牛久の東日本入管管理センターに収容されている
27人の被収容者が長期収容に抗議してハンガーストライキを行っているそうです。
ーーロイターの記事です。
支援団体によると、最も長い人はすでに47日間に及んでおり、体調が悪化してかなり衰弱しているという。
支援団体「牛久入管収容所問題を考える会」の田中喜美子代表によると、26日に面会した被収容者の1人はイラン国籍の23歳男性で、2年以上前、羽田空港に着いてすぐに難民申請を行ったものの上陸を拒否され、東京入国管理センターに1年間収容されたあと牛久の管理センターに送られ、すでに1年以上が経つという。
面会時は車椅子に乗った状態で、体重が減少し歩くことは困難だったという。
ハンガーストライキを行っている被収容者らは、無期限の長期収容をやめ、仮放免制度の柔軟な適用を行うようセンターに求めている。仮放免とは、移動の自由がないことや就労できないなどの制約の下で、収容施設から出られる処分。
田中氏によると、被収容者の中には、収容期間が5年超に及ぶ人も2人いる。
↑茨城県牛久市の東日本入国管理センターで2015年撮影(2019年 ロイター/Yuya Shino)
BBCニュースより
2015年、ドイツとカナダでは約40%の難民申請が承認され、
イギリスでは30%以上でした。
しかし、日本は0.2%(7500人のうち承認されたのは27人)。
日本で難民となるための過程は実にたいへんで、
しかも、ほとんどの人々にとって待つ時間は無駄になるのです。
前から思っていたけど日本政府のやることって、
世界に誹られてもしかたのない人権感覚のなさですね。
昨年も自殺者が出て、約140人もの人々がハンガーストライキをした
牛久の入管管理センター。
下は、昨年のハンスト状況が分かる記事です。
結婚して日本人の配偶者や子どももいる人も収容されているとは!
センター側の収容基準・期間・見通しとかが皆目分かりません。
まさに人間の生殺しです。
Pinkydragon ~ SYI(収容者友人有志一同:
Immigration Detainee's Friends) Blog ~
- 現在、牛久入管には男性のみが収容されている。収容者の居室は 1A, 1B, 2A, ... 9B までのブロックに分かれる。異なるブロックの収容者どうしは手紙でしか交流できない(職員に渡した手紙が翌日に相手に届く)。
- 今回のハンガーストライキは、クマルさんの自死を知った収容者たちが自主的に始めた。ブロック全員で意思統一して実施しているブロックもあれば、個人が行っているブロックもある。開始や終了(すでに終えている場合)の時期もブロックごとに異なる。ハンスト参加者は、水、塩や砂糖を溶かした水といった飲料以外は、給食であれ購入可能な食品であれ口にしていない。
- クマルさんが属していた5Aブロックは、彼の自殺の2日後、4月15日(日)からハンストを開始。病人以外の全員が参加している。17日、当局にたいして要望書を提出したが、20日昼の時点で、まだ返答は受け取っていない。他のブロックは、16日からハンストを始めた場合が多いようだ。
- 少なくとも5Aおよび5Bは、ブロックの総意として21日以降もハンストを継続する。8Aは21日に終了する予定。7Aは約40名がハンストに参加していたが、19日に終了。要望書にたいして来週に返答を出すのでハンストはやめるよう担当職員が約束し、それに応じたため。
- ここに収容されている人はみんな、自殺したクマルさんの気持ちが分かる。いつ出られるか分からないから。もはや2年以上収容されている人も珍しくない。刑務所を出た人だと3年以上になることも。きちんと刑は務めきったのに、刑務所と変わらない環境に、刑務所以上に長く閉じ込められてしまう。職員に「このままでは自殺するぞ」と言う収容者は多くいる。職員は「そういうことを言うのはやめろ」などとしか返答しないが、軽い気持ちや単なる脅しで言っているのではない。(8A収容者談)
- 自分もクマルさんと同様、仮放免(収容解除)申請の審査結果を3ヶ月待たされたあとに不許可と告げられた。通知を聞いたとき、心拍が急激に上がり、体温が熱くなって平静を保てず、冷たいシャワーを浴びながら泣いた。だからクマルさんの心境はよく分かる。(5A収容者談)
- 牛久入管に移される前、東京入管でクマルさんと同室だった。だから、他の人はハンストをやめたが、自分は続けている。自分も彼のように、苦しみにたえられずに自殺してしまうかもしれないと思い、怖くなる。次にあなたに会うまえにやってしまうかもしれない。(2B収容者談)
- 第一に求めているのは、長期収容者の仮放免である。(複数の収容者談)
- 世間の人に入管で起きていることを知って欲しかったことも目的。ニュースとして伝えてもらいたい。(5A収容者談)
- 5Bの参加者が当局に出す予定の手紙では、もちろん仮放免を求める。どうして日本人配偶者がいても収容するのか、なぜ病気の人を満足な治療も与えずに収容しつづけるのか、どうして無期限に収容するのかなど、理不尽に感じていることについて返答を求める。(5B収容者談)
- 自分は難民不認定と同時にビザを更新停止され、収容された。ところが、同じ状態なのに収容されることなく仮放免許可を受けた知人もいる。こんな恣意的なやり方は、ルールとは言えない。(5A収容者談)
- 数日前、仮放免申請が不許可になった。それを電話で伝えると、配偶者(日本人)は泣いていた。娘はいつも「パパいつ帰ってくるの」と尋ねてくる。自分だけでなく外にいる家族も、入管に首を絞められているようなものだ。(2B収容者談)
- クマルさん自殺の日、同じブロックの仲間が、金バッジの上級職員に説明を求め、また厳格な収容を見直すつもりがないのか尋ねた。それにたいして職員は、日本の景気が悪いこと、オリンピックが近いことを理由に、これまでの方針は見直さないだろうと答えた。この話を聞いて怒りが沸き起こった。たった数千人の収容者のせいで日本の景気が悪くなるのか? 私は20年以上日本に生活し、結婚して家族もいるが、2008年からの不景気で失業してしまい、家族を養わなければいけないのに、ハローワークには「外国人に紹介する仕事はない」と差別された。(5B収容者談)
- みなさんもぜひ、収容者に連帯して、FAXや電話などで当局に抗議し、収容解除を求めてください。
東日本入国管理センター300-1288 茨城県牛久市久野町1766-1電話 029-875-1291FAX 029-830-9010法務省出入国在留管理庁100-0013 東京都千代田区霞が関1-1-1 法務省出入国在留管理庁電話 03-3580-4111FAX 03-3592-7368〒100-8977