毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

ヒラリ―・クリントン、カマラ・ハリス、そして蓮舫

2024-07-26 23:48:18 | 民主主義について

ジョー・バイデン大統領がアメリカ民主党の次期大統領選挙から離脱し、

後継として副大統領カマラ・ハリス氏を指名した。

トランプ氏は対抗馬がバイデンだったら楽勝だったのに、と残念でたまらないようだ。

 

カマラ・ハリス氏はどんな人なのだろう。

パレスチナ問題に関する限り

エルサレムをイスラエルの首都だと認定?したトランプ氏よりは

少しはマシなのだろうとは思うが、

イスラエルのネタニヤフ首相が訪米している今、

ハリス氏が彼に対してどのような態度を取るのか注目していた。

米ホワイトハウスで25日、会談前に握手を交わすハリス副大統領(右)とイスラエルのネタニヤフ首相=AP

 ロイター、CNNなどいくつかのニュース動画を見た限り、

ハリス氏は、まず帝国主義アメリカの立場である

イスラエルの自衛❞への強い支持を述べた上で、

ガザでのあまりにも多くの罪なき一般市民の死を含む人的被害の規模と

200万人以上が厳しい食料不安に直面している悲惨な人道状況について、

「子どもたちの遺体や絶望的に飢えた人々が逃げ惑う姿。こうした悲劇を前に、我々は目をそらすわけにはいかない。苦しみに無感覚になることは許されないし、私は黙ってはいない」

「今こそ戦争を終結させ、パレスチナ人の苦しみを終わらせ、自由、尊厳、自己決定権を行使できるようにする時だ」

と、ネタニヤフ氏にハマスとの間で人質解放と停戦の合意を成立させるよう求めた。

同じ民主党でもバイデン氏とは停戦への気合の入れ方が違うと感じるのは

メリハリのある力強い口調のせいばかりでもあるまい。

バイデンからハリスに代わったことは、多くの民主党支持者たちにとって吉報だろう。

 

2002年、シアトルのコミュニティ・カレッジのある女性教師が

「アメリカは民主主義の国とか言いながら女性差別は根強くある、例えばこの大学でも主任の圧倒的多数は男性だ」

と文句を言っていたのを

当時、日本での教師の仕事を一年間休み、長期自主研修(留学)していた私は

(へえ、日本とそう変わらないのか)と驚きをもって聞いた。

8年前、ヒラリ―・クリントンさんが

アメリカ合衆国史上初めての女性大統領にえらばれなかった背景にも

その「ガラスの天井」があった。

彼女は「魔女」だの「意地悪な女性」だの言われ、人形を焼かれたこともあるそうだ。

今回の都知事選での蓮舫さんがまさにそれだ。

「デキる女」は嫌われる・・・ミソジニーというやつだ。

 

しかし、クリントンさんはこう言う。

「女性が候補者のトップに立てるようになった歴史の背景に

私の2度の挑戦が寄与したことを誇りに思う」

蓮舫さんの挑戦も次の歴史を切り開くためには必要なステップだったのだろう。

取り合えず、カマラ・ハリス氏が大統領になったらいいな、と願う。

 

 

 

 

 

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夏の裏庭のいのちたち

2024-07-25 21:47:47 | 裏庭

昨年10月に剪定したパキラの挿し木がこうなっています。

普通、剪定は春にするもののようですが、親木が茫々と枝を伸ばし、

風が吹くと倒れてばかりいたので季節を顧みずちょきちょき切ったのです。

切った小枝を秋・冬・春と地面に突き刺してほったらかしていたら、

6月頃、ちょっぴり新芽が出ているのを発見して鉢に移しました。

パキラ、えらいです。

 

柑橘類の木の葉にはアゲハが毎日訪れてせっせと卵を産んでいきます。

気がついたらすぐに取り除くのですが、

ときどき黒い幼虫が葉を食べているのに遭遇します。

もちろんすぐに取り除きます。

 

春、地面という地面から一気に発芽した青じそがぐんぐん伸びて

毎日うれしく採取していたら、なんと虫もまた嬉しくいただき始めたではありませんか。

青じそはいろんな虫が好んで食べていますが、

現在、よく見るのはこれです。

毎日、注意して見ていて、見つけたらただちに叩いて潰します。

かわいいとか言ってる場合じゃありません。

 

 

心を許すのはこのトカゲファミリーです。

裏庭の虫を食べて暮らしているようなのですが、いつも静かにボーッとしているので

水遣りしていて、存在に気づかずたまに尻尾を踏んでしまうこともあり、

「あ、ごめん」とか言うと、何事もなかったかのようにすすっとどこかに行きます。

これはかわいいです。

 

毎年裏庭に遊びに来るハグロトンボ、今年は2羽対になってきました。

他のトンボのようにホバリングしたりせず、ひらひらと優雅に舞ってどこかに消えます。

水辺を好むようですが、我が裏庭がじめじめしているのがいいのでしょうか。

姿を見ると(あ、今年も来てくれた)とほっこりします。

去年来た個体とは違うのでしょうけどね。

 

庭の片隅に蒔いた星朝顔の種が発芽して、もう蔓を伸ばし始めました。

河原では秋に咲いていたので、まだ普通のアサガオのように花をつけないのでしょう。

楽しみです。

 

〈おまけ〉

近所のスギ薬局まで買い物に行く途中ヒマワリに遇いました。

写真では余り迫力が感じられませんが、実際はもっとごろんと大きかったです。

毎年この時期、通りがけに咲いているのでお馴染みになった花。

チロリアンランプというそうです。

今年も無事に咲いたのをなんか感謝したい気持ちです。

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この医師は今も生きているだろうか

2024-07-23 11:57:29 | 反戦平和

写真:国境なき医師団提供

この写真は国境なき医師団に属する医師、マフムード・アブ・ヌジャイラさんが

昨年10月20日、パレスチナガザ地区北部のアル・アウダ病院のホワイトボード

に書いたメッセージです。

拙訳:

