうまつ)候補」と呼ばれる、
選挙のときに現れるヘンな人たちである。
彼らはなぜ、当選しないことが明明白白であるにもかかわらず、
選挙に立候補するのか。
彼ら「泡沫候補」の実態に迫るこの映画「立候補」は、
限定試写会から火が噴き、facebookやTwitter で
笑・笑・笑、そして笑と話題になり、ついに一般公開へ(とチラシに書いてある)。
観ての感想に次のようなのが…。

ryuzo hanashiro‏@ryuzo_hanashiro7月12日
『立候補』(2013)@下北沢トリウッド。メディアの流れを眺め、自らの声を発せず、楽をしてしまいがちになる毎日。肉体を動かして初めて味わえる感覚があるはずなのに。この作品は中島みゆきの「ファイト」じゃないけど闘う者への賛歌かもしれない。いい顔をスクリーンにしっかり焼き付けている。

マイト‏@maitosenpai7月11日
映画「立候補」を見た。これはホントにドキュメンタリーなのかと思うくらい面白い。特に秋葉原のシーンは圧巻。あまり細かいことは分からないけど、もうテキトーに投票することだけは止めようと思う。せっかく見るなら後からでもパンフに目を通すことがオススメ。

焦げすーも(そうだ、選挙にいこう!)‏@yamachan_run20時間
マック赤坂の映画を見て泣くとは思わなかった。
映画[立候補] は昨年12月の試写段階から進化を遂げていた。
彼で笑うことは許されても、嘲笑うことは誰もできないのではないだろうか?


もも‏@GD_momoco13時間
『映画「立候補」』最高!やられた!日本の選挙制度について考えさせられ、過剰なまでの集団心理に不愉快になる。マックの血を引く熱い息子の秋葉原での行動に涙。日本をポジティブに!シンプルでいて奥が深く現代に必要なのかも。10度20度30度! http://coco.to/8995

nao_7kamado‏@nao_7kamado14時間
映画「立候補」鑑賞。これ、めちゃくちゃ面白いな。最後の方なんか泣きそうになったし。

テラキセキ‏@terakiseki13時間
映画『立候補』をついに鑑賞。マック赤坂氏も現れるというサプライズ。映画終わり際の息子さんの叫びが非常に心に響いたし、それを見て(だと思うが)笑っていたマック赤坂氏に器の大きさを感じた。と同時に、一般人による、自分とは違う、もしくは理解出来ない他者への排他性の怖さも感じた。

森達也(映画監督)
群衆の罵声を浴びながらも踊り続けるマック赤坂の姿に泣きたくなった。見事だ。ありがとう。

石丸次郎(アジアプレス・インターナショナル大阪オフィス代表)
泡沫と笑うは易し。でも彼らはまぎれもない「異議申し立て者」だった。懸命さが愛おしくなった。

7月末から七芸で公開されるので楽しみにしている。
東京では既にあちこちで公開されているようだ。

東京:ポレポレ東中野(公開中)
大阪:第七藝術劇場(7/27~)
福岡:KBC シネマ(7/27~)
沖縄:桜坂劇場(7/27~)
名古屋:シネマスコーレ(8/3~)
北海道:蠍座(8/13~)
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「想田和弘監督『選挙2』を観てきた」 2013年7月12日(金)No.706

2013-07-12 19:33:18 | 映画
淀川区十三の第七芸術劇場で「選挙2」を観た。

(右が「山ちゃん」、左は「山ちゃん」の3歳の息子)

時は東日本大震災直後の2011年4月、川崎市会議員選挙だ。
前回「選挙」(07年)で、自民党落下傘候補だった「山ちゃん」こと山内和彦が、
今回は‘完全無所属’で再出馬した。
前回選挙戦では、小泉自民党の組織力と徹底的なドブ板戦で、
お金をさんざん掛け、初当選した。

しかし、「山ちゃん」のキャラは自民党公認とはほど遠く、
任期満了後、公認を得られずリタイアし、家で4年間主夫をしていた。
3年前、子どもにも恵まれた。
そんな「普通の主夫」山ちゃんに再度、立候補を決意させたのは、
「候補者の誰も原発について真正面から主張しない」ことへの怒りだった。
それとともに、それまで原発が安全だと思い込まされ、
それを鵜呑みにしてきたことへの自己批判もあった。

「山ちゃん」はパッと見、右翼と間違われそうな旭日をバックに、
「怒」の文字をしたためたポスターを自費制作して選挙費用を浮かせ、
選挙カー用ガソリン代は被災地にこそ、と選挙カーの申請をせず、
タスキなし、名前の連呼なし、辻立ちも最終日に一回しただけという
組織もお金もないニュータイプの選挙戦を展開した。
この映画を見れば、選挙の実態が本当によく分かる。
規模こそ違え、2012年12月の衆議院選挙も同じだったのだろう。

想田監督は、あの衆院選での自民党
(原発を推進し、国民に安全幻想を振りまき、
原発事故に多大な責任を負うこの政党)の圧勝という結果を見て、
ただちにこの映画の編集に取りかかった。
奇しくも2013年3月11日に映画は完成したという。

映画の中で、候補者たちは
「おはようございます。○○▽▽でございます。行ってらっしゃいませ。」
を繰り返し、市民はほとんど関心を示さず、足早に立ち去る。
投票率は44.91%だった。
山ちゃんは落選した。
しかし、私は、思う。
山ちゃんがもし、もう少し準備期間を持ち、
自分の主張をポスターに書くだけでなく
(現実に、その字は小さくて、通行人が読むのは至難の業だ)、
別の方法で市民に率直に訴える機会を持てば、
違う結果になった可能性はある、と。
公職選挙法では、政党に属してさえいれば、
党の紙面で自分の主張をすることができる。
無所属候補にはそれができない。
お金のない山ちゃんでもできたのは、朝夕の辻立ちだろう。
最後の日のパフォーマンスだけでなく、
それを毎日欠かさずしていれば、
人々は山ちゃんを心の隅か、あるいはど真ん中かに位置付けたかも知れない。
山ちゃん、発想はヨカッタけど、市民に訴える工夫が欲しかったな。

(自分は当選する)と信じている彼が眩しくもあったが、
(それは現実的にあり得ないのに…。もったいないなあ)とも思えた。
それにしても、日本の選挙は立候補者も実にへんなことをする(させられる)し、
多くの有権者もそういう人に投票する。
前近代的な、非民主的な方法がずっと続いている。
今度の参院選でも、
相変わらずそういうことを候補者たちはやっているのだろう。

蛇足だが、この映画は、他の候補者の態度やらがたくさん出ている。
それもたいへん面白かった。
想田監督も否応なく参加型フィルムパーソンになって、対峙したりして。
まだ観ていない人、
明日13日(土)は第七芸術劇場に想田監督が来はるよ~。
私も明日にすればよかったな~。あ~あ。

≪想田監督の舞台挨拶スケジュール≫
★7/13(土)大阪夏の陣
大阪十三・第七芸術劇場
10:00の回上映後 舞台挨拶
http://www.nanagei.com/movie/data/737.html
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