matasaburo3の散歩日記

日本各地を旅しながら、日本の四季を撮ります。
又、世界各地の街を巡りながらの印象記やあれこれ。

奇跡のジャカランダ、セビリアその1

2015-06-29 13:52:19 | 世界の都市


 セビリア

 世界の都市シリーズ、アンダルシア
地方の2都市目はセビリアです。

「セビリアを見ていない人は、奇跡を
見ていない人」という言葉があるそう
です。
夏の夜に旧ユダヤ人地区「パリオ・サ
ンタ・クルス」をそぞろ歩くと、月光
に青白く輝く白壁、甘く漂うジャスミ
ンやオレンジの香り、バルからは歌声
とギターの調べが聞こえ、セビリアの
夜は一際官能的だそうです。

私は残念ながら「サンタ・クルス」は
日中しか歩けませんでした。

でも奇跡は起こりました。



朝起きてホテルから窓の外を見ると、
紫の花が見えました。


(写真無いため、自身のビデオ映像の
一部を使用しています。)

バスに乗ると、ガイドの説明でそれが
ジャカランダの花であることを知りま
した。
2年前の私(旅行したのは2年前)は
ジャカランダなるものを知りませんで
した。
旅行会社のパンフレットにも一言もな
かったのです(ひまわりのことは書い
てありましたが)。

旅の楽しみのひとつは全く予想もして
いない出会いや発見が突然訪れること
です。
セビリアで見たジャカランダは奇跡の
花となりました。



 スペイン広場は、1929年のイベ
ロ・アメリカ博覧会の会場として造ら
れたもので、建築家アニバル・ゴンサ
レスの作です。

 サンタ・クルス街はかつてのユダヤ
人居住区。1492年にユダヤ人が追
放されてからは、貴族など裕福な人々
が住みついたそうです。



古いランタンのある白壁の家々が並ん
でます。





この地区にはかつて画家のムリーリョ
も住んでいました。写真をよく見ると
ムリーリョの文字が見えます。



(続く)






開成町のあじさい

2015-06-21 09:35:09 | 日記




 開成町

 アジサイの季節です。変わりやすい

梅雨空によく似合う花です。

アジサイといえば、鎌倉の明月院や長

谷寺が有名ですが、すでに何度か撮影

しているので、今回は開成町に行って

きました。



開成駅は今回初めて降りました。小田急

線新松田駅の次です。

のどかな田園風景が広がっていました。

水田を彩る5000株のあじさいが見事

です。



花菖蒲も見ることができました。



あじさいは日本人にはとてもポピュラー

な花です。タイトルにあじさいとある歌

もかなり多いです。




グレープ「紫陽花の詩」、アリス「紫陽

花」、城之内早苗「あじさい橋」といろ

いろありますが、石原裕次郎に「あじさ

いの歌」があります。1960年公開の

映画「あじさいの歌」の主題歌です。

7月17日の裕次郎忌は「あじさい忌」

といわれてます。






「箱根湿生花園」のヒマラヤの青いケシ

2015-06-15 09:38:50 | 日記



箱根湿生花園

 6月上旬、「青いケシ展」を見に

行ってきました。幻の花、天上の妖

精と呼ばれている「ヒマラヤの青い

ケシ」。ケシの仲間は、世界で約7

00種類以上、そのなかで、「青い

ケシ」が属する仲間は、メコノプシ

ス属と呼ばれているそうです。



主な分布域は、ネパール、インド、

ブータン、ミャンマー、中国などヒ

マラヤ周辺のごく限られた地域です。

「青いケシ」が発見されたのは191

3年、イギリスの植物探検家エリック

・ベイリーで、その後、キングドン・

ウオードが「青いケシの国」を著して

から、幻の花として世界的に有名にな

りました。



日本での栽培は困難を極め、長野・東

北・北海道など寒冷地に限られます。



「吉田外司夫写真展」も同時開催され

ていました。吉田氏はヒマラヤの植物

を主な撮影対象としているプロカメラ

マンでまた植物生態の研究者でもある

そうです。

 
 園内には、さまざまな花が見られま

た。



はまなす(浜梨)です。北海道の道花

です。

「知床の岬に~ はまなすの咲く頃~」

知床旅情を思い出します。



勿忘草(忘れな草)です。

やっぱり、「忘れな草をあなたに」です。

この曲は、菅原洋一や倍賞千恵子など多

くの歌手に歌われる抒情歌の名曲ですが

、オリジナルはヴォーチェ・アンジェリ

カという6人の女性グループで、昭和3

8年8月にキングレコードから発売とあ

りました。作曲家江口浩司がグループの

ために作曲し、木下龍太郎が詞をつけて

誕生したそうです。





 






