美しい夕焼け

美しい晩年を目指して

家族 夫

2020-03-28 16:32:06 | 
夫はショートステイに入所しています。

6年前、脳の病気で倒れて、寝たきりになりました。意識がなく、体も動かず、肺炎を何度も起こして、死に至るだろうといわれていました。

それが、ある時、言葉をかけると、うなづいたのです。その時は、驚きと喜びでいっぱいになりました。

それから、少しずつ意識が戻り、体も少しずつ動くようになりました。

家に帰りたいといい始め、病院の方たちには、無理だといわれたのですが、私は、無理でも夫の思いを聞いてあげたいと思いました。

家に帰ってからは、本当に大変な日々を、ヘルパーさんや看護師さんなどの助けを借りて、戦ったと思います。

そして5か月がたち、私がその戦いに疲れてしまい、チャーグ・ストラウス症候群という病気になってしまいました。

私が倒れたため、夫はショートステイに入所することになりました。

今も寝たきりで、世話をするのは、病気の私にはとても大変なので、ショートステイに入っています。

家が大好きな夫のため、月に2回、3日間ずつ帰宅します。家にいるときの夫は本当にリラックスしています。

私たちは、大学時代、同じ研究室の先輩後輩の関係でした。若いころ、世の中で生きていくことがとても難しかった私たちは、二人で生きていくことで、何とか世の中を渡ってきたと思います。

でも、以前は、わがままなど全然言わなかった夫が、このごろは自分勝手なことばかり言います。

今はまだ、倒れる前のように意識が戻っていないので、違う人のようになった夫ですが、若いころから辛いことも楽しいことも一緒に経験した私には、とても大切な人なのです。

できるだけ、どんなわがままも、聞いてあげようと思っています。



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病気のこと

2020-03-26 01:48:13 | 私の病気
若いころは、病気に縁のない生活を送っていました。

ところが、50代で乳がんが見つかり、抗がん剤、手術、放射線治療を受けて、10年の経過観察をして、完治したといわれました。

60代になって、チャーグ・ストラウス症候群(好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)にかかりました。

これは、喘息の人に起こる血管炎です。小さいサイズの血管に炎症が起きて、末梢神経障害の起こる難病です。

少ない病気なので、最初は何の病気か分からず、わからないままだと、命にかかわったかもしれません。

治療は、ステロイドを飲むこと、でも、私は、ステロイドがあまり合わなくて、免疫抑制剤を合わせて飲むようになりました。

それ以外にもたくさんの薬を飲んでいます。病気と薬の副作用で、いろいろな症状が出て、あまり元気ではありません。

股関節を骨折したり、エコノミック症候群になり心臓の手術をしたり、今まで生きているのが不思議なほどです。

今は、乳がんや心臓は、あまり心配ではありません。ただチャーグ・ストラウス症候群や薬のせいで、いろいろな症状が出ています。

最初のころは歩けませんでした。今も足はしびれていて、外出するときは、ステッキをついています。このしびれは一生治らないだろうと言われています。

体もだるく、動くことが難しいです。気持ちも弾まず、寝たり起きたりしています。

でも、最初のころに比べると、歩く格好が少しずつ良くなっているといわれます。

今私にできること、それは姿勢を良くして、素敵なステッキをついて、できるだけ長く歩いていくことなのです。





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美しい夕焼け

2020-03-23 05:25:39 | 私の日々
いつのころからか、sunset を晩年という意味だと思うようになりました。

そして、自分の晩年が、美しいといいなあと思うようにもなりました。

今、晩年を生きていて、あまり美しくない日々の中で、ちょっとした美しいことを見つけたいと思います。

美しくなくても、心に響いたことも、書き留めたいと思います。

美しくなくて、心にも響かないような、そんなことも書くかもしれません。

美しい夕焼けのような晩年を、生きられたらいいのにと思いながら、日々を過ごしています。



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