「最後まで(生きて)とどまったものは誰であれ

私たちが自分のできることを為したという物語をみんなに話すだろう

☆わたしたちのことを忘れないで☆」

2023.10.20

 

多くの医療従事者が木偶のように扱われ、殺され、放置されました。

下はパレスチナ人の著名作家スーザン・アブルハワさんが

今年5月初め、アルジャジーラ放送局から発信したメッセージですが

再掲します。

「私はハンユニスにあるナセル病院の近くにいます。イスラエルが軍隊を引き揚げてから、ここでNGOは(今のところ)2つの巨大な死体遺棄現場を発掘しました。

ここで見出された多くの遺体は医療センターの従事者たちのもので、それらの遺体はなお手術着をまとい、また患者たちは腕に静脈注射のカテーテルをつけていました。多くの人はプラスチックの(血圧測定用?)加圧帯で縛られた状態で至近距離、もしくは遠距離から撃たれたり、生き埋めにされたりしていました。

世界は、この基本的に身を守るすべのない住民たちを見捨てています。

・・・しかし、神様のお陰で学生たちが結集してくれています。ありがとうございます。ここの人々は彼らがどんなに自分たちを愛しているか、どんなに自分たちとともに立ち上がってくれているかをほとんど知りません。ですから、私はここで出会った人たちみんなにそのことを伝えています。学生の皆さんが今していることを私が伝えたとき、ガザの人たちの表情がいかに変わるか、私は言葉で言い表すことができません。」

このメッセージの前日、アメリカのコロンビア大学で

学生たちがパレスチナ連帯の決起をし、その行動はアメリカのみならず、

世界に広がりました。

今も世界各地で名もなき市民たちがパレスチナ人を助ける行動を続けています。

⤵7月20日土曜日、大阪でもパレスチナ連帯のデモがありました。

それはX動画としてガザの人々に届いています。

 

⤵これは昨日7月22日のガザ南部ハンユニス、爆撃で逃げ惑う人々の姿です。

一体、彼らと私たちの違いはなんなんでしょうか、何も違いません。

恐怖に心も体も強張らせ、逃げているのは私たちかも知れないのです。

今日も繰り返されるジェノサイド、の切り抜き。

 

 

 

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ガザからきた女の子:パレスチナのこえ

2024-07-21 12:32:31 | 反戦平和

日々ならず者国家軍に殺されているパレスチナ人の現状に対して

何もできず手をこまねく日々ですが、

せめてパレスチナの方々の呟き、叫び、世界への問いかけなどを記録しようと思います。

7月9日のX動画より:

少女アラブの国はどこにあるの?エジプトはどこ?

私たちはもうくたくたなの!

私は持てるだけの自分のものをあっちだ、こっちだと持ち運んでいるの、歩いて。

どこに戦闘停止があるの?私たちは停戦がほしい!

私たちはもう、本当にくたくたなんだ!!

アラブの国々の人たちは私たちに何かが起きるのを待っているんだろうけど

私たちはもう、本当に、くたくたなんだ!!!

本当に、もう嫌だ!!!

アラブの全部の国の子どもたちは、私たち以外みんな幸せだ。

私たちは瓦礫の下敷になっているか、追い出されるか、どっちかだ。

 

ムハンマド・スミレイ(ガザ在住ジャーナリスト):今はどこに行くの?

少女分からない。とどまれる場所がどこにも見つけられないの。

   私たちはそんな場所を探しているんだけど、どこにも見つけられないの!

 

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国際司法裁判所、イスラエルの長年にわたるパレスチナ占領は国際法違反と断ず

2024-07-20 14:12:23 | 反戦平和

↑イスラエル軍による空爆があったパレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトの学校で2024年7月14日、負傷した子どもを運ぶパレスチナ人男性=ロイター

 

「イスラエルの攻撃でガザにあるすべての学校は崩壊した」と

昨日ガザからXに投稿があった。

しかし、いまだに日本のネット界隈では

「ハマスが昨年10月にイスラエル攻撃をしたことが事の始まりで、全部ハマスが悪い」

知らんくせに偉そうに断定する人々の声がコメント欄に溢れている。

なぜ人々が知らないかというと、日本のマスメディアがパレスチナ紛争の歴史について、

1948年のイスラエル建国の際、パレスチナ人の土地を強制的に強奪した、

あの「ナクバの悲劇」まで遡って伝えないからである。

なぜマスメディアが遡って正確に伝えないかというと、

日本政府におもねり、へつらっているからだ。

日本政府といえば、いつ如何なる場合にも常にへいこら媚び従っているアメリカ合衆国に

いつも通りおべっかを使っているのでナクバに言及するなどとんでもない。

アメリカ合衆国は、昔から他国がどうなろうと自国の利益に忠実なので

ユダヤ国家イスラエルがどんなに国際法違反を繰り返し、どんなにパレスチナ人を殺しても

「よ~し、よしよし。いい子だ、いい子だ」と甘やかし、お金は出すわ、武器はあげるわで、

イスラエルをとんでもない無法者国家に育て上げてしまった。

現在もなお、民主党、共和党問わず、アメリカは100%イスラエルの味方なのである。

アメリカの人たちは次期選挙で

「人殺し(トランプ)、強盗(バイデン)のどちらを選ぶか」という選択を迫られている。

 

しかし、世界全体を見渡した時、

既にアメリカの一極支配的パワー構造にあちこち亀裂が生じ、

世界諸国が次のステージを模索しつつある今、

いつまでも「腐っても鯛」のごとくアメリカにスリスリしている日本は

このまま行くとアメリカとともに奈落の底に沈んでいくことになる。

ま、それも日本人の多くが選択するならしかたがないが、

孫たちにこんな腐れカボチャのような日本を渡すことになるのが申し訳ない。

コスパだ、タイパだ、とうわ言のようにしゃべくる日本人が闊歩する中でも

人間が人間として繋がろうとする力がまだこの国に存在する限り、

今のひどい有様はひょっとしたら、百万分の1程度の確率で変わるかも知れない。

 

