西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

付替え道路工事再開4日目

2015-05-22 20:17:10 | 石木ダム
今回、「付替え道路工事」反対行動の参加者は、こうばるほたる祭りの法被を着ている。

目の覚めるような青地で、背中に『あなたがほっとするそんな処でありたい』の文字が浮かんでいる。
若い地権者の方が考えた文言だということだが、やさしく暖かい気持ちになる。

その法被の背中の文字を、ダム事務所の所長や県の職員にぜひ読んでもらいたいと、今日はみんな背を向けフェンスを向いて立った。



初夏の山の緑が目に飛び込んでくる。青々とした風景の中に、異質な「工事に支障となる行為は…刑事上の処罰を受ける」の立看板がある。






午前9時半、いつものように所長を先頭に職員・業者・ガードマンがやって来た。

私たちは黙って背中を向けている。

所長は「この工事については買収したところをやるわけですので、通路を空けてください。みなさんの固い意志はわかりますが、司法の判断が出た以上、私たちも入って工事をしたい。分かってください。みなさんの立っているところは県有地です。」という。

私たちも今回の工事が付替え道路工事であることは分かっている。しかし、その先にはダムの本体工事があるのだ。ここで止めなければ必要のないダム工事、13世帯60人が追い出されてしまうダム工事が始まってしまうのだ。

30分ほどして、職員たちは引き上げていった。

地権者のみなさんは、工事現場の隣にある建設会社の駐車場を借りてテントを建てさせてもらっている。そこで休憩を取り、県職員が来るとテントからゲート前へ駆けつけるのだ。



午後3時、またまたダム事務所から来訪。

今度は所長ではなく、NO.2(?)、職員、業者、総勢16人だ。

NO.2氏は「認定庁、裁判所の判断も出ています。こんなことをやっても何も生み出さないですよ。それよりもみなさん方の将来についての話し合いをやりましょう。」と言う。

思わず???

地権者のみなさんは「ここに住み続けたいだけ。ここを子や孫に残したいだけ。」とずっと言い続けてきているのにである。

職員は20分ほどで引き上げたが、「明日は何時に来ますか?」のプラカードに返事はなかった。










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