matasaburo3の散歩日記

日本各地を旅しながら、日本の四季を撮ります。
又、世界各地の街を巡りながらの印象記やあれこれ。

世界遺産の風車群、キンデルダイク

2016-05-13 10:27:50 | 世界の都市




 ベルギーからオランダへ入りました。
最初はキンデルダイクです。

(撮影は2015年9月下旬)

 キンデルダイク

 ブリュッセルからキンデルダイク
までは145KM。
バスで2時間半です。

オランダ第2の都市ロッテルダムの
南東に位置する穏やかな田舎町です。



北海から風がつねに吹きつけるオランダ
では、14世紀頃から粉ひきや工業用に
小さな風車が用いられ、改良されて
排水用に使われました。

18世紀になると、風車は干拓事業でも
使用されるようになります。

オランダは国土の約30%が海面より
低く、「世界は神がつくりたもうたが、
オランダはオランダ人がつくった。」
といわれるように、オランダ人は水に
悩まされ、克服してきました。



キンデルダイク郊外には、1740年頃
に造られた19基の風車がレク川、
ノールト川の両側に並んでいます。

1950年頃まで稼働していた
そうです。

19世紀後半には全土で約1万基の
風車が稼働していましたが、現在では
約900基が残るのみです。


司馬遼太郎の「オランダ紀行」には
かん臨丸とキンデルダイクの事が
書かれています。

かん臨丸は1855年に、
キンデルダイクの造船所で誕生し、
99日間かけて日本に回航され、
1857年長崎に到着しました。

勝海舟や福沢諭吉たちが、太平洋
を渡り、アメリカ西海岸に着くのは
1860年(万延元年)の春のこと
です。



オランダでは毎年5月の第2土曜日
を「風車の日」と定め、全国約600
基の風車と水車が一般公開されます。

又、キンデルダイクの19基の風車
が、7月と8月には稼働する様子を
見学することができるそうです。


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1 コメント

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おお。 (はなこころ)
2016-05-14 11:41:50
そうなんですね!!

>かん臨丸は1855年に、
キンデルダイクの造船所で誕生し、
99日間かけて日本に回航され、
1857年長崎に到着しました。

オランダから、99日かけて
はるばる日本へ。

ヨーロッパでは唯一、オランダとだけ
外交貿易関係 続けていたのですね。

感慨深いです。

・・はなこころ
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