昨日19日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸地区などへのイスラエルの占領政策をめぐり、

国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)は、長年の占領は国際法に反しているとして、

「イスラエルは占領を出来るだけ早く終結しなければならない」

とする勧告的意見を言い渡した。

ICJ構成メンバーの日本政府はこれに対してどんな立場を示すのだろう。

 

 

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もう世界はしっちゃかめっちゃか

2024-07-15 23:08:37 | 反戦平和

イスラエル軍は7月6日から今日まで連日、ガザの学校爆破攻撃を続けており、

それは昨年10月以来、最も苛烈を極めていると伝えられている。

国連UNRWAが運営している学校(民間人が最後に身を寄せ得る場所)をわざと狙って。

犠牲者はそこに避難している女性・子どもがほとんどだという。

9日(火)に爆弾が打ち込まれた学校(Al-Awda校)の様子をニューヨークタイムズは次のように伝えた。

「爆弾が落ちた時、ちょうどアル・アウダ校の競技用コートで行われていた子どものサッカーゲームの様子を誰かがビデオに撮っていた。ボールが空中に浮いたまさにその時、爆弾がさく裂した。その250ポンド(約114㎏)のGBU-39遠距離砲はボーイング社が作り、アメリカ合衆国が提供したものである。アルジャジーラ放送局によって放映されたその動画は爆発に続くカオス状態と学校の外の殺戮の様子ー死体と負傷した人々ががれきの中に放置され、地面に血が流れているーをとらえて居る。」Source:Weekly Column   Thursday, July 11, 2024 In Gaza, Playing"the Beautiful Game" Amidst Slaughter   By Amy Goodman and Denis MoynihanIn

 

↓下は7月6日に破壊された学校。

イスラエル軍は病院、学校、難民キャンプ、食糧配給車にハマスが居ると言っては

民間人を殺し続け、

パレスチナ人死者数は38,584人、負傷者は88,000人以上にまでなってしまった。

停戦協議を行っている最中にこういうことをするのはルール違反じゃないかと言っても

ルールなんかイスラエルにとってはごみクズ以下なのだから……。

ロシア軍がウクライナの子ども病院を爆撃したと言って、それを鬼畜の仕業と罵る資格は

少なくともアメリカ、フランス、ドイツ、イギリス等の「民主」国家にはない。

その国々はイスラエルに武器を供与している殺人当事国なのだから鬼畜仲間だ。

欧米のそれらの国の「民主主義」のなんと嘘に塗れていることよ。

そんな嘘っぱち「民主」国家を宗主国様と崇め奉っている日本は鬼畜以下、

余りと言えばあまりにも情けないではありませんか。トホホ・・・

 

明治維新以降日本の近代は「脱亜入欧」を合言葉に同じアジアの仲間たちを踏み台にして

名誉白人たらんともがいてきたし、

今もそれは変わらず日本は自分はスペシャルだと信じたがっている。

今さらではあるがカオスの現実世界をちゃんと見てこのあほな妄想から脱し、

グローバルサウスの国々に頭を下げて仲間に入れてもらうのが

日本人がこれ以上精神的に腐敗せず生き延びられる道だと私は思う。

 

 

 

 

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維新が担いだ兵庫県知事パワハラで職員が自殺

2024-07-12 22:54:01 | 地方自治

兵庫県民の一人として斎藤元彦現知事のパワハラによる犠牲者を出してしまった事態に

知らんぷりはできず、取り上げることにしました。

斎藤元彦さんは維新と自民党の推薦を受け、2021年知事に当選しました。

吉村大阪府知事、松井大阪市長〈当時〉、西村経済産業相〈当時〉などが応援に来た)

 

2020年から兵庫県民になった私は人柄と政策で金田峰生さんに投票したいのは山山でしたが、

何としても維新の知事誕生を阻止するためには

全然パッとしないけど副知事の金沢和夫さんに入れるしかないかと

苦渋の選択をしたのを覚えています。

しかし、残念ながら「維新に淀川を渡らせるな」(大阪以西に来させるな)

という掛け声も虚しく、

86万人近くの兵庫県民が維新の斎藤元彦さんを知事に選んじゃったのです。

以来、彼は自分の地位にものを言わせて

いくつものハラスメントや不正行為をしているという噂が立っていました。

県職員が苦しんでいるという話も聞きました。

しかし、あくまで噂の範疇に留まっていたのです。

 

事が公に広がった発端は、故(涙)西播磨県民局長が今年3月中旬に

知事のパワハラ、おねだり体質といった行状を告発文にして報道機関に送付したことです。

その局長は退職間際だったのですが、

黙って退職すれば後輩たちがずっと苦しみ続けるだろうと考えて告発に踏み切ったそうです。

その後は、斎藤知事の方針で

・告発は事実無根・嘘八百であると知事が断言。

・その県民局長の退職を許さず停職3か月処分(つまり退職金は支払われなかったのね)。

・人事課中心に県組織内部で告発内容を調査、告発は事実無根と断定。

ここで丸尾牧県議会議員(緑の党・尼崎出身)が登場して、

・外部の第三者機関による調査を県に要求。

・職員に対して独自のアンケート調査を実施。結果、斎藤知事が嘘八百と言っていた以下の

「車を降りて目的地まで20m歩かせたことに腹を立てて怒鳴りつけた(殿様か!)

「コロナ対策?ポスターに自分の写真が載っていないのに文句をつけて作り直させた」(次の選挙対策?)

