毎日がちょっとぼうけん

日本に戻り、晴耕雨読の日々を綴ります

連絡事項   2011年4月14日(木)  No.112

2011-04-14 21:43:56 | 中国事情
 明日は早朝から夜まで仕事の日なので、今日書いておく。

産経は、今日もyahooのネットニュースで
感情的反原発グループ」などと、反原発の立場に対して敵意丸出しの文を書いている。
福島原発の爆発前に、原発を推進する立場の人たちは、
「反原発グループの主張するような事故は99.9%ない。理論的にあり得ませんから。」
「反原発の人たちは科学に疎い感情的な人たち。」と言っていた。

その「反原発」もしくは「脱原発」あるいは「原発見直し」、もっと広げて「原発は今のままではいけない」人たち向けの関西共同行動というのをネットで見つけたのでここでお知らせします。

4月16日(土)…つまり明後日。
時刻 3:30~
場所 中之島公園(女神像前)中之島図書館南側川べり
集会と御堂筋パレード(太鼓・笛・ギター・なんでも持ってきてねと書いてあった)
主催 ストップ=ザ=もんじゅなどいっぱい

数日前、東京の息子が、「高円寺駅付近でツイッターや口コミで15000人ぐらい脱原発の人たちが集まって1時間ほど駅周辺を廻ったけど、どこも報道しなかった。規制されてるんやなあ。」とメールを寄こした。
15000人で報道されないなら、やっぱ、ドイツなみに25万人は集まらなきゃ報道は無理だね~。

  
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風評って、よくないね。  2011年4月14日(木) No.111

2011-04-14 18:42:26 | 中国事情
 もともと?私は自分がコスモポリタン的な人間だと思っている。しかし、今回日本の外で日本のあれこれを聞くと、とても悔しくなることがある。

 一つ目は、中国沿岸部で人々が塩を買いあさった時、ある学生が「先生、日本はどうなるんですか。今、東京はパニックで、みんな国外に脱出しているそうです!中国でも、放射能汚染に塩が効き目があると言って、みんな塩を買いに殺到しています。大変です!」とメールを送ってきたことだ。
 塩の買いあさりについては、(正確な情報が行き渡らない中国だから、ある程度はしかたがない)と、そんなに気にもならなかった。問題は、ちょっと調べたらきちんとした情報を得られるであろう学生がワーワー大騒ぎすることだった。(インターネットか何かで調べたらいいのに、知る手段を持たない群衆と一緒に右往左往しやがって!)と、かなり頭に来た。その塩騒動は、中国政府の説明によって、急速におさまったが。

 昨日、ある学生が、
「中国全土で放射能を測定したら、昆明(雲南省)をのぞく全ての場所で放射能が測定されたそうです。福島から飛んできたと言っています。」と言ってきた。
「自然界には、もともと放射性物質が少しはあるので、原発が爆発していなくても、測定したら0にはならなかったはず。3月12日より前の測定値と比べたら?」と言うと、
「ああ、そうなんですか~!」と驚いた表情。どうしてこんなうわさ話に、大学生ともあろう者がいちいち大騒ぎするのだろう。そして今回、政府や識者は、そうした噂に対処しないのだろうか。うんざりした。

 今日の新華社通信網(インターネット通信)によると、中国東北地方の店では、日本の食料品を買う客が一気に減ったという。放射能汚染のあるなしに関わらずだ。「今までずっと日本の粉ミルクを買っていましたが、万一に備えて、今度から他のを選びます。」という消費者の声が載っていた。
さらに、「日本から中国野菜・鶏肉などの注文が殺到!」という記事もあった。

 繰り返すが、私は愛国者ではない。だが、めちゃいらつく。確かめもせずに「たいへんだ、たいへんだ~!」というその思慮浅さには怒りを覚える。

しかし、これは中国に限ったことではない。
日本国内で、福島県から千葉県に避難してきた子どもに対して、地元の子達が露骨に避ける態度を取ったというニュースを読んだ。
中国から見たら、福島も千葉もまるっきり同じ日本だ。それに非常に近い県同士。(日本の中で何やってんねん!今そんなことしている場合か!)と本当に腹立たしい。
それでなくても、全世界で、日本ブランドは地に落ちてしまっているのだ。
今私は、中国ブランドが世界で軽く扱われていることに対し、悔しい思いをしている中国の若者たちの気持ちを追体験している。
長野のリンゴが輸出禁止になったと聞いた。あの、世界一おいしい長野のリンゴが。全家百貨で売られている、カチンカチンに固い、美味しくないリンゴを見ているうちに、(ああ、これに比べて百倍美味しい『サンふじ』が輸出禁止だなんて…)と思ったとたんに涙が溢れた。毎年、冬になったらサンふじを宅配してもらうのが楽しみだった。今年は冬休みにちょっと帰っただけだったので、取りあえず長野のリンゴジュースを息子に送った。リンゴの木はどうなるのだろう。植物は放射能をよく吸収するという。リンゴは食べられなくても、木は伐採されませんように。リンゴ農家の人たち、どうか生き延びてください。

今、少なくとも日本国内では、(なんか気持ち悪いから、福島や茨城方面の物には手をつけんとこう)という根拠のない排除の考えを持たないで欲しい。公的機関は、測定値を嘘偽りなく公表し、それがどれほど人体に影響するのかを被爆する者の立場に立って丁寧に説明してほしい。
その上で、安全であると保障できるものはどんどん売り、どんどん買ったらいいじゃないか。
日本国内で「万が一にそなえて、買い控えします。」ということはやめましょう。福島から引っ越してきた人がいたら、親切にしてね。頼むよ!
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