オーディオ彷徨録~JBL4331AからALTEC620A~

今までのオーディオの改良や音楽の遍歴に、今後の改善も紹介。いい音に繋がる方法を色々模索したことや、好きな音楽を紹介する。

RDA560の低域クロス改善2 ~70Hzベース音のオシロ波形比較~

2020-10-19 12:21:17 | デジタルチャンデバ付きアンプ
 9/23のアップでユニット毎のF特や聴感で604-8GのウーハーにHPFを掛けてはいけないことが判ったが、アドオンレシピーの中では優劣が判らなかった。今回は、70Hzベース音のオシロ波形を比較することで評価できないか調べました。
10/22 青字訂正&追記  10/23 赤字追記 10/24緑字追記

 ■1)レシピー⑨と⑭のF特・オシロ
 これは前回出しましたが、

 左上はレシピー⑨のクロスしたもののF特で赤線のピークホールドで見て70Hzに基音があり高調波も続きます。下はオシロ波形ですがベース音はこの画面で2つです。(左から1Divにあるのと7Div後にある2つ。)
 右上はレシピー⑭の2231Aを0dbまで上げてアドオンしたもののF特で70Hzに基音がありますがピークが5Hz位高めにシフトしていてピークレベルもレシピー⑨より低い。下はオシロ波形ですが最初の立ち上がりから0.1秒弱にある赤〇で示したディップがレシピー⑨より小さいので音質は良いことが予想されます。

 ■2)レシピー③と④のF特・オシロ
 これは

左上はレシピー③のF特で赤線のピークホールドで見て75Hzに基音のピークががあり高調波も続きます。下はオシロ波形ですが、赤〇で示したディップは小さいです。
 右上はレシピー④の2231Aを-5dbで少しアドオンしたもののF特ですがレシピー③と同等です。下はオシロ波形ですがレシピー③とほぼ同じと見れますが、強いて言えば③と異なるのは最左端から3波目がピークとなっているのが③(4波目でピークとなる)とは違います。

 ■3)電気信号
 これは、

 上が70Hzベース音のオシロ波形ですが、入力はHDDからTV経由で光ファイバーでRDA560に入れてそのCH5(フィルタ無し)のSP端子の両端に8Ωの純抵抗負荷を繋ぎ、その両端の電位をPCに入れてPCオシロを出した。電気的な信号は最初の2~3波目迄で急激に立上り4波目以降は単調減少でリニアーに波高が下がっていく自然な波形です。これが音で再現できるのが理想です。
 下はWGからサインスイープをRDA560に入れてリニアリティを見たものです。と言うのはRDA560でBassを13時まで量的な面で上げているのでどの程度リニアリティが低域で保たれているかを確認したかった。低域(30Hz附近)が~2db位上がっています。別途Bassを12時とフラットにした場合と比較した詳細データも後日アップします。
 測定風景は、

 RDA560のCH5は604-8Gのウーハー用なのでCH5から604のウーハーに繋いでいる黄色の線の先端端子を外して白いセメント抵抗8Ωの純抵抗の両端の電位をレッツノートのマイク入力に入れました。

 ■4)レシピー③④⑨⑭のオシロ比較
 これは、

 左上が基本の③(2Way)で、中央上が④(2231Aをー5dbアドオン)で、右上がレファレンスの電気信号CH5(フィルタ無し)、
 左下が⑨(低域クロス)で、中央下が⑭(2231Aを0dbアドオン)で、右下が④で2231AをLPF無しにしたものです。
 この中では⑨のみが赤〇で示したディップが大きい。これは2231Aと604-8Gのウーハーで唸り或いは干渉が生じていると思われますので電気信号とは大きく乖離しています。
 また、右下の④で2231AをLPF無しにしたものも電気信号とは大きく違っています。特に最初の3波目位までが過度に大きくなります。これを評価した理由は2231AのLPFの遅延影響を無くしてみたらどうなるか見てみたかったから。
 その他は、電気信号とよく似た波形です。強いて言うと④(-5dbアドオン)が最も電気信号に近い、つまりHiFiに近いです。次点は⑭(0dbアドオン)ですかね。アドオンしない③も一見良さそうです。しかし③は最初の4波目で最大波高になっていますが他の④⑭及び電気信号が3波目で最大波高になっていることが若干気になります。これは2音目も同じような事になっています。この評価では④が最もHiFiでしたが、次回はもう少し遅延も含めて評価できるように1波トーンバーストで評価します。
コメント
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