奈良の旅の続きです。
奈良に一泊して、翌朝近鉄線「大和郡山」
駅に向かいました。
駅近からバスに乗り約20分、さらに
バス停から登り道を15分程歩きました。
矢田寺は正式には矢田山金剛山寺といい
ます。
飛鳥時代の680年頃、大海人皇子(=
後の天武天皇)が戦勝祈願のため矢田山
に登り、即位後智通僧正が開基しました。
智通僧正は遣唐使として唐に渡り、玄奘
三蔵から法相宗を学び、日本に伝えまし
た。
当初は十一面観音を本尊としていました
が、平安時代地蔵信仰が盛んになると、
地蔵菩薩が本尊となります。
現在は高野山真言宗別格本山となって
います。
アジサイは1960年代半ばから植え
はじめ、今や1万株。約2万5千平方
メートルに及ぶ境内の至るところで咲き、
「アジサイ寺」と呼ばれています。
開山当初は七堂伽藍四十八ヶ坊が造営さ
れていましたが、今は四つの塔頭から成
り立っています。
本堂は平成の大修理を経て、平成15年
に落慶しました。
(本堂)
裏山(地藏山)には四国八十八ヶ所霊場
にならって石仏をめぐる遍路道も敷かれ
ています。
森閑とした境内に青や紫、ピンクなど
色とりどりのアジサイが咲き乱れてい
ます。
アジサイの花はまるでお地蔵様の化身
のようです。