「高級コーヒーメーカーを業者から差し出され、部下に『直にはもらえるわけないやろ。秘書課に送付するよう言っとけ』と言って実際に送らせた」(倉庫に保管されていたとさ)

などが事実であると判明。(丸尾さん、グッジョブ)

それを受けて

・5月、第三者機関の設置を決定。

・6月、知事が「一部、言い過ぎがあった」と認める。

・6月、県議会が百条委員会の設置決定。

と事態はじりじりと動いてきましたが、

・7/7西播磨県民局長(元)が自殺(消されたのではという説もあるけど)

・7/12片山副知事が「知事を支えられなかった」と泣いて辞任(職員を死なせたと言って泣くならともかく……ふざけるな!)

・7/12斎藤知事、自分は辞職しないと会見。

 

こんな人を続投させたら兵庫県民が全国の笑いものになりますよ。

リコールの仕方調べないと。

維新なんか選ぶからこういうことに、はあ……。

それにしても、西播磨県民局長の告発前に、いつも県庁に張り付いている神戸新聞とかが

ちゃんと報道していれば、

こんなふうに一人の人間が追い詰められて自死することもなかったのではという批判があり、

私もそう思います。

マスコミ、グダグダや。報道者の気概はどこ行ったんだ。

 

[付記]兵庫県への苦情・提案窓口

1.さわやか提案箱 ご意見・ご提案入力フォーム (office.com)

『さわやか提案箱』では、県民の皆様の、県政に関する前向きで建設的なご提案をお待ちしております。兵庫県をよりよくするため、県が実施する施策や事業に関するご提案を送信フォームからお寄せください。いただいたご提案等は、県の業務の改善・検討等を進めるための参考にさせていただき、関係部局にもお伝えさせていただきます。

2.兵庫県庁

〒650-8567兵庫県神戸市中央区下山手通5丁目10番1号

電話番号:078-341-7711(代表)

 

 

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駅前を通る人びとの表情がスゴイことになって

2024-07-06 23:18:40 | 街角

一昨日の夕方、地元の阪急駅前で署名活動をしました。

「来年予定されている大阪万博に学校から子どもを連れていかないで!」

というものです。

かねてより息子の店を使って食糧支援活動をしている新日本婦人の会の方に

一緒にやらない?と声をかけていただいたので、

カジノ誘致の地ならしとして大阪万博を無理くり強行する維新に対して

腹立たしい思いしかなかった私は、ほいほいと出かけていきました。

自宅から駅まで自転車で10分もかからないのでお気軽参加です。

3月28日のガス爆発以降も

日々平均1.5トン発生するメタンガスのみならず、

腐卵臭を放つ有害な硫化水素、

さらには要緊急対処特定外来生物に指定されているヒアリまで登場する

という惨憺たる事実もお構いなく

吉村大阪府知事は、児童生徒を100万人無料招待すると豪語して

(つまり万博成功のための動員、招待ったって全部税金でしょ)

大阪府下全校に「参加アンケート」を取りました。

6月初めの集計では7割が参加希望と回答したとのことです。

しかし、そのアンケートというのが狡くて、

「不参加」の欄がなく「参加」か「保留」かの二択なのですって。

さすが維新ならでは。

交野市はこの動員には参加させないことを決めましたが、

他の市は学校の判断にまかせたようです。

参加すると返事したある学校の校長は

「参加する」以外受け付けないという圧を感じたのでしかたなく…と。

この、強いものには従い、長いものには巻かれ、

間違っていると指摘もしない風潮こそ日本をここまで腐らせた元凶です。

 

夕方5時から40分ほど駅前でビラ撒き・署名活動をしていて

通り行く人々の顔がすごいことになっているのを発見しました。

まるで能面、あるいはゾンビなのです。

政治的なにおいがする活動には、今、人々はこのように反応するのか、と

今更ながら驚き、

有権者の5割が投票に行かない現実が、その顔の表情を見て納得できました。

でも、この表情は政治に対してだけでしょうか。

電車で通勤しているある友人が、

「電車通勤嫌だわ。みんな人でなしに見える」

「人身事故で遅れると放送された時、

『チッ、何でこの電車に飛び込むかな、次のにしてくれよ』とか

『携帯充電しないとアカンのにどうしてくれんねん』とか文句言ってる」と。

日本、凄いな。

かつて中国の大学で学生たちに

日本の家族が祖父母や親せきとともに暮らす大家族制から遠く離れ、

概ね核家族化していることを「日本人は冷たいですね」と批評されるたびに

「いや、それは社会を都市と農村に引き裂いた資本主義経済の為せる業であり

日本民族の持つ本質ではない」と反論していたことを思い出します。

今は「日本人は冷たい」と言われても否定し難いです。

 

明日7月7日、息子たちがその駅前で手作りイベントをするのですが、

能面の人々はまた違う顔を見せてくれるのでしょうか。

テキストの画像のようです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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米軍の少女誘拐・暴行を沖縄県に隠す日本政府

2024-06-28 22:37:56 | 人権

「言葉にならない、怒り心頭だ」28日県庁での玉城知事(沖縄タイムスより)

 

沖縄基地所属のアメリカ軍兵士が16歳にもなっていない女の子を誘拐・レイプしたのは昨年12月14日。

女の子の家族の通報で逮捕され、3月には起訴されて

現在、身柄は日本の警察ではなく米軍基地内に確保されている。

日本政府はこの経過を全て知っている。

しかし、沖縄県がこの事実を知らされたのはなんと、

起訴から3カ月後の6月25日だと。

「3ヶ月 何をしていた 外務省」

翌26日、那覇市の外務省沖縄事務所前の路上では

上記の抗議の自筆紙を掲げる女性がいた。

本当にそうだ。

これは日米地位協定以前の問題で、

日本政府は沖縄県議会選挙に不利な情報を隠したのだ。

本当に、卑怯な政府を私たちは持っている。

いくら選挙に影響したとしても、これは伝えなければならない社会的案件だ。

情けなさすぎ……。

 

