(荏柄天神社)
鎌倉
2月中旬、鎌倉は梅の季節を迎えて
いました。
1.浄妙寺
浄妙寺は金沢街道沿いにあります。
「岐れ道」を過ぎて、滑川沿いに
しばらく歩きます。
鎌倉五山第5位の寺格をもつ、臨済宗
建長寺派の古刹です。
1188年、源頼朝の伊豆挙兵以来の
重臣・足利義兼が創建しました。
開山は退耕行勇(たいこうぎょうゆう)。
行勇は頼朝や政子が深く帰依した高僧
です。
足利義満が五山の制を定めた1386年
頃には、広大な寺地を有し、七堂伽藍が
完備し塔頭23院を数えました。
火災などのため漸次衰退し、現在は総門
・本堂・客殿等で伽藍を形成しています
。
(喜泉庵)
天正年間(1573-1591年)に
建立された茶室喜泉庵を復興したもの
です。
枯山水庭園があります。
2.荏柄天神社
古くは荏柄山天満宮とも称し、日本三
天神の一つに数えられて来ました。
頼朝が大蔵(現在の雪の下三丁目付近)
に幕府を開くと、その鬼門を守護する
神社として崇められました。
受験シーズンは合格祈願に訪れる人で
賑わいます。
境内の梅は鎌倉に春を告げる花として
住民に愛されています。
3.源頼朝の墓
天神社から八幡宮方面へ少し歩くと、
源頼朝の墓があります。
源頼朝は1199年、53才で亡くなる
と、この地にあった大倉法華堂に葬られ
ました。
法華堂は後に廃絶しましたが、丘の上
一帯がその跡です。
現在建っている塔は、江戸時代に島津氏
によって整えられたといわれています。