西風に吹かれて

日本の西端にある基地の街から、反戦や平和の事、日々の雑感を綴ります。

平和市長

2014-11-01 18:59:40 | 反戦・平和
今朝の長崎新聞一面トップは、元長崎市長・本島等さんのご逝去報道だった。



長崎市の平和公園で行われている反核座り込みにもよく参加されていて、背中も曲がり小さな体がいっそう小さくなられていたけれど、発言もされていてお元気な様子に安心していた。



本島さんを反戦・平和の人として一躍有名にしたのは、市議会の質問に答えて「昭和天皇の戦争責任はあると思う」と発言したことだった。

1年後、本島さんは長崎市役所前で右翼団体幹部に銃撃され瀕死の重症を負った。







言論の自由を封殺しようとする時代が近づいていることが感じられる事件だった。

長崎市の市民運動グループが呼びかけた『本島さんの銃撃に抗議し、言論の自由を奪うことへの抗議の集会』には全国から多くの市民が集まった。

その中には、まだお元気だった伊藤ルイさんもいらして発言をされた。

誰もが自分たちの発言に圧力がかけられ、もの言えぬ時代がくるのではないかと危惧していた。


本島さんは実に気さくな方だった。

私たちが、佐世保で行っていた平和のイベントで、講演をお願いしたら二つ返事で来て下さった。

その講演会場に私服警察官が警護にやって来たが、本島さんは丁寧に警護を断られていた。
「警護してもらうのも息が詰まりそうで」と笑って話されたことを覚えている。


あの時から四半世紀、いよいよもの言えぬ時代が到来しようとしている。

じわりじわりと気づかぬうちに追い込まれ、自主規制すらするような、そういう感じがある。


いまだからこそ、本島さんの自分の信念を曲げない生き方を大いに学ばねばならないと思っている。

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