「米の価格が18週ぶりに下落した」というニュースが大々的に報じられていました。
(ああよかった、ようやく)と思って見たところ、
5キロの販売価格平均が前回4233円から、
今回(4月28日~5月4日)は4214円。
え?たった19円???
「ギャグかよ」
「これは値下げと言わない。誤差の範囲」
「上がるときは100円単位なのに下がるときは19円かよ」
「たかが19円下がっただけで大ニュースとか、やば過ぎ」
といった声を昨日のデイリーニュースが報じています。
しかも、ここ兵庫県尼崎市の我が家の近くのスーパーでは
またしても米在庫なしの状態になっています。
息子の店が取引している小規模小売米穀店では
ついに、30㎏が¥18,900になりました。
一昨年8月まで30㎏¥6,800だったブレンド米です。
1年8カ月で2.8倍になっています。
一体、この状態はどうすれば打開できるのでしょうか。
私は1995年まで続いた食管制度のように、
政府が生産者から買い上げ、消費者が買いやすい値段で放出するのが
当然だと思います。
米は日本の伝統的主食であるということは、
日本の食文化の柱を成してきたのですから保護して当たり前なのです。
ヨーロッパでは農業への公費助成をどれくらいしているか
東京大学大学院教授の鈴木亘弘さんによると、
〈2006年の時点では農業所得に対して公的助成が占める割合は
スイスが「95%」、フランスが「90%」、イギリスが「95%」でした。
それが2013年になると、
スイスは「100%」、フランスは「95%」、イギリスは若干下がって「91%」
になっています。それぞれ農業所得の9割以上が税金で賄われているのです。〉
ということです。
日本の農業にこれくらいのレベルで公費助成が為されたら
後継者不足の問題は直ちに解決するでしょう。
これには農水省に予算を回してこそ実現可能ですが、
財務省が農水省の予算を削りに削っているという現状があり、
今、農水省はとても弱弱しくて
江藤農水大臣の国会委員会答弁も力がありません。
気の毒っちゃあ気の毒ですが、
政府の閣僚ですから責任があります。
自民党政権は日本国民の日々の平和と安全の保障を放棄しているとしか
言いようがありません。
政権交代が必要です。
シアトルの友人が日本米がどれくらいの価格で売られているのか
宇和島屋という日本やアジアの食品を売る店に調査に行ってくれました。
普段は安いカリフォルニア米しか買わないので
滅多にその店には行かないそうです。
以下、友人のレポートです。
「昨日うわ島屋に行き、米をcheck しました。
沢山日本産の米が有るのに驚きました。
すし米というのがあり、ただ日本産とありどこの県とは印刷してない。
いばらき県のこしひかりは5kilogramで何と$ 29.98。
誰がこんなに高いものを買うのか見てみたい。
ここに住み始めてCalifornia米以外食べた事がない。
不味いですが安い。
ここ二年ほどCostco で買いだしたの13kilogramで$14 ほどです。
国中で不足しているのに輸出すると言うのは値を上げるためですか。
アメリカの農民も先が見えないとなげいてる。
Green Card を保持していたらここに住めると言うのはもう嘘になってきた。
デモに行く時は非常に気をつける。
先月に大きいのが(2 万人)ありました。」
・・・5㎏が29.98ドルてことは
1ドルが147.84円の為替レートで計算すると、
147.84×29.98≒4432
5㎏が4432円だったら日本国内とほぼ同じですね。
輸送費とかかかっているだろうにね。