一方、米軍と言えばいつもの通り「遺憾に思う」の一言で終わり。

「遺憾」には「残念・気の毒」の意味はあるが「謝罪」の意味はない。

この米軍兵士の犯罪は、

もしアメリカ国内で同じことをしたらがっつり禁固刑だが、

沖縄からアメリカに帰ってしまえば裁かれず、

伸び伸びと市民生活をエンジョイできる。

それを表す米軍兵士たちの言葉が「ヒット エンド ラン」だという。

戦後約80年間、

このあまりにも悔しい屈辱の中で生きることを強いられてきたのが沖縄だ。

 

戦後、地方自治体と政府は対等な関係を積み重ねてきたが

今国会で地方自治法改正案が自民・公明・維新・国民民主の賛成で決まってしまった。

緊急時において地方自治体は国の指示に無条件に従わなければならない、即ち

中央政府と地方自治体は「指示⇔服従」関係にあるという内容だ。

また、日本の民主主義が一つ潰れた。

今の日本政府は、

国民や自治体には上から目線で有無を言わさず、

アメリカにはひたすら属国として

宗主国に仕える永続敗戦国の立ち位置にしがみ付いている。

こんな従属国運営をする政府ではなく、

アメリカや中国、ロシアなどと対等な関係を形成できる政府を

はぐくみ育てるのは、日本国民の義務であると私は思う。

もし、日本を本当に独立国にしたいと願うなら。

私は、願ってやまない。

 

 

 

 

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いつまでも戦争と平和の最前線ー沖縄

2024-06-23 20:52:56 | 反戦平和

ここ数日間、ネットで沖縄関連の記事が多くみられる。

6月23日、慰霊の日があるためだ。

メモリアルデイの時だけワーワー言うのは偽善だと若い頃の私は思っていた。

しかし、メモリアルデイにすら話題にならず、

完全に忘れられるよりはずっといいと今は思う。

「弱い人間は記憶の力によって、忘却しないことによって、権力と闘うしかない」

大江健三郎さんがミラン・クンデラの言葉を引用して私たちに示した権力との闘い方を

噛みしめる今日この頃。

You Tubeニュースチャンネルの一つ、アークタイムズ(Arc Times)が

山城博治さんへのインタビューをしていたのが心に強く残った。

辺野古の座り込み闘争は無意味だと言っていたヒロユキ氏が、最近辺野古に来たが

その時間帯は座り込みをしていなかったので

「なんだ、座り込みしてないじゃないか。闘争〇〇日の看板、ゼロ日にすべきじゃないの」

とか言って帰ったらしい。それに対して博治さんはこう言う。

「10年間毎日朝から晩まで機動隊に殴られ、逮捕されてもやっていたら反対派も機動隊も、両方身が持たない。今は朝・正午・お昼の一日3回をルーティン化して、工事の進行を確実に遅くしている。これは大衆運動として成功しつつある大切な成果だ」

実際、私が参加した時も、土砂を積んだダンプが無制限に基地に入るのを止めるために、

身体を張ってダンプの前をゆっくり横切ったり、運転手に話しかけたりしてやっていた。

ドライバーと天気や世間話をしたりして一見和やかにさえ見えた。

雨風を凌ぐテントも何度も夜の襲撃で壊されたが、またすぐに作り直してきた。

そうやって、何年も反基地闘争をやってきた。

辺野古新基地建設工事はいつ完成できるか誰も言わない。

分からないから言えないのだ。

万が一完成したとしても、

サイズ的に中途半端でオスプレイの発着ぐらいしかできないことも分かっている。

それなのに工事を止めない。無駄を途中で止められないおバカな政権。

(維新の大阪万博もそうだけど)。

 

沖縄県議会議員選挙の結果、

玉城デ二―知事への批判勢力が過半数を得たことについて聞かれた山城さんは、

「全国で自民批判の声が増しているときに沖縄がこんな結果になって忸怩たる思いだ」と言いつつ、

「今回自民党系候補者たちは辺野古基地建設について完全に沈黙して争点としなかった。デニー知事が信任を失ったと言う人もいるが、デニーさんが掲げる辺野古新基地建設反対の立場が審判を受けたのではない。今も沖縄県民の7割は辺野古基地建設に反対だ。闘いは続く」と。

忸怩たる思いは本土の私たちの方だ。

独立国である琉球王国を侵略し日本のものにしてしまった1872年の「琉球処分」からこっち、

日本人化を強いながら琉球人を差別し、結婚差別はもとより、

戦前期は「琉球・朝鮮お断り」と、住居を借りるにも差別があって、

日本社会において琉球人たちは改姓し身元を隠して生きてこざるを得なかった。

1903年大阪の、内国勧業博覧会の「学術人類館」(見世物小屋)で

朝鮮人、ジャワ人などとともに琉球女性を見世物にした人類館事件は差別の象徴だ。

日本という国が琉球をはじめ、同じアジアの国々を「遅れた国」としてここまで傲慢に蔑視していた事実、

これこそ忸怩たる思いだ。

さらに戦後は昭和天皇が「本土の代わりに沖縄を自由に使ってください」と米軍に差し出して以来、

1972年の沖縄「返還」を経てもなお、

アメリカ軍人は沖縄中を闊歩し、ビールを飲みながら車を走らせ、女性や子供をレイプしている。

挙句に南西諸島のミサイル基地化で、住民は戦闘になったら他所に避難しなさいよ、あぶないから、と

ふざけたことを言う。

どこまで沖縄を本土の犠牲にしたら気が済むのか、

恥ずかしさと申し訳なさで地中深く潜ってしまいたいほどだ。

 

