イスタンブールその2
イスタンブールは、ローマ・ビザンツ
帝国・オスマン帝国の都がおかれ、ざっ
と1700年もの歴史があります。
西暦330年、ローマ帝国のコンスタン
ティヌス大帝は都をローマからビザン
ティオンに移し、ここを新ローマと名づ
け、帝国の東半分の首都としました。
360年にはアヤソフィアのもととなる
教会が完成。
その後数度消失するも、6世紀にビザン
ツ様式の大聖堂となり、ギリシア正教の
大本山としてあがめられてきました。
コンスタンティノープルは、最盛期には
長安やバクダードと並ぶ世界最大級の都
市でした。
キリスト教の中心地、シルクロードの終
着駅として繁栄しました。
15世紀になるとビザンツ帝国は陥落
し、オスマン朝が支配し、再び繁栄を
取り戻します。
アヤソフィアはイスラム寺院に姿を変
えました。
ビザンツ文化を象徴するモザイク画も
塗りつぶされました。
アヤソフィアは、さまざまな宗教に利用
されながらも、トルコの長い歴史を体現
してきた建築物です。
トプカプ宮殿、グランドバザールなども
見学しました。
グランドバザールは15世紀に建設され
たふたつの市場が中心となっている、
中東最大の屋内市場です。
店の数4400軒。熱気につつまれ、道
に迷ったら、同じ所にはまず戻れない、
広大な迷路のようでした。
国も宗教も、住む人も移ろい続ける根無
し草のような都市・・・・。
しかし、しみるような深い青の海と、地
層のように多様な文化の厚みを感じさせ
る、謎めいた美しい都市です。