荏柄天神社は、大宰府天満宮・北野
天満宮と並ぶ日本三古天神の一つです。
境内には、菅原道真にちなんで、梅の
木が植えられています。
(社殿)
源頼朝が治承4年(1180)鎌倉に
入り、大倉に幕府を開くと、その鬼門
の鎮守とされたと伝えられています。
鶴岡八幡宮と共に武家政権の守護神と
して、また東国における天神信仰や
詩歌信仰の中心となりました。
(本殿)
社殿の奥に建つ本殿は国指定重要文化財
(建造物)に指定されています。鶴岡八
満宮若宮を移築したものと考えられてい
ます。
(白旗神社)
正治元年(1199)頼朝が53才で
没すると、自身の持仏堂であった法華堂
に葬られました。
明治維新に際し寺は白旗神社に改められ、
源頼朝を祭神として今日に至っています。
神社横の石段を登ると、江戸時代に島津
氏によって整備された多層塔があります。
(北条義時法華堂跡)
鎌倉時代の歴史書「吾妻鏡」に記されて
いた北条義時法華堂は、1310年の焼
失以降、どの史料からもその名が見られ
なくなっていましたが、2005年に
行われた発掘調査により、堂跡が確認さ
れました。
頼朝と義時の法華堂跡が丘の上一帯に
並んでいます。