さて、アークタイムズ尾形編集長・望月記者の山城博治さんへの質問は

本島では、石垣島、宮古島などで進む自衛隊・米軍のミサイル基地化をどうとらえているかへと続く。

山城さんの答えは、沖縄の人々について考えさせられるものだった。

「沖縄本島の人間は、人口の少ない島嶼のことを自分の事として切実に考えるに至っていない」

本土のヤマトンチューは沖縄に対して、

(沖縄さえ犠牲になれば日本は安泰だ。ごめんね沖縄、がんばってね~)と思う人が多い。

それと重なる感覚を本島の人々が島嶼に対して持っているのも仕方のないことだ。

沖縄人だって神様ではない。

自分の身に差し迫ってきたとき初めて真剣に考える人が多いのは

世界中どこでもそうなんだから。

 

動画を貼り付けることができなかったので、ぜひYou Tubeで下のArc Times動画を見てください。

  ↓    ↓    ↓    ↓    ↓

沖縄・辺野古からライブ【山城博治・辺野古、反対運動まもなく10年、沖縄の民意とメディア】6/21(金) 17:50~

 

【付録】6/23平和の詩「これから」(沖縄県立宮古高校3年仲間友佑さん)

  ★最近、「命の繋がり」をよく思います。この詩でもまた……(ブルーはーと)

短い命を知ってか知らずか 

蝉が懸命に鳴いている

冬を知らない叫びの中で 

ぼくはまた 天を仰いだ

 

あの日から79年の月日が流れたという

今年18になった僕の祖父母も戦後生まれだ

それだけの時が流れたというのに

あの日短い命を知るはずもなく 

少年少女たちは 

誰かが始めた争いで 多くの未来とともに散っていった

大切な人は突然

誰かが始めた争いで 夏の初めに居なくなった

泣く我が子を殺すしかなかった

一家で死ぬしかなかった

誰かが始めた争いで 常緑の島は色をなくした

誰のための 誰の戦争なのだろう

「会いたい!」「帰りたい!」「話したい!」「笑いたい!」

そういくら繰り返そうと

誰かが始めた戦争が そのすべてを奪い去る

心に落ちた暗い暗い闇は あの戦争の副作用だ

かすかな光さえも届かぬような

絶望すらもないような

怒りも嘆きもなくしてしまいそうな

深い深い奥底で懸命に生きてくれた人々が

今日を作った

今日をつなぎとめた

両親の命も 僕の命も 友の命も 大切な君の命も すべて

心に落ちたあの戦争の副作用は

人々の口を堅く閉ざした

まるで戦争は悪いことだと言ってはいけないのだと口止めするように

思い出したくもないほどのあの惨劇が そうさせた

 

ぼくは再び天を仰いだ

抜けるような青空を 飛行機が横切る

ぼくにとってあれは恐れおののくものではない

ぼくらは雨のように打ち付ける爆弾の怖さも

戦争のせの字も知らない

けれど常緑の平和を知っている

あの日も海は青く 同じように太陽が照り付けていた

そういう普遍の中に ただ平和がかけることの怖さを

ぼくたちは知っている

ひとは過ちを繰り返すから

ときは無情にも流れていくから

今日まで人々は恒久の平和を祈り続けた

小さな島で起きた あまりに大きすぎる悲しみを

手をつなぐように 受け継いできた

 

それでも世界は まだ、繰り返している!

79年の祈りでも まだ、足りないと言うのなら

それでも変わらないと言うのなら

もっと、もっと、これからも、

僕らが祈りをつなぎ続けよう

限りない平和のために

ぼくら自身のために紡ぐ平和がいつか

世界のためになる

 

そう信じて今年もこの6月23日を 平和のために 生きている

その素晴らしさを噛みしめながら

 

 

 

 

 

 

 

 

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21世紀初めの大江健三郎の言葉

2024-06-18 00:38:08 | 民主主義について

息子さんと大江健三郎さん

 

大江健三郎氏が、2001年に日本大学で行った講演

「フォーラム21世紀の英知と創造力」の動画を観る機会があったが、

冒頭部分で立ち往生してしまった。

あまりに現在の世界を言い当てているのですくみ上がったのだ。

 

2001年、21世紀の初めの年に大江健三郎氏はこう語り始める。

「このフォーラムの原稿を準備しています間に、ニューヨークとワシントンで同時テロが起こりました。まず私は資料を整理して仕事をしておりましたが、その資料に『21世紀の英知と創造力』という文字があって、それを見ているうちに、正直に言いますと、頭の後ろの方で不潔な笑い声が聞こえるような気がしたものであります。

21世紀の始まりに私たちの、と言いますより、もうあまり時間のない自分のことよりも、まだ若い人たちや、これから生まれてくる人たちの運命の、暗い方の側面がまず示されたという思いがいたしました。英知の代わりに愚かしさが、あるいは邪悪な知恵というものが、創造力ではなくて破壊力、暴力が21世紀の最初の3分の1を満たすことになるのかも知れないと思いました。(後略)」

不潔な笑い声が聞こえ、

英知の代わりに愚かしさ、邪悪な知恵、

創造力でなく破壊力、暴力が21世紀の3分の1を満たす・・・

途方にくれるほど100%今の世界だ。

この後、大江氏はパレスチナ生まれの知識人エドワード・W・サイードと

アメリカの言語学者ノーム・チョムスキーの両氏を紹介し、

文学と科学の英知と創造力について、

さらにその英知と創造力を育む核となる教育についても話を展開していく。

印象に残ったのは、当時66才の大江氏の

優しく、謙虚な言葉と熱意をもって聴衆に語るその表現ぶりと声だ。

民主主義の何たるか、どうしたら世界は再生するかを

死ぬまで繰り返し、繰り返し、根気よくみんなに語り続けた人だった。

こんな人と同じ時代に重なって生きられたのは何とラッキーなことだろう。

10年以上前、たった一度だけだが、生大江さんの話を

兵庫県伊丹市の「さようなら原発」集会で聴衆の一人として聞いた。

人間はみんな、必ず亡くなるが、

何人もの忘れられない人がいる。

大江さんもその一人だ。

ノーベル賞文学賞 大江健三郎 基調講演 Nihon University

 

