★ BIO-GARDEN ★

山の中に移り住んだbioが 
大好きな植物や手仕事のこと 思いつくまま綴ります。

心が痛い。

2011-07-31 13:52:52 | 日々のこと
ギャラリー啓さんで野良着のボロを見ていたら
無性に時山のボロに会いたくなった。
同じ想いのTさんと 久々に時山文化伝承館へ行って来た。

開館の日は町民が交代で当番を務める伝承館。
行った日は時山刺し子クラブのリーダーのYさんが当番だった。
私たちがボロに興味があるとわかると 
展示してある以外にも 行李から出してくれたり
いろいろなお話を聞かせてくださった。

伝承館が出来て 古い民具や野良着を集めようとしても
こんな物、見せるの恥ずかしいと言って
押入れに仕舞い込んだり 畑に埋めてしまう人もいたそうだ。
なんともったいない!ここのボロは博物館級ですよ!
テンションの上がる私たちに 見せたがらない理由(わけ)を教えてくれた。

貧しかった暮らしが「恥ずかしい」のではなくて
当時を思い出すと「辛い」から、、、

ギャラリー啓のオーナーも
あまりにもすごいボロをみると心が痛んで とても展示などできない。
そう言っていたってばあばらさんから聞いた。

継いで継いで継いで 厚さが1cmくらいにもなった炭焼き仕事の服。
3世代くらい着ていたという。
暗い電球の下で 女たちは繕い仕事をする。
物の少ない時代、ある布を大事に使い、少しでも丈夫になるように刺し子をする。

心が痛い、、、

すごいボロですよ!
ガラスケースに入れて展示してある所もあるくらい!
なんて テンションあげて言っていた自分が 恥ずかしい。



↑これはまだきれいな方。重い荷を担ぐ時着るベストみたいな服。



↑上の服の裏。当て布は裏からあてる。



↑最初の表の布が原型をとどめない。

‘2009’森のまーけっとin秋

http://blog.goo.ne.jp/bio-g/e/9f45744b803967de3bf4dea9913b7d64