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FC東京好き(サッカー&バレー)の元雑誌編集者で現在はテレビ番組記者。仕事よりも東京優先なライフスタイル謳歌中。

孤独か、それに等しいもの

2007-10-26 23:16:38 | 超私的ブックレビュー
前に読んだ『九月の四分の一』がかなり良かったので、今回も読む前から勝手に期待値を高めてしまった。これもまた短編集なのだが、本作は女性を主人公にした作品が多くそのいずれもが大変素晴らしい。女性の読者が読んでも共感できるのではないかな、という感じでした。
本作でも著者の才能が存分に発揮されていて、個々の作品はどれも素晴らしい出来だし感動的でもあった。自分は表題作も良かったのだが、冒頭の“八月の傾斜”が一番好きかな。昔の恋人を事故で亡くし、どっちかと言えばせつない話しなんだけどラストのとこなんかは非常にイイ!
でも全体的に見ると『九月の四分の一』の完成度には少しかなわないかも。

評価:★★★★☆


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