 

 

 

 

 

 

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読書会「玄冬会」

2024-06-14 22:24:51 | 街角

木漏れ日 同じ輝きは二度とない

 

2020年1月初頭、冬休みの一時帰国のつもりで中国山東省の大学から日本に戻ったのですが

コロナパンデミックによって移動できなくなりました。

仕事は6月までオンライン授業を続け、その後辞めました。

ほぼ同時期に息子の店を背負って立たざるを得ない事態になったためでもあります。

慣れない店の厨房に朝から晩まで12時間張り付く毎日が一年半以上続きました。

喜界島の俊寛さんよりはマシだと自分に言い聞かせていても、

今振り返れば、心身共に相当疲弊していたようです。

 

息子の体調が回復し始めた2021年の12月から息子の店で読書会を始めました。

この会は私にとって精神的な希望の光でした。

呼びかけに応じてくれたのは退職教員やブティックの元オーナーなど

私の大切な友人女性たちでした。

テーマは初回の〈『苦海浄土』を読む〉に始まり、

〈百人一首・お気に入りの一首紹介〉、

〈石母田正『物語による日本の歴史』を読む〉

〈『平家物語』〉〈『源氏物語』〉〈『樋口一葉』〉〈鴎外・漱石〉

〈お気に入りの詩・歌・絵本の紹介〉などなど

風の向くまま気の向くままに課題を決めてひと月かふた月に一度集っています。

高校生(いや、中学生?)レベルの内容かも知れませんが、

何十年もあくせく働いてばかりで

じっくり本を読む時間を取れず生きてきた私たちには、

そんなお気楽な内容の会でも十分楽しいもので、今でも続いています。

 

その会「玄冬会」の大切な友人の一人がこの6月9日に逝きました。

先月、総勢7名が病で遠出できなくなった彼女の家に集まり、

〈森崎和江の人・作品〉をテーマにいつものように各自各様の発表とお喋りをしたのです。

それが彼女に会う最後になるなどと露ほども疑わず…。

 

彼女は普段の会で、一つの方向に固執しがちな私の視点に、いつも

もう一つの見方を提示してくれる貴重なアドバイザーでもありました。

もちろん、彼女自身も一つに拘る場面もあって、

それに対して別の角度の観方を提示し考えを交歓するのは討論の妙なる面白味でした。

先月の例会で彼女は、

「売春婦という言葉は使われるが買春夫はない。買わなければ売ることもないのに。

自分の夫や息子が買春夫になっていないか考えてみるべき」と自分の視点を表明し、

「日本では余りに性をタブー視して暗い陰惨なものにしている。

幼い頃から男女の付き合い方を大人も子どもも、男性も女性も学んでいく必要がある」

とレポートを結んでいます。

LGBTQまで視野を広げていないにしても、

命が尽きる一か月前まで彼女は、社会正義を貫くために

可能な限り客観的・多面的に物事を見るという立場を堅持していました。

レポートは本を何冊も図書館から借りて読み、思索した内容でした。

この会の一週間後、彼女はホスピス医療を施す病院に入院しました。

 

最期まで、カッコいい女(ひと)でした。

私は私の最期まで、きっとあなたを忘れないでしょう。

Rest in peace...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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諸行無常、だから大丈夫

2024-06-05 09:32:38 | 裏庭

命の移ろいを儚く感じるとともに、いや、だから大丈夫だと思う。

鴨長明さんが千年も前に喝破した"行く川の流れは絶えずしてもとの水にあらず"

人も朝に生まれ、夕刻に死に、家も、街並みも、一つとして変わらないものはない。

しかし、この命は連綿と次の命に繋がっている。

変わっていくものの向こうに変わらないものがある。

だから、大丈夫だと思う。

 

草木を見るとすうっと邪気が収まり、

淡々と明日の夜明けを待とうという気になる。ブランニュー・デイを。

 

⤵昨秋、川の傍に咲いていたホシアサガオ

枯れた後の種を持ち帰って、春に裏庭の北の端にパラパラ蒔いたら

たくさん発芽した。

6月に入り、つるが出てきたので支柱を立て、成長を待っている。

川の傍で可憐に咲いていたあの花をこの庭で見ることができるだろうか。

季節とは無関係にあくせく生きてきた私だが、

ここにきて秋を待つ気持ちが膨らんできた。

 

昨年10月に挿し木したローレル、秋に挿し木は無理かなとも思ったが、

5月初めに確認するとちゃんと根が出ていた。⤵

今はこんな感じですくすくと育っている。⤵

もう少し若葉が濃く固くなったら欲しい人にあげようと思う。

⤵母の樹は切ったところから四方に枝を出して庭を一層狭苦しくしているが、

私は決して文句を言わず、葉を千切ってシチューなんかに使わせてもらっている。

他にも花が枯れた後に挿し木したガクアジサイが、3年の時を経て遂に開花した。

咲いたと言ってもなんか弱弱しいけど、

日当たりの良い息子の店に移さなかったら今年も咲かなかったかもしれない。

 

 

⤵2年前、某所で息も絶え絶えだったところを救出してきたドクダミも、

今は着実に根を張っている。

三つ葉、ムラサキツユクサ、笹、レモンバームなどいずれも生命力の強い植物たちに混じり、

花も咲かせ、ドクダミ茶として私の命の糧になってくれているありがたい存在だ。

街に棲んでいても、自然の命をいただき、自然の片隅に居させてもらっている。

 

命は繋がっている。

私の命はそう遠くない未来に尽きるだろう。

でも、大丈夫だ。

命は繋がっている。

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日本のテレビが報道しないアメリカの人々の姿

2024-06-02 20:33:50 | 反戦平和

国家としてのアメリカは世界の独裁者みたいだけど、

アメリカ国民は違う。

さすがプロテストの本場、年季が入っている。

街行く人たちも日本のように素知らぬ振り・我関せずといった雰囲気はなくて、

反対だろうが賛成だろうが自分の意思を身体で表現しているように思われる。

 

フェイスブックのショート動画には

アメリカにおけるガザ支援の動画が数多く挙げられているのでいくつかコピーしてみました。

まだ消されていないことを望みます。

 

☆シカゴの大学卒業生たちが卒業の日に…。⤵

「今日は政治的な日じゃないんだ!」と一人叫んでいるのは先生?

