日記

Hajime

キヅカミ

2006年06月23日 | Weblog
タン タタン タタン タン
彼は薄明るい海岸を歩く
波打ち際に腰掛ける

左手の少し前方 海面には
無表情に笑いながら踊る者

その右側には
無表情に泣きながら踊る者

ああ そうか ここは彼の感情の波打ち際
時に激しく波をうち
時に穏やかに波はよせてくる

「戻ってきなさい」
誰かが後ろから叫ぶ

「さあ海の中にお行きなさい」
誰かが肩をたたく

感情の波打ち際に座り見つめる
美しくもあり 悲しくもある
暖かくもあり 冷たくもある


そのどちらもが踊る


全力で振り返り 走って遠ざかる
それは彼のあさはかな「欲」か
彼なりの「真理」だったのか




タン タタン タタン タン
公園でバケツドラムを叩く
目の前でおばあさんが手を叩く
微笑みをくれる

タン タタン タタン タン
子ども達に囲まれて
あれこれ話しかけられる
叩かせてくれとせがむ子ども
ダンゴムシを大量にくれる子ども
微笑んでいる


心が体に戻ってくる




いつでもただ真っすぐ歩けるか


タン タタン タタン タン
おばあさん、子ども達に
最高に感謝

物事をシリアスに捉え、考えることが
答えに近づくとは限らない

けど繰り返し、性懲りもなく繰り返し
感じ、考えた後で
そしてたまに誰かから力をもらって
また生きて明るくハッピーになれる

明るさも、そして暗さも繋がっている

よし、8歳の子どもにもらったダンゴムシに名前をつけてやる
最高にハッピーなやつをあげよう☆
うん、オスかメスか... 分からん
誰かダンゴムシのオスメスの見分け方を教えてください。

 福間 一