夫との面会ができなくなって、もう2週間経ちました。
夫は、面会ができなくなったことを知らないと思うので、とても心配していました。いつまで待っても会いに来ないと思っているだろうなーと思っていたのです。
私は、夫の衣類の洗濯を自分でしたいと施設に申し入れて、了承してもらっています。夫は、アレルギー体質で、洗剤などでかぶれたりするのです。
施設としては、全部一緒に洗濯した方が、面倒がないのでしようが、気持ちよく私の意向を聞いてくれています。
1週間に一度、洗濯物を取りに行っています。この頃は、夫に会えないので、受付で、私の持っていった洗った衣類を渡し、夫の洗濯物をもらって帰ります。
昨日、12日に、洗濯物を持っていきました。受付の方に、夫の様子をご存じではないでしょうね、と聞くと、担当の介護士に連絡しましょうと、言われ、携帯で連絡してくれました。
介護士の方に、夫の様子を聞くと、元気ですよ、といわれ、「こんにちは」と夫に話しかけているようでした。そして、電話で話されますか? と私に聞かれました。私は、話すことができるとは思っていなかったので、大喜びで、「話します」といいました。
夫に、「こんにちは」というと、夫はすぐに「こんにちは」と返し、「元気ですか」と聞くと、「はい」といいました。そのあとは、コロナが感染しているので、面会ができなくなったと話しました。何も返事がないので、どうしたのかなと思っていると、介護士の方が、うなづいていらっしゃいますよ、といわれました。
「こんにちは」「はい」というだけの会話でしたが、それは、とても嬉しくて、今日はいい日だったなーと思ったのでした。
夫の入所している施設は、入所者や家族にありきたりのサービスではなく、気持ちの部分からのサービスをしてくれるという気がしています。
夫は、倒れた後、だんだん普通の会話もできるようになっていたのですが(動画などを撮っているので)、2つのショートステイにいる間に、だんだん言葉を失い、目の表情もぼんやりしてきたのです。
でも、今の特別養護老人ホームに入所してから、少しずつ言葉が話せるようになり、人の顔なども見るようになってきたと思います。きっと、いろいろなひとに話しかけられているのでしょう。
人は、人が話しかけたり、いたわる気持ちがあることで、心の状態が変わると痛切に思います。
昨日は、夫と話ができて、本当に良かった、と幸せな気持ちになった日でした。
世の男性は 高齢になるほど マザコンになるのです。
広島県は、緊急事態宣言が出たほどに、急激にコロナ感染が広まっています。なかなか面会もできなくなりました。私も自分や母が感染したら、どうしようとびくびくしています。マスクや手洗いばかりでは、防げなくなったかもしれないと思うのです。
karisonさんもどうぞお気を付けて。