美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

新しい場所に

2020-07-08 01:34:35 | 
夫が特別養護老人ホームに入所しました。

近頃は、夫がショートステイから家に帰ると、夫の世話にとても疲れてしまっていました。体力がないのは以前からですが、気力のほうもだんだんなくなってきたようです。

夫が家にいるのは3日間だけですが、その間に主治医や看護師さん、ヘルパーさん、リハビリの方、歯医者さん、運転手さんなどの人たちが、毎日12・3人来られます。それに対応するのに気力が必要なのです。夫のおかげで、たくさんの人たちに会えて、楽しいこともありましたが、つらいこともそれ以上にありました。

だんだんこの状態から抜け出さないと、心の病気になってしまうのではないかと思うようになりました。

それで、特別養護老人ホームに、入所することを考え始めたのです。入所の申請は、去年の秋にしていました。そして6月頃に入所したいかという問い合わせがあり、入所したいと申し込んで、7月6日に入所しました。

今は、コロナ感染を防ぐため、夫の部屋での面会はできません。でも、入所した日だけは、15分ほど許可されました。夫には、以前から特別養護老人ホームへの入所を伝えていましたが、それも6月に家に帰ったときに言ったので、忘れてしまっていたようです。

夫は、私に怒っているのか、目を開けません。何度も「目を開けて」と言っても開けません。自分がなぜここにいるのかがわからなかったので、怒っているようでした。家に帰るつもりでいたので、不満だったのでしょう。

でも、私は、怒っている夫を見て、ちょっと嬉しくなりました。夫は、ショートステイにいるときには、あまり感情を出しませんでした。家に帰ると、わがままが出てくるのですが。それなのに、特別養護老人ホームの部屋でわがままなのは、この部屋や周りの人に、あまり違和感がなかったからではないかと思ったのです。

去年、見学に行った時に見せてもらった部屋と構造は一緒ですが、広さが狭いように思いました。でも、いい部屋を見せるのが、一般的な仕方なのでしょうから。そして、山が見えるほうの部屋にしてもらいたいと思っていましたが、反対がわのお部屋なのも、ちょっと不満でしたが、これも仕方ないでしょうね。明るくてきれいなお部屋なのは、思っていた通りです

この施設は、大きな川のそばにあります。堤防よりも低い位置に建物はあります。今、雨の音を聞きながら、熊本の施設で亡くなった方のことを思い、心が痛みます。夫もそういう風にならないように、と願っています。

これから、夫がここで気持ちよく過ごせるようにと願い、できるだけ面会に行って、二人の生活をここで作りたいと思っています。今はまだ、予約して15分くらい、面会室で会うのですが。

新しい世界が始まるのは、なにか良いことを想像してしまいますが、でも、新しい世界も今までの世界と同じように、よいことも悪いこともたくさんあるのだと、心を引き締めています。

私の病気もあまり良い状態ではないので、夫も私もお互い少しずつ我慢して、できるだけ長く一緒に生きていきたいと思います。


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