 

☆ニューヨークの高校生たちも…。⤵

いやー、ノリがいいなあ。

そう言えば私がイラク戦争直前(2003年)にシアトルにいたときも、

シアトルのいくつもの高校の生徒たちが大結集し、3000人ぐらいが「イラク戦争反対」を掲げ

キャピタル・ヒル(よくある地名。シアトルにもある)までデモしてたなあ。

その時シアトル市の高校の先生方は午後の「社会活動」として授業認定したという。

日本の公立学校ではこうはいかない。

教師の裁量権がとても狭隘な上、教師たちは勝手に自主規制するからだ。

アメリカに住む人々は政府にプロテストすることを大切にしている。

政治が国民生活に多大な影響を与えるのだから

国民が政治に注文つけたり、モノ言うのは当たり前なんだけど、

今の日本の多くの人たちは黙りこくって、デモもしなけりゃ選挙にも行かない。

だから日本は歯止めがかからずヘンになる。

 

☆ジョー・バイデン支持者の集まりで「前はあなたに投票したのに」「あなたはジェノサイド・ジョーだ」と・・・。

バイデン氏は「座ってください」とか言っているけど、これではトランプに勝てないのでは。

 

☆こちらの抗議の声はバイデン支持者らの「もうあと4年」コールでかき消され・・・。

民主党支持者でも多くの人はイスラエル支援の立場なのだそうだ。

イスラエルに莫大な軍事支援金を送るのは共和党・民主党とも議会で賛同し決議されている。

 

☆最後にキリスト教関係者のストロングスピーチ・・・

M.L.キング牧師やマルコムXの子どもたちが大きくなって

そのうちの一人がスピーチしているように思える。戦う民主主義者たちが健在のアメリカ。

[拙訳:拙過ぎ(;^ω^)]

ユナイテッド・ステイツがイスラエルに何十億ドルもの武器供与資金を送り続けるとき、

私たちは平伏を強要されている(hold your head down)

ガザで約35000人ものパレスチナの人々が殺されるとき、

私たちは平伏を強要されている(hold your head down)

社会的に目覚めなければならないと我々に言う協会が

都合により今回は黙りなさいと態度を変えて私たちに言うとき、

私たちは平伏を強要されている(hold your head down)

平和的に抗議をする人々が襲撃され、まるで動物のような扱いで連れ去られるとき、

私たちは平伏を強要されている(hold your head down)

 

 

 

 

 

 

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映像の力・人間の力-世の中お前だけで何が変わると言う人に対して

2024-05-31 22:11:00 | 民主主義について

デモにも行ったり行かなかったり、

ネットのしょうもないコメントにげんなりして一日しょげ返ったり、

こんな世の中どうとでもなれと投げやりになったり・・・と、

いかにも中途半端な私ですが、

どこかで人間が人間に訴える姿を見ると、また背筋を正して

しっかりせなあかんな、と思いなおします。

そんなことの繰り返しですが、

人間としての自分を捨てるのは

死ぬ間際、意識が混濁し始めたときぐらいでいいんじゃないかと思います。

 

今、身近な友人がホスピスケアの病院に入院していますが、

彼女もそう思って、日々過ごしているのだろうと感じています。

 

下は以前X(旧ツイッター)で観たものですが、

またTRT WORLD(トルコ公共放送)が取り上げているのを今日観ました。

この動画の若者たち一人・ひとりの言葉がどれほど世界の人々を動かしたことでしょう。

私もその一人です。

 

↓「ニューヨーク市の議員に対して若者たちが次々と発言し、引きずり出される様子」

拙訳

あなたがニューヨーク市民の代表だなんてどうして言えますか。この国の70%、ニューヨーカーの45%がガザの停戦を要求し、53%のニューヨーク市民がイスラエルの軍事のための資金援助を望んでいないこのときに。(途中、近くに座っている議員支持者が何度も「止めろ(しゃべるな)!」と怒鳴るが、彼女たちは負けない)アメリカは何十億ドルもの国民の税金を子どもを殺すために送っているんですよ!30,000人が殺されているんですよ!

How can you say that you represent New Yorkers, when 70% of this country demands a ceasefire in Gaza,when 45% of New Yorker demand a ceasefire, when 53% of New Yorkers do not want to send Islaeli funding for military aid anymore.  We are sending (Stop! Stop!) billions of our taxpayer dollars(Stop!!!) to kill children (Stop!!!) 30,000 people have been murdered. (Stop!!!)

ギリブランド議員、あなたはこの前の選挙期間に366,000ドルをイスラエルの運動団体から受け取りましたね。あなたはなぜ外国の政府があなたの利害を買うのを許すのですか。

Senator Gilliband, you received $366,000 from pro-Islael lobboes in this past election cycle.  Why are you allowing your interest to be bought by foreign governments?  

あなたが停戦を決める前に、どれだけの人数のパレスチナの子どもたちが殺されないといけないんですか?あなたの手は血だらけだ。人は生きるに値するんだ!

How many Palestinian children need to be killed before you call for a ceasefire?  You have blood on your hands.  My people deserve to live! 

My people deserve to live!

My people deserve to live!

 

 

 

 

 

 

 

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