とても駆け足で東京に行ってきました
やりたいことも見たいものも
行きたい場所も会いたい人も沢山いたのに
予想通りにほんの少しのことしか叶わず
朝一番の飛行機で着いてがらがらとスーツケースを引っ張って歩き回ったのに
何もかもが足りませんでした
それでもどこか緩んだねじが締まっていく感覚があり、東京の空気は決して奇麗ではないのですが美味しかったです
美術館もほぼ回れず、結局行けたのはオペラシティの篠山紀信展「写真力」だけでした
それでもとてもこの展示は素晴らしく、他のものを見ずに篠山氏の写真だけで充分だったと思います
「写真家は時の死の立ち会い人である」
展示の中にこんな言葉がありました
ぐうの音もでないほどその通りなのですが、その言葉と彼の写真についてあれこれと思索しつつ
森下へ行き、夏に仲良くなったコンテンポラリーダンスカンパニーの稽古を見学しました
写真が時の死の立ち会い人であるならば、ダンスは、特に前衛的でこれまでの形を踏襲して新しく前に突き進むような現代的な生の表現は、どちらかというと静の表現である写真とは果たす役割が違い、その違いについてあれこれ考えつつ踊る彼らを眺めていました
時や重力という抗えないものに抗って今踊る彼らは、抗いたいから踊るというのと、踊りたいから踊るという入り交じったエネルギーが体中からほとばしっているし、私はその彼らの今を感じながらにやにやと見ているし、その中で何が興味深かったかというと、その空間を一緒に過ごし、気持ちよく皆とバイバイといい、さも当たり前のように時を共有していたなごりなどがあり、言葉にならないような今があったというのをはたと思ったということであります
まあ、いよいよ具体的に写真を撮りたいと思うようになったという話しです
もっと沢山のひとに会いに行きたかったけれど、
時間がなさすぎてとても残念だったのでそう遠くないうちに今回会えなかった人たちに会いに突発的に東京に行こうと思います
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