アンダルシアの宝石、グラナダその2

2015-06-09 09:43:17 | 世界の都市


 グラナダその2

 アルハンブラ宮殿の見学を終えて
時刻はすでに、21時を過ぎていた
と思いますが、それからフラメンコ
ショーへ向かいました。
タブラオと呼ばれるライブハウスで
す。

グラナダやセビーリヤはフラメンコ
の本場です。

フラメンコと闘牛はアンダルシアが
発祥の地です。そのルーツはオリエ
ントにあり、イスラム文化圏の影響
を色濃く受けています。
15世紀にアンダルシアにやって来
たロマ族たちが、この地にあった歌
や踊りをアレンジして、フラメンコ
のもとになったといわれています。

ショーの始まる直前まで、踊り手が
何やら真剣に練習を重ねていたのが
印象的でした。



フラメンコは歌と踊りとギターが三
位一体となった舞台です。最も重要
なのがカンテ(歌)といわれていま
す。歌い手は男性と女性が交互に、
独特なしゃがれ声と節回しで歌いま
す。華やかなショーの中で「オレー
」という掛け声が聞かれますが、「
アラー」に由来するとの説もあるそ
うです。



 私はクラシックに縁遠い人間です
が、あえて話題にします。

「アルハンブラの思い出」は、フラ
ンシスコ・タレガが1896年に作
曲した名曲です。
郷愁を感じさせるその曲調は、一度
聞いたら忘れられないですね。

もう1曲、余りにも有名なのが「ア
ランフェス協奏曲」。1939年、
ホアキン・ロドリーゴによって作曲
されました。アランフェスはマドリ
ードの南にある古都で宮殿があるそ
うです。地図でみると、マドリード
とトレドとアランフェスがちょうど
三角形になります。

幼児期に失明したロドリーゴは、夫
人にアランフェスの泉や宮殿をこと
ばで描いてもらいながら作曲したと
いわれます。

村冶佳織は、1999年ロドリーゴ
が亡くなる半年前に対面、彼の前で
その作品を演奏したそうです。

 ジャズの世界でも、マイルス・デ
イヴィスが「スケッチ・オブ・スペ
イン」で盟友ギル・エヴァンスと共
同制作して発表しました。

マイルスは発表直後の記者会見で、
「フラメンコは我々のブルースのス
ペイン版だ」と語ったそうです。




新緑の美瑛ーパノラマロードなど

2015-06-03 09:57:49 | 旅行


 美瑛

 三度目の美瑛です。季節を違える

毎に新鮮な表情を見せてくれます。

今回は友人のT氏と行きました。

美瑛駅からパッチワークの路を歩い

ていると、T氏がすずらんの花を見

つけました。



鈴蘭は別名君影草、谷間の姫百合と

もいうそうです。蘭科ではなくゆり

科だそうです。地元の人に聞くと、

美瑛町の町花でした。

 雪は平地ではすっかり無くなりま

したが、遠く大雪山系の山々には残

雪が白くはっきりみえます。



北西の丘展望公園まで行きました。

上段が3月下旬、下段が今回です。





 2日目はタクシーでパノラマロー

ドを巡りました。

新栄の丘まで行くと、菜の花が見事

に広がっていました。



四季彩の丘を通りましたが、まだ花

の季節には早すぎます。もうしばら

くすると観光客で賑わうでしょう。

 そして、拓真館をついに訪ねまし

た。前田真三が開設したのは、19

87年。館を取り囲むように白樺並

木が美しく迎えてくれてるかのよう

でした。





白樺の木は、美瑛町の町木です。

写真集で見るのとはまた違って、館

内に入ると、切り取られた四季折々

の美瑛、その存在感に圧倒されてし

まいます。

1人の写真家の残したものの大きさ

を実感します。