華氏451度

我々は自らの感性と思想の砦である言葉を権力に奪われ続けている。言葉を奪い返そう!! コメント・TB大歓迎。

自己チュー人間ゆえの切実な「NO」

2005-12-13 00:59:53 | 雑感(貧しけれども思索の道程)
幼稚園からこのかた、制服というものを着たことがない。
君が代なる歌をうたったことがない。
指示・命令されて動くこと、頭ごなしに統一行動を強制されること、そして何かを禁止されることに生理的に耐えられず、組織というものや権力というものになじめぬまま生きてきた。そのために支払ったものは多かったが、代わりに〈泥中に尾を引く亀、程度ではあるけれども〉自由であった。

崇高な理想があるわけではない。おそらく切ないほどの思いで人類の幸福を祈っているわけでもない。一杯の茶と引き替えにこの世が滅びてもかまわないと思わず言ってしまうほどのジコチュー人間に過ぎないけれども、だからこそ私のささやかな自由を侵し――そしてすべての人々のささやかな日々に影を落とすものは誰であれ何であれ許さない。

基本は自分の世界、孤絶した観念の蜃気楼を守りたいだけなのだけれども、弱肉強食の世の中では、右へ右へと動いていく世の中では、それが守れないことを神経のどこかで鋭く感じ、それゆえに私は今の日本に対してNOを叫ぶ。「世界の中心で愛」など叫びたくもないが、この「NO」だけは叫びたい。
コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする